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富山の絵画

最終更新日:2005年11月10日

■原始・古代の絵画

人面墨書土器

 原始・古代の絵画の一例に、大島町北高木遺跡から出土した奈良時代の人面墨書土器があります。
 人面墨書土器とは、土器の表面に墨で人の顔を描がいたものです(写真1)。
 眉、目、鼻、口、耳そして口ひげと顎ひげが表現されています。長い垂れ目に大きな団子鼻をもち、西域(西アジア)の人を彷彿させるような顔が2面描かれています。
 奈良時代には天然痘などの疫病が日本中に何度も猛威をふるいました。当時の人々は疫病は西域の鬼神がもたらすと考えていました。それは、疫病の多くは西の玄関口である大宰府で最初に広がり、そしてまもなく都でも流行することが多かったためです。そこで西域の人々の顔を描いた土器の中に自分の罪穢れを吹き込み、封じ込めて川に流し、疫病祓えとしました。現代も水に流して穢れを払う行事は数多く残っています。
 人面墨書土器は平城京や長岡京の都でさかんに使用されました。そして地方へ派遣された都の官人(役人)たちが地方にも普及させました。

(写真1)(写真1)

(写真2)(写真2)

古代の版木

 絵画に類似する遺物として、同じく大島町北高木遺跡から出土した奈良時代の染色用の版木を紹介します(写真2)。
 版木は長さ38cm、幅21cm、厚さ2cmのクリの板材で作られています。両面に刀子などの工具で細かな文様が11箇所に浮き彫で描かれ、蓮華文、唐草文、ウサギ、山岳などの文様があります。一面(写真の面)には、下方に一対の草花文、左横には躍動的に飛び跳ねるウサギ、上方には山岳が表現され、文様の向きは一様ではありません。下方の草花文は地面から幾重にも細く長く伸びた葉、その中央には力強く伸びた長い茎、そして、4・5弁の花やつぼみが表現されています。この文様から皆様はどの様な花を想像されますか。
 東大寺の正倉院には数々の宝物が伝世しています。その中に草花文を表現した遺物が数多くあり、版木の草花文に類似する文様も見られます。
 版木は全国的に見ても出土例が非常に少なく、きわめて珍しい木製品です。

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