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いじめ・不登校の問題

最終更新日:2017年7月12日

いじめ問題学習資料(中学校用)

「いじめ」が大きな社会問題になっています。
なぜ、社会問題になっているのか
皆で考え、話し合ってみましょう。

新聞

「いじめ」はこんな形で

あなたの周りに、こんなことはありませんか。
※詳しくは関連ファイルをご覧下さい。

いじめのない学校をめざして (ロールプレイ)

この劇から考えてみよう。

1.役割演技を行い、役を演じた時の気持ちを話し合いましょう。
2.この後の、あなたの圭子さんへの接し方を考えましょう。

ある日の昼休み。知穂と奈々が転校生の圭子のところへやつて来る。

知穂 ちよっと圭子さん!あなた、ちよっと調子にのっていない?

奈々 そうそう。ちよっとかわいくて頭がいいからっていい気になって。

圭子 えっ、そんな、別に…。

知穂 転校生だからって、先生にひいきされたいんでしよう。

奈々 いいよねえ、転校生はさあ・・・・。

知穂 そうそう、転校生だからってちやほやされるし

奈々 ちよっと圭子さん!何か言いなさいよ。

知穂 あなたが黙っていたら、うちらがいじめてるみたいでしょ!

奈々 そうそう。何か言ってよ。

圭子 あっ、あの…。私、かわいくないし頭も良くないし。

奈々 うわっ、ムカつく!

知穂 こういうのが一番ムカつくのよね。

奈々 もうほうっておこう。

奈々 うん。

知穂と奈々が去って行く。

約二週間後、中間テストが行われた。

祐輔 おい、おまえ聞いたか。

勇矢 ああ、あの転校生のことだろう。まじめそうな顔してカソニングしたんだって。

祐輔 それで、社会が満点なんてインチキだよな。おれなんて悪いから、ノート再提出なんだぞ。

勇矢 先生知ってんのかなあ。

祐輔 これだけの噂なら、知らないはずないよ。

祐輔と勇矢は平坂先生のところへ行く。

平坂先生 どう?テストで間違えたところ直した?

祐輔 はい。直しました。

勇矢 先生、今回の社会のテスト、満点だった人いるんですか。

平坂先生 いたよ。どうして?

祐輔と勇矢が顔を見合わせる。

勇矢 祐輔、おまえ言えよ。

祐輔 おれが‐。

平坂先生 どうしたんだい。話してごらん。

祐輔 実は−。その満点を取った人が、カンニングをしたらしいんてす。

平坂先生 え‐、本当なの。だれがそんなこと言っていたんだい。

勇矢 皆、言っています。見た人もいるって。

祐輔 僕も聞きました。

平坂先生 そんな話が噂になっているなんて、弱ったなあ。ただ、自分の目で見たわけではないのにカンニングと決めつけるのは良くないぞ。分かったな。

勇矢 う〜ん。そうだなあ。僕見たわけじゃないし。

祐輔 でも、先生、本人に確かめた方がよいと思います。

平坂先生 分かった。でも、くれぐれも軽く口にすることではないぞ。

勇矢祐輔 はい。分かりました。失礼します。

次の日、圭子は職員室に呼ばれた。

平坂先生 圭子さん、突然で悪いね。実は、この前のテストのことで聞きたいことがあるんだよ。

圭子 はい・・・?

平坂先生 君が社会のテストで「カンニングした。」という噂があるの、知っているかい。

圭子 ……。

平坂先生 まあ、先生はその噂を信じているわけじゃなくて、君に確かめたくて呼んだんだよ。疑ってるんじゃなくて、本当のところはどうなんだい?

圭子 ・・・・。(うつむいている。泣き出す。)

平坂先生 カンニングしていないのに、だれがそんな噂を流したのか、調べるから…。

圭子 (うなずく)

平坂先生 心当たりはあるのかい?

圭子 いいえ。(首をふる)

平坂先生 分かった。もし、また何か困ったことがあったら先生に話すんだよ。

圭子 はい。失礼します。

平坂先生 困ったなあ。

その日の帰り。

知穂 奈々、一緒に帰ろう。

奈々 うん。あれっ、圭子さんよ。

圭子 (二人に気付き、弱々しく)さようなら。

知穂と奈々は何も言わず無視して行ってしまう。

圭子、さみしそうに歩いている。後ろから、いとこの伊代に声をかけられる。

伊代 圭子ちゃん。どうしたの?元気ないよ。学校で何かあったの。

圭子 うん。

伊代 転校したばかりで心細いの?

圭子 うん…。それもあるんだけど。

伊代 相談にのろうか。

圭子 ありがとう。でも、今はちょっと。

伊代 ・・・・。じゃあ無理には聞かないよ。でもいつでも相談にのるから。

圭子 ありがとう。

伊代 とにかく元気出してね。それじゃあ。バイバイ。

電話の音。

平坂先生 はい、朝日中学校です。

圭子の母 あの、二年四組の新田圭子の母ですが。

平坂先生 どうされました?

圭子の母 今日、頭が痛いっていうので休ませます。

平坂先生 そうですか。分かりました。お大事に。

圭子の家。

母  困ったわ、学校へ行きたくないなんて…。

父  学校で何かあったのかな。聞いてみたのか。

母  それが、何も言わないの。心配だわ。いとこの伊代ちゃんに聞いてみようかしら。

父  今日は休ませて、ちゃんと話を聞いてやれよ。

母  分かったわ。

その後、圭子の休みは一週間続いた。

水野先生 平坂先生、圭子さん休みが長いですね。

平坂先生 実は、僕も気になっていまして。毎日、電話しているんですが。

水野先生 転校してから、まだ、この学校になじめないのかなあ。友達はいないんですか。

平坂先生 隣のクラスにいとこがいるんですが、また自分のクラスには、心から話せる友達がいないようです。

水野先生 そうですかあ。平坂先生も心配しておられるんですね。

平坂先生 早く元気になってくれないかと思っているんですが…。僕なりに考えがあるのでやってみます。

伊代が圭子の家を訪ねる。ピンポーン。

母  はあ〜い。

伊代 こんにちは。圭子ちゃんの具合どうですか。

母  心配して来てくれたのね。ありがとう。私たちには何も言わないの。話を聞いてやってもらえないかしら。

伊代 分かりました。

伊代は圭子の部屋へ入る。

伊代 圭子ちゃん、風邪どう、大丈夫?

圭子 …

伊代 みんな心配しているよ。だから、早く元気になって…。

圭子 うん。

伊代 それじやあ。私そろそろ帰るね。ゆっくり休んでね。

圭子 ・・・・待って伊代ちゃん。話したいことがあるの。

伊代 何?話してみて。悩みごと?

圭子 実は・・・・。私が「カンニングした」という噂になってて・・・。先生に聞かれた時、はっきりと「していない。」と言えなくて。

伊代 どうして?圭子ちゃんがカンニングなんてするわけないじゃない。先生にはっきり言えばいいのに。

圭子 でも、もし私が「していない。」と言っても・・・・噂を流した人がそれを知ったら、もっとひどいことをわたしにするかもしれない・・・・。私、こわい・・・・。

伊代 そうか…。そんなことがあったんだ。よく話してくれたね。私は圭子ちゃんを信じるし、味方になるよ。でも、このままじゃ、圭子ちゃん学校に行けないから、先生に本当のこと話そうよ。

圭子 (うなずく。)でも家の人には黙ってて。心配かけたくないから。

次の日の午後、平坂先生が圭子の家を訪ねる。ピンポーン。

母  はあ〜い。あ、先生、どうぞ。

平坂先生 おじゃまします。圭子さんの様子を見に来ました。

母  学校で何かあったのでしょうか。

平坂先生 思い当たることがあるので、ちょっと圭子さんと話をさせてください。

父  お願いします。

平坂先生、圭子の部屋へ入る。

平坂先生 圭子さん、あなたが「カンニングをした。」という噂だけど、先生は信じていないよ。正直に話してごらん。

圭子 先生、私、カンニングしていません。でも、本当のことを言うと、もっとひどい仕返しがありそうでこわいんです。

平坂先生 …分かった。今まであったことを全部話してくれないかなあ。

圭子 はい。

次の日の学校。知穂と奈々は平坂先生に声をかけられる。

平坂先生 ね、知穂さん、奈々さん。圭子さんがカンニングをしたという噂を聞いたことがあるかな。

知穂 あります。クラスの中で知らない人はいないんじゃないかな。

奈々 見た人もいるって聞きました。

平坂先生 その見たって人、だれなんだい?

知穂 それは・・・・。

奈々 ・・・・。

平坂先生 僕は、この噂について調べてみたんだが、だれが言い出したのか・・・・。カンニングを見た人も分からないんだよ。だから、僕は、この噂は、だれかが圭子さんをおとしいれようと仕組んだものじゃないかと思うんだけど・・・・。君たちはどう思う?

知穂 ・・・・。

奈々 なぜ私たちに聞くんですか。

平坂先生 実は・・・・。もしかして、言い出したのは君たちじゃないのかなあ。

知穂 私たちじゃありません。

奈々 そうです。先生は私たちを疑っているんですか。

先生 正直に話してくれないか?

知穂、奈々はプイと横を向く。

二人が帰った後の職員室では。

水野先生 平坂先生、どうでした?

平坂先生 いやあ、二人とも自分たちではないと言っていますが・・・・。

水野先生 やっぱり認めないんですか。

平坂先生 でも圭子さんの話では、他にも二人から無視されたり悪ロを言われたりする等、嫌がらせを受けているんです。それに、祐輔が、あのニ人がカンニングを見たと言いふらしていたと教えてくれました。

水野先生 そうですか・・・・。あの二人はなぜそんなことをしているんでしょうか。自分たちのやっていることが、どんなに人を傷つけていることなのか分かっているのでしょうか。

平坂先生 二人には、自分たちのやっている行為が、一種の犯罪にも近いことだということがわかるまで話をしたいと思います。そして、圭子さんにはもちろん、知穂さんや奈々さんと、もっともっとかかわっていくつもりです。

奈々 だれが先生に言ったのかな?

知穂 まさか、圭子がちくったんじゃないわよね。

奈々 もし、そうだとしたら圭子のやつ、こりていないんだね。どうする?

知穂と奈々はこそこそと内緒話をする。

END

(朝日町立朝日中学校生徒集会「いじめ劇」より)

「いじめ」について考えよう (作文を読んで考えよう)

勇気を持つこと

私が小学校中学年の時,同じクラスになった子がいます。アレルギー性のアトピーを持った子で,顔や頭が赤くただれていました。勉強はあまり得意ではなかったけれど,運動は普通にできていました。そしてその子は,誰よりもおとなしい女の子でした。

ちようどその頃流行っていた遊びが「菌まわし」という遊びで,授業中や朝礼の時によく,その菌がまわってきました。そして菌はいつも彼女のものでした。男子がわざとぶつかって「きたねえ」と言いながらどんどん人にその子の菌をまわすのです。私はいつも「かわいそうだな。誰か止めないかな」と,自分にまわってこないように願っているばかりでした。しかし,自分にまわってきた時は,みんなと同じように人にまわしていました。人にまわさなかったら,今度は私が,「きたない」と言われて,自分がこんな風にされると思うと怖くて「やめよう」の一言がいつも喉につかえていました。きっと同じ気持ちの人もたくさんいたと思います。彼女は何をされても泣かずに,いつも悲しそうに笑っているだけでした。いったいどんな気持ちだったのでしよう。私だったらとっくに泣いていたと思います。けれど,幼い私には,彼女がどんな気持ちで涙を堪えているのかがさっぱりわかりませんでした。今考えてみると,死ぬほど辛かったと思います。私もその頃彼女を苦しめていた一人だと思うと,いたたまれない気持ちになります。

彼女は無遅刻,無欠席でいつも朝は一番に学校へ来ていました。ある日,私がたまたま早く学校へ行ったとき彼女はもう来ていて、春にみんなが植えた花に水をやっていました。私はその時まで、その花のことなど忘れていました。私はすぐに運動場の端までいって水やりを手伝いました。彼女は最初びっくりしていたようですが,すぐに笑って一つの鉢を指しました。咲き乱れる花のなかで,私の鉢にもきれいなピンクの花が咲いていました。私は胸が苦しくなりました。みんなにいじめられて,辛くて苦しくて怖くて、きっと私たちを憎んでいるだろうとずっとそう考えていたのに、彼女は憎むどころかいじめている人の鉢まで,誰にも言わずに毎日毎日一人で世話をしていたのです。彼女はじょうろをかたずけながら,「みんなの花がきれいに咲いてよかった」と笑っていました。

私はその日,みんなが来るのを待って,みんなで花を見に行こうと提案しました。みんな自分の花がきれいに咲いているのを見て喜んでいました。私は,今まで一人で世話をしてくれていたのは彼女なんだと言いました。女の子は「ありがとう」と言って話をしていたのですが,一人の男の子が「じゃあ,この花きたねえな」と言って鉢をけったのです。彼女はその時はじめてみんなの前で泣きました。私はその男子がゆるせなくて,おもわずその男子の頬を殴ってしまいました。

それでも彼女に対するいじめは私が転校するまで続いていました。

私は転校するときに,みんなにサイン帳を書いてもらいました。そのサイン帳に彼女は,「私がいじめられている時,かばってくれてありがとう」と書いてくれました。私は涙が出ました。「ずっとみんなと一緒になっていじめてきたのに。たった一回かばっただけなのに・・・」と。

彼女はどんなことがあっても人の悪□を言わず,どんなささいな事でも素直に感謝できる本当にやさしい子でした。こんなやさしい子が病気と,おとなしい性格のためにいじめられる。こういういじめは今,全国的に問題になっていますが,やはりおかしいと思います。いじめられている人は何も悪くないのに。いじめをなくすのは勇気です。いじめられている人は,うじうじせずに堂々とする勇気。いじめをしている人は「やめよう」と言える勇気。そして,「いじめをなくす」という心の勇気。これからは一人一人が勇気を持っていじめをなくしていくべきだと私は思います。


兵庫県神戸市立本山中学校2年 川口法子

平成6年度全国中学生人権作文コンテスト入賞作品(法務政務次官賞)

出典:法務省・全国人権擁護委員連合会

「平成6年度全国中学生人権作文コンテスト入賞作文集」


この作文を読んで考えよう

○いつもいじめを受けているとき,彼女はどんな気持ちで悲しそうに笑っていたのでしょう。

○彼女は,どんな思いで,誰にも言わずに花の世話をしていたのでしょう。

○彼女がはじめてみんなの前で泣いたとき,どんなことを思ったのでしょう。

○彼女にサイン帳を書いてもらった私は,どんなことを思ったのでしょう。

○いじめを「されたとき」「みたとき」「してしまったとき」

1.いままでのあなたは,どうしてきましたか。
2.これからのあなたは,どうしますか。

「いじめ」は人間の尊厳を侵害する行為です!

生徒のみなさんへ

いじめ問題に関する文部大臣緊急アピール(一部分を抜粋)

1 いじめについて,私は,今,子どもたちに,お父さん,お母さん,学校の先生方,地域の人々に対して,かけがえのない子どもたちの命を守るため,強く訴えたい。

2 まず,全国の子どもたちに訴えたい。君たちは,どんなことがあっても,自らの命を絶つことはあってはならない。苦しいことや悩みごとがあっても,それに屈せず、強い気持ちをもって,これからの素晴らしい人生を送ってほしい。悩みがあるときは,決して自分の胸の中にとどめて悩みぬいたりしてはいけない。お父さん,お母さん,先生,先輩,友達など誰かに相談してほしい。悩みを打ち明けることは,決して恥ずかしいことではない。相談する勇気をもってほしい。そして必ず誰かが相談に乗ってくれるということをわすれないでほしい。

いじめている子どもたちに言いたい。弱い者をいじめることは絶対に許されないことなのだ。軽い遊びやふざけだと思っているかもしれないが,君たちの言葉や態度が,いかに人の心を傷つけ,苦しみをあたえているかということに気づいてほしい。そして,全国の子どもたちに訴えたい。いじめをはやしたてたり,傍観したりすることも決して許されないことだということを知ってほしい。

【 情報発信元 】
教育委員会 小中学校課 児童生徒育成係 電話:076-444-3452  [ お問い合わせフォーム
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