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「あいさつにまつわる いい話」優秀作品のご紹介

最終更新日:2016年7月6日

平成22年度「あいさつにまつわる いい話」最優秀賞受賞作品

【小学生の部】最優秀賞

題名「お兄ちゃんのバイバイ」
 黒部市 3年 長谷川 翔一

 「クレーコの、お兄ちゃん。
 真子の大すきな、お兄ちゃん。」
妹の真子が、ピアノでひき語りをしている。まだ二才なので、ピアノはかなりデタラメだけど、えらく心がこもっている。でも、クレーコのお兄ちゃんってだれだ?  
 ずっとふしぎに思っていたら、遠くからトラックの音がして、家の前をクロネコヤマトのたっ急びんが通って行った。
「やったぁ。真子の大すきなクレーコのお兄ちゃんだ。」
真子はアイスのくじでホームランが当たったみたいによろこんだ。
「クレーコのお兄ちゃんはね、真子のために来てくれるの。バイバイってしてくれるよ。ビューンって、とんで来てくれるんだから。」
と、とくいそうに話した。
 お母さんに聞いたら、何回かヤマトのお兄ちゃんにバイバイしてもらったことがあって、それがうれしくて、毎日トラックが通るのをまっているそうだ。真子は学校もようち園もないから家にいることが多くて、ヤマトのお兄ちゃんがバイバイしてくれると、すごく幸せに思うんだろうなあ。家ぞくのほかで、自分の方をむいてゆっくり笑ってくれるとくべつな人なんだ。
 ある日、あのヤマトのトラックが家の前で止まった。ぼくらは、お兄ちゃんが入って来るのをげんかんでまちかまえた。おじいちゃんが荷物をもらって部屋に帰ってしまっても、ぼくらはずっとお兄ちゃんを見ていた。
「お兄ちゃん、バイバイ。」
はずかしそうに真子がやっと言った。
「バイバイ。」
お兄ちゃんはゆっくり言って、トラックにもどって行った。ぼくも弟も、本物のお兄ちゃんに会って真子の気もちがよくわかった。ぼくらも、いっぺんにお兄ちゃんが好きになった。お兄ちゃんは、いっぱい話したわけじゃないけど、真子をちゃんと見ていたし、真子のバイバイをまっていてくれた。そして笑顔でバイバイをかえしてくれた。はずかしがりやのおちびさんへのやさしいあいさつだった。
 ぼくは気付いた。あいさつって声の大きさじゃない。うまく話すことでもない。ちゃんと心が相手にむかっていて、相手の気もちをかんじてしぜんと言葉が出たら、それがさい高のあいさつになるんだ。だからお兄ちゃんの「バイバイ」はさい高なんだ。ぼくのひいおばあちゃんだって、病いんにずっと入いんしていて話すことはできないけれど、「こんにちは。」って言ったら、コックンと目をつぶったままあいさつしてくれる。言葉はないけど、それがおばあちゃんの心のこもったあいさつなんだね、きっと。
 ぼくは、夏休みにヤマト新聞を作ることにした。大好きなお兄ちゃんをもっと知りたいと思ったから。えいぎょう所にきょう力のおねがいに行った時、むねがドキドキした。一人では心ぼそくて弟と手をつないで入って行った。
「こんにちは、ぼくは三日市小学校の長谷川翔一です。」
そこまで言ったら、フーッと気もちが楽になって、後はきんちょうしないでおねがいができた。その日から三週間、しゅざいをさせてもらっている間、えいぎょう所のいろんな人と出会った。みんなとてもいそがしくって、たくさん話す時間はないけれど、ぼくに声をかけてくださった。仕上がった新聞をもって行くと、お姉さんが「ありがとう。」と言ってくれた。その日の夕方ヤマトのトラックが止まって、お兄ちゃんがまどから
「新聞、ありがとうね。」
と、言ってくれた。やっぱりあの笑顔だった。
 お兄ちゃん、ぼくはお兄ちゃんみたいな立っぱな人になりたいよ。人の気もちを温かくする、あいさつのできる人になりたいよ。

【中学生の部】最優秀賞

題名「あいさつから始まる心の交流」
 上市町 1年 大野 瑞恵

 「Hello!!」
この言葉をお互いに交わした時。それが私にとって、
「初めて外国の人と心が通じた!」
と感じた瞬間でした。
 私は夏休みにガールスカウトの富山県代表で、インターナショナルキャンプに参加することになりました。海外十三ケ国、国内の中学、高校生三百人が集まり、四泊五日を共に過ごす大規模なキャンプです。
 キャンプの日が近づくにつれ、外国の友達をたくさん作りたいという期待で胸がふくらむ一方で、英語が全然話せないのに、どうすれば仲良くなれるだろうか、無理かなと、少し心配な気持ちもつのってきました。
 でも、そんな私が、自分からたくさんの外国の人に声をかけてみようと思えるようになったのは、家族やガールスカウトのリーダーたちの温かい言葉があったからです。
「ジェスチャーで通じるもんだよ。」
「ハローって自信をもって言えば大丈夫!」
みんな笑顔で勇気づけてくれました。
 いよいよ、キャンプ当日。
 私は心の中で何度も、ハロー、ハロー…とくり返し練習していました。そんな時、私に一人の日本人の女の子が、
「こんにちは。どこからきたの?」
と、話しかけてくれたのです。知らない人ばかりで心細かった私にとって、その子の言葉は、本当にうれしいものでした。そして私は思いました。外国から来た人たちは、私なんかよりもずっと心細い思いをしているんだ。私から声をかけてあげたら、少しでもホッとして、心が安らいでくれるかな、と。私はそう思うと、どんどんあいさつができる気がして来ました。
 夕食の準備をしている時のことです。一人のタイの女の子と目が合いました。私はそれだけでもうれしくて、不安だった気持ちもどこかへふっとび、
「Hello!!」
と、笑顔で声をかけました。自然に言葉が口からでてきたのです。
「Hello!」
タイの女の子も笑顔で手をふってくれました。心が通じたようで本当にうれしかったです。
 私はその後も、日本の人はもちろん、たくさんの外国の人とあいさつを交わしました。たった一言の言葉でも、それをきっかけに話しかけてくれたり、手をふってくれたり、名刺を交換したり…。たくさんの交流が生まれました。
 このキャンプを通して、私が知ったこと、それは初めて会った人でも心を通わせるのは全然難しいことではないということ。自分から心を開いて笑顔であいさつをすれば、相手もそれに応えてくれるということ。
 このことは特別な時ばかりでなく、ふだんの生活の中でも生かしていきたいです。今後の中学校生活も自分の殻に閉じこもることなく、自分から積極的にいろいろな人と関わりをもって明るく元気に過ごしていきたいと思います。

【 情報発信元 】
厚生部 子ども支援課 青少年係 電話:076-444-3136  [ お問い合わせフォーム
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