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富山の絵画

最終更新日:2005年11月10日

■中世の絵画[仏教説話画]

 難しいお経の内容や偉大な祖師の伝記をわかりやすく描いた絵。巻物もありますが、たくさんの人が見られるように、たいがいは[掛幅(かけふく)掛軸のこと]の形をとっています。
 わかりやすく、とはいえ、お経の内容や伝記を知らないと、見ただけではわかりません。詳しい人に解説をしてもらう(絵解きをしてもらう)と、絵がいっそう楽しめる上に知識が得られます。
 富山県には、聖徳太子の生涯を描いた絵伝や親鸞上人絵伝、蓮如上人絵伝、弘法大師行状図や一遍聖の絵伝などがあります。今も毎年、法会(ほうえ)で絵解きが行われているところがあり、婦負郡八尾町・本法寺の風入法要(法華経曼荼羅の絵解き)、東砺波郡井波町・瑞泉寺の太子伝会(聖徳太子絵伝の絵解き)や同郡城端町・善徳寺の虫干法会(蓮如上人絵伝の絵解き)などが有名です。
 観経浄土変相図という絵にも、浄土のありさまを描いた中央の絵の縁にコマ割りのように説話が描かれています。
 中世の絵は残っていませんが、立山曼荼羅も説話画の一つ。富山県立山博物館では、詳しい解説パネル付きで見ることができます。

17○絹本著色法華経曼荼羅図17○絹本著色法華経曼荼羅図
本法寺蔵 二十二幅のうち第十一軸見宝塔品 嘉暦2年(1327〜28)

 宝塔が大地より沸き出て、虚空に浮かび、中から大音声が響きます。ほとけの教えの正しいことを証明するために出現したものです。そして塔がひらき、多宝仏と釈迦牟尼仏が並び座すというドラマチックな奇瑞が描かれています。

9○絹本著色法華経曼荼羅図9○絹本著色法華経曼荼羅図
本法寺蔵
二十二幅のうち第三軸譬喩品
嘉暦元年(1326)

 人は、火がついて燃えている家(火宅)に居るのに、そのことに気付かず遊ぶ子どものようなものだ、と譬(たと)えられています。豪華な邸宅は、築地が崩れ、庭には恐ろしい動物たちや鬼の姿が描かれているます。子どもたちを連れ出すために、門の外に3つのおもちゃ(牛の車、羊の車、鹿の車)とそれよりもさらに上等の大きな牛の車が置かれています。このおもちゃは仏の教えの譬喩(ひゆ)です。

8○絹本著色法華経曼荼羅図8○絹本著色法華経曼荼羅図
本法寺蔵
二十二幅のうち第二軸方便品
嘉暦年間(1326〜28)

 たとえ子供が砂遊びで作る塔のようであってもほとけへの供養になることの譬(たと)えが描かれています。上方に描かれる建築場面は、鎌倉時代の建築の在り方がうかがえて貴重です。大鋸(おおが)は使われておらず、木は割って、鑓鉋(やりがんな)で削っています。

11○絹本著色法華経曼荼羅図11○絹本著色法華経曼荼羅図
本法寺蔵
二十二幅のうち第五軸薬草喩品
嘉暦元年(1326)

 ここには、ほとけの教えが全世界を等しく潤(うるお)す様子が描かれています。稲光を発する雲の中には太鼓を叩く雷神がいます。雨はあまねく注ぎ、木や草はそれぞれの分に応じて成長する様子が描かれています。人々のまとう衣や笠は中国風ですが、鎌倉時代末期の農耕や村の在り方がうかがえるところもあります。鋤や牛を使っての田おこし、苗代で育てた稲の苗、田植え、刈り取りなどの農作業が描かれています。

10○絹本著色法華経曼荼羅図10○絹本著色法華経曼荼羅図
本法寺蔵
二十二幅のうち第四軸信解品
嘉暦元年(1326)

 豪華な獅子座に座った王のような姿は、出て行ってしまった一人息子を長年探し求める長者です。息子は、長い間、貧しい暮らしをしていたために、父であることに気付かず、恐れをなして逃げてしまいます。長者は息子を身近に雇い、全財産を譲ります。長者は、ほとけであり、豊かな財産はその教えの譬(たと)えです。

31○絹本著色観経浄土変相図31○絹本著色観経浄土変相図
一幅 曼陀羅寺蔵 鎌倉時代

 中央には阿弥陀三尊を中心に浄土のありさまが描かれています。まわりには、コマ割りのように、極楽浄土を観相する手段や悪逆の阿闍世(あじゃせ)太子とその母韋提希夫人(いだいけぶにん)の物語が描かれています。

絹本著色立山曼荼羅吉祥坊本絹本著色立山曼荼羅吉祥坊本
四幅対 個人蔵 19世紀前半

 佐伯有頼が射た熊は実は阿弥陀如来であった、という立山開山縁起から、立山にあるという地獄極楽や布橋灌頂会が描かれています。御師(おし)と呼ばれる人たちが、農閑期にこの絵をもって、北陸のみならず遠くは関東や愛知まで出向いて絵解きし、夏の立山登山を勧誘したものです。

62□絹本著色親鸞聖人伝絵62□絹本著色親鸞聖人伝絵
四幅対のうち第四幅 勝興寺蔵 永正16年(1519)

 浄土真宗の宗祖・親鸞上人(1173〜1262)の生涯を描いた絵です。四幅が対になっており、各場面を霞で区切って下から積み上げるように描いてあります。

99□絹本著色聖徳太子伝絵99□絹本著色聖徳太子伝絵
四幅対のうち第一幅 善徳寺蔵 江戸時代初期

 聖徳太子の生涯が生誕から順をおって描かれています。生誕の場面には、馬が描かれ厩舎の入り口であることがわかります。厩戸皇子(うまやどのおうじ)とよばれるゆえんです。

95□絹本著色二河白道図95□絹本著色二河白道図
一幅 善徳寺蔵

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