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富山の絵画

最終更新日:2005年11月10日

■中世の絵画[礼拝像]

 富山県で、文化財として指定されている中世の絵画は、ほとんどが仏教絵画(仏画)です。宗教と関係のない世俗的な絵は、調度品として使われるため、傷むと新しいものととりかえられ、あまり古いものは残っていません。仏画は、大きく分ければ、礼拝像と説話画(8頁仏教説話画参照)にわけられます。

礼拝像

 御堂や厨子(ずし)に安置されたり、追善供養などの法会や加持祈祷(かじきとう)、修法(しゅほう)を行うために作られるのが礼拝像です。本尊と呼ばれる場合もあります。単独で描かれるものもあれば、脇侍(わきじ)や童子を伴うもの、また曼荼羅(まんだら)のように、仏たちの住まう聖なる世界を幾何学的に描いたものもあります。
 描かれている尊像が何かを知るために、まずその形に注目してみましょう。
 仏菩薩は、わたしたち衆生を救うための誓い[誓願(せいがん)という]によって、持ち物や乗り物、[印相(いんそう)しぐさや指の組み方]が違うので、姿かたちのきまり[儀軌(ぎき)という]を知らないと名前がわかりません。けれど、大まかに如来、菩薩、明王、天とわけるとその基本の形は同じです。

涅槃図

 涅槃図は、お釈迦さまが亡くなられたという2月15日に行われる涅槃会の本尊。お釈迦さまの入滅を大勢の弟子や動物たちまでもが嘆き悲しむ場面を描いています。時々とても珍しい動物が描かれていたりするので、動物好きの人は、その種類を数えてみても楽しい絵です。

 沙羅双樹の下に横たわるのがお釈迦さま。阿那律(あなりつ)に導かれて、雲に乗って飛来するのが、お母さんの摩耶夫人(まやぶにん)。まわりでは大勢の弟子や動物、鬼までもがお釈迦さまの死を嘆き悲しんでいます。象も獅子も虎も羊も鷺も小鳥も虫たちさえも。

40○絹本著色仏涅槃図40○絹本著色仏涅槃図  
一幅 中大浦集落蔵 南北朝時代

37、38、39○絹本著色三千仏図37、38、39○絹本著色三千仏図
三幅 ※左から 
帝龍寺蔵(過去仏図)
宝寿院蔵(現在仏図) 
中大浦集落蔵(未来仏図)
室町時代

35○絹本著色両界曼荼羅図

36○絹本著色両界曼荼羅図35、36○絹本著色両界曼荼羅図
二幅一対 千光寺蔵 鎌倉時代末

 大日如来を中心としてさまざまなほとけが幾何学的に配置されています。八葉(はちよう)の蓮華を中心とするのが胎蔵界。九つの区画に区切られているのが金剛界。仏教的な宇宙の本質をあらわしています。

如来

 如来は、悟りをひらいた後の姿なので、腕輪などのアクセサリーをつけず、衣を身にまとうだけの姿で描かれます。穏やかで、感情をあらわにしない表情をしています。釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来などがあります。
 薬壷をもって、人々の病の苦しみを除くという薬師如来の姿が描かれています。来迎する姿に描かれる極めて珍しい図像(ずぞう)です。

33○絹本著色薬師如来立像33○絹本著色薬師如来立像
一幅 常福寺蔵 鎌倉時代

菩薩

 菩薩は、出家する前の釈尊の姿を基本としているので、宝冠やきらびやかな装飾をつけた端正な姿で描かれます。中には馬頭観音菩薩像のように恐い顔のものもあります。 「三人寄れば文殊の智恵」。仏の智慧をあらわす菩薩です。文殊は鎌倉時代らしいきりっとひきしまった表情をしています。

30○絹本著色騎獅文殊菩薩像30○絹本著色騎獅文殊菩薩像
一幅 来迎寺蔵 鎌倉時代

明王

 明王は、密教のほとけたち。手足や目がたくさんあったり、身体の色が赤や青で毒々しかったり。代表的なのは不動明王像。火焔を背にして、威嚇するような恐ろしい表情をしています。

34○絹本著色大威徳明王図34○絹本著色大威徳明王図
一幅 千光寺蔵 南北朝時代

明王と、矢をつがえたり、劔を構える神将の激しい動きに注目。

32○絹本著色青不動32○絹本著色青不動
一幅 曼陀羅寺蔵 鎌倉時代末期

 恐ろしい図像は、怨敵を調伏する修法に使われたのかもしれません。不動明王の脇には二人の童子が描かれています。

 天は、仏や仏の教え(仏法)を守護し、利益をもたらすほとけたちです。四天王や毘沙門天などのように、鎧兜に身をかためた武将の姿や、吉祥天、鬼子母神のように中国風の女性の姿に描かれます。(13頁の紙本著色鬼子母神十羅刹女像を参照)

羅漢・高僧(祖師像)

 羅漢は法を求める修業者たちです。祖師像は宗派の開祖の肖像で、祖師の忌日に行われる儀式で礼拝されたり、御影堂に安置されたりします。日本仏教の開祖としての聖徳太子像を初めとして、法然上人像、親鸞上人像、日蓮上人像、蓮如上人像などがあります。

53○絹本(著色)羅漢図53○絹本(著色)羅漢図
二幅 瑞龍寺蔵 明兆(1352〜1431)筆

64○絹本著色親鸞聖人像64○絹本著色親鸞聖人像
一幅 勝興寺蔵 江戸時代初期

正面向きの珍しい像。実在の人物の肖像画とはいえ、仏菩薩に準ずる扱いで描かれています。

29○絹本著色聖徳太子孝養像図29○絹本著色聖徳太子孝養像図
一幅 横田力蔵 鎌倉時代

聖徳太子十三歳孝養の図。

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