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知事記者会見[平成27年度]

2017年9月23日

知事室 目次

定例記者会見[平成27年5月19日(火)]

◆日時 平成27年5月19日(火)午後1時17分〜2時14分
◆場所 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項

内容 配布資料 動画
(1)富山県経済・文化調査団訪米概要報告 リンク
(PDF10640KB)
リンク
(16分29秒)
(2)とやま未来創造県民会議の設置及び総合戦略の策定スケジュールについて リンク
(PDF1870KB)
リンク
(5分02秒)
(3)新近代美術館(仮称)の屋上庭園のコンセプト等について  リンク
(PDF2570KB)
リンク
(5分02秒)
(4)高志の国文学館企画展「あの日、青い空から−久世光彦の人間主義」  リンク
(PDF3636KB)
リンク
(3分36秒)

2 質疑応答

内容 動画
(1)新近代美術館(仮称)の屋上庭園のコンセプト等について
(2)地域の均衡ある発展について
(3)地方創生の取組みにおける広域連携について
(4)志賀原発の敷地内断層に関する原子力規制委員会有識者会合の見解について
(5)大阪都構想について
(6)安保法制について
(7)6月補正予算について
リンク
(26分20秒)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

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記者会見録

1 知事からの説明事項

説明する知事●知事 
 それでは、4点説明したいと思います。
 最初に、先週、ニューヨーク、ロサンゼルスに行ってまいりましたので、この経済・文化調査団の訪問のことについてご説明をしたいと思います。
 お手元に、「富山県経済・文化調査団訪米概要報告」というのがありますから、詳しくはこれをご覧いただきたいのですけれども、かいつまんで私の方から4点ほどお話ししたいと思います。
 1つは、とやま伝統工芸PR展示会であります。
 これはこの報告の19ページをご覧いただきたいと思いますけれども、昨年、とやま伝統工芸PR展示会というのを、人間国宝の大澤光民(おおざわこうみん)さんをはじめ3人のいわば大御所をお連れして開催しました。大変手応えといいますか、高い評価をいただきまして、かつ、それまではせいぜい2年に一度くらいできればなと思っていたのですけれども、大変高い評価もあり、ぜひ毎年やったらどうかというお勧めもいただきました。そうしたこともありまして今回は若手作家中心に展示会を開催したわけであります。
 改めて感じましたのは、富山県の伝統工芸について、昨年、今年と続けて開催したということもあったと思いますが、大変関心の深い方が多くご参加になりまして、また、ニューヨークのコレクターや美術愛好者の方々、やはり随分リッチな方も多いなとお見受けしましたけれども、その場で出町さんの作品とか、いくつかの作品を成約される方もおられましたし、また、その翌日の土曜日、我々は日本に向かって出発したのですけれども、随分、引合いもあったように聞いて良かったなと思っております。
 また、19ページ、20ページ、21ページ以降をご覧いただけたらと思いますけれども、会場にはニューヨークの総領事・大使である高橋さんとか、アート・アンド・デザイン美術館のアダムソン館長とか、いろいろな方に来ていただきましたが、大変活況を呈して良かったなと思います。
 また、かねて能作さんとか天野漆器さんとか、高岡の銅器や漆器等の事業者の皆さんもニューヨークの紀伊国屋にコーナーを設けて出しておられたりした実績などもありまして、ニューヨーカー全部ということではありませんけれども、美術とか伝統工芸愛好家の中では例えば能作さんの知名度はかなり上がってきているのではないかと思って、心強く思った次第です。
 同時に、新幹線開業効果ということもすごく感じました。新幹線ができて東京−富山が2時間ちょっとになったという話をしますと、伝統工芸に大変関心を持ったコレクターの方から、「それでは東京から2時間ならすぐ隣ではないか。今度は友人を何人か誘って、ぜひ富山の現地の伝統工芸の現場も見たいし、石井知事の勧める富山湾の魚、寿司を食べてみたい。」こういうようなお話もあって、その時には便宜を図ってほしいというような話もありました。また、富山の地酒についてもなかなかおいしいなということで、場合によっては今後の商談にもなるようなお話もございました。
 そういう意味で、私は富山の伝統工芸についての可能性はまだまだ大きいものがあると思いますので、5人の作家の皆さんはいわば代表選手で行ってもらったのですが、これから富山の伝統工芸をもっともっとグレードアップするようにますますご精進もいただきたいし、県もサポートしていきたいと思います。
 併せてそういう文化の面で、強みなり特色を持っているということが新幹線時代の富山県にとってすごくプラスになるのではないか。首都圏、東京でも、富山の自然が雄大で美しいとか、食べ物が寿司をはじめとしておいしいというのは随分浸透してきましたが、これに加えて、芸術・文化の面でなかなかのものがあるという評価になる。富山県の観光の面、もちろん産業振興の面でも、あるいは定住・半定住とか、そういった面でも非常に効果が出るのではないか。そういう意味では新幹線開業で富山と東京が直接つながった、首都圏が直接つながったということと同時に、実はニューヨークのように世界とも直接つながってきたなという感じを深くいたしまして、これからも幅広い面で、地方創生の時代ですが、新幹線はもちろん、各地への直行便もそうですが、活かしてやっていかなければいけない、陸海空の強みも活かしてやっていこうと思っております。
 それから、2つ目は近代美術館関係でありまして、今回、平成29年の夏から秋にかけて新近代美術館(仮称)をオープンしようと思っているわけですけれども、その運営や企画の参考にしたいということで、せっかくニューヨークに行くのですからいくつかの美術館に寄らせていただきました。
 特に16ページをご覧いただきますと、昨年も訪問したアート・アンド・デザイン美術館、これはグレン・アダムソンさんが館長でありますけれども、デザインだとかさまざまな分野で先進的な取組みをされておりますので、私どもの新近代美術館の運営に当たってすごく参考になる点が多いのではないかということで改めて訪問させてもらいました。
 16ページ中ほどにありますように、私の方から、また雪山館長からも新近代美術館の構想なり考え方を説明しまして、国立デザイン美術館構想といったこともありますし、従来以上にデザイン振興の観点を重視したいとか、子どもたちの創作活動への参加のためのアトリエとか、県民の創作活動のアピールのためのギャラリーの設置といったようなことを伝えて、また、併せて今年秋以降に、デザインの未来を考える国際シンポジウムを開催する予定であるので、ぜひアダムソン館長にご参加いただいてご講演とご助言をお願いしたいといったようなお話もしたわけで、アダムソン館長さんからはそれは快くお引き受けいただきました。今後もいろいろな面での交流を深めていきたいというふうに思っております。
 併せて、ニューヨーク近代美術館(の視察)。これは14ページです。それから、18ページに、最近できたばかりのホイットニー美術館(の視察)。このホイットニー美術館というのはアメリカの現代美術、20世紀美術を取り上げて、ヨーロッパの美術の影響を受けながらも、アメリカ美術が力強く独立して発展してきた、その姿を代表作で跡づける見ごたえのある美術展になっておりました。展示の仕方とか、いろいろな中身も含めて参考になるのではないかと思います。
 また、この関係では、戻るようですが、4ページ、ロサンゼルスでJ・ポール・ゲティ美術館(ゲティセンター)も訪問いたしました。ゲティ財団は大変裕福な財団で有名でもありますけれども、ここでも施設の面とか作品展示の面とか、あるいは周辺の自然環境、景観との関係とかいろいろなところに配慮した美術館で、この機会に拝見して大変勉強になりました。
 ゲティ美術館は質の面でも規模の面でも圧倒的に大きいのですけれども、ただ、ロサンゼルスの都心から車で60分の郊外の丘陵地で、麓から新交通システムを走らせるといったような工夫もされていましたが、それはそれですばらしいのですけれども、私どもの新近代美術館は何といっても新幹線駅の富山駅から歩いて早足だと8、9分、ゆっくり歩いても12、13分の富岩運河環水公園の西地区の高台にありますから、そういう点でのアドバンテージがあるので、また周辺の水辺環境、雄大な立山連峰の眺望、いろいろなものとかみ合わせて、こうしたいろいろなアメリカの先端的な美術館の運営の仕方も参考にしながらやっていきたいと思っております。
 それから、これと、もう1点は外国の大型客船の誘致をしたい。また「世界で最も美しい湾クラブ」に富山湾が加入できたことをひとつ契機にして、富山湾でマリンスポーツの振興を図りたい。こういうことがございまして、一つには、この6ページを見ていただきますと、世界トップクラスのクルーズ会社のプリンセス・クルーズ社がロサンゼルスにありますので、そちらの社長さんや3人の副社長さんとお会いしてまいりました。社長さんは女性の方ですけれども、ご見識の面、人物の面でもなかなか立派な方だったと思っております。(「ダイヤモンド・プリンセス」は)今年は寄港するのですが、2016年は残念ながら伏木富山港の寄港を見送ることにしているということでしたけれども、ちょうど2017年の計画の検討を今始めたところであって、「大変よいタイミングでいらっしゃいましたね」というのが冒頭の挨拶でありました。また、2018年以降、「ロイヤル・プリンセス」という、今の「ダイヤモンド・プリンセス」が確か11万6,000トンですが、14万3,000トンの「ロイヤル・プリンセス」のアジア配船を検討されているという情報をキャッチしましたので、その場合はぜひ伏木富山港にという話もしてきましたが、そういったことについて申入れをしてきたのは世界で富山県が最初だと言って、そういう熱意については十分受けとめたいというご発言もいただきましたので、それなりの成果はあった。今後、日本の総代理店などとも連携しながら、もっと寄港してもらうように努力していきたいと思います。

 また、(もう1点)そのこととの関連で、ロサンゼルスにはマリナ・デル・レイといいまして、つい先日までは世界で最も大きなヨットハーバーであって、今でも多分ドバイに次いで2番目ということかと思いますが、それも視察してまいりました。特に1960年代に整備した施設がだいぶ老朽化したので改修工事をしてリニューアルしたばかりだといったところを拝見しまして、ボート係留の施設の構造ですとか、また電気、ガス、水道等のサービス供給の設備ですとか、もちろん料金の問題とか、また、監視カメラ、周辺のバーベキューハウス等々、いろいろな面で大変参考になりました。新湊マリーナを今後も日本海側の最大のマリーナとして整備していきたいと思いますので、こうした観点も参考にしながら、できるだけグレードの高い、また多くの方に楽しんでもらえるマリーナ施設にして、県民の皆さんはもちろんですが、あわせて首都圏等のボートやヨットのオーナー等に大いにPRして誘致につなげたいと思っております。
 全体として、今回のアメリカ訪問は大変手応えもあり良かった。これからも、地方創生の時代でもありますので、富山県は日本の地方の中でモデルと言われるような県になるように努力したいと思いますが、そのためにも東京や首都圏との関係はもちろんですし、中国や東アジア、インド、こういった国々との関係も大事ですが、やはり世界の経済・文化の中心であるアメリカ、特にニューヨーク等、そういった地域との連携交流というものもしっかり力を注いで、そのことによって富山県の特色、強みをもっとブラッシュアップしていきたいなと思っております。

 2つ目は、とやま未来創造県民会議の設置及び総合戦略の策定ということであります。
 これはご承知のように昨年11月に「まち・ひと・しごと創生法」が成立しまして、都道府県は平成27年度中に地方版の総合戦略を策定することが求められております。そこで今月11日に「とやま未来創生推進本部」を立ち上げまして、オール県庁で地方創生に取り組む体制を整えましたけれども、さらに市町村や経済界、県民の皆さんのご意見を幅広くお聞きして進めていきたいということで、この富山県版の総合戦略「とやまの未来創生戦略(仮称)」を策定するために、県民会議を設置するということでございます。1回目は今月29日に予定をいたしております。
スケジュールとしては、6月に入って3つの地域部会をつくる。8月下旬に2回目のとやま未来創造県民会議を開催して、そこである程度の概略のものができましたら、パブリックコメントにも出す。10月に一旦「とやまの未来創生戦略」のいわば概案を策定したい。政府の方は10月末までにできたらそういう案をつくってほしいなと思っていらっしゃるようでありますので、そういった政府のご期待にも応える。同時に、今までまちの未来創造会議だとか、少子化対策・子育て支援の県民会議(※子育て支援・少子化対策県民会議)とかいろいろな議論の積み重ねがありますから、かなりスピード感を持って作れると思うのですけれども、やはり県民の皆さんのご意見を幅広く聞きたいということで、この10月に概案をつくった段階で、県内3カ所でタウンミーティングなども開催しまして、そこからまたいろいろなご意見をいただいて、そうしたものを踏まえて、来年1月か2月頃にこの県民会議を改めて開きまして、「とやまの未来創生戦略」の最終版といいますか、その時点での完成版をつくっていきたいというように思っております。
 なお、1枚おめくりいただきますと、国の総合戦略、「まち・ひと・しごと(創生)総合戦略」との関係、それから、県の今までの取組み、まちの未来創造会議(の取りまとめ)とか子育て支援・少子化対策の計画、こうしたものを受けて、とやま未来創造県民会議をやるということ、産官学金労とありますが、今までも金融機関や労働界の意見をもちろんお聞きしていたのですけれども、今回も改めてそういった代表の方にも入っていただく。また、3つの地域部会と、ちょうど富山の観光振興戦略プランが改訂時期に来ておりますので、今までの計画は(平成)26年度までの5年間のプランでありましたが、この機会に新たな計画を(平成)27年度をスタートとして作りたい、こういうふうに思っております。
 それから、推進本部、庁内組織はその下にあるとおりでありますし、また「とやまの未来創生戦略」の基本的な考え方はその下に表示してありますので、ご覧いただきたい。
 それから、委員の名簿はもう1枚おめくりいただきますとありまして、新幹線戦略県民会議の場合もそうでしたが、私が職責上、会長を務めさせていただいて、あと新川、富山、高岡(県西部)とそれぞれの地域部会長と副会長を兼ねて(黒部商工会議所顧問の)吉田さん、(富山県商工会議所連合会長、富山県観光連盟会長の)高木さん、(高岡商工会議所会頭の)川村さん、(3名の)経済人にお願いする。また各界の代表の方にご参加をいただく。また、有識者の方を特別委員として、こういう方々はお忙しいから毎回お願いできないと思いますが、ご参加いただくことにしております。
 一番最後は、今後の策定スケジュールというようなことでございます。

 それから、次に第3点、新近代美術館(仮称)の屋上庭園のコンセプトでありますが、まず、新近代美術館につきましては4月30日に臨時議会で工事契約承認の議決をいただきました。また、5月中旬に施工業者と本契約を結ぶことができまして今後工事に着手するわけですけれども、かねてから懸案になっておりました屋上庭園は、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんにデザイン監修と遊具のデザインをお願いしてきたのですけれども、今般その全体のコンセプトと遊具のコンセプトが決まりましたので、この機会に発表させていただきます。また、5月25日に起工式を開催しますので、併せてお知らせをしていきたい。
 屋上庭園のコンセプトですが、「オノマトペの屋上」ということになっていまして、オノマトペというのはフランス語でありまして、擬態語とか擬音語、擬声語の総称というふうに使われております。佐藤卓さんに言わせますと、日本はオノマトペが世界で最も豊かな国なのだそうでありまして、これから連想する遊び場、言葉と芸術と遊びが融合した屋上空間にしたいということであります。
 県民の皆さんから、新近代美術館を富岩運河環水公園の西地区に移すと言った時に多くのお子さんたちやお母さんたちからご依頼があったのは「ふわふわドームを何とか残してくれ」ということでしたが、これは屋上庭園の中央付近に置くことにしておりまして、これはいわば「ふわふわ」という擬態語ですよね。オノマトペ、そういったことからも佐藤卓さんは発想されたのだと思いますが、ここにありますように、「ふわふわ」だけではなくて、「あれあれ」とか、「うとうと」とか、「ひそひそ」、「つるつる」、「ぼこぼこ」、「ぷりぷり」、「ぐるぐる」といったような、そういう擬態語をひとつテーマにしながら、それぞれユニークな遊具をつくってもらって、子どもたち、あるいは親子連れ、若いカップル、ご年配の方も楽しめる、多分日本のどこにもない、ということは世界でもないのではないかと思いますが、そういう魅力ある屋上庭園にしたい。
 それと1階、2階、3階の美術館の内容もかねてから発表しているような内容になって、お子さんたちの創作活動のできるアトリエとか、発表ができるギャラリーなどを設けたりしますので大変楽しい空間になるのではないか。環水公園そのものが7、8年前に70万人だったのが今140万人、今年もさらに増え続けているようですし、また、富岩水上ラインのお客さんも大変増えております。去年半分くらいが県外のお客さん、ことしは新幹線開業効果でもっと県外の方の比率が高くなっているのではないかと思いますが、そういう意味では子どもたちに夢とか希望を与える。また親子連れや一般の方にとっても大変楽しい、また勉強もできる素敵な空間になるのではないかと思っている次第であります。
 5月25日10時から安全祈願祭等も行いますので、またよろしくお願いしたいと思います。

 それから、第4点目、これは高志の国文学館の企画展ですけれども、久世光彦(くぜてるひこ)さんは富山ゆかりの方であることはご承知のとおりですが、今回取り上げさせていただいて、「あの日、青い空から−久世光彦の人間主義」といったテーマで企画展を開催させていただきます。
 久世さんは、ちょうど10歳の頃の夏に、疎開先の父母の郷里で富山大空襲を経験された。その惨禍の光景が、少年の目には神話の世界のように美しいものと映った。焦土と化した富山市街で終戦の日を迎えたといったような、その夏の日の青過ぎるくらいの青い空─喪失、空虚さ、不安をはらんだ空の色は久世さんの原風景となった、こう言われておりまして、以下は皆さんご承知のようにドラマとかエッセー、小説、さまざまな面で一時代を築いた方かと思います。
 そうしたドラマや文筆の仕事のご紹介の展示、それから、今回私も初めて知ったのですが、小学校4年生の時に投稿された俳句を掲載した新聞の切抜きとか、小学校6年生のときに地元の当時の市長さんなどと論戦を交わした記事とか、読書や映画の鑑賞の記録とか、年上の女性に宛てた恋文もあるそうでありますが、そういったようなご紹介、また、久世光彦さんが作詞した曲についての視聴コーナーを設けるとかといったようなことであります。
 また、マイ・ラスト・ソングということで、自分が人生の終わりに聞きたい音楽として紹介されているわけですけれども、そうした中には「月の砂漠」とか「テネシーワルツ」とか「昭和枯れすすき」とか、「時の過ぎ行くままに」とか、「我が良き友よ」とか、私どもから見ても大変懐かしい、すてきな歌が随分紹介されておりますが、そういったようなことのご紹介とか、大変うれしいことに生前ご親交のあった小泉今日子さんとか浜田真理子さんとか、そういった方々が半ばボランティアみたいな形でおいでいただいて関連イベントをしていただけるということでありまして、また7月25日には久世光彦さんのゆかりの地の散策バスツアーといったようなこともやることにしております。ぜひ多くの皆さんにご参加いただければありがたいと思っております。
 以上で私からの説明を終わらせていただきます。

2 質疑応答

説明を聞く記者○記者 
 2点ありまして、まず、新近代美術館の(屋上庭園と遊具の)コンセプトが決まりました。日本でも見たことがないようなコンセプトであるとおっしゃいましたけれども、入札が少し遅れたことも踏まえて、改めて期待感だったりコンセプトに対する思いをお伺いできればと思います。
 もう1点ですが、話が変わりますけれども、先日、大阪都構想について住民投票がありまして、反対多数でした。直接富山と関係があるわけではございませんが、知事からご覧になってどのように受けとめていらっしゃるか、結果を見てお考えがあれば伺いたいと思います。

●知事 
 まず、最初の新近代美術館についての取組みの改めての決意というか、思いということかと思いますが、今の近代美術館は耐震性の問題とかいろいろな、残念ながらどうしても回避できない欠点があるものですから、早く移転・新築しなくてはいけないということではあるのですけれども、せっかく移転・新築するならば、やはり新幹線時代の富山県、北陸にふさわしいものにしたいなと思って取り組んできました。20世紀美術、特に近代美術のピカソとか、ポール・デルヴォーとか、ミロとか、いろいろな代表的な名画、よく日本の地方にこんなすごい名画を持っている美術館があるなと言われるような、そうしたものを鑑賞していただくということももちろん大事ですけれども、併せて、先ほども少し触れましたように、ちょうど国でも国立デザイン美術館構想などを今の青柳文化庁長官とか三宅一生さんとか、そういった方々もかねて提唱されているわけで、ぜひ従来以上にデザイン振興といったような視点も盛り込みたい。また、一方的に鑑賞するだけではなくて、次代を担う子どもたちが名画も鑑賞してもちろん勉強もしてほしいのですが、自分たちも創作活動に携わるようなアトリエもつくりたい、発表できるようなギャラリーも設けたいということです。
 今発表させていただいた「オノマトペ」ということをテーマにした屋上庭園、私は佐藤卓さんは改めて大変すばらしい人だなと思って感動しております。佐藤卓さんはかねてから、屋上の遊具とかコンセプトについては、「子どもにとっては教育も遊びも芸術も境目がないんだ、だから屋上だから遊び場ということではなくて、アートとの出会いとか、もちろん遊び場でもあっていいのですが、そういう境目のないところにしていきたいのだ」こうおっしゃっていまして、今回の「オノマトペ」というコンセプト、それに基づいて制作される造形遊具というのはまさにそれを体現化しているのではないかと思っております。子どもたちにとってはもちろんですけれども、幅広い年代の方にアートとかデザインを体感していただける屋上になることを期待しております。
 先ほども申し上げたように、あの近代美術館を富岩運河環水公園の西地区に持っていくということで発表しましたら、いろいろな場所で親子連れのお母さんや子どもさんたちに言われたのは、「あのふわふわドームを何とか残してほしい」ということでしたが、そのきっかけとなった「ふわふわ」ということを、その話は佐藤卓さんにも何回かしたのですが、それがひとつヒントになって、「オノマトペ」をテーマにした屋上、そこに今言ったように遊び場とかアートとの出会いとか、いろいろな要素が結びついた、そういうどこにもない空間をつくっていこうということにつながったというのは大変うれしいことで、良い仕上がりになるように期待しておりますし、また、設計者の内藤廣(ないとうひろし)さんもかねて佐藤卓さんを高く評価されて、内藤さん自身の設計と屋上庭園の佐藤卓さんのデザイン、もともとこれもうまく融合するような設計になっていますので、そういう美術館にしたい。同時に、周辺の富岩運河環水公園は富岩水上ラインも含めて今大変人気が出てきていますので、それと相乗効果で、富山県を代表する人が集まる、そして交流する、またいろいろ語り合う、出会いの場がある、そういうところにしていきたいなと思っております。
 それから、大阪都構想についてですけれども、これは大阪の行政組織のあり方のことで、住民投票で結果も出ましたので、立ち入ったことを私がコメントするのは差し控えたいと思います。ただ、いずれにしても大阪のような大都市における、例えば広域自治体としての大阪府と、特に政令指定都市の場合はそういう問題が起こりがちなのですが、大阪市との二重行政をいかに整理して、より効率的で、かつ住民の皆さんにとってもっとより良い形になる、バランスのとれた行政組織になるにはどうしたらいいかという課題はまだ残ったままだと思いますので、今回の住民投票の結果を厳粛に受け止めながら、そういった点の改善は、まずは大阪関係の皆さん方が十分お考えいただいてより良い形になればなと願っております。

○記者 
 志賀原発について質問させていただきます。
 訪米中も質問されたのかと思うのですが、改めて、先週13日に国の原子力規制委員会の有識者会合が志賀原発の敷地内に対して活断層であることを否定できないという見方を示しました。これについて知事はどのようにとらえられたかということ、また、評価書は策定中ですけれども、今後県としてどういった対応をしていくというお考えがもしあれば、お聞かせいただければと思います。

●知事 
 ちょうど訪米中でしたけれども、原子力規制委員会の評価会合ですか、有識者の4人の方で構成しているようですけれども、お話のように活動性を否定できないという見解が示されたということはもちろん承知をしております。ただ、一方で北陸電力さんからは、将来活動する可能性のある断層ではないといったような見解が認められなかったことは極めて残念で、今回の有識者の意見に対する具体的な見解を早急に取りまとめたいといったようなことをおっしゃっているようであります。
 いずれにしても、この問題は最終的には国の原子力規制委員会の審査で、事業者側の主張も伺っていただいた上で決定していただくべきものでありますので、今の時点で私が4人の有識者の方のご見解について何らかのコメントをするのは差し控えたい。
 基本は、原子力発電所の立地、あるいは稼働の問題は、何といっても立地地域、周辺地域の住民の皆さんの安全・安心の確保ということが最大の大前提でありますから、そうした点についてしっかりと、この権限を持っているのは国でありますから、国が原子力規制委員会等の場でしっかりと調査もしていただき、また、一方事業者側の主張も十分聞いていただいた上で総合的に責任を持ったご判断をしていただく。同時にその内容について、立地県、立地市町村はもちろんですが、私どものような隣接県、隣接市町村、また、そこに住む住民の皆さん、県民の皆さんが十分納得できるような説明をしていただくということが大事でありますから、ぜひ国におかれてはしっかりとそういう点、総合的な判断を厳正にしていただければと思っております。

○記者 
 今の質問に続いてなんですけれども、知事も現時点では見解はちょっと(差し控えたい)ということでしたが、昨年8月に再開されました北陸電力との安全協定協議、こちらの今後のスピード感ですとか、あるいは来月開催されます北陸電力の定時株主総会において、ほかの株主から脱原発を求める議案などが提出された場合に、こちらの対応に影響を与えるものであるのか、見解を聞かせていただきますでしょうか。

●知事 
 今後のスケジュール感ということですけれども、私は原子力発電所の立地問題、あるいは再稼働問題ということは国全体、国民生活、あるいは日本の産業経済活動、こういったことにとって大事なことですから、いつまでたってもやっているということではなくて、それなりに十分論議を尽くした上で、何らかの答えを出していただくべきものと思いますが、ただ、事柄が人の生命、身体、財産、安全に関わることですから、どうしても手続きが慎重になったり、議論にいろいろなお考えが出て時間がかかるという面があるのもやむを得ないかなと思います。今の時点で私がいつ頃までにどうしてほしいとは少し言いにくいのですが、ぜひ国の方でエネルギー政策をどうするかは大事なことで、国民の安全・安心ということをまず基本に、大前提にしながら、しっかりと原子力の立地問題、特に志賀原発もその一つですが、適切な答えを出していただきたいと思っております。
 なお、株主総会についてどうするかということですが、例えばそこで脱原発の論議が出たら県はどうするのだ、これは仮定のご議論ですから、私がここでお答えするのはふさわしくないのではないかと思いますので、ご理解いただきたいと思います。

○記者 
 今日、午前中に富山第一銀行本店の完成記念式典に知事も参加されたと思いますけれども、富山市の中心市街地の再開発は進んでいますが、一方で富山市への人口流入だけが、他の市町村から顕著に表れているという、地域間のバランスが崩れているのではないかといった指摘もあります。今度県民会議でも新しく地域部会が設けられますが、こういった地域バランスをとって県土の均衡ある発展を目指すにはどういったことが必要だと考えていらっしゃいますか。

●知事 
 今日、富山第一銀行さんの新本店のお披露目がございました。実は私もあの場所の、ちょうど道路を隔てた真向かいに生まれ育ったものですから、このような富山市の中心商店街、高岡も含めて、中心市街地の活性化ということに関しては人一倍関心もありましたし、まちづくり三法の改正、これは平成18年頃とか、その後の国の補助制度の拡充とか、富山県としていろいろなことでお手伝いもしてきたわけです。そういう意味で富山第一銀行さんが、富山市民、富山県民にとっても割に関心の高いあの場所に本店を移されてめでたく完成されたということは、大変うれしいことで、関係者のご尽力に感謝申し上げたいと思いますが、同時にお話のように、それでは富山市のような中核市の中心市街地だけが栄えて、他はいいのかというと決してそういうことはありません。やはり地方創生というのも、日本の各地域がそれぞれその強みや特色を活かしていろいろな可能性にチャレンジして、できるだけ自立していく。そのためにも東京への一極集中というのは是正しなくてはいけないということが、人口減少対策と合わさって大事なテーマになっているわけで、富山県でも県議会でも一部そういう議論がありました。もちろん富山市やあるいは高岡市の中心市街地の活性化というのも大事なテーマですけれども、同時にそれ以外の地域も、それぞれに新川でも砺波でも、あるいは氷見とか射水、いろいろな地域で、富山市でも農村部もありますし、それぞれ特色やあるいは強みを持っていますから、そうしたものをできるだけ活かして、ただ、しかし、AもBもCもというわけにいきません。人口減少時代でもありますし、そういう中でなるべく論議も尽くして、各市町村、あるいは地域ごとにここをひとつ自分たちの特色、アイデンティティー、強みとして活かして、そうしたものを中心にした地域全体のネットワークをつくって活性化していこう、そういう固まりが県内にいくつもできて、それをまた新川なら新川、あるいは県西部は県西部、富山は富山というふうにより大きな拠点とのネットワークをつくっていく。全体として各地域それぞれの魅力とか強みも大いに活かす。同時にそれがうまく県内3地域、あるいは県全体で一つのネットワークをつくって、お互いに自らの特色、強みを活かして自立しながらも互いに支え合う、そして全体として活力ある富山を創る、そういうふうにつくっていくことが北陸や、ひいては日本の再生・再興につながっていくのではないか。地方の創生というのはそういう意味で日本の創生にもなるのではないか、こんなふうに思っていまして、これからもそういう姿勢で努力していきたいと思っております。

○記者 
 今のお話に関連してなのですけれども、それぞれの魅力の相乗効果ということで県内の地域ごとの情勢というか、バランスとか、いろいろ視野にされているというのはよく分かるのですけれども、例えば富山県と石川県とか、そういったさらに広域なところでいろいろすみ分けなり調整なりしないと、むやみに競争だけするとか、そのようになってしまうような気がするのですが、今回の地方創生の議論の中でそういう都道府県ごとのそういった調整とか、そのあたりの話が抜け落ちているのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。

●知事 
 これはもちろん、県の領域を超えた相互の連携とか調整ということは大事で、例えば今度もこの7月からスタートしますドクターヘリについても、岐阜県の古田知事と話し合って、それでは飛騨高山についてはドクターヘリ共同運航にした方が、飛騨高山の方々の安全・安心のためにも良いし、富山県にとっても効率的で総合的に進められるという話になってやっていますよね。観光の面でもそういう面があって、例えば今、金沢は大変活況を呈していらっしゃるようですが、実際にJRに聞くと、幸い富山駅も金沢駅にあまり遜色なく人が乗り降りされているようで大変ありがたいのですけれども、それはそれとして、たとえ金沢まで行った人が金沢だけ見て帰るかというと、最近東京や首都圏に行ってよく皆さん言われるのは、長野、新潟を通ってトンネルを抜けて山の方を見たらあまりにもすばらしい雄大な立山連峰でショックを受けたと、どうしてこの狭い日本で自分たちがこんなすごいところがあるのに気がつかなかったのだろうというようなことを言ってくださる人が結構おられます。それから、とにかく富山県の寿司や魚はうまい。ですから、そういうふうなことがどんどん広まってきていますから、金沢にいらしても、その帰りに富山にいらっしゃるとか高岡にいらっしゃるとか、あるいは黒部峡谷へ行くとか、雪の大谷、あるいは五箇山に行くとか、それは当然あるわけで、それは飛騨高山との関係でもある。昨日も岐阜の古田知事と高市総務大臣、麻生財務大臣のところへ行ったのですが、そこでも話題になって、東海道線で名古屋経由で飛騨高山へ行くより、北陸新幹線に乗って富山駅なりから高山へ行った方が30分短いという話をしたら、お2人の大臣とも感動されて、そうかと、そういうふうになるのだなと。やはりこうした新幹線なども含めてもっともっと広域行政、広域観光、国際観光、そういったことを進めていくむしろ強力なツールになるわけですから、これまで以上にそういうことをやっていきたいと思いますし、ただ、国全体としては「まち・ひと・しごと(創生)総合戦略」を打ち出す。一方、市町村単位でそれぞれ基礎的自治体として作る、それを広域自治体の県がつくるということですが、当然我々が作る時には、先般作った国土強靭化計画とか、国土形成計画とか、今度の地方創生計画(総合戦略)はどちらかというとソフトが中心になりますから、ずばりハードのものは比較的少ないかもしれませんが、そういった国のいろいろな計画は当然念頭に置いて作っていくことになるわけで、あまりそう心配されることはないのではないか、こういうふうに思っております。

○記者 
 大きく3つ、2つ半くらいなのですけれども、1つは6月議会に向けて補正予算の構想がございましたらお教えください。
 それから、先だって安保法制に関しての法案が国会へ提出されました。月末に向けて本格的な審議が入るわけですけれども、現段階での知事の法案に対する評価、今後国会でどのような審議を期待されるかについてお伺いします。
 それと今日の報告にありました「オノマトペ」、富山にも「きときと」ですとか「つべつべ」などという非常に地元に根づいたものがあります。こういったものを近代美術館に取り入れて活動してはと、今日お話を伺って思ったのですけれども、その辺について教えていただければ。

●知事 
 まず6月補正予算は、これはご承知と思いますが、通例であれば編成していないものですから、今のところ6月補正予算は予定しておりません。
 それから、安保法制についての評価なり、審議のあり方とかということですけれども、これは国政のテーマですから、いま富山県知事としてそれについていろいろ申し上げるのは差し控えたいと思います。ただ、やはり第二次世界大戦というものの教訓を踏まえて、戦後新たな民主主義国家になった日本の、もちろん安全保障政策、外交政策、いろいろなことにかかわる大事なテーマでありますから、これは憲法との関係もあったりしますので、いずれにしてもいろいろなご意見があるのは皆さんご承知のとおりですから、できるだけ丁寧な議論を国会等の場で積み上げてもらって、かつ大方の国民の皆さんが、「なるほどそこまで論議を尽くし、手続もし、実質的な議論もしてそういうことになったか」というふうに幅広い皆さんのご理解が得られるような形になればありがたいな、こういうふうに思っております。
 それから、「オノマトペ」に関連して、「きときと」、「つべつべ」という話も出ましたが、他にもいろいろ考えられると思うのですが、この点は佐藤卓さんもそれにふさわしい造形があるかということとの関連で使われる擬態語、擬声語も違ってくると思います。今のご意見を念頭においてまたご相談していきたいと思います。

注)( )内は、発言内容を分かりやすくするため補足した部分です。
 ※は、発言内容を訂正した部分です。

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