特集

平成23年社会生活基本調査からみる富山県の「スポーツ」、
「趣味・娯楽」、「旅行・行楽」について

統計調査課

 

社会生活基本調査について

社会生活基本調査は、国民の生活時間の配分及び自由時間における主な活動について調査し、各種行政施策の基礎資料を得ることを目的とし、昭和51年の第1回調査以来5年ごとに実施しています。

平成23年社会生活基本調査は、全国の世帯から無作為に選定した約8万3千世帯(富山県では約1,500世帯)に居住する10歳以上の世帯員を対象に、平成23年10月20日現在で実施しました。


ここでは、生活行動(自由時間における主な活動)に関する結果から、富山県の「スポーツ」、「趣味・娯楽」及び「旅行・行楽」についてご紹介します。

<用語の解説>

行動者率・・・ 10歳以上人口に占める過去1年間に該当する種類の活動を行った人の割合(%)
(※富山県の10歳以上の推定人口は、967千人)

1 スポーツ


1年間に「スポーツ」を行った人は600千人、行動者率は62.0%(全国63.0%)で、平成18年(60.3%)と比較して、1.7ポイント上昇しており、25〜34歳と45〜54歳を除くすべての年齢階級で上昇しています。特に、65〜74歳では6.8ポイント、75歳以上では12.4ポイントの大幅な上昇となっています。

図1 年齢階級別「スポーツ」の行動者率(平成18年、23年)

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設備投資産業別金額・構成比比較

※「スポーツ」には、学生が体育の授業で行うものは除き、クラブ活動や部活動は含む。

男女別に行動者率をみると、男性が67.9%、女性が56.5%(全国は男性67.9%、女性58.3%)となっており、全ての年齢階級で、男性が女性より高くなっています。


種類別に行動者率をみると、「ウォーキング・軽い体操」が34.2%と最も高く、次いで「ボウリング」が14.0%、「器具を使ったトレーニング」が10.7%などとなっています。

また、全国との比較では、「スキー・スノーボード」の行動者率が高く、本県の地理的地域特性が出ています。

図2 「スポーツ」の種類別行動者率(全国、富山県)

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設備投資産業別金額・構成比比較

これを男女別にみると、男女共に「ウォーキング・軽い体操」が最も高く、次いで「ボウリング」となっており、以下、男性は「つり」、女性は「水泳」などとなっています。

なお、男女別の行動者率の差が最も大きいものは「つり」で、10.3ポイントの差があります。最も差が小さいものは「卓球」で、男女ともに5.5%で同率となっています。

図3 男女、「スポーツ」の種類別行動者率

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設備投資産業別金額・構成比比較

種類別行動者率を男女、年齢階級別にみると、男性は10〜14歳では「水泳」が最も高く、15〜24歳では「ボウリング」、25歳以上では「ウォーキング・軽い体操」が、それぞれ最も高くなっています。

女性は10〜14歳では「水泳」が最も高く、15歳以上では「ウォーキング・軽い体操」が最も高くなっています。

表1 「スポーツ」の年齢階級、種類別行動者率の順位(男性)

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設備投資産業別金額・構成比比較

表2 「スポーツ」の年齢階級、種類別行動者率の順位(女性)

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設備投資産業別金額・構成比比較

2 趣味・娯楽


1年間に「趣味・娯楽」を行った人は813千人、行動者率は84.1%(全国84.8%)で、平成18年(82.8%)と比較して、1.3ポイント上昇しています。

図4 年齢階級別「趣味・娯楽」の行動者率(平成18年、23年)

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設備投資産業別金額・構成比比較

男女別に行動者率をみると、男性が84.5%、女性が83.7%(全国は男性84.8%、女性84.9%)で、男性が女性より0.8ポイント高くなっています。


種類別に行動者率をみると、「CDなどによる音楽鑑賞」が44.4%と最も高く、次いで「DVDなどによる映画鑑賞」が38.5%、「趣味としての読書」が36.9%などとなっています。

図5 「趣味・娯楽」の種類別行動者率(全国、富山県)

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設備投資産業別金額・構成比比較

注1:「テレビゲーム・パソコンゲーム」は、携帯用を含む。

注2:「映画鑑賞」、「美術鑑賞」、「スポーツ観覧」、「演芸・演劇・舞踊鑑賞」は、テレビ・DVDなどは除く。

注3:「DVDなどによる映画鑑賞」は、テレビからの録画は除く。

これを男女別にみると、男性は「CDなどによる音楽鑑賞」が43.6%と最も高く、次いで「DVDなどによる映画鑑賞」が40.4%、「テレビゲーム・パソコンゲーム」が35.9%などとなっています。女性は、「CDなどによる音楽鑑賞」が45.2%と最も高く、次いで「趣味としての読書」が41.2%、「映画鑑賞」が39.0%などとなっています。

また、「DVDなどによる映画鑑賞」と「テレビゲーム・パソコンゲーム」、「スポーツ観覧」を除き、女性の行動者率が男性を上回っています。

図6 男女、「趣味・娯楽」の種類別行動者率

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設備投資産業別金額・構成比比較

種類別行動者率を年齢階級別にみると、10〜24歳では「テレビゲーム・パソコンゲーム」が最も高く、25〜54歳では「CDなどによる音楽鑑賞」、55歳以上では「園芸・庭いじり・ガーデニング」が、それぞれ最も高くなっています。

表3 「趣味娯楽」の年齢階級、種類別行動者率の順位

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設備投資産業別金額・構成比比較

3 旅行・行楽


1年間に「旅行・行楽」を行った人は736千人、行動者率は76.1%(全国73.2%)で、平成18年(77.7%)と比較して、1.6ポイント低下しています。特に、45〜54歳、55〜64歳、65〜74歳において、それぞれ4.9ポイント、3.1ポイント、4.9ポイントの低下となっています。

図7 年齢階級別「旅行・行楽」の行動者率(平成18年、23年)

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設備投資産業別金額・構成比比較

男女別に行動者率をみると、男性が74.4%、女性が77.6%(全国は男性71.1%、女性75.3%)となっており、15歳以上75歳未満で、女性が男性より高くなっています。


種類別に行動者率をみると、「行楽(日帰り)」が62.9%、「観光旅行」では国内が51.5%、海外が4.4%などとなっています。

図8 「旅行・行楽」の種類別行動者率

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設備投資産業別金額・構成比比較

これを男女別にみると、「行楽(日帰り)」、国内及び海外の「観光旅行」で女性の方が高くなっています。

図9 男女、「旅行・行楽」の種類別行動者率

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設備投資産業別金額・構成比比較

「観光旅行(国内)」の行動者率を男女、年齢階級別にみると、男性は10〜14歳が69.8%と最も高く、女性は25〜34歳が63.5%と最も高くなっています。

図10 観光旅行(国内)の男女・年齢階級別行動者率

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設備投資産業別金額・構成比比較

「観光旅行(海外)」の行動者率は、男性は55〜64歳が7.5%と最も高く、女性は25〜34歳が10.2%と最も高くなっています。

また、男女とも、25〜34歳と55〜64歳に、行動者率が高くなる2つのピークを持っています。

図11 観光旅行(海外)の男女・年齢階級別行動者率

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設備投資産業別金額・構成比比較

4 おわりに


今回は、富山県の「スポーツ」、「趣味・娯楽」、「旅行・行楽」についてご紹介しましたが、このほか、生活行動に関する結果及び生活時間に関する結果について、富山県分の概要が県HP「とやま統計ワールド」に掲載されておりますのでご覧ください。

また、詳しい結果内容や全国の結果につきましては、総務省統計局HPの社会生活基本調査のページをご覧ください。


とやま統計ワールド 「社会生活基本調査」
http://www.pref.toyama.jp/sections/1015/lib/shakai/index.html

総務省統計局HP 「社会生活基本調査」
http://www.stat.go.jp/data/shakai/2011/index.htm
とやま経済月報
平成25年2月号