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「あいさつにまつわる いい話」優秀作品のご紹介

最終更新日:2016年7月6日

平成27年度「あいさつにまつわる いい話」応募作品のご紹介

 平成27年度に応募があった中から、心温まる素敵な作品を一部ご紹介します。

はずかしがらずにあいさつしよう

富山市 小学2年 平野 孝太朗

 ぼくは、春休みにかぞくで、台わんにりょ行に行きました。二日目、弟がぐあいが悪くなったので、よていをかえてお母さんとぼくだけで、九ふんツアーにさんかすることになりました。
 ぼくは、
「お母さんと二人だけで、心細いなあ。しんぱいだな。」
と思いました。お母さんはぼくに、『ニーハオ(こんにちは)シェイシェイ(ありがとう)』のあいさつを教えてくれました。そして、
「ちゃんとあいさつすればみんなやさしくしてくれるからだいじょうぶ。」
と言ってくれました。
 ツアーバスには、ぼくたちのほか6人いました。お母さんは、ニーハオとえがおであいさつしていましたが、ぼくははずかしくてできませんでした。
 九ふんにつくと、人がいっぱいでした。ぼくのたべたかった『いもだんご』のお店に行ってみると、こんでいてすわれませんでした。すると、おいでおいで、と手まねきしてくれる人がいました。ツアーでいっしょの中国の人でした。その人はぼくにせきをゆずってくれて、メニューの中からぼくのたべたいものを、中国ごでちゅう文してくれました。
 ぼくはぜんぜん知らない人なのに、とてもしん切にしてもらってうれしくなりました。お母さんは、なんども
「シェイシェイ(ありがとう)。」
とおれいを言っていましたが、ぼくは言えませんでした。
 ツアーがおわってかえるとき、ぼくたちは地下てつにのりました。台わんの地下てつははじめてで、乗りかえがわからなくてこまっていました。すると地下てつにのっているたいわんの人が、ゆびさしでどこのえきでのりかえてなんばん目のえきでおりるか、ていねいにせつめいしてくれました。お母さんはまた
「シェイシェイ」
となんども言っていました。するとその人は、じぶんがおりる時にパンをぼくたちにくれて
「タイワンテイスト。」
といってわらっておりていきました。
 ぼくは、ちがう国で言ばもつうじないのにみんな本とうにしん切にしてくれておどろきました。ぜんぜん知らない人でも、あいさつすると知りあいみたいになってやさしくしてくれるので、あいさつってすごいとおもいました。そして、あいさつは国や言ばにかんけいなく気もちがつたわるのだと思いました。
 ぼくは、パンをもらった時、やっとはずかしがらずに
「シェイシェイ。」
と言うことができました。ぼくのすむと山県にも、たくさんの中国からのかん光きゃくがいます。ぼくは、その人たちにちゃんとあいさつして、こまっていたらしん切にしてあげたいと思いました。

あいさつは言葉のキャッチボール

入善町 小学4年 米山 蓮

 はじめてそのおじさんに会ったのは、小学校に入学してすぐでした。
 ぼくの家から、なかよし登校の集合場所までは、田んぼ5まいほどの一本道を歩きます。朝は家からそこまで3人ですが、帰りはひとりです。車が1台通られるだけの道はばしかなく、田んぼの横の用水路は、少しの水りょうでも流れはけっこう速いです。
 入学前にお母さんと歩いて何度か学校に行った時、
「用水路には気をつけなさい。」
と、注意されました。
 そして、入学してすぐは、学校の先生がいっしょに歩いてくださって帰りました。
 と中でお母さんが待っていました。そこからお母さんといっしょに歩きました。
 集合場所に一番近い田んぼに、そのおじさんは田うえのじゅんびのために仕事をしておられました。
 お母さんがそのおじさんに、
「こんにちは。」
と声をかけました。おじさんは、仕事の手をとめて顔を上げ
「こんにちは。ほぉ、1年生け。」
と、返事をしてくださいました。
 ぼくははずかしかったから、小さな声で、
「こんにちは。」
とだけ、言いました。
 お母さんはぼくに、
「このおじさんはいつもじゃないけど田んぼで仕事をしとられるから、すがたを見かけたらちゃんとあいさつしなさいね。
 もし、あなたが用水路に落ちたり、車にぶつかったりした時に『あのあいさつしてくれる子だ』って助けてくださるかもしれないからね。」
と、言いました。
 次の日からぼくははずかしくて小さな声だったけど、そのおじさんを見かけると声をかけました。ぼくたちのクラスは、学校でもだれにでも元気よくあいさつができるとほめられていました。
 2年生の秋のことでした。ぼくがお父さんとつりに行ってる間に、そのおじさんがぼくの家をたずねてこられました。
 お母さんがげんかんを開けると自分の家でとれたいちじくをおみやげに持ってきてくださいました。そして、
「あんた、いい子に育てたね。おらぁあいさつしてもらって、うれしくてならんかったがや。たまたま知りあいにその話をしたらきっと、この家の子だろうって、教えてもらったもんだから。この手紙をわたしてもらえるけ。」
と、ぼくあての手紙をお母さんにあずけて帰られたそうです。
 お母さんは、ぼくがはずかしがり屋だからあいさつをしていないと思っていたらしく、とてもびっくりしていました。手紙には、
『田んぼにはたらいていたとき「こんにちは」とあんたからあいさつしてもらった者です。げんきでよい子になってください。「ありがとう」』
と書いてありました。ぼくはうれしくなってこれからも大きな声であいさつしようと思いました。
 ぼくはお母さんに、
「あいさつはキャッチボールで、どちらかがあいさつしても、もうかた方があいさつしないとキャッチボールにならない。」
と言われています。
 そして、人をうれしくさせる『まほうの言葉』だとも思いました。
 だから知らない人にもあいさつして、たくさんの『まほうの言葉』のキャッチボールをしたいと思いました。

宝物

富山市 中学1年 岩田 理子

 始まりは弟の保育所入所でした。母が弟を車に乗せて毎日同じ道で登所するようになってしばらく経った頃、いつも同じ時間に家の前で煙草を吸っているおじいさんが気になり始めた弟。何日も見ているうちに、知り合いになったような気がしたのでしょうか、ある日突然車の窓を開けて、「じいちゃん、おはよう。」と声を掛けたのでした。それからは毎日そのおじいさんに挨拶をするようになり、おじいさんも笑顔で弟に手を挙げて応える、ということが日課のようになっていきました。ある日、いつものようにおじいさんの家の前を挨拶をして通り過ぎようとした所、おじいさんが慌てた様子で母の車を呼び止め、家の中へ行き、また戻って来ました。その後ろには、おじいさんの奥さんを連れて。奥さんは母に軽く挨拶をすると、こんな話をしてくださいました。「最近うちの主人、煙草を吸い終わって家に入って来る時、とても嬉しそうな顔をしてるのよ。私、それが気になって聞いてみたら、『ワシ、宝物を拾ったんだ。』って言うの。どういうことか詳しく聞いたら、お宅の息子さんが毎日うちの主人に手を振って挨拶してくれるって言うじゃない。『じいちゃんって呼んでくれるんだ』って。私も一度でいいから息子さんに会ってみたくて、主人にその車が来たら呼び止めてってお願いしておいたの。ごめんね忙しいのに。」と話し終わった後、弟を一目見てとても嬉しそうな表情で、「あなたがうちのじいちゃんに元気をくれる子なのね。いつも気にかけてくれて本当にありがとう。これからは、ばあちゃんにも少し元気を分けてくれる?」と言って弟をぎゅっと抱きしめました。弟は「ばあちゃんにもあげるよ。」と嬉しそうでした。それからというもの、たまにお婆ちゃんも加わる挨拶の毎日が始まりました。次第におじいさんの家族とも仲良くなり、家へ遊びに行ったり、夏にバーベキューをしたりと会う回数も増えていきました。弟が保育所に通っていた3年間でおじいさんたちはとても表情が明るくなったような気がします。気がかりだったのは、弟が保育所を退所して小学校に通い始めた時に、どんな関係になっていくのだろうということでした。心配していた通り、弟は小学校に入るとおじいさんに会いに行くことは無くなりました。しばらく会わなくなり、弟もそのことは忘れてしまっているのだと私の家族も思っていました。学年も上がっていき、行動範囲が広くなり始めた頃、弟が門限をめずらしく破ったことがあり、母に叱られた時に「じいちゃんの家に行って犬の散歩をしてあげていて、ちょっと遅くなっちゃったんだ。」と言い訳をした瞬間、母の顔色が変わり「そういうことならちゃんと連絡しなさい。」と叱るのをやめました。話を聞いてみると、おじいさんは弟に会えなくなってから、あまり動かないでいたので、足が悪くなり犬の散歩が辛くなってきたのだそうです。そこへ弟が、おじいさんのことを思い出し、会いに行って、犬の散歩を買って出たそうです。
 弟に久し振りに会えて元気が出たのか、おじいさんは最近足腰を鍛えるために、弟の登校時間に合わせて、私の家の前経由のウォーキングをしておられます。弟のためにも、いつまでも元気で過ごしていただきたいものです。

おかえりの温かさ

高岡市 中学2年 谷村 未来

 私は小さい頃からあいさつが大事だと教えられてきました。しかしそれは「おはよう」や「こんにちは」だけに当てはまります。あいさつの練習をする時は、いつも何かが始まる時のあいさつばかりでした。しかし自分の中で一番存在感が大きいものは「ただいま」と「おかえり」です。これはあいさつの中で一番安心するあいさつだと思います。
 私が昔から住んでいる町内はとても優しく小さい頃からずっと見守ってくださった方達ばかりです。小学校から帰ってきた私は、家に帰ってきた時はただいまと言うのがあたり前だと思っていました。だから、近所のおじいちゃんおばあちゃんにひたすら
「ただいま!今日はね、○○ちゃんと遊んだんだよ!」
と何の恥じらいもなく言っていました。するとおばあちゃんおじいちゃんが
「おかえりなさい。今日も未来ちゃんが無事に帰ってきてくれてうれしいよ。」
「おかえり。ゆっくり休まれ。」
と声をかけてくださいました。毎日この言葉を聞くと、
「今日もよくがんばったね。」
や、
「安心して休んでいいよ。」
と言われているようでなんとも言えない温かさに包まれました。そして高学年になって近所の方達にただいまと言う事に抵抗がでてきて、いつの間にか「こんばんは」に変わっていました。それから一言「こんばんは」というあいさつをかわすだけの毎日になっていきました。私は自分から変えたことだけれど、なんだかとても悲しく心細くなりました。
 そして中学生になり顔を合わせる事も少なくなったある日。いつも私におかえりと言ってくださっていたおばあちゃんが花に水をあげていたので私は久しぶりに、
「ただいま!」
と声をかけてみました。すると昔見ていたような顔をしわくちゃにした笑顔で
「あら未来ちゃん、おかえりなさい。」
と言ってくださいました。その時私は、昔に戻ったようななんとも言えないうれしさが込み上げてきました。このちょっとの言葉のかけ合いで心が温かくなるのはとても不思議で、とても素敵だなと思います。その後におばあちゃんが、
「最近未来ちゃんが大人になっちゃって、私達年寄りにはもう、かまってくれないと思っていたよ。私らにとってはね、おかえりと言って迎えることがどれだけうれしいことか。だから私らには甘えてもいいんだよ。」
と話してくれました。この話を聞いて、私は愛されているんだなあと実感しました。だからこれからは、近所のおばあちゃんおじいちゃん達の前では少し子供に戻り、これからも
「ただいま!」
の声で家に帰ろうと思います。
 この経験で一つ分かったことが「ただいま」と「おかえり」は言葉のキャッチボールになっているということです。「おはよう」「こんばんは」はどちらの立場でも同じですが、「ただいま」は迎えられる側、「おかえり」は迎える側と立場が決まっているからです。本当に会話をしているようだからこそ、心が温まるのかもしれません。私は、おはようなどのあいさつはもちろん、ただいまのあいさつや、おやすみのあいさつも大切にしていきたいと思っています。

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