散居景観保全事業のお知らせ
1 事業の目的
美しい散居景観を次世代へと引き継ぐため、カイニョ(屋敷林)所有者の経済的及び労力の負担を軽減するなど、カイニョに覆われた緑豊かな散居景観の保全・育成を目指します。
また、地域の皆さんが協力して主体的な散居景観保全活動を行うための住民協定の締結を支援します。
2 事業の背景
砺波平野の散居村は、屋敷林に囲まれた農家が点在し、緑で覆われた小島が大海原に浮かぶ姿にも似て大変美しく、全国に誇る農村の原風景といえるものです。
しかし、農村の都市化、住宅の近代化に伴う生活様式・住民ニーズの変化により、美しい散居村風景は、年々失われつつあります。
とくに散居景観の重要な構成要素である屋敷林は、防風、防雪、用材・燃料の生産など散居村での生活に必要不可欠なものでしたが、生活様式の変化により、屋敷林が果たしてきた役割が希薄となってきています。
また、屋敷林は維持管理に多大な労力と経済的な負担がかかるため、近年、伐採により急激に減少しています。
平成12年度に実施した屋敷林所有者へのアンケートの結果で屋敷林の減少は時代の流れであり、やむを得ないという回答が多数あったことからも今後も減少していくことが予想されます。
3 事業の内容
1)散居景観保全のための活動への支援
地域のみなさんが行う散居村を守り育てていくための活動費や資材費への助成。
ex.散居村の歴史学習会、散居村の自然観察会、農業体験交流会など
2)屋敷林の育成のための活動への支援
屋敷林を増やしていくための活動費や資材費への助成
ex.屋敷林の植樹、植樹に関する学習会、屋敷林の維持管理研修会など
3)屋敷林の維持保全のための活動への支援
屋敷林をみんなで管理するための活動費や資材費への助成
ex.地域住民やボランティアによる屋敷林の清掃活動など
4)屋敷林の枝打ちや間伐への支援
適正な形での屋敷林の枝打ち、間伐にかかる経費への助成
*(1)枝打ち作業にかかる費用、(2)リサイクル費用又は一般廃棄物処理費用、(3)スンバ等の処理施設への運搬費が対象となります。
4 支援を受けるための要件
1)自治会(自治会の班)など、まとまりのある地域で散居村の保全に関する住民協定を結んでいること。
2)住民協定に入っている人達が協力して活動すること。
*詳細は、富山県農村振興課までお問い合わせください。
5 問い合わせ先
富山県農村振興課農村活性化係 電話076−444−3381