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「あいさつにまつわる いい話」優秀作品のご紹介

最終更新日:2016年7月6日

平成25年度「あいさつにまつわる いい話」最優秀賞受賞作品

【小学生の部】最優秀賞

題名「あいさつの力」
 射水市 6年 村井 渚沙

 私の地域には、登下校するのを見守ってくださる見守り支えん隊という方たちがおられます。私の通学路にもたくさんの人たちが見守ってくださっています。毎日、毎日、見守ってくださる人もいます。その中に、夫婦二人で、いつも私たちが通る時になると、家からわざわざ出てきてあいさつをしたり、話かけたりしてくださる方がおられます。笑顔であいさつをしてくださるので、いつもうれしい気持ちになれます。たまに登校中にもかかわらず、おどかすようにとつ然出て来られたり、私たちの方がかくれんぼのようにこっそりかくれながら近づいて行っておどろかせたりと、とても楽しい時間になることもあります。とてもなじみやすくて、いつもがなごやかです。
 ある日、ふだん通り登校して、ふだん通りおばさんが家から出てきてあいさつをした後に会話をしていると、おばさんからおじさんの話が出てきました。おじさんが目を悪くして入院したということでした。ついこの前まで元気だったのにと、びっくりして言葉があまり出ませんでした。でもその次の日にはおばさんに、
「おじさん大丈夫ですか。お大事にしてください。」
と言えました。
  またその次の日も次の日もおじさんのことが気になってしかたありませんでした。病院でどうしておられるのかな、少しはよくなったかな、早く治らないかな、という気持ちばっかりでした。その気持ちを伝えるたびにおばさんは笑顔で
「ありがとね。」
と返してくれました。きっと 私たちを心配させまいと笑顔で、そして多くを話されないのではないかと思いました。でも、それがとてもうれしかったです。
  しばらくすると、おばさんの家の前に二人立っておられるのが見えました。「もしかしたら」と思ってかけ足で近よりました。おじさんは治っていました。いつものやさしいおじさんでした。とってもうれしかったです。おばさんに、
「心配してくれとったことをおじさんに言ったら、元気になって早く治ったよ。」
と言われました。その言葉を聞いてさらにうれしくなりました。おじさんは笑顔だったので本当に良かったです。
 私は「大丈夫」という言葉もあいさつのうちの一つだと思いました。そんなあいさつで人の心を動かせるなんてびっくりしたし、あいさつの力ってすごいなと思いました。いつもは地域の方々から「おはよう」「行ってらっしゃい」「おかえり」と声をかけていただき、元気をもらっています。今回のことで私たちのあいさつで地域の方を元気づけることができることに気付きました。あいさつは、いったりきたりの心のかよい合いだと感じました。私たちのまち「堀岡」は本当にすてきなまちです。こんなうれしい出来事を経験したらどんどんそんなすてきなあいさつをしていきたいなと思いました。地域の方々の思いをしっかり私たちが受けつぎ、あいさつをつなげ、広めていきたいと思いました。


【中学生の部】最優秀賞

題名「身近な人とのあいさつ」
 氷見市 3年 河上 綺子

 朝は、「行ってきます。」と私、「行ってらっしゃい。」と母。夕方は、「ただいま。」と私、「おかえり。」と母が言うのが、母と私にとっての日常です。しかし、一時期、その日常は途切れることになりました。
 中二の冬、母は病におかされ、入院することになりました。私の家族は、父、母、姉、私の四人です。しかし、姉は寮生活をしているため休日しか、家にいません。すると、私と父だけの二人きりの生活が始まることになるのです。
 父は、私よりも早く家を出て、私よりも遅く帰宅します。だから、当然のことですが、私が戸締りをして、そして、母と私の日常の家を出る時、「行ってきます。」帰宅すると「ただいま。」と言っても、返ってくる声は無くなったのです。そして、家は真っ暗です。その時、私はとても寂しく悲しく「一人か。」と、毎回、思ってしまいます。初日、「行ってきます。」「ただいま。」と言い、その後、私の声だけが残り、「あ、そうか。」と気付かされました。いつもだと「ただいま。今日のご飯何。」とセットで言うのですが、その言葉を言っても意味がありません。初日の「ただいま。」と言い、返事がなかった時には、「夕飯作らなきゃ。」とも思わされました。母がいない生活は、とても大変で、寝るのは次の日になるのが当たり前になりました。私は、宿題にテスト勉強、生徒会の仕事などする事がたくさん積み重なり、私はモヤモヤがたまる一方でした。しかし、一番つらいのは母だと自分に言い聞かせて一生懸命に毎日を過ごしました。私は、母に頼ってばかりの生活だったなと痛感させられました。仕事をして、家事を完璧にこなす母は、強くて、とても頑張り屋だったと思います。だからこそ、今日も一日頑張るぞという気持ちで「行ってきます。」と、今日も一日お疲れ様という気持ちで「ただいま。」と、家には誰もいないのですが、言うようにしました。すると、誰からも返事はこないのに、寂しく感じることはありませんでした。それより、そのあいさつが私に元気と勇気をつける言葉に変わりました。
 母が退院して、家で生活するようになると、前よりも大きな声で「行ってきます。」「ただいま。」と言うようになりました。とても、すがすがしい気持ちで、家を出たり、帰宅することができるようになりました。
 よく、あいさつは地域の人にするというイメージが強いと思うのですが、私は、第一に家族にすることが大切だと思います。家族にあいさつをしている人には、当たり前のことかもしれません。しかし、家族に「おはよう。」と言われても、返さなかったり、「うん。」としか言わなかったりする人は、せっかく家族が近くにいるのに、もったいないことをしていると思います。家族がいる、元気に過ごせている人には、小さなことだなと思うかもしれません。しかし、私は、その小さなあいさつができることを大きく、そして、とても嬉しいことだと感じるようになりました。あいさつをすると一日が明るくなり、家庭も明るくなる。家庭で習慣づくと、地域の人にもあいさつができるようになり、地域も明るくなる。あいさつ一言から、たくさんの話が広がり、人間関係もより良くなると実感することができました。
 身近な人にも、あまり関わりのない人にもちょっとしたあいさつをし、毎日続けることによって、自分自身の未来も変えられるのではないでしょうか。 


【一般の部】最優秀賞

題名「何ヶ月ですか?」
 奈良県生駒市 米田 弥生

 「挨拶」の決まり文句は何だろう?いわゆるオアシス(おはよう、ありがとう、しつれいします、すみません)といった言葉だろうか?それとも時候の挨拶のようなかしこまったものだろうか?私は、答えは「言葉は何でもいい」だと思う。

 私は今年一月に娘を出産した。妊娠中から「ママ友」というものが苦手だった。幼い頃から女子の集団に入るのが苦手だったし、ママ友といえばその最たるもののように思っていた。娘を出産して、子育てが大変でも、どうしても育児サークルに入ったりする気にはなれなかった。
 とはいえ、娘と一日中家にいてもどうやって遊べばいいか分からないし、ちょっとした事でも初めての育児では不安になるもので、やはり相談相手は欲しい。そこで意を決して児童館に足を運んでみた。入ってみると、想像通り何人かのママ集団がおしゃべりをしていた。子供たちは大抵一歳から二歳で母親達が話しているのを気にせず走り回っている。私は、まだ生後五ヶ月でおすわりも不安定だった娘を抱きながら、その集団を避けるようにしておもちゃで遊び、誰とも話す事なく帰宅した。何回かそんな状態が続き(これって家にいるのとそう変わらへんな)と思いつつもやはりどうしても先輩ママ達には近付けずにいた。
 ある日一人のお母さんが話しかけてくれた。
「何ヶ月ですか?」
「もうすぐ六ヶ月になります。」
「わー。がっしりしてますね。」
 何とも他愛ない始まりだったが、その日はそのお母さんと色んな話をした。少し(と言っても三ヶ月差だが)その先輩ママの彼女からはアドバイスもあり、笑える経験談もあり、とても有意義な時間を過ごした。そろそろ帰ろうと思い、
「今日はありがとうございました。ここで話しかけてもらったのが初めてですごく嬉しかったです。いつも集団には入っていきづらくて一人やったんで。」
と言うと彼女は
「分かる分かる。私もママ友集団は苦手やし、話に入れへんと思ってしまうやんな。私も五ヶ月位の時はぼうっと一人で過ごすだけやった。でも、将来小学校とか入ったらほとんど同じ学年やし、クラスメイトになるかもしれへんし、もう気にせんとこうと思って。それで、一人でいるお母さんに自分から声かけるようにしてるねん。」
と返してくれた。さらに彼女は、
「もうな、今は『何ヶ月ですか?』が挨拶みたいなもん。そこから色々会話を広げていってるかんじ。だから穂花ちゃんママ(私)も構えんでいいと思うよ。」
と言ってくれたのだった。
 彼女のささいな一言「『何ヶ月ですか?』が挨拶」という言葉に私はすごく惹かれ、それ以来私も他のお母さんに「何ヶ月ですか?」と話しかけるようにしている。おかげで顔見知りのお母さんがうんと増えた。
 思えば私は話すきっかけの言葉を探していたのかもしれない。そして言葉を選び過ぎて話せなかったのかもしれない。
 挨拶とは、相手との良い関係を築いていくためのきっかけとなる潤滑油のようなものであり、その言葉自体は相手や季節など自分と相手に合った内容であれば、どんなものでも良いのかなと思う。堅苦しく考えるのではなく、逆に自分と相手の垣根を低くする材料だと思って積極的に挨拶する社会になればいいなと思う。

 今日も私はお母さんに声をかける。
「何ヶ月ですか?」
と。


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厚生部 子ども支援課 青少年係 電話:076-444-3136  [ お問い合わせフォーム
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