品目クイズ回答
※ (3)〜(7)については、あくまで筆者の推測です。ご意見などありましたら、お知らせ下さい。
(1) 全国2位(富山県5,752円、全国平均4,168円、1位は新潟県7,983円)
支出金額が全国平均を1,500円以上も上回っているのは、米を多く買うことと、品質の良い高い米を買う傾向にあるからでしょうか。また、調査期間が9〜11月でちょうど新米の出回る時期に当たり、玄米1年分をまとめて買ったり、県外の親戚などへ贈答用として購入する世帯が多かったのではないかと思われます。

「米」については、次をご覧下さい。⇒ とやま経済月報5月号「とやま食料事情」
(2) 全国2位(富山県9,097円、全国平均7,755円、1位は秋田県9,785円)
生鮮魚介のみの分類では、全国3位
天然の生けす富山湾をもつ県として、新鮮な魚介やその加工品は富山県民の食生活に欠かせません。(ちなみに「肉類」は5,837円で35位、全国平均 6,443円、1位は奈良県8,811円)
(3) 共働き世帯が多く多忙なため、また、自動車で出かける(通勤、レジャー)ことが多いので、手軽に飲める飲料として好まれるのではないでしょうか。
(4) 共働き世帯が多く多忙なため、おかずにもう1品という時に手軽な惣菜がよく利用されるようです。
また、富山の人は家を大事にしており、家で揚げ物をして油で台所を汚すのを嫌うのではないでしょうか?
コロッケについては、江戸・明治時代に富山から北海道に大量移住した開拓民が北前船で富山の親戚にジャガイモを送った名残ではないかと思われます。
(5)
「食用油」 上記(4)と同様に揚げ物を嫌うからではないでしょうか?
上記(2)で述べたとおり、肉よりも魚の購入が多く、魚は刺身や焼き魚など食用油をあまり使わない料理が多いため、食用油の摂取量が少ないのではないかと思われます。

「油脂類」は、全国平均と比較すると、摂取量は少なめです。
1人1日当たり「油脂類」の摂取量 富山県 8.8g、全国平均 10.4g
平成16年 県民健康栄養調査(富山県)
平成15年 国民健康栄養調査(全国平均)
「砂糖」 富山の醤油は甘い(県内の醤油醸造元の方から伺った話)ので、煮物の時にはあまり砂糖を必要としないようです。だしは昆布をよく使うので、昆布の旨みで薄味に仕上がり、砂糖はあまり入れないで済むのではないでしょうか。
(1年間1世帯当たりの「昆布」支出金額 富山市 4,428円、全国1位、全国平均 1,296円)
平成17年家計調査(富山市)
「マヨネーズ・
ドレッシング」
主菜は肉よりも魚を多く食べるため、肉料理に合うサラダ(生野菜)よりも魚料理に合う煮物や和え物が多いので、サラダにかけるマヨネーズやドレッシングはあまり必要としないのではないでしょうか。上記(4)のとおり、副食惣菜をよく買ってくるので、例えばマヨネーズを使うポテトサラダも家庭で作らずに店で買ってくることが多いのではないでしょうか。
(6) 電化製品の普及率・所有数量が高いからでしょう。また、住宅が広く、部屋数が多く、照明や冷房・暖房に電気を多く必要とするようです。お年寄りのおられるお宅では、一日中テレビをつけていることが多いのではないでしょうか?

ルームエアコン所有数量・・・1世帯当たり2.7台で全国15位
カラーテレビ所有台数・・・1世帯当たり2.7台で全国2位
(平成16年全国消費実態調査)
(7) 共働き世帯が多く多忙なため、読書をする時間が少ないのではないでしょうか。通勤も自家用車が多いので、電車通勤のように本は読めないのでしょう。また、「書籍」は図書館で借りることが多いので、買うことは少ないと思われます。(ちなみに「雑誌・週刊誌」は全国10位)

人口10万人当たり市町村立図書館数( 平成17年4月1日) ・・・全国1位
人口100人当たり公立図書館蔵書冊数( 平成16年度 ) ・・・全国5位
人口100人当たり市町村立図書館館外個人貸出冊数( 平成16年度 )・・・全国21位
(社)日本図書館協会「日本の図書館」


全国消費実態調査(平成16年、二人以上の世帯)食品・その他における富山県の支出金額の大きい品目・小さい品目(都道府県ランキングより)
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