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「あいさつにまつわる いい話」優秀作品のご紹介

最終更新日:2016年7月6日

平成23年度「あいさつにまつわる いい話」最優秀賞受賞作品

【小学生の部】最優秀賞

題名「『ハロー』で始まる笑顔の輪」 
 富山市 5年 金子 晴生

 「ハロー。」ぼくはこの言葉を何万回聞いたことでしょう。それは、ぼくは約三年間南アフリカのヨハネスブルグに住んでいたからです。そこには様々な人種の人が住んでいますが、あいさつは必ず「ハロー。」で始まっていました。ぼくの一日を思い出すと、朝一番に会うセキュリティのおじさんが「ハローハルキー。」と、大きな声でにこにこしてあいさつしてくれました。現地のスタッフの人たちが次々と声をかけてくれて学校のろう下は、あいさつから話が盛り上がり、うるさいくらいでした。
 ある日、セキュリティのお兄さんが「ハロー。」のぼくの返事が小さいので、「どうしたの。」と英語で心配して声をかけてくれました。その一言だけでも本当にうれしかったです。たかがハローではなく、ハローから始まる人のつながりがあると感じました。
 日本の学校ではどうでしょう。朝のあいさつ運動がありますが、これを南アフリカの人が見たら不思議がると思います。あいさつは、人と人が会ったら自然に生まれるもので義務でやらされるものではないと思います。またあいさつする時に相手の表情を見ないで礼儀としてやっているだけなので、あいさつした後に会話がつながることが少ないです。でも、中には「おはよう。今日も暑いね。おたがいがんばろうね。」と、笑顔で声をかけてくれる見知らぬおばさんがいます。そんな時、心が軽くなり、その日一日学校でがんばれるような気になります。あいさつには不思議な力があると思います。
 ぼくの学校では委員会活動であいさつができる学校を目指しています。ぼくの母が交通当番で通学路に立っていた時、通りかかった人全員に「おはようございます。」と声をかけたそうです。しかし、子供も大人も半分ぐらいの人しかあいさつを返してくれなかったので、その日一日気分が悪かったと言っていました。その話を聞いて、いくら学校であいさつ運動に取り組んでいても「自然に」、「だれとでも」、あいさつができるようにならなければ意味がないと思いました。朝のあいさつ一つでその日一日楽しくすごすか、いやな気分ですごすか、大きな分かれ目になることさえあるのです。あいさつをする人も、返す人も気をつけなければいけません。
 ぼくが南アフリカが大好きな理由の一つは、南アフリカの人々のあいさつをして返してくれた時の笑顔がとてもすてきだからです。笑顔であいさつすることが当たり前の国がぼくは好きです。朝の登校の時には、会う人全ての人に自分から進んであいさつしようと思います。一日の明るいあいさつから、笑顔の輪がどんどん広がり、明るい気持ちの良い学校や社会になると信じているので、自分がまず実行したいと思います。

【中学生の部】最優秀賞

題名「春を告げる"こんにちは"」
 射水市 2年 山崎 皓平

 「こんにちは。東部獅子方です。」
 この日のぼくの声は、はずんでいた。なぜなら一年で最もと言っても過言でない程気持ちが高まる、地区祭礼の日だから。ぼくの祭り好きは自分で言うのも何だが、相当なものだ。普段は照れくさいと思うことも、祭りばやしが吹きとばしてくれる。しかし、この気持ちの高まりにはもう一つのエピソードの影響もある。
 ぼくが初めて獅子方に参加したのは確か小学四年生の頃だった。新入りの仕事は本番一ヶ月前から始まる練習の宿探しだ。苦手だった。恐る恐る玄関の戸を開け声をかける。
「こんにちは。」
「はーい。」
その声と共に近づく足音。あの頃のぼくの心臓の音を計れる機械があったら、どれ位の値を観測しただろう。
「東部獅子方です。獅子の宿をお願いできませんか。」
声をふりしぼって一気に言った。
「はいはい、いつでも来られ。待っとるね。」
やっと肩から力が抜ける。だが、一ヶ月近い毎日の練習の宿を決めなくてはならないのだから、一体、何軒の家に声をかけなくてはいけないのか。あの頃は途方に暮れた日もあった。
 そして、幸か不幸か、ぼくは何年の獅子方も中で一番の年下だったのでこの仕事を何年も続けることになった。すると不思議なことにあんなに苦手だった宿探しが、ぼくにとっての恒例行事になり、心のどこかでその日を楽しみに待つようになっていた。
「こんにちは。」
「はーい。」
その声と同時に近づく足音にも心臓は冷静に対応していた。
「東部獅子方です。今年も獅子の宿のお願いに来ました。」
「えーえー、待っとったよ。いつでもどうぞ。あんた、しばらく見んうちに大きくなったね。今年は何するがけ。」
そう声をかけて下さる一人の老人。
「今年から剣とりです。中学生だし。」
「そーけ、そーけ。花がさのあんたもかわいかったけどね。楽しみにしとるからがんばられね。」
そう言われると悪い気はしない。自然と会話もはずみ、笑顔も出てくる。
「あんた初めて来た時は体も小さくて、声も弱々しかったけどね。今じゃ、"こんにちは"の声もちごとるわ。」
 本当だろうか。たった一言の「こんにちは」にどんな違いをこの方は感じて下さっているというのか。さらにこうつけ加えられた。
「この時期に元気な"こんにちは"が聞こえてきたらもう春やなー。祭りが来るなーって思えるようになっとんがいぜ。」
「こんにちは」その一言を一年間、毎年、楽しみにして下さっている方がこんな身近におられる。そして、小さなぼくの成長をその一言から感じて、あたたかく見守って下さっていたのだ。たまらなくうれしくなったのを覚えている。
 今年の春。中学二年生になったぼくは、獅子方でもようやく先輩になった。しかし、宿探しは今年も行くことにした。
「こんにちは。東部獅子方です。」
この声を楽しみに待って下さっている方がいる。それならできるだけ元気な声で行こう、そう心に決めた。人一倍、照れ屋なぼくが、「春」を運べる、こんな素晴らしいことに気付かせて下さった人がいるのだから。
 「こんにちは」から始まる人との触れ合いや出会いに気付かせてくれた経験を忘れず、心地良いあいさつのできる自分でありたい。

【一般の部】最優秀賞

題名 「あいさつ術」 
 三重県亀山市 岩谷 隆司

 どんな店屋に入っても、店員さんが、
「いらっしゃいませ」
 和やかな笑顔で迎えてくれる。私は、その言葉の返事をする。
「いらっしゃいました」
と。
 予期せぬ言葉に店員さんは戸惑い、
「いらっしゃいませ」
と、再び言ってしまい、可笑しくて仕方ないのか笑いを堪えて手を口に当てる。その後は、近しい間柄でもあるかのように打ち解けて話し掛けてくる。時には、買物に付き添ってくれたりする。
 商品を買ってレジに並ぶ。私の順番が来る。
「お待たせしました」
 愛想よく店員さんが言う。私は、商品を出しながら、
「お待ちしました」
と言う。すると、
「すみません、お待たせ致しまして」
 笑いを堪えながら店員さんは丁寧に言う。代金を支払い商品を受け取ると、私は必ず、
「ありがとう」
と言う。店員さんは、
「ありがとうございました」
 頭を下げながら言う。なんとなく清清しい気持ちになる。店員さんは、私をしっかりと覚えてくれることになる。
 その店員さんとは、こんなやりとりもあった。レジで誰も並んでいないのに、
「お待たせしました」
 そう言ったので、
「少しも待っていませんでした」
 そう言ったら大笑いして
「そうですね、ようこそお越し下さいましたですかね。これもおかしいですか」
と、私に問うように言ったので、可笑しくなり、心が和む思いになった。
 妻は、恥ずかしいから止めてほしい、と言いながらも、私と店員さんのやりとりを笑いながら見ている。恥ずかしい、と言いながら実は自分もやってみたいと思っているのではないかと思う。いつか「お母さんもやってみたらどう」と、機嫌のいい時に言ってみようと思っている。
 また私は、ベルギー二年間、ドイツ二年間駐在をしていた時、現地の人達から学んだことがある。何かをしてもらった時には必ず「サンキュウ」と、言うことに感心した。
 人は「ありがとう」と言われて気分を良くする。その人と友人のような思いになるのではないか。私は、人と人の繋がりにおいて一番大切な言葉は何か、と問われたら迷うことなく「ありがとう」感謝の言葉と述べる。
 例えば、レストランに入って、ウエートレスがメニューを持って来てくれる。水を持って来てくれる。注文をし注文の品を持って来てくれる。食器類を片付けてくれる。どんな時でも「ありがとう」と言う。すると、ウエートレスの笑顔が多くなる。活き活きと活動をするようになる。
 「ありがとう」それは、最高のあいさつである。あまり日本人は気軽にあいさつの言葉を言わない。「ありがとう」この言葉は、是非言ってほしいと思う。相手だけでなく自分の気分も必ずよくなることを知ってほしい。
 そんなことは「あいさつ」ではない、と言う人がいるかも知れない。ただ相手をちゃかしているのではないか、そう言う人もいるかも知れない。そう思われても私は、一向に構いはしない。
 私の人生のいろいろな人との交わりの中で私が編み出した人と心を通じ合う、これは「あいさつなのである」。このあいさつのやりとりのお陰で、私は随分得をしている。人から親切にされ、私というものを慕ってくれる人も少なくない。
 勧めるつもりは更更ないが、私の「あいさつ術」であることに間違いはない。

【 情報発信元 】
厚生部 子ども支援課 青少年係 電話:076-444-3136  [ お問い合わせフォーム
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