富山県ホームページ メニューを飛ばして本文へ

メニュー


検索


本文

ホーム > 組織別案内 > 厚生部 子ども支援課 > 少年の主張富山県大会 > 第34回「少年の主張富山県大会」(平成24年8月17日開催)

少年の主張富山県大会

最終更新日:2017年9月1日

第34回「少年の主張富山県大会」(平成24年8月17日開催)

平成24年8月17日(金)黒部市国際文化センター コラーレで開催した第34回「少年の主張富山県大会」の結果は次のとおりです。

県大会の様子

県大会の様子

少年の主張富山県大会について

 1979年の国際児童年を記念して始められ、今年が34回目になります。
 本大会の目的は、中学生が日常生活の中で感じていることや考えていること、家庭や社会において自分たちが果たすべき役割についての提言、将来の夢や希望などを自分の言葉でまとめ県民に広く発表するものです。そして、自分と他者や社会とのかかわりを見つめ直し、誰もが社会の一員であるという意識の啓発をねらいとして実施しているものです。

大会次第

◎ 開会の挨拶
◎ 激励の言葉(黒部市教育委員会教育長・青少年育成黒部市民会議会長)
◎ 審査委員紹介
◎ 少年の主張発表
  〜 休 憩 〜
◎ 健全育成サマーコンサート(富山県警察音楽隊)
◎ 審査結果発表
◎ 講評
◎ 表彰
◎ 閉会の挨拶

審査結果

審査結果

第34回少年の主張富山県大会最優秀賞受賞作品

「おとうと」
     吉岡 彩音
 私には1人、弟がいます。「こうた」という名前でいつも元気いっぱいの明るい自慢の弟です。この自慢という言葉を、私は小学校の頃までは持てていなかった気がします。
 私の弟は、生まれてくるとき障害をもちました。お母さんからは、生まれてくるまで時間がかかったと聞いています。今もあまりうまくしゃべることができません。血小板が少ないため、血どまりが悪く、体温も低いため、風邪をこじらせたら治るのに少し時間がかかってしまいます。小さい頃は、歩き方もぎこちなかったです。
 私は、小学校低学年の頃、そんな弟を正直「嫌だな。」と思っていました。どうしてこんなこともできないのか、何でこうなんだろう。そんな疑問でいっぱいで、周りの人に対して恥ずかしいという思いを募らせていたのでした。
 それから何年かたち、私の弟は、高岡の「こまどり支援学校」へ通うことになりました。「こうた」は喜んで学校へ通い始めました。でも、数日がたち、学校から帰ってくる「こうた」の姿はとても疲れているように見えました。「こうた」に聞いてみると「訓練」と言っていました。学校では数字や文字をなぞる学習や障害物をくぐり抜ける体験を行っているそうです。それが訓練です。これは、「こうた」が実際に使っているパズルです。この1ピースをはめるごとに「こうた」はどちらに傾ければ良いのか分かりませんでした。「回せ」と言っても「回す」の意味もよく分かりませんでした。しかし、このような「もじあわせカード」というものを使って2つのカードを合わせることで文字と「こうた」が大好きな乗り物の絵がでてきます。このような訓練も「こうた」にとってはとても難しいものなのです。
 私は一度、「こうた」の学校の授業参観に行きました。初めて見る授業の様子に「へぇー。」と驚きましたが、一番の驚きは「こうた」のがんばる姿でした。授業参観の帰りに「こうた、がんばってたね。」そう言うと、「へへっ。」と得意気に笑っていました。
 それまでの私は、明日のテストのために勉強しなければならない、宿題を終わらせなければ、部活へ行かなければと毎日自分だけがんばっていると思っていました。そして、いつも思うことは、「こうたは何もしていない…。」って。
 しかし、それは大きな間違いでした。「こうた」は学校でたくさんの特訓を受けていたのです。それは、私にとってはできて当たり前のこと、普通のことです。でも、「こうた」にとっては、一つ一つが大変なことなのです。私だけががんばっているのではないと、本当にそう感じました。むしろ「こうた」の方が私よりずっと強かったのです。伝えたいことがあっても言葉に表すことができない。それでも毎日笑顔でがんばっている「こうた」。私が簡単に思うことを難しく感じてしまう。でも、少しでもお姉ちゃんのすることをやってみたいと挑戦する頑張り屋の「こうた」は、私の中でとてもかっこいい存在です。
 私はそんな「こうた」が大好きです。
 実際に今、「こうた」のがんばりが、日頃の生活に表れています。歩き方もずいぶんスムーズで、おしゃべりは、片言であっても楽しそうにたくさんのことを話してくれます。おしゃべりのお得意さんです。私も負けてはいられません。
 昔も今も、「こうた」からたくさんのことを教えてもらっています。本当にありがとう。「こうた」、これからもお互いにがんばろうね。
 

第34回少年の主張富山県大会審査委員特別賞受賞作品

「日々を輝かせて」     
     濱津 陽名
 中学3年生の私にとって、人生で一度しかない中学校生活最後の年となりました。私はこの1年を思い出に残る最高の1年にしたいと思っています。そのために心がけたいことが二つあります。
 一つは夢を実現するための学習です。私は将来、宇宙の不思議を解明する研究者になりたいという夢をもっています。きっかけは、去年の冬のことでした。
 そのとき、私にはいくつかの悩みがありました。転校してからの友達づくりや剣道部での段審査で大きな挫折感に襲われ、絶望的な気持ちで、雪の降り積もった道を歩いていました。
 日が暮れて、暗い雪道を歩いていた私は、何気なく空を見上げました。満天の星でした。青白く光るきれいな星が輝いていて、私は思わずその場に立ち止まりました。福島で見た星座たちがここでも見える。遠く離れている家族や友達の上でも光っている、そう思うと、その時抱えていた重苦しい気持ちが、清らかな星の光に吸い込まれていくようで元気がわいてきました。
 2012年の今年、宇宙ではさまざまな天体現象が起こっています。日食や金星の太陽面通過を見て、星や宇宙の不思議にますます興味をかきたてられました。
 天文学を学ぶ上で、数学や理科、英語などの教科はとても大切なのですが、私にとっては少し苦手です。テストではなかなか目標の点数がとれず、あせりを感じることもあります。でも苦手だからといって、逃げてあきらめることはしたくありません。苦手な教科だからこそ、しっかり時間をかけて克服しようと思っています。
 二つ目も学ぶということです。学校の授業からだけではなく、さまざまなことから学び取りたいのです。昨年の東日本大震災では私自身、福島で被災しました。今まで経験したことのない激しい揺れ、家中の物が倒れ、何が起こっているのか分からなかった恐怖。転校することになった私に「一緒に過ごせて楽しかった。絶対戻ってきてね。」と言って手紙をくれた友達との別れ。言葉では表せない恐怖と悲しみを味わいました。でも今は、母と妹たちと共に新しい生活を送っています。父や祖父母と離れて暮らすことになってみて初めて、家族が一緒に暮らしていたことの幸せに気づいたのでした。知人のいない富山での生活は不安だらけでしたが、「来てくれてありがとう。」と温かく迎え入れられて、人は周りの人に支えられていることを知りました。そして、日々出会うさまざまな出来事を通して、自分は成長していると感じています。
 5月の修学旅行でも学んだことがありました。広島で聞いた「原爆を落としたアメリカだけが悪いんじゃない、戦争そのものが悪いんだ。」という被爆者の方の言葉です。原爆症の苦しみと闘いながらそう言い切れる心の広さ、考えの深さに感銘を受けました。戦争に巻き込まれた人々の悲痛な声は、大震災に遭って、家族や家、財産、仕事を奪われた、たくさんの人々の苦しみに通じるものがあると思いました。こうして震災に遭ってからの日々、私は人生について深く考えるようになったのです。
 あの夜の星空との出会いも震災も、私のこれからの生き方を方向づけるものとなりました。
中学校生活最後の1年、日々の出会いからの学びを大切にし、それを成長の糧として、日々を精一杯輝かせていきたいです。

【 情報発信元 】
厚生部 子ども支援課 青少年係 電話:076-444-3136  [ お問い合わせフォーム
Adobe Reader< PDFファイルをご覧いただけない場合 >
左記のボタンのリンク先から「Adobe Reader」をダウンロードしてください(無料)。

情報発信元

厚生部 子ども支援課 青少年係
電話:076-444-3136