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知事記者会見[平成29年度]

2017年11月18日

知事室 目次

定例記者会見[平成29年7月24日(月)]

◆日時 平成29年7月24日(月)午後2時02分〜3時15分
◆場所 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項

内容 配布資料 動画
(1)「海のあるスイス」先進地調査団等の派遣について リンク
(PDF 425KB)
リンク
(18分37秒)
(2)富山−台北便の通年週4便化の実現について  リンク
(PDF 804KB)
リンク
(4分30秒)
(3)富山県美術館の全面開館記念式典及び開館記念展の開催について リンク
(PDF 2072KB)
リンク
(10分13秒)
(4)平成29年3月大学卒業者のUターン就職率について リンク
(PDF 26KB)
リンク
(5分25秒)

2 質疑応答

内容 動画
(1)「海のあるスイス」先進地調査団等の派遣について
(2)富山−台北便の通年週4便化の実現について
(3)富山県美術館の全面開館記念式典及び開館記念展の開催について
(4)貿易経済に関する日露政府間委員会地域間交流分科会への期待について
(5)氷見牛の偽装疑惑について
リンク
(35分42秒)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

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記者会見録

1 知事からの説明事項

会見の様子 私からは4点発表させていただきます。
 まず第1が、「海のあるスイス」先進地調査団等の派遣であります。
 お手元資料にあると思いますけれども、「立山黒部」の世界ブランド化ということに昨年から本格的に取り組んでおるわけでございますけれども、この「立山黒部」世界ブランド化に向けたプロジェクト、それからとやま観光推進機構、DMOを中心とした戦略的な観光地域づくりを推進しますために、この調査団を派遣させていただきます。団長を私が務めさせていただく。訪問先は、世界的な山岳リゾートでありますツェルマットなどを訪問しまして、宿泊・滞在環境、それから自然景観の保全、受入環境整備、こういった点で世界トップクラスの取組みを調査する。
 また、現地の観光局の幹部、会長さんや事務局長さん、こういった方々との意見交換を行います。併せて、富山県の医薬品産業のさらなる飛躍に向けた交流促進のために、バーゼルを訪問しまして意見交換を行うことにしております。なお、バーゼルへの訪問は8年振りでございます。
 また、この他、せっかくヨーロッパに行くのですから、パリに寄りまして、「世界で最も美しい湾クラブ」の総会、これをぜひ富山県に誘致したいということで、このクラブの会長さんなど役員の方にお会いして、協力要請を行うなどといたしております。
 日程はここにあるとおりでございますけれども、まず最初にパリに飛びまして、そして湾クラブの理事長さん等々とお会いする。また、ちょうど伝統工芸品のセレクトショップ、「メゾン・ワ」というのは、これは富山県の高岡などの工芸品なども展示されておりますので、これも視察させていただく。それからあと、バーゼルに行きまして、さらにスイスのツェルマットに行く。最後はイタリア側にもちょっと回ったりしまして帰ってくると、こういうことでございます。
 1枚おめくりいただきますと、最初にパリでは、今ほど申しあげた湾クラブのメイラ理事長さんなどとお会いいたしまして、改めて富山湾の多彩な魅力やさまざまな活用保全の取組みをアピールしますとともに、2019年に開かれる世界で最も美しい湾クラブの総会を、ぜひ富山県で開催してほしいということで協力を要請いたします。

 細かな日程はこの四角の中にあるとおりでございます。私の他、とやま観光推進機構の理事長(※会長)を引き受けていただいている、県の商工会議所連合会の高木会長(注:「高」ははしご高)さん、あと蔵堀(観光・交通・地域振興)局長などが出向きます。先方はメイラ理事長、それからボダード湾クラブ事務局長ほかでございます。このメイラさんには、今では3年近く前に韓国の麗水(ヨス)でこの湾クラブの総会がございましたときに、次期理事長ということでご紹介いただいてお目にかかっております。
 それから、その下の伝統工芸品セレクトショップ「メゾン・ワ」ですけれども、ここにありますように、塩川嘉章さんという、これはこうした伝統工芸品などについて大変関心を持たれて、また日本の和のライフスタイルを提案するセレクトショップを経営されている方ということであります。この方と能作さんですとか、モメンタムファクトリーOriiさんとかシマタニ(昇龍工房)さんとか、いろんな皆さんと交流がありまして、今回「アトリエ匠プロジェクト」というのを立ち上げておられまして、これにOriiさんとか、また漆器のくにもとさんとかシマタニさんなどが参加されて、それ以外にフランスやスイスのデザイナーも参加されていると聞いていますけれども、そこでつくった試作品を、ちょうどこの私が訪問する時期に展示されている、展示販売をされているということですので、また現地へ出向いて、パリをはじめ、フランス、ヨーロッパの日本の伝統工芸品に対する関心とか、どういった点について魅力を感じているとか、ヨーロッパに受け入れられるのにさらにどんな工夫が必要かとか、そういったことをしっかり現場で勉強してきたいと思います。
 それから、もう一枚おめくりいただきまして、スイスのバーゼルでありますけれども、これは私としては8年振りに訪問することになります。まずバーゼル大学のフヴィラー薬学部教授、それから副学長のコンスタブルさん、ちょうどこの時期は皆さんご承知のように、西ヨーロッパは夏休みをゆっくり取るところですから、なかなか学長さんとかいろんな方が長期休暇でいらっしゃらない方が多いのですけれども、今回ご都合をつけて、お会いいただけるというふうに伺っております。
 それから、バーゼル・シュタット(州)及びバーゼル・ラントシャフト(州)、これはバーゼル地域はこの二つの準州に分かれておるのですけれども、そこの知事さん、あるいは参事さん、こういう方々にお会いすることにしております。
 日本とちょっと自治体の仕組みが違うというか、例えば州によっても多少違うようですけれども、シュタット州の場合は、参事さんが7名おられて、この参事さんというのは州民の選挙で選ばれる、その中のお一人が知事も持ち回りでなさると、こういうふうに伺っております。
 それから、バーゼル・ラントシャフト州でも、これはペゴラロ知事さんにお会いできるようですが、こちらのほうもやっぱり参事さんが選挙で選ばれて、その中で直接選挙で知事を選ぶ場合と、選ばれた参事の中から州議会で決まった人が知事をやるとか、いろんな場合があるようですけれども、そういう方々とお会いするということでございます。
 8年前にもこの二つの州の知事さんとお会いして、連携協定を結んだのですけれども、あの頃は富山県は医薬品生産額が2,600億円ぐらい。それから10年経って、7,300億ぐらい、2.8倍になって全国8番から1番になったということもございますので、バーゼルの地域の皆さんと、これまでのいろんな交流あるいはご協力に感謝の意を表しますとともに、これからさらに富山県の医薬品産業を発展させていきたいと思いますので、さらなる連携強化を図る良い機会にしたいと。これはバーゼル大学とも同じでありまして、薬事研究所の高津先生などと一緒に行く。また薬業連合会(会長)の中井(東亜薬品株式会社)社長なども同行をされる予定でございます。

 それから、その次に、スイスのツェルマットに参ります。
 これはツェルマットの観光局の観光局長さんなどとお会いするのですけれども、このツェルマットの観光局というのは、行政組織ではないのですけれども、自主財源も確か9億円ぐらい持っておられて、独立した組織でマーケティングをやったりブランディングなどをなさる。財源は観光税、宿泊税だというようなこと、あるいは観光促進税だといったように聞いていますけれども、こうした点はまた現地でどんな仕組みになっているか、よく勉強したいなと。
 ちなみに、このツェルマットの観光局というのは、日本の観光庁がDMO(Destination Management Organization:観光地域づくりの舵取り役を担う法人)を日本でもつくろうと言ったときに、世界の中でまさにモデルになったのが、このツェルマット観光局でありまして、そういった富山のとやま観光推進機構のいわばお手本のような、国の制度、地方自治の制度も違いますから、そのまま単純に日本には適用できないと思いますが、いわばモデルになっているようなところですから、そこでいろんな点でマーケティングやブランディング、プロモーション、こういったことについてどんな努力をされているか、いろいろお聞かせいただいて、意見交換をする。また、立山黒部の世界的ブランド化などの検討をする際に十分参考にさせていただこうと思っております。
 それから、もう一枚おめくりいただいて、ブルガーゲマインデ幹部との意見交換、このブルガーゲマインデというのがちょっとわかりにくいわけですけれども、ツェルマットの観光あるいは地域価値のアピールといいますか、そういうところで大変大きな役割を果たしている組織でありまして、ここは土地も自分で多数所有されているとか、森林とか草原の所有管理もされているとか、また鉄道、ロープウェイに対する出資ですとか、自らホテルやレストランも持っていらっしゃるという組織で、ちょっと日本ではこれに当たる組織はありませんが、言うなれば、財産区と森林組合とホテルを兼ねたような、そういうことをやっている、まさに地域共同体、会員は1,500人と。ただ、設立当初の会員の家系の方でないと会員になれないという組織で、ちょっと違いますけれども、日本の感覚でいうと、昔、入会権というのがありましたが、そういうものをもっと大規模にしたような、そういう伝統的な地域共同体みたいなものなのだろうと、こういうふうに思っておりますが、これもぜひ現場でいろいろとお話を聞かせていただいて、このやっていらっしゃることで、ホテルの経営とかあるいは森林の管理とか、それから観光のプロモーションとか、いろんな点で、またロープウェイの経営とか勉強になるのではないかと思っております。
 それから、そのほかツェルマット市内の視察、これは、とやま観光未来創造塾の教授もやっていただいている山田桂一郎(JTIC.SWISS代表)さん、この方はスイスでも著名な方で、ツェルマットに観光や視察にいらっしゃる日本人は、ほとんどこの人のお世話になると、それ以外の国の方もそうかもしれませんが、そういうふうに伺っております。
 世界的な山岳リゾートであるこのツェルマットの宿泊や滞在の環境、またそうした観光振興も図りながら、環境保全などにも力を入れている。また、旅行者の受入環境や交通アクセス、また域内の経済の循環とか、あるいは観光客の滞在時間、あるいは落とすお金をできるだけ大きくするためにいろんな仕掛けをされているようですけれども、そういった点をしっかりと勉強してまいりたいと思っております。視察先はここに書いてあるとおりでございます。
 それから、ちなみにここのロープウェイは、一番高いところは4,000メートル近いところまで行くわけでありまして、日本から見ると、相当先進的なことをやっていらっしゃるなと思います。
 また、高級山岳ホテルなども視察させていただこうというふうに思っておりまして、このうちのクルムホテルというのは、標高3,100メートルのところにございます。また富山県で一番高いのはホテル立山、これは標高2,450メートルですから、立山の雄山よりもさらに高いところにある高級山岳ホテルというのはどういうところなのか、どんな運用をされているのか、ぜひ勉強をしたいと思います。
 それから、4番目は、ツェルマット側主催による歓迎レセプションということで、こちらが勉強に出向くわけですから、本当はこちらでレセプションをやろうかと思ったのですが、ありがたいことに、向こうが歓迎してくださるということでありますので、今のところ、日本側はここに書いたとおりですし、スイス側はツェルマット村の村長さんとか、先ほど申しあげたブルガーゲマインデの会長さんとか、あるいはツェルマット観光局の局長さんとか、まさに世界トップあるいはトップクラスの山岳リゾートを日々実践されている方々とお話しできる、懇談できるということで、大変ありがたいと思っております。
 それからもう一枚おめくりいただきますと、モンテ・ビアンコ・ロープウェイという会社の社長さんと現地も見ながら視察、また懇談会も開催するということにしております。地図がその下についていると思いますが、このスカイウェイ・モンテ・ビアンコというのは、イタリア側のクールマイユールから上がっていって、一番上のほうに行きますとスイス(※フランス)側になるのですけれども、山頂駅は3,466メートルですか、大変高いところまでスカイウェイが行っていると、こういうことでございます。
 世界的な観光地でありますので、ここでも世界最新鋭のロープウェイですとか、それの建設までのプロセスとか、その際にはもちろん自然環境への配慮もされていると思いますが、また私どもが事前に調べていた範囲では、利用者の満足度を向上させるために、大変快適なターミナル施設、観光案内所だけではなくて、映画館とかレストラン、会議室、展望台、いろんなものが整っていると聞いていますので、こうしたものをしっかり現場で見て勉強していきたい。また、立山黒部に活かせるものは活かしていきたいと、こういうふうに思っております。

 それから2番目が、富山−台北便の通年週4便化の実現ということでございます。
 富山−台北便の冬季ダイヤにつきましては、運航開始、ちょうど5年前ですかね。その当時は冬は週2便、そもそも夏も週2便で開設されたわけですけれども、これまで何度も台湾にも出向きまして、夏は4便とか雪の大谷期間はとうとう、今年は週7便、1日1便となったわけです。
 ただ冬ダイヤについては、チャイナエアラインもやはり当然、経営ということもありますから、慎重で週2便ということが続いたのですけれども、今回改めて昨年夏8月に訪問し、私のほうからも申入れ、お願いをしました。また今年4月にはチャイナエアラインの何理事長(※董事長)さん、謝総経理に対して、また改めて年間を通じて週4便以上で安定的な運航をしてほしいとお願いしてきたわけですけれども、おかげをもちまして、週4便での運航を決定して、9月中旬に正式に国に認可申請を行うという連絡をいただきました。
 5年前の富山−台北便の運航開始以来、年間通して週4便となるのは、まさに初めてでありまして、なお、念のため確認しましたら、航空機はもう今日既に購入可能な状態になっております。
 それで、冬季ダイヤ期間はここにありますように、10月29日から、来年3月24日までということでありまして、日月木金、現在週4便で運航している曜日と同様でありますので、そういう意味では、年間を通して、そのほかに夏ダイヤあるいはその中でも雪の大谷の期間は、引き続き増便していただけると思いますけれども、年間安定的に同じ曜日で運航されるというのは大変大きな改善、前進だとありがたく思っております。
 1枚おめくりいただきますと、5年前以来、この富山−台北便がどういうふうに変わってきたかというのがわかりやすく表示してございますので、この間にいろんな交渉過程があるのですけれども、よくここまできたなと感慨無量でございます。
 それから、もう一枚おめくりいただきますと、富山から台北に向けて離陸する写真提供がチャイナエアラインのほうからございまして、これは報道にも使っていいそうでございますので、またご利用いただければと思います。
 こういうふうになったことについては、もちろん県としても努力をいたしましたし、また経済界の皆さんにもご協力いただきました。また県の日台親善協会の皆様にもお力添えいただいた。日台親善協会というのは、県会議員の中川さんが会長で、これは確か市会議員の方などもメンバーでございまして、多くの皆様のご協力に感謝申しあげたいと思います。

 それから3点目でございますが、富山県美術館の全面開館記念式典、また開館記念展の開催でございます。全面開館の日は既にご承知のとおり8月26日でございます。式典は10時から開催いたしまして、会場は県美術館の2階のホワイエということでございます。
 それから、準備のため、前の日は臨時休館ということになります。また、一般公開は当日の午後1時からということであります。ただ、屋上庭園、レストラン、カフェ、駐車場は、前日、当日ともに通常どおりとなってございます。
 全面開館記念イベントとしては、まず26日午後2時から2時半まで記念コンサートということで、2階のホワイエを使いまして、シモン・ゴールドベルクさんから指導を受けた花崎薫さん、チェロ、それから淳生さん、これはバイオリン、このお二人、ご夫妻による記念コンサートを行います。
 これはシモン・ゴールドベルクさんのご夫人の山根美代子さんの妹さん、大木さんからのご推薦もいただいたということでございます。お二人ともシモン・ゴールドベルクから直接指導を受けられたということであります。
 それから、記念トークイベントとして、当日3時から4時まで、3階のホールで永井一正さんですとか佐藤卓さん、それから司会は片岸昭二さん、これは近代美術館で副館長などもやっていただいていますけれども、永井一正さんと長年のつき合いということで、片岸さんに司会をお願いすることにしております。
 それから、パフォーマンスショーということで、4時半から5時半まで、室井滋さんがプロデュースされるしげちゃん一座による、開館記念展のタイトル「LIFE」とか美術館をテーマにしたライブパフォーマンス。即興で絵を描いたり、絵に合わせて音楽演奏を行おうと、こういったようなことをやりますし、またこの26、27日はプロムナード周辺でアートワゴンなどを出展する予定にしております。
 プロムナードは、ご承知のように、富山市の体育館といたち川の間からスタートして、美術館のほうに今整備してあるのはご承知のとおりで、千年の桜並木という名前にしているあそこを使うことにしております。
 それから、1枚おめくりいただきまして、開館記念展のパート1で、「生命と美の物語 LIFE−楽園を求めて」というタイトルで、これは11月25日(※5日)まで行います。展示室2・3・4を使って、これは前に一度お話ししていると思いますが、第1章−無垢、子ども、青春、INNOCENCEから始めて、第8章のNATURE−自然、共生まで、それぞれのテーマにふさわしい絵を展示するということでございます。

 それぞれの特色は、ここに記載してございますので、ご覧いただきたいと思います。【3】のところにありますように、ルノワールなどの印象派からクリムト、シーレなどのウイーンの世紀末の美術、ピカソ、シャガールなどの20世紀のモダンアート、青木繁、下村観山などの日本の近代絵画、また折元立身さんとか三沢厚彦さんなどの現代のアートまで、国内の美術館はもちろんですが、個人所蔵、アメリカ、ヨーロッパの美術館からの名品、優品を借用しております。このうち海外の美術館、博物館から8作品を借用しておりますが、いずれも日本初公開ということでございます。
 なお、損保ジャパンさんからは、これは前にお話ししたのでしょうか、パブロ・ピカソの「宝石」、モーリス・ユトリロの「モンマルトルのサクレ=クール寺院」、東郷青児さんの「婦人像」など4作品をお借りすることにしております。
 それから、ギャラリーでは、TADギャラリーといっていますが「アーティスト@TAD」を開催いたします。アトリエでの滞在制作とか展示、パフォーマンスをつなげる新企画で、今回は「LIFE」展にも出品し、国内外で活躍する折元立身氏を招待することにいたしております。
 なお、主催は富山県美術館、あと、ここに書いた各社、またテレビ局、放送局でございます。
 それから、観覧料はここに書いたとおりでございます。
 あと、関連イベントとして、8月26日には「パン人間@TAD」ということでパフォーマンスをやると。これを折元立身さんとあと一般公募による30名の方々はがパフォーマーとしてパン人間になって富山県美術館内を歩き回るパフォーマンスでありますので、これはいろいろと楽しいシャッターチャンスがあるかもしれませんので、ぜひ皆さんご参加いただいて、中にはパン人間に自らなるという方がおられてもいいのではないかと思います。
 それから、日曜日27日は学芸員によるギャラリートークということでございます。
 また、コレクション展としまして常設展示を行います。これは11月14日までです。内容としては、ここにもありますように、「自然・風景」というキーワードで、エルンストとか藤島武二とかミロ、杉山(寧)さんなどの絵、それから「人物」というキーワードですと、ピカソとかミロとか、ヴィヨン「フラジョレットを吹く男」、こういったようなものを展示するということでございます。ここに開館記念購入作品といたしまして、藤田嗣治の「二人の裸婦」を初公開いたします。
 なお、この「二人の裸婦」を購入して公開すると言いましたら、これに関連して、まず伊勢(彦信)さんからは、ご所蔵の「座る裸婦」というのもぜひ一緒に展示してほしいということでお申し出がございました。ゆくゆくは富山県美術館に寄贈したいというご意向だと伺っております。
 それから併せて室井滋さんから、直接私にご連絡をいただきまして、室井さんは藤田嗣治の「猫」を持っていらして、もともと猫好きだから持っているのだとおっしゃっていましたが、この富山県美術館のコンセプト、それから藤田嗣治の「二人の裸婦」というすばらしい作品を富山県が購入したということにいたく感動されまして、自分が持っているこの「猫」を併せて展示してほしいというお話がございました。大変ありがたいことと思って、これも展示させていただきます。
 ちょうど「二人の裸婦」が確か1929年だったか、それから伊勢さんのこの「座る裸婦」というのは1930年代、室井さんの「猫」は1932年ですから、ちょうど乳白色の時代の藤田嗣治の旬の時というか、一番評価の高い時期のすばらしい作品が並ぶことになりますので、大変見どころになると思います。

 次に、第4点として、今年3月の大学卒業者のUターン就職率について発表させていただきます。
 今年3月のUターン就職率は58.4%となりまして、昨年をさらに0.3ポイント上回りまして、過去最高となりました。これは11年前から各高校同窓会等に協力いただいて、このUターン率を把握しておるのですけれども、平成18年3月、11年前は51.3%でしたが、これが58.4%になったと、7.1ポイント上がったということになります。
 10年前の19年3月が51.4%でありましたから、その頃と比較するとちょうど10年間で7ポイント比率が上がったということになります。ざっとちょっとここに計算してありませんが、私の計算では、県外への流出が1,200人減る計算になろうかと思います。
 それから、その内訳を見ますと、就活女子応援カフェというのを平成27年度からやりまして、これは27年に参加した女子学生の方が62人、それから28年度に参加した人が125人だったのですけれども、こうしたこともかなり効果があったかなと。
 ちなみに、このUターン女子カフェに参加した人にアンケート調査しましたら、未回答の率もかなりあるのですが、回答された方のうち、約76%ぐらいがUターンしましたということでありましたので、この就活女子応援カフェをやったというのは、相当効果があったのではないかと。これは28年度の数字ですから、27年度に行ったものの反映が28年度ですから、昨年はさらに参加者が62人から125人に増えましたので、来年30年3月にはもっとUターン率が上がる、特に女性のUターン率が上がるのではないかと期待をいたしております。
 その他、元気とやま!就職セミナー、それから父母向けセミナーとか、また富山くらし・しごと支援センターなどの運営もやってきておりまして、こうした積み重ねが、このUターン率のアップにつながったのではないかというふうに思います。
 これは正確な全国統計はない、こういう捉え方をきちっとしているところが他にないようなのですけれども、多分、全国トップクラスあるいはトップ、東京都を別にすればですけれども、という比率ではなかろうかと思っております。
 それから、今年度新たな取組みとして大学連携コーディネーターの配置、これは東京の富山くらし・仕事センターの白山オフィスに置く。それから富山インターンシップ推進センターをとやま自遊館に置く。それから富山県UIターン就職活動交通費補助制度というのも、これは一定の要件がございますけれども、補助率2分の1で1万円を上限に出すというふうにもいたしましたので、これは例えば東京の学生さんが県と労働局が主催する合同企業説明会に2回以上出席した場合に、例えば対象になるというようなことなのですけれども、今のところ大変好評でありますので、こういう面からも来年はさらにUターン率が上がってほしいと思っております。

 以上で説明を終わらせていただきますけれども、これが今度の富山県美術館のポスターで、これは佐藤卓さんにお願いしておりまして、皆さん、ご覧のとおり大変斬新な出来ばえになっております。ぜひ皆さんも記事にしていただくと同時に、この富山県美術館を大いに取材していただくのと、また皆さんもパフォーマーの一人にぜひ志願していただいたらどうかと、このように思います。よろしくお願いします。

2 質疑応答

会見の様子○記者
 スイスの視察のことで一つ聞かせてください。
 先ほど雄山山頂よりも高いリゾートホテル、山岳ホテルというのを視察して来られるということでしたけれども、立山黒部の一つの課題として、やっぱり高級ホテルみたいなものが少ないというのは確かにあると思うのですけれども、先ほどおっしゃったのは、TKK(立山黒部貫光株式会社)さんも一緒に行かれるようで、ホテル立山というものに活かそうと思っておられるのか、県が所有されているのかどうか、ちょっとうろ覚えですが、天狗平の立山高原ホテルとか、その辺、どういうところに具体的に活かそうと思って行かれるというイメージが、もしおありならちょっと聞かせていただければと思います。

●知事
 これは今、例えば民間の会社が持っておられるホテル、あるいは県なり教育委員会がいま管理しているホテル、どれというふうに特定したわけではありませんけれども、全くスイスでやっているような高級ホテルに、ずばりそのままかえられるかどうかは別にして、できるだけ世界トップクラスの山岳高級リゾートですから、そうしたところをつぶさに視察をして、そのすばらしいと思えるところをできるだけ活かした、そうした立山黒部のホテルが、例えば改修をしたり、一部改築をしたりといったようなことも含めて幅広く考えたい。
 ただ、これはぜひ「立山黒部」というものを世界的なブランドにするには、今のままではどうもやはり限界があるなと、これを乗り越えていきたいという強い希望、また県民の皆さんの期待を受けての調査団ですから、何らかの具体的な成果につなげるように努力していきたいと思います。

○記者
 スイス訪問に関してなのですが、いただいた資料の中に、「立山黒部」の世界ブランド化に向けた「ロープウェイの整備」プロジェクトの検討に資するためというふうに書いてあったのですが、すみません、不勉強で大変恐縮なのですが、このプロジェクトというのは、いつ、どこが打ち出したどんなプロジェクトなのか、改めて教えていただけますか。

●知事
 これは、昨年、県で検討会をやって、28プロジェクトを出しました。あの中にロープウェイについても、立山駅のほうから、今例えばバスが通っているようなところができないかどうかとか、まだもちろんやると決めたわけではなくて、そういう可能性を検討しようではないかというようなことは当然書いてあるわけで、あれは確か、中長期的な課題として挙がっていたと思いますけれども。
 いずれにしても、まず最初の一歩を進めないと進まないわけですから、まずやっぱり世界で評価されている山岳リゾート地で、どういう工夫をしたり、それから財源の面なんかも含めて、それからお客様のニーズ、もちろんスイスと日本の富山県では随分違うと思いますけれども、しかし、日本も今まで観光は団体旅行客中心だったのが、いよいよ本格的に個人旅行客中心になりつつありますし、それから富山県もアジアの方が中心で、団体旅行客が中心だったのが、アジアの方でも個人旅行が増えていますし、最近はおかげを持ちまして、欧米系の個人旅行も増えてきつつありますから、そうすると少し先を見ると、立山黒部の今ある観光施設も今のままではどうかなと。さらに新たな展開を考えるべきではないか、そういう時期に来ているのではないかと思います。そのための参考ということです。

○記者
 台北便の通年週4便化の実現ということなのですが、2点お願いします。
 まず、なぜ4便化につながったのかというところ、もし理由があれば聞きたいのと、もう一点は、4便になってこれは来年、再来年とずっと維持していくためには、ある程度利用者が多かったりしないとだめだと思うのですが、利用者を増やすための取組みといいますか、どういうふうに力を入れられるかということをお伺いします。

●知事
 今までやはり冬季の4便化がなかなか実現しにくかったのは、これまでは富山県の観光、台北便に限らずですけれども、やはり冬季の観光客をいかに確保するかということが大きな課題だったわけです。どうしてもやはり春夏秋に比べると、冬はお客さんが少ない傾向にある。
 ただ大変うれしいことに、県内の民間の皆さんももちろん努力されているということですけれども、例えば庄川温泉郷の遊覧船などは秋の紅葉の頃もお客さんは結構いらしていますけれども、むしろ冬の雪景色がすばらしいというので、台湾とか暖かい国の方々が、正確な数字はあれですが、確か3,000人(※平成29年1月の外国人旅行者の利用が2,651人)くらいは去年というか、今年にかけていらしたと思います。数字はまた後で確認してあれしますが、そういうことが非常にはっきりしてきたし、またその魅力について、特に暖かい国の方に説明会で言いますと、非常に手応えがあります。
 ですから、例えば冬の五箇山、雪化粧した合掌造り集落の様子が、まるでメルヘンのようで夢の世界のようだと言って、大変魅力を感じるアジアの方もおられますし、欧米系の方でも大変評価をされるわけで、そうした富山の観光の魅力というのを、いま既に相当認識されてきましたし、今後さらに、例えばスキーでも台湾とか東南アジアの方は普段なさいませんので、必ずしも上級者用のスキー場ではなくても、初級者用のゲレンデであれば十分楽しめるとか、あるいはスキーではなくて雪遊び的な、そういう遊びを楽しむ方も多いとか。それから台湾の方も韓国の方などもそうですが、やはり冬景色、雪景色を見ながら温泉に入るというのは大変魅力的だとおっしゃる方も多いので、そういうことをさらに努力していきたい。
 立山黒部弥陀ヶ原なども、いま確か11月末までバスが運行していますけれども、そういったことについても、さらにもう少し状況によって工夫の余地がないかとか、いろいろ努力をしてまいりたいと思います。

○記者
 富山県美術館の開館記念展のことについて伺わせていただきます。
 開館記念展については、美術館がこのような形であるということと、県内外に伝えるメッセージが込められているように思いますけれども、知事としてはこの企画展にどのようなメッセージを込めるべきか、どのようなその美術館を伝えることができるかということを伺いたいのですけれども。

●知事
 富山県美術館、これまでもいろんな場面で申しあげていますけれども、これまでの近代美術館も立派だったと思いますが、どちらかというと、20世紀の世界的な名画を鑑賞するというところに、やはりどうしても重点があったのではないかと思います。
 それをこれからはもちろん20世紀の名画も大事にしなければいけないし、それも今度、藤田嗣治の「二人の裸婦」というのも購入させてもらいましたが、もう少し現代美術も含めて広げていかなければいけないと思いますけれども、雪山館長も何度かおっしゃっているように、同じ20世紀の名画でも、見せ方を工夫していろんな切り口でやっていこうと。
 そういう意味で、今度の「LIFE」の全体を8章に分けて、先ほどちょっと触れたような切り口で、INNOCENCEとかLOVEとかDAILY LIFEとか、そういうような切り口で見せていくというのも一つの試みだと思います。
 もう一つは、ギャラリーとか、それからアトリエを設けて、ただ鑑賞するだけではなくて、自分で制作するとか、それから若手のアーティストあるいは著名なアーティストに来てもらって、絵を描いたりデッサンしたり、あるいは物をつくったり、そういったプロセスを見てもらえるようにする。そうしたところから刺激を受けて、同じアトリエで子どもたちあるいは親子連れでいろんなテーマで作品をつくって、それを一般の方にギャラリーで見ていただくと、こういったこともできる。いわば参加型、体験型のそういう美術館にしたい。
 それからもう一つは、いわゆるアートとデザインをつなぐということを掲げているのですけれども、ここでいうアートとデザインというのは、これも話せば長いのですけれども、富山県は初代の(近代美術館)館長さんの頃から、デザインというのは大事だと考えて、その代表として、グラフィックデザイン、ポスターなどもやってきましたし、それから椅子、インダストリアルデザインの代表の椅子の収集もやって世界的なコレクションになっていますから、そういうもともとデザインを大事にしてきた美術館なのですけれども、ポスタートリエンナーレもやってきて、世界5大ポスター展の一つともいわれるようになってきているわけですから。
 ただ、それをさらに一歩進めて、アートとデザインをつなぐというふうにしていこうと。それも今の現代美術は私も専門的なことはわかりませんけれども、アートとデザインが何か全然別のジャンルではなくて、この場合のデザインというのは、意匠とか図案というふうに訳されてきたデザインではなくて、もっと広い意味で言っているわけですけれども、そういう面で、また新機軸を出していきたい。
 そういえば、日本の美術でも、例えば琳派の作品なんていうのは、まさに今で言うとデザイン的な作品ですよね。そういったような点もございますから。それから同時に、そういう試みはここ5、6年前から国立デザインミュージアムをつくるべきだという主張を、例えば元文化庁長官の青柳先生とか、三宅一生さんなどとか、何人かの文化人、デザイン界の人が言っておられたのですけれども、なかなか国も極めて厳しい財源事情とか、いろんなことがあって実現していません。
 そういう中で、富山県がこれまでの蓄積を踏まえて、アートとデザインをつなぐということを一つテーマにして美術館を運営していくということを表明しましたので、例えば三宅一生さんなどは、すごくそのことに感激されて、スタッフユニホームを自分でつくりたいと言って、ボランティア的にやっていただいている。こういったことも、非常にいま東京や首都圏でも反響を呼んでおりますし、そうした面も含めて、富山県美術館の良さをやって(出して)いきたいと。
 それから、もう一つは、アートとデザインというのもありますけれども、従来の日本は、美術館は美術館、文学館は文学館、あるいは文化ホールは文化ホールというふうに縦割りになっていた面もあるのですけれども、今回はホワイエでシモン・ゴールドベルクさんのゆかりの演奏家からコンサートをやっていただくのが典型でありますけれども、もう少しそういう美術と音楽とかというふうに、この垣根を少し乗り越えるような、そういうチャレンジもしていきたい。
 そういう意味で、私は室井滋さんなどが、またそういう先ほど申しあげたような参加の仕方をしていただくのは大変ありがたいので、今後も幅広い県民の皆さん、また首都圏や全国あるいは海外の方も含めて、関心を持ってもらえれば。
 そういう意味で、11月に国際北陸工芸サミット、あれの第1回目を富山でやるのですが、これも非常に富山県美術館のコンセプトとか狙いとか、その具体的な取組みを国の内外にアピールするいい機会だと思っていますし、これからも努力していきたいと思います。

○記者
 日本とロシアの会合が今日開かれており、知事もこの後出席されると思うのですけれども、最近ちょっと伏木富山港の貨物が対ロシアとの関係で落ち込んでいたりすることもあると思うのですけれども、今回の会合でどういうことを期待されているか、改めてお伺いしたいと思います。

●知事
 この間ロシアの沿海地方に久しぶりに参りましてすごく感じたのは、やはりロシアの極東というのは、ロシアの中でも非常に寒い地域でもあるし、課題も多い、また人口もロシアの中でも極東、シベリアのほうは少ないわけですから、いろいろ課題のある地域だなと思っていました。
 ただ、この間ミクルシェフスキー知事とお話ししてすごく感じたのは、今まで何人かのロシアの知事とお会いしていますけれども、皆さん経済発展のことを一生懸命におっしゃるのだけれども、あるいは観光とか、あまり文化とか、そういうことを語る人はいなかったのですが、今度の沿海地方の知事さんは、極東大学の学長もやられたというご経歴もあるのかもしれませんが、経済成長、経済の飛躍と同時に文化の交流ということも大変熱心におっしゃっていまして、そういう意味では、ロシアも変わりつつあるのかなという感じがいたしております。
 それと、かねてから伏木富山港からウラジオに行ってシベリア鉄道でモスクワやサンクトペテルブルグに運ぶのを、本当は10日とか例えば13日くらいで何とか、本当は望ましい姿としてできるのではないかというふうで、少なくとも20日や、それを切るようにしてほしいと申しあげていたのですが、この7、8年なかなか実現をしませんでした。しかし先般、FESCOのウラジオの支社長さん、本当はFESCO全体の副社長とお会いするはずだったのですけれども、向こうもいろいろご事情があったようですが、その席で、伏木富山港からウラジオ経由モスクワまで14日で運びますと明確に言明されて、私がこうすれば今20日から30日以上かかっているのが13日になるではないのという表を示したら、それに自らの手で書いて、通関には4日で行けるではないかというのを3日でやりますと。しかしウラジオからモスクワまで確か7日と書いてあったのは、これはどうしても9日かかると。足して14日と。こういうふうに言われたので、ちゃんと内訳つきでそういうふうに言明されたのは非常に大きいなと。かつ帰国してから、念のためFESCOの日程表を見たら、14日で伏木富山港からウラジオ、シベリア鉄道経由でモスクワに行くという時刻表になっていますので、これはやはり大きな前進じゃないかと。日本のJRさんみたいに2時間8分でつなげると言ったら30秒と違わない、という国柄と違いますから、全部が全部14日で行くかどうかは、これからの実行、実践を期待を持って見守りたいと思いますけれども、非常に大きなことだと思いますし、これは実は、いち富山県のことだけではなくて、本当に実現すれば、日本なり国際的な物流に影響を与えるような大きな出来事なので、そういったことも含めてロシアとの関係、まだまだ課題が多いのですけれども、そうした大きな前進の可能性もあるということも念頭に置いて、取り組んでいきたいと思っております。

○記者
 今の質問に関連してなのですけれども、今日現在開かれている日露政府間委員会の分科会が、これは地方都市では初開催ということで、それに対して改めて富山で開催される意義というのを、知事はどう捉えていらっしゃるかなと思いまして。

●知事
 ここ数年、安倍総理とプーチン大統領としばしば首脳会談をされて、ご承知のように今経済交流などを中心に8項目のプランを安倍総理が示してプーチンさんが合意されたというようなことで、それを受けて外務省と向こうの経済発展省がさらに協定を結んだりとか、いろんなことがありますけれども、もちろん国と国同士の交流、協力ということが、特にロシアと日本では大事なことだと思いますけれども、同時にこれを各論に移して実践しようとすると、併せて地域間の交流が非常に大事になってくる。
 そういう意味では、富山県は幸い25年前に沿海地方との友好提携の協定を結びまして、以来、一面地味な面もありますけれども、留学生を受け入れたり、こちらからも留学生が行ったり、あるいは研修生を多数受け入れたりいろんな積み重ねがあって、この間、沿海地方とやま友の会というのが発足したぐらいですから、これもたぶん全国で初めてだと思いますし、それから、私もいろんな課題があったのですけれども、首脳会談でここまで来たら、やはり沿海地方とちょうど25周年でもあるしということで行ってまいりまして、先ほど申しあげたような期待というか印象も持ちました。
 そういう意味で、日本国政府のほうも、できるだけロシアとの関係で意欲を持って取り組む地方を支援したいということなのだと思いますが、そうしたことで第1回目の地域間会議をこの富山で開いていただけるというのは大変ありがたいことだと思いますので、この機会を活かして、外務省、それからロシアの経済発展省のそうそうたる幹部の皆さんがいらっしゃるわけですから、しっかりと富山県としての取組み、特に沿海地方とのこれまでの交流、それから今後の展望みたいなことを、また我々としてのロシア側に対する要望、提言、こういったことを、短い時間ですけれども、しっかりアピールをしたいと思っております。

○記者
 氷見牛の偽装疑惑の問題で、県は調査されて、結局偽装は確認されなかったということで文書指導したということをお聞きするのですけれども、個体識別番号がついていないものがあったり記録がなかったりというところで、県の調査が十分だったのかというところの受止めと、常習的に違反ですとか、産地が混同していると勧告、指示というところになっていくと思うのですけれども、今回なぜ文書指導になったのかというのを教えてもらえますか。

●知事
 私が聞いている限りで申しますと、(牛の)トレーサビリティ法ですか、そういうような偽装案件に当たるということが、まず一番の心配だったのですけれども、それは農政局と富山県とで合同で調査をしまして、その結果として、多分ご存じなのだと思いますが、私が報告を受けているのでは、立入検査によって、その問題の起きた事業者さんへの聞取り調査と在庫状況の確認を行いましたり、また、伝票などの関係書類の確認を行った結果、この仕入れた量と販売量に齟齬があったということが確認できなかった。
 つまり、例えば氷見牛として買ったものが、ちょっと単位はあれですけれども、単純に言って例えば1トンあったと、しかし氷見牛として売ったものが2トンあったとしたら、明らかにこの1トンはごまかしということになるけれども、そういうことは確認できなかったということなので。
 ただ、私が報告を受けている範囲では、実際に氷見牛として、氷見牛だからもちろん買ったのでしょうが、それ以外の肉と同じ、例えば冷凍庫のほうに必ずしもきちっと区分けが、誰が見ても分かるように区分していなかったので、場合によっては、氷見牛として売ったものの中にそれ以外の牛の分も紛れ込んでいたかもしれないというようなことは、どうもあった可能性があると。そのことについては、そういう可能性があるということは否定できないというか、可能性があるのではないかと。
 そこで、この辺の立入検査は、食品表示法の8条に基づいてやっておるのですけれども、その結果として、先ほど言ったような、量を明らかにごまかしたということは確認できなかったのだけれども、保管して販売する時に、ちゃんと氷見牛なら氷見牛として売る、その他のものはその他のものとして売るというところが、きちっとできていなかった可能性があるので、その点はしっかり今後は区分してもらうように指導したということで、文書指導もしているということでありますので、今後はぜひ事業者のほうでも、今回のことに鑑みて再発防止のためにしっかり取り組んでいただきたい。
 せっかく氷見牛というのも一つのブランドになりつつありますので、これは業界としてもそういう努力をしてほしい。また、県としましては、このいま問題となった業者の方だけではなくて、県内の産地とか食肉業界で適正な産地表示が徹底されますように、氷見牛ブランド促進協議会というのがありますけれども、それを対象にして食品表示法の規定とか趣旨、またそれに沿ってこうしてほしいといったような研修会を行っておりまして、今後も機会を捉えて研修会をやっていこうと。
 それから、牛肉については、牛のトレーサビリティ法を所管しているのは国の農政局ですから、農政局とも連携しながら、県としても食品表示の適正化に向けて、引き続き食品表示の監視指導、例えば、7月にいつもだとやっていたのですけれども、この食品表示ウォッチャーによる精肉の調査というのを6月に前倒しして実施しておりますし、また、食品表示ルール等に関する情報提供、これは、とやま食の安全・安心情報ホームページというのを設けていますので、そこで情報表示(※提供)をしたり、それから食品表示110番というのがあるのですけれども、そうしたところへの相談への対応をするとか、また、食品表示の講習会を密に開催するとか、指導の強化を図っていきたいと思っております。

○記者
 その指示とか勧告ですとか指導というのが、常習的な場合は、指導ではなくて勧告や指示になっていくと思うのですが、今回事業所のほうも長年に渡ってずさんな管理をしていて、産地が混ざる可能性があったと思うのですけれども、指導に止まった理由というのは何故なのですか。

●知事
 これは具体的なことはまた農林水産部長などに聞いてもらったらと思いますが、法令上の解釈、私も報告を受けて、そういうことかと思いましたけれども、先ほど申しあげたように、今回の事案についても、氷見牛として売った量を超えていないか、氷見牛として売ったということはなかった、確認できなかったということだと聞いていますし、そうなると、それで常習的かどうかということですが、少なくとも今回、こうした課題が起きて、今後そういうことがないようにというので、氷見牛として購入したものを、それ以外の肉と違うちゃんとした保管、区分してやりなさいといったようなことを指導しました。
 これからまた例えばですよ、半年、1年経って似たようなことが起これば、これはさらに今おっしゃるように、場合によっては常習的ということになる恐れもありますから、そういう際には、また法律の規定に沿って、これ以上の厳しい指導をするということもあり得ると思いますが、今はとにかくそういうことで、私が聞いていますのは、事業者のほうも大変今回のことを反省をして、今後こういうことがないように対応していくということでありますので、今後の経営(※管理)状況、一切のそういう管理の情報を適時にやはりチェックをして、ちゃんとやっているかどうかというのは、やはりフォローしていかなければならないと思います。
 このことについては、やはり非常に食の安全というのは大事なことですから、農林水産部に対しても私からも、しっかり対応するように、先般も重ねて指示したところでありますし、現場はしっかりやってくれるものと思っております。

○記者
 個体識別番号がついていないと、本当の氷見で仕入れたものが氷見牛として売られているのかという、そこまで調査を実施するのは難しいということですか。

●知事
 その点については、もう少しさらにチェック体制を強化、個々にそこまでやるかどうかということについては、もうちょっとよく勉強してみたいと。また、国の考えも確認してみたいと思います。

○記者
 知事、すみません、指導は7月18日付ですか。

●知事
 おっしゃったのは、氷見牛についてのですか。

○記者
 ええ。

●知事
 7月18日です。

○記者
 基本、非公開とされたのに、今、公表されたのはどういう意味ですか。

●知事
 いや、確か7条の場合は指示したら公表をしなければならないと書いてあるのです。ただ8条の立入検査は検査のことしか書いていないので、公表しなさいとは書いていないのですけれども、だから、公表しなくてもいいのではないかと現場では考えたのかもしれませんが、私は、これは別に今の情報公開も大事な時代ですから、しかもまた、具体的に個々の事案として報道されたりしている中で、ちゃんと立入検査もして文書で指導したということは、むしろ申しあげたほうが消費者も安心だと思いますし、それから事業者のほうも、けじめがついていいのではないでしょうか、というふうに私は考えております。

○記者
 最後に、県美術館の関連で、関連イベントの中に「パン人間」ということで参加を呼びかけていましたけれども、知事みずから「パン人間」になる予定はありますか。

●知事
 いや、大変魅力的なご質問ですけれども、今のところはちょうどこの日は開館の日で、いろんな方々が全国からいらっしゃると思いますので、そうした場で知事として心配りをしなくてはいけないことは他にいっぱいあると思いますから、今のところ、こういう形で参加するというのは予定をしておらないということであります。

注)( )内は、発言内容を分かりやすくするため補足した部分です。
 ※は、発言内容を訂正した部分です。

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