富山県鉱工業生産の動き (H12.5.19up) |
平成12年1期分はこちら |
総合指数 平成7年=100、季節調整済
平成12年3月 |
|
|
|
|
96.8
|
▲0.2
|
4.9
|
|
91.2
|
1.1
|
▲2.4
|
生産指数は96.8で、前月に比べ0.2%の低下となった。
これは、電気機械工業、化学工業など13業種中7業種が上昇したものの、一般機械工業、鉄鋼業など5業種が低下したためである。プラスチック製品工業は増減がなかった。 また、前年同月比では4.9%増となり、平成11年11月以来5ヶ月連続の上昇となった。
これは、非鉄金属工業、プラスチック製品工業など6業種が低下したものの、金属製品工業、化学工業など6業種が増加したためである。窯業・土石製品工業は増減がなかった。
|
・業種別動向(月別)へ |
平成12年3月分業種別の動向
※業種は寄与率(全体に与える影響)の大きい順に掲載
※ウエイトは10000分比で算出
<生 産>
低下した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前月比 前年同月比 寄与した主な品目 一般機械工業 993.3 102.1 ▲11.6% 22.8% 金属工作機械など 鉄鋼業 234.1 80.9 ▲9.1% 2.2% 素製品(鋼半製品含)など その他の工業 490.8 86.1 ▲3.4% ▲9.3%木材・木製品工業など 上昇した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前月比 前年同月比 寄与した主な品目 電気機械工業 1,157.6 153.9 3.8% 20.7% 集積回路など 化学工業 1,854.3 89.6 2.8% ▲5.8% 医薬品原末・原液など 繊維工業 672.9 65.8 8.2% ▲3.7% 衣類など
<在 庫>
上昇した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前月比 前年同月比 寄与した主な品目 金属製品工業 2,536.4 80.3 2.6% 3.1% 金属製建具など 化学工業 2,149.1 105.7 1.8% 1.8% 医薬品など 鉄鋼業 723.8 77.6 3.7% 2.1% 素製品(鋼半製品含)など
低下した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前月比 前年同月比 寄与した主な品目 非鉄金属工業 506.2 92.6 ▲13.9% ▲0.9% アルミニウム二次精錬など プラスチック製品工業 654.3 106.5 ▲5.3% ▲8.4% 日用品雑貨など 食料品工業 573.5 97.0 ▲2.6% 6.2% 飲料など
主要業種別指数の推移
〜〜〜〜 総合指数 平成7年=100、季節調整済
平成12年T期 前期比(%) 前年同期比(%) 生 産 96.4 0.4 5.5在 庫 91.2 1.1 ▲2.4
生産指数は96.4で、前期に比べ0.4%の増となり、平成11年U期以来4期連続で上昇した。 これは、化学工業、金属製品工業など13業種中5業種が低下したものの、電気機械工業、一般機械工業など8業種が増加したためである。
また、前年同期比は5.5%増と3期連続で上昇した。主要業種でみると、化学工業は対前期比14.1%減と4期ぶりの低下、金属製品工業は同1.7%減と2期連続の低下になったものの、電気機械工業は集積回路を中心に生産が好調に推移したことにより、平成11年T期以来5期連続上昇、前年同期比をみても29.8%増と大幅の上昇、一般機械工業は前期比、前年同期比とも2期連続の上昇、
また平成11年U期以来3期ぶりに平成7年基準である100.0を上回った。
在庫指数は91.2で、前期に比べ1.1%の増となり2期連続で上昇した。これは、化学工業、その他の工業など13業種中8業種が低下したものの、金属製品工業、プラスチック製品工業など5業種が上昇したためである。
また、前年同期比は▲2.4%減と8期連続で低下した。
・業種別動向(四半期別)へ
平成12年T期業種別の動向
※業種は寄与率(全体に与える影響)の大きい順に掲載
※ウエイトは10000分比で算出
<生 産>
上昇した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前期比 前年同期比 寄与した主な品目 電気機械工業 1,157.6 151.0 15.9% 29.8% 集積回路など 一般機械工業 993.3 106.2 6.6% 16.2% 金属工作機械など プラスチック製品工業 341.6 131.0 16.3% 13.7%機械器具部品など 低下した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前期比 前年同期比 寄与した主な品目 化学工業 1,854.3 89.0 ▲14.1% ▲3.7% 医薬品など 金属製品工業 2,515.1 82.8 ▲1.7% ▲1.0% 軽金属板製品など その他の工業 490.8 89.3 ▲6.2% ▲1.3% 木材・木製品工業など
<在 庫>
上昇した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前期比 前年同期比 寄与した主な品目 金属製品工業 2,536.4 80.3 5.7% 3.1% 金属製建具など プラスチック製品工業 654.3 106.5 16.3% ▲8.4% その他プラスチック製品など 鉄鋼業 723.8 77.6 19.8% 2.1% 素製品(鋼半製品含)など
低下した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前期比 前年同期比 寄与した主な品目 化学工業 2,149.1 105.7 ▲4.8% 1.8% その他化学製品など その他の工業 329.3 74.8 ▲25.5% ▲14.7% 木材・木製品工業など 繊維工業 656.9 86.7 ▲6.8% ▲10.1% その他繊維製品など
,<富山県の在庫循環>
在庫循環図でみると、平成10年U期から「在庫減少局面」に入り、平成11年T期までその傾向が続いた。V期からは生産の前年同期比がプラスとなり「在庫積み増し局面」に入った。
今回の平成12年T期をみると、前期同様「在庫積み増し局面」に位置している。また在庫の前年同期比のマイナス幅が小さくなっており、「在庫積み上がり局面」の方向へ向かっている。
全国の循環図と比較してみると、平成11年V期以降「在庫積み増し局面」に入り、今回も同局面になるなど同様の傾向となっている。
<在庫循環図の見方>
(在庫積み増し局面)
景気が上向いているときには、将来の需要増を見込み、原料を手当し、製品化を急ぎ、在庫を積みます。(在庫積み上がり局面)
景気の山を迎え、下降局面に入ると、企業の需要予測より実際の需要が下回ることになり、在庫がたまりはじめる。(意図せざる在庫投資)(在庫調整局面)
企業は積み上がった在庫を減らすために、減産を行う。この結果、景気の停滞・後退はさらに進む。これが在庫調整であり、この在庫調整が終了する時期が、ほぼ景気の谷となる。(在庫減少局面)
景気が回復し需要が増えると、最初は生産が追いつかず、在庫が減少する。
このように、在庫局面は、「在庫積み増し局面」→「在庫積み上がり局面」→「在庫調整局面」→「在庫減少局面」の4つの局面を変化し循環していく。