トリエンナーレ(triennale)と呼ばれる3年に1度開催される国際美術展覧会が、全国各地で実施されています。特に、2000年から始まった「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の成功は、地域活性化の観点からも、大きな注目を集めています。
富山県では、3月25日に富山県美術館が一部オープンし、8月26日に全面開館予定です。富山県美術館では、「見る」だけではなく、「創る」「学ぶ」「遊ぶ」「楽しむ」「発表する」などを充実させ、より多くの人がアートを体感できる場となることが期待されています。
本稿では、アートが観光を含む地域産業に与える影響を検証していただくとともに、富山県美術館の大いなる可能性について、考察していただきました。
富山大学では、平成28年度に富山県の委託調査として「富山県地域間産業連関表」の作成が行われました。地域間産業連関表は対象とした複数地域の経済活動の相互依存関係を詳しく分析できるツールで、地域の統計データと合わせて用いることで、地域経済の詳細な分析が可能となります。
本稿では、通常の産業連関表と地域間産業連関表がどのように異なっているのか、また、富山県地域間産業連関表により、どのような産業の特徴が明らかになったかを解説していただきました。
シナユリノキは中国南部に分布する落葉広葉樹です。ユリノキの仲間は氷河期以前には広く世界中に分布していましたが、気候変動と共に多くの種が絶滅し、現在ではシナユリノキと北米東部に分布するユリノキの2種が生き残っています。街路樹や公園など身近で見られるのはユリノキです。富山県中央植物園ではユリノキとシナユリノキがご覧になれます。
(富山県中央植物園で撮影)
写真・文:富山県中央植物園