統計情報ライブラリー/産業漁業センサス
漁業就業者

 ┣1 漁業地区別
 ┣2 自営・雇われ別
 ┣3 沿岸、沖合・遠洋漁業就業者別
 ┣4 年齢別就業者数
 ┗5 主として従事した漁業種類別 


1.漁業地区別 〜富山市以外は減少〜

 漁業就業者数は1,485人で、前回の1,819人に比べ334人(18.4%)減少しました。
 市町別(7市2町)の漁業従事者数をみると、氷見市が429人で最も多く、次いで魚津市の235人、新湊市の218人の順となり、この3市で全就業者の約6割を占めています。前回と比べると、富山市は増加しましたが、他の市町は減少しています。




































漁業就業者 漁業世帯の世帯員のうち、満15歳以上で調査期日前1年間に自営業又は漁業雇われの海上作業に年間30日以上従事した者をいう。

2.自営・雇われ別 〜雇われが多い〜

 自営・雇われ別にみると、自営漁業のみ又は主として自営漁業に従事した者は427人(構成比28.8%)、漁業雇われのみ又は主として漁業雇われに従事した者は1,058人(同71.2%)となりました。
全国と比べ、富山県は漁業雇われのみ又は主として漁業雇われに従事した者の割合が大きくなっています。
性別でみると、男子は1,439人(構成比96.9%)、女子は46人(同3.1%)です。



















3.沿岸、沖合・遠洋漁業就業者別 〜約9割が沿岸漁業に従事〜

 漁業就業者が従事した漁業種類と乗り組んだ漁船のトン数によって沿岸、沖合・遠洋に区分すると、沿岸漁業就業者は1,366人(構成比92.0%)で、前回と比べ286人(17.3%)減少しました。一方、沖合・遠洋漁業就業者は119人(同8.0%)で、前回と比べ46人(27.9%)減少しました。
 各漁業ともに、「雇われのみ又は主として漁業雇われに従事」した者が「自営のみ又は主として自営漁業に従事」した者を大幅に上回っているのが特徴です。











沿岸漁業 10t未満の動力船又は無動力船を使用して行う漁業、もしくは漁船を使用しないで行う漁業、定置網漁業、地びき網漁業及び養殖業をいう。
沖合漁業 10t以上の動力船を使用して行う漁業のうち遠洋漁業及び定置網漁業並びに地びき網漁業を除くものをいう。
遠洋漁業 10t以上の動力船を使用して行う漁業のうち遠洋漁業及び定置網漁業並びに地びき網漁業を除くものをいう。


4.年齢別就業者数 〜65歳以上が若干増加する反面、39歳以下が大幅増〜

 男女別でみると、男子は1,439人(構成比96.9%)、女子は46人(同3.1%)です。
 年齢階層別にみると、29歳以下で92.6%、30歳代で23.8%と39歳以下の若年層で大幅に増加した反面、40歳代以上は減少しています。特に40歳代は40.1%、60〜64歳は41.3%と減少幅が他の年齢層よりも大きくなっています。また、65歳以上の高齢者の占める割合は前回の38.8%を若干上回る41.1%となりましたが、一方で39歳以下の若年層の占める割合が7.6%から14.0%へ大幅に増え、若返りが進んでいます。


























 なお、漁業就業者の年齢別構成比を全国と比較すると、39歳以下の若年層と50〜64歳の構成比は全国とほぼ同水準にあるのに対し、40歳代は少なく、65歳以上の高齢者は多くなっています。
















5.主として従事した漁業種類別 〜定置網漁業の就業者で過半数〜

 主として従事した漁業種類別にみると、大型定置網の従事者が608人(構成比40.9%)と最も多く、次いで刺網219人(同14.7%)、小型定置網182人(同12.3%)の順となっています。大型定置網と小型定置網を合わせた漁業就業者数は790人(構成比53.2%)と、漁業就業者の過半数を占めています。
 また、主として従事した漁業種類について年齢層別にみると、40歳以上の階層では各漁業種類ともに減少している反面、39歳以下の階層では、大型定置網をはじめ、小型定置網、採貝、底引き網で就業者が増加しています。特に、大型定置網は前回の68人から今回は128人と大幅に増加しており、39歳以下の若年層が占める割合が大幅に増加した要因となっています。














 なお、富山県は全国と比べ、主として大型定置網と小型定置網に従事した就業者の割合が高く、海面養殖に従事した就業者の割合が小さくなっています。


















定置網漁業 漁具を固定して行う漁業で、多くのものは海岸から沖合いに向かって垣網という一枚の網が出され、この網によって回遊する魚類の進路を遮断し、魚群を沖合いに誘導し、垣網の先端に設けてある袋網内に落とし入れる漁法。
身網の設置される場所の最深部が水深27m以上のもの又はさけ・ます定置網を大型定置網といい、それ以外のものを小型定置網という。