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富山の土蔵

最終更新日:2005年4月1日

● 序

 このほど、3ヵ年にわたる富山県伝統的建築技術調査の結果をとりまとめました。
 富山県は、全国的に見ても屋敷構えの良いところとして知られておりますが、主屋とともにその一角を構成し、ステイタスシンボルとなってきたのが土蔵であり、以前から、左官による「鏝絵」と呼ばれる彩色豊かな漆喰工作物があることが指摘されていました。
 一方で、近年の急激な生活様式の変化により、優れた建築技術を用いた土蔵がその機能を失い、取り壊される例も増えていることや、所有者が土蔵を保存修理するうえで、必要な伝統的な建築技術、とりわけ左官技術の継承も課題とされているところです。
 こうしたことから、県教育委員会では、主屋の蔭に隠れながらも優れた建築技術が施されている土蔵について、初めて全県的な実態把握調査を実施したもので、主屋以外の付属屋を対象とした文化財調査としては全国にも例を見ない新しい試みといえます。
調査では、推定20,000件に及ぶ対象物件の中から一定の基準により310件を現地調査し、さらに、有識者で構成する調査委員会の選定による52件の土蔵について詳細調査を行いました。
 本報告書では、詳細調査を行った土蔵について、その概要と文化財としての見所を紹介しており、明治中期から昭和にかけて花開いた、富山ならでは土蔵文化の粋をご覧いただけると思います。とりわけ、冬季間の使用を考えて出入り口を取り囲む「戸前(トマエ)」に見られる、なまこ壁や「鏝絵」など上質の左官仕上げや、土扉や入り口周囲を保護する手の込んだ「鞘(サヤ)」の文化は、まさに、富山の土蔵を象徴する「戸前の文化」として、内外に誇れるものと考えます。
 また、本書では、この優れた文化財保存の一助にと、所有者の方々が土蔵を修理するうえでの留意事項や相談先なども記載しております。
 本書が、県民の皆さんに、優れた富山の土蔵文化を広く知っていただき、また、土蔵への愛着と理解を深める手がかりとなり、加えて、土蔵所有者の方々の今後の保存修理の一助となれば、まことに幸いに存じます。
 終わりに、この調査の実施にあたり、ご指導をいただいた調査委員会の委員の先生方、調査にご協力いただいた(社)富山県建築士会、富山国際職藝学院、(財)文化財建造物保存技術協会、各市町村教育委員会、さらに調査を快く承諾いただいた各建造物の所有者の方々に、心から感謝申し上げます。

平成15年3月
富山県教育委員会
教育長 福岡 隆

【 情報発信元 】
教育委員会 生涯学習・文化財室 電話:076-444-3434  [ お問い合わせフォーム
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