統計情報ライブラリー/産業漁業センサス
漁業管理組織調査 及び 海面漁業地域調査
                (調査・集計担当:北陸農政局富山統計・情報センター)


1 漁業管理組織調査
2 海面漁業地域調査


1.漁業管理組織調査
(1)漁業管理組織数  〜管理組織は3組織〜
 漁業管理組織3組織となりました。なお、今回センサスより漁業管理の実態をより正確に把握する観点から、「文書による取り決めのある漁業管理組織」に限定しています。

漁業管理組織 漁場又は漁業種類を同じくする複数の漁業経営体からなる集まりであって、自主的な漁業資源の管理、漁場の管理又は漁獲の管理を行っているもののうち、文書による取り決めを行っているものをいう。


(2)漁業管理組織に参加している漁業経営体  〜82経営体が参加〜
 漁業管理組織に参加している漁業経営体数は82経営体となりました。


2.海面漁業地域調査
(1)漁場環境  〜藻場は増減無し〜
@藻場
 地先海面(海岸付近)に藻場のある漁業地区数
は全漁業地区20地区中13漁業地区で、天然藻場が7漁業地区、人口藻場が6漁業地区となっており、前回に比べ変化はありませんでした。
漁業地区 市町村の区域内で、共通の漁業条件のもとに漁業が行われる地区として、共同漁業権を中心とした地先漁場の利用等漁業にかかる社会経済活動の共通性に基づいて農林水産大臣が設定するものをいう。
A埋め立て
 過去5年間に漁業地区の地先海面で埋め立てを行った漁業地区は3漁業地区で、前回の6地区に比べ3地区減少しました。目的は「港湾・漁港の建設」「道路建設」となっています。

B漁場環境改善への取り組み
(ア) 植樹活動
森林がもたらす栄養分に富んだ水の安定供給等により魚介類等を保有する目的で、過去5年間に植樹活動を行った漁業地区は9地区となりました
(イ) 海浜部の清掃活動
全ての漁業地区で、漁業者による海浜部の清掃活動が行われています。
(ウ) 漁業系廃棄物の処理
漁業系廃棄物(FRP船、漁具・漁網、魚箱及び漁獲物の残滓)の処理は、主に民間業者で最も多く行われています。







(2)遊漁 〜遊漁案内業者は大幅に減少〜
 漁業地区内で過去1年間に遊漁案内を行った業者数は133業者で、前回に比べ38.1%の大幅な減少となりました。これは登録制度の改正等により、遊漁案内業者のほとんどを占める自営漁業と遊漁案内業の兼業業者が大幅に減少したことなどによるものです。
(3)活性化への取り組み 〜定期市、イベントなどさまざまな取り組み〜
@漁業体験・漁村体験の実施
 過去1年間に漁業活性化への取り組みとして漁業体験が行われた漁業地区は4地区、漁村体験が行われた地区は5地区でした。開催回数は漁業体験が48回、漁村体験が11回となっています。
A魚食普及活動
 魚食普及活動の取り組みについては、調理講習会やイベントなど14地区で取り組まれています。
B定期市・祭り・イベント
 定期市は5漁業地区で開催され開催回数は計52回、伝統行事・祭りは16漁業地区で開催され同84回で、そのうち消費者との交流を目的としたものが2回、その他のイベントは12漁業地区で開催され同56回で、そのうち消費者との交流を目的としたものが29回となっています。