富山県ホームページ メニューを飛ばして本文へ

メニュー


検索


本文

ホーム > 組織別案内 > 教育委員会 > 生涯学習・文化財室 > とやま生涯学習ボランティア活動推進プラン > 第3章 プランの内容(2 活動の場づくり)

とやま生涯学習ボランティア活動推進プラン

最終更新日:2005年4月1日

第3章 プランの内容(2 活動の場づくり)

(1) 社会教育・文化・スポーツ施設等でのボランティア活動の推進
[現状・課題]

 公民館や図書館等は、住民に最も身近な社会教育施設として学習サービスの提供について中心的な役割を担っており、学習を支援するボランティア活動を推進する上でも極めて重要な役割を担っています。

 本県は、平成9年度から市町村において公民館を拠点に地域の人材の発掘と活用体制を整備する地域人材活用推進事業を132館でスタートさせたところであり、それぞれの公民館では地域人材活用推進委員会を設置し、地域の人材を活用した異世代交流活動や地域情報たよりの発行などの展開により、学習を支援するボランティアに活躍の場を提供しています。今後、この事業の推進・普及を通してボランティアによる自主的な活動の輪が広がっていくことが期待されます。

 一方、県内の公立図書館では、学習グループが中心となって音訳や点訳、読み聞かせ等のボランティア活動が36館中17館(平成8年度日本図書館協会公共図書館調査)で行われています。一部では、中学校への移動図書館など、図書館の外でのボランティア活動も行われていますが、今後は、学校や公民館等の機関との連携・協力してより多様なボランティア活動を展開することが望まれます。

 また、国立立山少年自然の家では、自らの施設でボランティアを養成するとともに、そのボランティアに対して主催事業等で積極的に活躍の場を提供しています。他の青少年教育施設でも一部でボランティアの受け入れが行われていますが、今後、これらの施設でも、青少年の学習を支援するボランティアに対して、一層積極的に活躍の場を提供することが期待されます。

◇文化ボランティア「ホールサポーター」◇

 富山県公立文化施設協議会では、ホールサポーターを募集するとともに、その養成講座も実施しています。ホールサポーターの業務内容は、受け入れ施設(ホール)によって多少異なりますが、概ね次のとおりです。

 1)舞台設営及び舞台・音響・照明操作
 2)入場整理・入場券もぎり・客席案内及び楽屋の世話等
 3) 文化事業の企画・運営

 平成10年度は、入善町民会館、黒部市国際文化センター、新川文化ホール、大山町民文化会館、富山県民会館、富山県教育文化会館、富山県民小劇場、小杉町文化ホール、富山県高岡文化ホール、高岡市民会館、福岡町総合町民センター、福野文化創造センター、クロスランドおやべ庄川町生涯学習センターの14施設で募集しています。

 文化施設では、社会教育施設に比べ積極的にボランティアを受け入れている施設が見られます。例えば、公立文化ホールでは、音響・照明等の舞台補助、受付や会場案内等を行うボランティアを募集(平成10年度14施設)しているほか、近代美術館や立山博物館等においてもボランティアが友の会などの形で組織化され、美術品のガイドや資料の整理等の活動を展開しています。また、地域の歴史や文化財等を解説する観光ボランティアや、地域の有形・無形の文化財を保護していく保存会等も各地で活動しています。

 スポーツに関しては、体育指導委員、スポーツクラブリーダー、スポーツ少年団指導者、県生涯スポーツ指導員、県生涯スポーツ協議会加盟団体指導者等がボランティアとして活動しています。また、県内のスポーツ指導者は、スポーツリーダーバンクに登録されており、地域や職場の要請に応じて適切な指導者が紹介される仕組みになっています。登録者は4,242人(平成9年10月末)で、指導者1人当たりの活動回数は3.76回(月平均)となっています。

 本県の生涯学習推進の中核機関である県民カレッジでは、昭和63年の開学当初から県民カレッジ友の会「雷鳥会」がカレッジ事業をボランティアとしてサポートしているほか、最近は、映像ボランティア「学遊ビデオメイト」(会員:70名)を育成するとともに、「県民カレッジ自遊塾」(平成9年度:17講座)の県民教授やその運営のサポーターとして「生涯学習ボランティア」に活躍の場を提供しています。しかし、これらの活動場所は富山市及びその周辺部に集中していることから、他の広域学習圏での開催が求められています。

◇富山県[立山博物館]ボランティア◇

発足 平成7年
登録者数 113名(H9.11月現在)
活動 休館日を除く毎日、各自の希望により活動
 [時間] 9:30〜16:30
 [内容]
 1)観覧者を対象とした「まんだら遊苑」の解説ガイド
 2)資料整理補助
 3)企画展における展示補助
 4)「教算坊」庭園整備(庭木剪定、草むしり)
 5)イベント等における観覧者の誘導、インフォメーション、その他の補助
 6)開催事業のチラシ配布補助
・年8回の養成講座受講修了者を登録
・その他研修会の実施

◇富山県立近代美術館ボランティア◇
「どおむの会」

発足 昭和60年
登録者数 90名 (H9.11月現在)
活動 火曜日から日曜日まで毎日3〜4人ずつ交替制で実施

 [時間] 10:00〜16:00
 [内容]
 1)一般来館者を対象とした常設展解説ガイド
 2)図書閲覧室での監視・レファレンスサービス
 3)新聞・展覧会案内等の資料整理
 4)ポスター・チラシ・機関紙等の発送作業補助
・5〜6日間の養成講座受講修了者を登録
・活動継続のための支援として研修を実施

[施策・事業の方向]

1) 社会教育施設等でのボランティア活動の推進
 公民館では、地域人材活用推進事業の推進・普及を図ることにより、地域の人材やボランティアの発掘と活用体制の整備充実を図ります。また、公民館でのボランティア活動は、学習講座の講師や行事の指導者としての活動だけでなく、学習プログラムの企画や講座の運営にも参画する機会を提供するなど、住民に多様で魅力的なボランティア活動の場・機会を提供するよう努めます。

 図書館では、読み聞かせや音訳・点訳等のボランティアの充実を図るとともに、学校や公民館等、他の施設とのネットワーク化を図り、ボランティアのより多彩で積極的な受け入れを奨励します。

 また、少年自然の家等では、青少年の学校外活動の指導者やボランティアの養成を推進するとともに、主催事業において積極的にボランティアの受け入れを図るよう奨励していきます。

2) 文化施設等でのボランティア活動の推進
 文化ホールの公演事業の企画・運営等の支援を行う文化ボランティアや、富山近代美術館ボランティア「どおむの会」、立山博物館ボランティアなどの美術館・博物館で解説案内等を行うボランティア活動を一層充実するとともに、地域の有形・無形の文化財を保護していくために、保存会等の育成に努めます。

 また、桜町遺跡などの発見により埋蔵文化財に対する県民の関心が高まっていることから、埋蔵文化財ボランティアの養成を推進します。

3) スポーツ施設等でのボランティア活動の推進
 スポーツリーダーバンクの一層の充実に努めるとともに、体育指導委員やスポーツ少年団の指導者等を育成し、地域におけるスポーツの振興を推進します。

4) 県民カレッジでのボランティア活動の推進
「県民カレッジ自遊塾」の県民教授や各広域学習圏ごとに開催される県民カレッジ主催講座の運営をサポートする生涯学習推進員等のボランティア活動の充実を図るとともに、映像ボランティア「学遊ビデオメイト」や県民カレッジ友の会「雷鳥会」など、県民カレッジの各種事業に協力しているボランティアグループ・団体の活動を支援します。

◇県民カレッジ自遊塾◇

[講座の概要・趣旨]

 県民カレッジ自遊塾は、多様なテーマの講座をボランティアの県民教授を中心に、自主的運営で多数展開し、主として職業人を対象に共同学習と異分野交流の場を提供するシステムとして、平成7年度より実施している。

 これまでの生涯学習では、現役の職業人を対象とする学習の機会と場の提供が必ずしも十分でなかったことを反省し、学習ボランティアの育成や異分野交流の促進を図るために、自己推薦によるボランティアの講師「県民教授」と受講生「塾生」が自主的に運営する講座としている。

[講座の特徴]
1 自主運営−−自主を基本としてフレキシブルに運営される中で、継続的学習活動を展開する。
  1)職業人が参加しやすい活動時間帯が確保される。
  2)個々人が多様な学習メニューから主体的にテーマを選択できる。
  3)個々人が相互交流の中で継続的・自発的に学習を深化できる。
  4)県民の学習成果に対する発表機会や活用の場の提供となる。
2 フリーマーケット−−講師及び塾生の公募方式を通じて、毎年度学習メニューが更新され、県民の学習ニーズに連動して講座が成立・解消する。つまり、学習メニューと学習ニーズ相互の関係は、いわば生涯学習の需要と供給の関係にある。
[9年度概要]
1 県民教授17名(応募者33名)
2 塾生370名(応募者518名)

世代別
世代 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 総数
人数 3名 52名 62名 96名 81名 54名 16名 6名 370

3 春のときめき講座(4/13)、開講式(5/24)の実施
4 職講座の展開17講座(7年度16、8年度16)
5 自遊塾倶楽部(自遊塾の運営・企画ボランティア組織)の発足(5/17)
 1)講座間交流を目的にした交流会の企画・運営月1回開催
 2)講座間広報紙「井戸端通信」の発行年4回の発行
 3)「春のときめき講座」の企画・運営
6 県民教授・塾生の連携による特別講座、公開講座や発表会の実施
7 平成10年度県民教授への応募者50名、開設講座数37講座
[これまでの成果]
1 自遊塾倶楽部の正式発足にともない、交流会や広報紙の発行が本格化し、塾内交流が進んだ。
2 各講座で塾生のスタッフが、講座運営の実質的な役割を果たしている。
3 自遊塾の一員としての集団意識が形成されつつある。
4 講座終了後も県民教授を中心に、自主的・継続的なグループを結成して学習を継続しようとする人が多い。
5 塾生からボランティアとして県民教授に立候補する人が出てきた。

(2) 各種イベントでのボランティア活動の推進

[現状・課題]

 長野オリンピックでは、3万5千人ものボランティアが活動するなど、規模の大きなイベントは、ボランティアの活躍無しでは成功しないとまで言われるようになっています。

 本県でも、平成6年度に開催した全国生涯学習フェスティバルでは、ボランティアとしての“まなびピアハーティ”を公募し、運営スタッフとして活発な活動が展開されました。その成果を受け継ぎ、平成7年度から各広域学習圏持ち回りで開催されている生涯学習フェスティバルにおいても、“まなびピアハーティ”を一般公募し、ボランティアに活躍の場を提供しています。今後は、運営だけでなく企画段階から様々な面でボランティアの受け入れを進めていくとともに、市町村の生涯学習大会や公民館まつり等においても、ボランティアがより重要な役割を担っていくことが期待されます。

 一方、スポーツ関連のイベントや各種競技大会等では、既に体育指導員などのボランティアが多数活躍しています。特に、2000年とやま国体やきらりんぴっく富山では、会場整理、会場美化、競技運営補助などで多数のボランティアの協力が必要となることから、早期にボランティアが活躍できる体制を整備していく必要があります。

◇生涯学習フェスティバルでのボランティア 〈まなびピアハーティー〉◇

 平成9年度生涯学習フェスティバル“まなびピアとやま’97inおやべ”では、22名の“まなびピアハーティ”が運営スタッフとして活躍しました。
 主な活動内容と役割は次のとおりです。

 (1)体の不自由な人やお年寄りの介助などの福祉サービス
 (2)総合的なインフォメーション
 (3)会場内の誘導案内
 (4)迷子の世話
 (5)会場整理E会場美化サービス

 ボランティア参加者アンケートによれば、「満足」47%、「ある程度満足」47%と回答者の94%が活動に対して満足を感じています。

 また、「今後も生涯学習フェスティバルにボランティアで参加したいですか」という質問に、「ぜひ参加したい」33%、「できれば参加したい」60%と回答者の93%が参加を希望しています。

 さらに、今後の活動内容への期待は、「今回と同程度の内容」53%、「レベルアップを望む」47%となっており、更なる“満足”を求める参加者の旺盛な意欲とボランティア活動への期待がうかがえます。

 なお、生涯学習フェスティバルでは、映像ボランティア「学遊ビデオメイト」も、記録映像の収集等に協力しています。

[施策・事業の方向]

1)生涯学習・芸術文化関連イベントでのボランティア活動の推進
 生涯学習フェスティバルにおいて、ボランティアグループ・団体の交流や活動成果の発表の場等の提供に努めるとともに、“まなびピアハーティ”等のボランティアの活躍の場を拡充します。

 また、市町村における生涯学習フェスティバルや公民館まつり等への住民参画を推進するため、企画立案に当たって住民からアイデアを募集したり、広報や運営スタッフへの住民参加を奨励していきます。

2)スポーツ関連イベントでのボランティア活動の推進
 新たなボランティアの輪を広げ、新しい地域づくりを推進する契機とするため、2000年とやま国体やきらりんぴっく富山などの大型イベントや、各種スポーツ競技大会等において、会場整理、会場美化、競技運営補助など幅広くボランティアが活躍できる体制の整備を推進します。

◇2000年とやま国体でのボランティア活動◇
(「2000年とやま国体開催基本構想」より)

大会運営に携わるひと
○2000年とやま国体を開催するには、企画から運営などに多大な人手を要するので、「国体ボランティア(仮称)」の組織化を進めるとともに、さまざまな分野に多くの県民の参加を得て大会を運営します。
○県民総参加の国体をめざして、既存の社会団体や公益団体等で構成する県民運動推進組織を設立します。また、クリーン運動や花いっぱい運動などさまざまな県民運動を展開します。

社会参加の促進
○国体の開催を契機として、さまざまな県民運動やボランティア活動を積極的に推進し、創造的な社会活動やコミュニティ活動の活性化を図り、新たな地域づくりを担う県民の自発的な協力や社会参加の気運を高めていきます。

地域リーダーの育成
○積極的な県民運動を通じて、各種の団体が活発化し、国体グッズや花いっぱい運動に携わった人たちが、新たな地域リーダーとなれるよう育成を図ります。
○国体後においても、これらの地域リーダーが、各種コミュニティ活動を展開しながら、地域づくりに貢献することを期待します。

ネットワーキング
○県民運動推進組織に参加した社会団体や国体ボランティア組織など各種の団体が、新しい地域づくりを推進していくため、国体後においてもさまざまな交流を深め、ネットワークを構築するよう努めます。

(3)学校ボランティア活動の推進

[現状・課題]

 幼稚園や小学校、特殊学校では、スキー学習会等の学校行事や学習環境の整備等において、PTAや母親クラブ等を中心とした地域の人材やボランティアを受け入れている例が多数あります。また、中学校や高等学校においては、放課後の部活動や進路指導等において地域の人材や卒業生等の協力を受け入れている例があります。

 学校、家庭、地域社会の連携の重要性が指摘され、「開かれた学校づくり」が求められる中で、今後、各学校が創意工夫をこらして地域の人材やボランティアを積極的に受け入れ、学校教育のもつ本来の役割等の主体性を維持しながら、その多様化と活性化を図るための基本的なシステムづくりが必要となっています。

 学校と関わりが深いボランティア的な活動としてPTA活動があります。本来、PTAは、子どものしあわせと健全な成長を願って保護者と教師によって組織された社会教育団体であり、それぞれの学校の教育環境の充実向上に努めています。学校、家庭、地域社会の連携の要であるPTA活動は、近年ではそれぞれの学校の特色を生かしながら、課題解決のために主体的に活動している事例も多く見られるようになってきています。

 今後、PTA活動は、父親参加の促進を図るとともに、主体的な活動を一層充実することにより、学校ボランティアにおいても中心的な役割を果たすことが期待されています。

[施策・事業の方向]

1)学校ボランティア養成・研修の充実
 学校ボランティア希望者の発掘と学校での受け入れを促進するため、県民カレッジ等での学校ボランティアに関する養成講座の開設や、公民館等に整備される人材バンク登録者への研修機会の充実に努めます。


2)学校ボランティア活動事例集の作成・配布
 学校ボランティア活動を推進するため、校種別の事例集を作成し、学校や関係団体等に配布します。

3)人材バンクの活用による多様な人材の受け入れ
 学校は、保護者や、豊富な知識・技術や経験を有する高齢者や企業・団体、行政職員等をボランティアとして受け入れるため、地域の人材バンクや「とやま学遊ネット」等の積極的な活用を図るとともに、これら人材バンクの充実に努めます。

4)学校ボランティアが支援する学校教育活動の推進
 学校は、学校ボランティアの受け入れを含めた教育課程の編成等について教育効果等を十分検討した学校運営計画の作成に努めるとともに、そのプログラムの実施に積極的に取組みます。

 学校ボランティア活動には、クラブ活動や部活動の指導、スキー学習会など学校行事での指導・援助、学習環境の整備だけでなく、教科学習や特別活動の指導、学校図書館等への協力も含め、特色ある学校づくりを推進するための様々な活動内容を取り入れていきます。

5)研修や交流の場としての余裕教室の活用
 学校ボランティアが研修や交流する場として、余裕教室の活用を図るなど、活動しやすい環境づくりに努めます。

6)PTA活動の新たな展開の推進
 それぞれの学校・地域の特色や課題に応じて、会員による学校行事や学校運営の面への指導援助、父親の役割などをテーマとする子育て支援研修会や家庭教育に関する講演会などの企画、父親参観日の設定など、自主的、主体的なPTA活動の展開を推進します。

◇学校ボランティア活動◇

○「校区リーダーバンク」の活用  高岡市立定塚小学校
 高岡市立定塚小学校では、平成3年度に「校区リーダーバンク」名簿を作成し、以来、地域社会や保護者の専門性を学校教育に導入することにより、活気ある授業の実践に努めています。

(平成10年2月現在)
部門 登録数 部門 登録数
医療・健康 10 文学・文芸 6
食生活・消費生活 5 華道・茶道 6
歴史・地理・地学 5 書道 4
絵画・彫刻・工芸 6 社会 3
詩吟・日舞・ダンス 13 手芸 11
スポーツ 8 その他 6

 例えば、リーダーバンクに登録されているゲートボール愛好会の皆さんに、週1回のクラブ活動の指導をお願いしています。ゲートボールの練習を通して自然に高齢者と触れ合う中で、子供たちに高齢者に対する感謝と尊敬の気持ちや思いやりの心が育ってきているとのことです。


○「教育ボランティア制度」  八尾町立八尾小学校

 八尾町立八尾小学校では、信頼され、地域に根ざした学校教育を目指すため、父母や伝統芸能の指導者、専門技術を持つ地域の人たちが、技や芸能を通じて子供たちと活動する「教育ボランティア制度」を平成9年4月からスタートさせています。
 2月から3月にかけてボランティアを募集したところ、読書やおわら、校外学習、クラブ活動、保健、美化、遊びなど9つの分野で34人が登録し、その後も増えているそうです。
 ボランティアは各分野で活動計画を立て、放課後や昼休み時間に学校を訪問し、活動しています。
 児童もボランティアへのお礼の意味を込めた地域の美化活動を始めるなど、活動を通じて地域の自然や文化を守り育てる心も育ってるとのことです。

(4)青少年の学校外活動を支援するボランティア活動の推進

[現状・課題]

 西暦2002年度からの学校週5日制完全実施を控え、子どもたちが「ゆとり」の中で「生きる力」を育んでいく上で、青少年の学校外活動の果たす役割は極めて大きいといえます。本県では、学校外活動を拡充していくため、ウィークエンド・サークル活動推進事業、教室開放促進事業、青少年野外教育推進事業等を実施しています。これらいずれの事業でも、地域の有能な人材に活躍の場を提供しており、学校外活動は「生涯学習ボランティア活動」の重要な活動の場の一つとなっています。

 また、少子化の進行などにより子どもたちの異年齢集団で切磋琢磨する機会や自然体験不足が指摘されており、ボーイスカウト、ガールスカウト、スポーツ少年団、児童クラブ等、地域の有能な人材の協力を得て様々な学校外活動を展開している地域の社会教育団体や青少年団体等に対する奨励策が求められるようになっています。

 一方、青少年の学校外活動の場としては、身近な野外の遊び場や、児童館、公民館、図書館、博物館、青少年教育施設、スポーツ施設、文化施設等のほかに、地域に開放された学校があります。学校施設の地域社会への開放は、体育施設の開放がかなり進んでおり、特別教室や生徒減少にともなう余裕教室についても、コミュニティー活動の中核として学校が今後果たすべき役割も含めて、地域社会への開放を促進する必要があります。

 青少年の学校外活動の拡充には、専門的な知識や指導技術を有し、かつ青少年に慕われ、親しまれるような優れた指導者の確保が必要です。県では、社会教育団体の各種指導者研修や高校生ボランティア養成講座、青少年団体指導者研修等により学校外活動の指導者や青少年リーダーの養成に取り組んでいますが、今後一層、学校外活動の研修機会やその内容を充実する必要があります。

青少年団体の団数と団員数(「市町村生涯学習・社会教育の現状」より県教育委員会生涯学習室他調べ)
団数 団員数
年度 H6 H7 H8 H9 H6 H7 H8 H9
ボーイスカウト 56 58 52 45 3,377 3,084 3,157 3,064
ガールスカウト 37 35 35 36 1,798 1,899 1,844 1,819
児童クラブ 2,312 2,276 2,275 2,283 93,784 81,476 78,271 75,627
スポーツ少年団 520 526 524 514 16,074 15,902 15,422 14,369
花とみどりの少年団 35 35 35 35 2,408 2,340 2,408 2,331
少年消防クラブ 199 223 222 227 32,328 32,023 30,996 30,235

青少年団体の指導員数
年度 H6 H7 H8 H9
ボーイスカウト 271 312 338 376
ガールスカウト 213 211 207 203
児童クラブ 284 292 297 311
スポーツ少年団 2,354 2,297 2,263 2,227

[施策・事業の方向]

1)ボランティアが支援する青少年の学校外活動の推進
 子どもたちが、土曜休業日や日曜日、放課後に学校や身近な施設等を利用して、ボランティアの指導や協力のもとにスポーツ・文化などの各種学校外活動を行う事業を推進します。その際、障害のある子どもの活動機会の充実に努めます。

2)ボーイスカウト、スポーツ少年団等の青少年団体の育成
 子どもたちが社会体験や自然体験、異年齢の者との交流などの機会を数多くもつことができるように、ボーイスカウトやガールスカウトなどの青少年団体やスポーツ少年団等の育成を図るとともに、学校や地域の青少年団体、スポーツ団体などの関係者が交流・連携を図る場や機会を整備します。


3)活動の場としての学校開放の促進
 学校の持つ教育機能、施設等の地域への開放を促進し、子どもたちが楽しく学びあい、活動できる場や地域の人材を生かした学習機会を充実します。その際、事業の企画・運営や余裕教室・特別教室等の開放施設の管理等についてもボランティアの協力が得られるよう努めます。

4)学校外活動の指導者の養成と研修機会の充実
 青少年の学校外活動の指導者の確保とともに、指導能力や資質の一層の向上を図るため、県及び市町村による養成・研修機会の拡充や登録制度などの充実を図ります。

5)中・高校生のジュニアリーダーの養成と活用促進
 子どもが主体的に地域活動をしていく上で指導的な役割を担う中学生・高校生をジュニアリーダーとして養成するため、高校生ボランティア養成講座等の充実を図ります。

富山県の学校体育施設開放状況
体育館 小学校 93.90%
中学校 84.90%
高等学校 93.50%
グランド 小学校 80.90%
中学校 80.70%
高等学校 56.50%
夜間照明 小学校 63.90%
中学校 43.00%
高等学校 47.80%

◇ウィークエンド・サークル活動推進事業◇

 この事業は、学校完全週5日制に向けて、地域における児童生徒の学校外活動の場や機会を充実するため、児童生徒がウィークエンド等に学校やその他身近な施設等を利用して、地域の社会人等の指導や協力のもとに、スポーツ・文化等の活動を行うものです。

 平成9年度は、「生け花教室」「民謡交流」「おもしろ科学広場」「三世代ふれあいの集い」「遊び基地づくり」等の活動が実施されました。


◇教室開放促進事業◇

 学校完全週5日制に向けての対応として、子どもの自主的な活動を促すために、放課後に小学校の施設を使い、地域の方を指導者として実施しています。

 平成9年度は、仲間や地域の人たちと交流・協力しながら、「パソコン教室」「伝承遊び」「郷土かるた作り」「スチールドラム教室」「火おこし体験学習」等様々な活動が、20校で展開されました。


◇野外教育推進事業◇

 本県の豊かな自然の持つ教育機能や地域社会の人材等の教育力を有効に活用し、児童生徒が大自然の中で共同生活することにより、勤労・奉仕の精神を培い、自然体験活動を通して自ら実践し、創造する態度を学ぶとともに、「生きる力」の育成を図ることを目的として実施しています。

平成9年度は、2町において1週間程度のキャンプを実施しました。

(5) 家庭教育を支援するボランティア活動の推進

[現状・課題]

 近年、核家族化や少子化の進展により、子どものしつけや教育についての悩みや不安を持つ親が増えています。また、青少年による殺傷事件が増加する中で、幼児期からの「心の教育」の重要性が指摘されています。特に、「心の教育」の充実について、家庭が果たすべき役割は極めて大きいものがあります。

 本県では、これまで子育て中の親やこれから子どもを持つ夫婦などに対して、子育てに関する啓発事業や学習情報の提供・相談事業、学習機会の充実等に努めてきました。今後、家庭の教育力を回復するため、地域社会の力を生かすという観点から、子育てを支援するボランティアの充実や、親子によるボランティア活動を通しての家族のふれあいの場・機会の充実を図ることなどが強く求められています。

家庭教育学級開設状況(「市町村生涯学習・社会教育の現状」より県教育委員会生涯学習室他調べ)
年度 H6 H7 H8 H9
家庭教育学級数 116 48 106 108
家庭教育学級生数(人) 8,068 3,858 6,495 10,672

[施策・事業の方向]

1)子育てボランティアと子育てサークルの育成
 子育てに関する相談や情報交換等を行うため、各市町村に設置する子育て支援センターを中心として、子育てボランティアや子育てサークルを育成します。

2)ボランティアが支援する子育てに関する学習活動の推進
 婦人会や青年団などの社会教育団体と連携協力して、ボランティアが支援する子育てに関する学習活動の充実を図ります。

3)親子で参加できるボランティア活動の充実
 親子のふれあいを進めるため、PTA等の社会教育団体や地域の自治会等と連携協力して、家族ぐるみで参加できるボランティア活動の充実に努めます。

◇親子ふれあい塾支援事業◇

 乳幼児から小中学生を持つ親を対象として、県が市町村と協力して実施する事業です。  家庭教育についての不安や悩みを持つ親への個別相談や、家庭教育の在り方についての学習会、講演、パネルディスカッション、フォーラム等を、学識経験者だけでなく、教員や保母、看護婦のOB等の地域の人材の協力を得て実施するとともに、家族で参加できるボランティア活動等も実施します。
(平成10年度から35市町村で実施)

【 情報発信元 】
教育委員会 生涯学習・文化財室 電話:076-444-3434  [ お問い合わせフォーム
Adobe Reader< PDFファイルをご覧いただけない場合 >
左記のボタンのリンク先から「Adobe Reader」をダウンロードしてください(無料)。

情報発信元

教育委員会 生涯学習・文化財室
電話:076-444-3434