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ホーム > 組織別案内 > 経営管理部 広報課 > 知事記者会見[平成26年度] > 定例記者会見[平成26年4月9日(水)]

知事室へようこそWelcome to the Governor's Office

知事記者会見[平成26年度]

2017年6月8日

知事室 目次

定例記者会見[平成26年4月9日(水)]

◆日時 平成26年4月9日(水)午後2時00分〜3時12分
◆場所 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項

内容 配布資料 動画
(1)新近代美術館の基本設計の概要について リンク
(PDF 4892KB)
リンク
(24分)
(2)富山県「県民ふるさとの日」切手発売について  リンク
(PDF 553KB)
リンク
(2分50秒)

2 質疑応答

内容 動画
(1)新近代美術館(仮称)の開館時期等について
(2)函館市による大間原発の建設中止訴訟について
(3)北國写真展の知事賞等の不正な取扱いについて
(4)理化学研究所の小保方氏の研究不正について
(5)避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドラインについて
(6)豚流行性下痢(PED)について
(7)北陸新幹線の料金について
(8)県の人口減少について
(9)高志の国文学館の来館者数と今後の期待について
リンク
(45分53秒)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

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記者会見録

1 知事からの説明事項

知事記者会見の様子●知事 
 今日は私からは2点説明したいと思います。
 1つは、新近代美術館(仮称)ですけれども、これの基本設計ができ上がってきましたので、その概要について説明をしたいと思います。お手元の資料を見ていただきながら聞いてもらいたいと思います。
 まず、(資料の)建物の概要というところをご覧いただきますと、鉄骨づくりで地上3階。屋上には庭園を配置する。(このことは、)プロポーザルで内藤事務所に決まった時に説明していたかと思います。それで、床面積は最初の計画段階で9,750(平方メートル)でしたが、ほぼそれと同じ9,748平方メートルとなっております。駐車場としては100台ですね。
 それから、設計者は先ほど申し上げた内藤廣さんであります。この方は御存じの方も多いと思いますが、「海の博物館」とか「牧野富太郎記念館」とか、いろんな建築で大変すぐれた高い評価を受けている方でございます。
 設計の主な特徴というところを見ていただきますと、「二十世紀の美術およびデザインの素晴らしさを、もっともよいかたちで展示しうる全国に先駆けた『次世代の美術館』を創出」したいということでございます。
 計画の趣旨のところも見ていただきますと、今の次世代に開かれたということもさることながら、県立富岩運河環水公園に移しますので、この環境とアート、デザインが響き合う文化・芸術の発信拠点をつくりたい。また、幸い近代美術館、世界に誇れる充実した名作がたくさんありますので、これと、またポスターとか椅子とかいろんなコレクションがあります。こうしたものを「守って、活かして、伝える」場としたい。それから立地場所が、皆さんも現地に行かれたと思いますが、立山とか、また環水公園自体が水と緑に恵まれたところですし、神通川沿いの景観、こうしたものを最大限活かした計画にする。
 設計の趣旨もその下に書いてございますが、今申し上げたような立山、環水公園、またそれらを包み込むような広大なスケールを建物に引き込むための「環境装置」としての美術館。それから屋上庭園まで人を招き入れるような緩やかな階段も配置するというようなことになっております。いろいろ書いてありますが、ご覧いただきたい。また、バリアフリー等についても十分配慮することにいたしております。
 (資料の)右側の各フロアのコンセプトと運用の方向というところを見ていただきますと、新近代美術館は、水辺の美しい自然に囲まれて、多くの人たちが憩う県立の富岩運河環水公園に立地するということですので、その特性を活かしたものにする。具体的には、屋上庭園での創作活動やイベントのみでなくて、環水公園の芝生広場や水辺環境を活用した創作活動、あるいは環水公園のイベントとも連携した事業を行う。また、NPOや地域の各種団体との連携を深めまして様々なイベントとのコラボレーション、地域密着型のイベントの開催といったことで、皆さんに愛され親しみの持てる美術館になるようにしたいと思っております。
 この1階には、ここに(県民)ギャラリー、ピカソとか棟方志功とかということも大事で、それは2階なんですけれども、一般の県民の皆さんにもいろいろ創作活動していただいたものを、今度、(県民)ギャラリーというのをつくりまして、ここをできるだけ活用して、大いに発信交流してもらう。気軽に立ち寄れるカフェもここにつくるということにしており、ここは、駐車場をしっかりとって約100台ほど確保するというふうになっております。あと、管理系の部屋などもございます。1階はそこで「賑わいと交流の場」という一応ネーミングにしております。
 2階は、まさにこの近代美術館の要の20世紀美術の代表的な作品を、常設展示室が2つありまして、比較的小ぶりの展示室と大きな展示室2つ置きまして、雪山館長さんの構想ですと、この(小ぶりの)常設展示室の方は若干天井が低くて、4m50(cm)ぐらいです。それで、そこに常設的に、まさに近代美術館に来る方にお見せしたい、この近代美術館としての宝に当たる物をここにやると。それから、常設展示室、もう一つの方は高さ5m50(cm)ぐらいに考えています。あと、企画展示室の方は2つあって、同じフロアにありますから、企画展示室の規模によっては、普段常設展示室にしているところも、こっちの小ぶりのほうの常設展示室はちょっと多分違うと思いますが、ここの(大きな)常設展示室は、企画展の規模によっては、その企画展にも貸せるようにするというような考え方であります。それからこの辺に収蔵庫も置かれます。収蔵庫もかなり天井が高いので、中2階的な物もつくって、たくさんの作品を収蔵できるようにするというようなことを考えております。2階は、世界に誇れる名作もありますから、ここを「20世紀美術を代表する名品との出会いと対話の場」だというふうな一応位置づけにしております。
 それから、3階がこちらですけれども、ここにはポスターとか、それから椅子とか、アントニオ・ガウディの椅子だとか、ポスターも世界的な物がたくさんありますから、こうしたものを特色を持たせて展示をする。それから、最初の近代美術館をつくったときにも、県がいろいろご相談に乗っていただいた瀧口修造さんですね。それから、数年前というか亡くなったのは大分以前ですが、シモン・ゴールドべルクさんからいただいた美術品も19点ほどありますので、こういったものを展示する特別な部屋も設ける。ここに、屋上からのあかり窓をつくりまして、トップライトにして、明るい空間、開かれた空間を演出するというようなことも考えております。
 3階には、これは検討委員会の場でも立山連峰なども見られる絶景の地なので、レストランなどをぜひ欲しいなという声も多くございました。基本計画にもそうなっていますけれども、ここにもレストランを置く。それから、レストランに入らずに親子で、例えばここで憩えるようなスペース、休憩するようなスペースも設けて、できるだけ開かれた、多くの方が気軽にここで過ごせる場所にしていきたい。
 3階は、そこで子供たちのアトリエもつくって、大人の方もいらっしゃる場合もあると思いますが、ここのアトリエでデッサンしたり、あるいは造形の体験などができるアトリエ、そのほかのキッズルームも、小さなお子さんなんかも親子連れでいらっしゃる場合もあると思いますから、そうした場所もつくる。もちろんここにも収蔵庫もありますけれども。この3階は、「憩いと創造の場」といったような位置づけにしております。
 それから、屋上は、こちらをちょっと見ていただきますと、子供たちに人気のあるふわふわドームなどもここに置きますし、それからこの屋上の庭園はそもそも大変絶景の場所でありますから、ここで子供たちや毎日大人の方も写生をしたり、創作活動ができるように配慮をする。今のふわふわドームとか、デザイン性の高い美術館にふさわしい彫刻とか遊具なども置きまして、モダンアートと子供たちが仲よくするそういう空間にしようと。同時にこの屋上と3階は、行き来しやすくいたしまして、親子連れで来たり、子供さんたちが屋上と3階、割に気楽に行き来できるようにもしていきたいというふうに思っていまして、屋上はそういう意味で「遊びと学びの場」だとこういうふうな位置づけにもなっております。
 それで、全体の鳥瞰図はこれ(資料)をご覧になるとわかりますけれども、これは環水公園の天門橋ですね。そこに、ラ・シャンスがありますけれども、ここに今度の新しい近代美術館ができるわけで、いろんな感じ方があると思いますけれども、本当に、私は多くの県民の皆さん、あるいは東京など首都圏から新幹線で来た方でも、この空間にはすごく魅力を感じていただけるんじゃないかとこういうふうに思っております。
 特に、この中からもちろん入れるだけじゃなくて、こういうふうに回って屋上まで行けるように。これ(資料)で見ていただくとわかりますが、ここからこっちが天門橋、ここから上がって、ぐるぐるっとこう上がって屋上庭園まで行けるようになっていますので、そういう意味でも、例えば環水公園に来た人がこの建物を遠くから見て、やっぱりあそこの上まで行ってみたいな、あるいは、ここは割にガラスを多用していまして開かれた空間になっていますから、ここで美術館を訪れて鑑賞したり、ちょっとここで語らったりしている姿がこの公園から見えますので、ぜひここへ来たら行ってみたいという場所になるだろうと。そこに、雪山さんのような知的なセンスのある館長さんがいれば、これは大変、富山県を代表する文化芸術のスポットになるのではないかと、こんなふうに期待をしているわけであります。
 あと、展示室の構成等にいろいろ書いてございますけれども、当然ながら展示室についてはすばらしい美術品を「守って、活かして、伝える」という趣旨で、美術品やデザインコレクションの保存と鑑賞にとって、望ましい環境にするように配慮する。また、ホワイエなどの空間、来館者がリラックスして時を過ごせる開放的な空間にする。
 特に2階から3階にかけて、ここを見ていただくと、2階のホワイエなんですけれども、3階に上がる時に、初めはエスカレーターまでは考えておりませんでした。今の近代美術館もエレベーターだけですので。しかし、やはりバリアフリー、ユニバーサルデザインを大事にする時代ですから、せめて上りだけエスカレーターを確保しようというふうにしまして、2階から3階に上がる時に、この環水公園側というか天門橋側ですけれども、非常に開かれた明るい空間になっていますので、そういう面でも訪れた方々が大変リラックスもできるし、ここで出会ったり憩ったりできるという意味でも良いのではないかなと思っております。

 それから、先に説明してしまいましたが、常設展示室の天井高、今のところ少し小さい方は、4m50(cm)の高さ。大きい方の常設展示室は、ほかの企画展示室も基本はそうですが、5m50(cm)ぐらい確保して、いろんな展示に対応できるフレキシブルな間隔(空間)というふうにする。
 それから、全体工事費ですけれども、約76億円ということであります。最初、昨年の8月ごろ議論しておりました時には、外構工事含めて70億前後かなと言っていましたけれども、その後、ご承知のとおり労務費が上がる、資材費が上がる、当時は消費税5%で計算していましたが、3%(増税)ということでございます。そうしたようなさまざまな事情で、今76億円、約8億弱程度増加したことになりますが、内容的には、ほかの公共施設についてもこの1年あるいは半年で、随分、今言ったような事情で単価の見直し等も行っておりますので、ご理解いただけるものと思っております。
 それから、今後の予定ですけれども、今年の4月に実施設計をいたします。実施に入りまして、今年の秋以降、もちろん建設工事に着手をする。それから、27年度末までに建設本体工事を完了して、28年度中に開館をする。建物としては完成しましても、ご承知のとおり鉄筋コンクリートでありますから、美術品の名作を、絵画をそこに置くというのはすぐにはできませんので、いわゆる枯らし期間を何カ月間か設けまして、美術館として十分そうした面にも配慮した時期に開館をするということにしております。
 ただ、今、環水公園西地区にあるふわふわドームというのは、子供さんたちに大変人気がありまして、先般の県議会でも、なるべくふわふわドームだけでも早く子供たちが楽しめるようにしてもらいたいというような声もありましたので、本体工事が27年度中に完了するとしますと、28年度に入ってなるべく早い時期に、例えばふわふわドームだけでもお子さんたちに利用してもらえるようにするといったような配慮、努力は、今後進めていきたいと思っております。
 お手元の資料、念のためご覧いただきますと、まず1枚目ですけれども、これは環水公園というか、道路側のラ・シャンスの方なり、日赤(富山赤十字病院)さんの方から見た角度からの図面になっております。そもそも、これはプロポーザルの時に説明しましたが、右の方で放物線を描いて、光と水の広場の噴水の方から見た放物線の上の中にあるというのは、そういう位置づけ、船の船首みたいな位置づけになっています。それから、東面、西面それぞれここにあるとおりでありますし、この断面構成の下のところを見ていただきますと、先ほども鳥瞰図でご説明したように、ガラス、特に環水公園の本体の方から見ますと大変開かれた印象になるかと思います。
 もう一枚おめくりいただきますと、先ほど申し上げたように、1階にカフェやまた(県民)ギャラリーがある。また、管理系の部屋はこの階に置いてあります。それから、2階が先ほど申し上げた常設展示、企画展示、基本は同じフロアでフレキシブルに対応でき、様々な工夫がしやすくしてある。それから3階が、お子さんたちや一般の方にも使っていただけるアトリエ。それから、椅子とポスター、それぞれ国際的にも評価されているコレクションがありますから、これを展示する。それから、ホールも少し奥まったところに置きまして、そのホールの近くに瀧口修造さん、シモン・ゴールドベルクのご寄贈いただいた物や作品などを展示するというふうにしてございます。また、ここには一部収蔵庫なども配置をする。また、手前の環水公園側に面したところは、非常に眺望のいいところですから、レストラン、それから休憩スペースも設けまして、レストランに入らなくても立山のすばらしい眺望とか環水公園なんかも見下ろせて楽しめるそういう場所にしようとしているわけでございます。なお、このページのエスカレーターなんかあったところは、先ほどホワイエの説明として申し上げましたが、吹き抜け空間となっております。右側は常設展示のイメージであります。
 それから、もう一枚おめくりいただきますと、これが天門橋側から見た鳥瞰図で、先ほどこちらの方でもご説明しましたが、大変夢のある、希望が持てるというか明るい設計にしていただいたなと。環水公園そのものもおかげさまで国土交通大臣賞をもらったりしておりますけれども、今度のこの近代美術館ができることで、相乗効果でさらに都市空間として大変魅力的だと評価していただけるようになるのではないかと思います。
 それから、もう一枚おめくりいただいて、これが神通川というか、日赤(富山赤十字病院)側のいたち川あたりから見たものでございます。ディテールはもちろん若干の修正があると思いますけれども、できればいたち川沿いにもう少し桜の木なども植えまして、今も大変大きな木なんかあったりしますけれども、富岩運河環水公園の本体というか、西地区以外のところとうまくつながるようにしてまいりたいと思っております。
 それから、もう一枚おめくりいただきまして、これは日赤(富山赤十字病院)方面からアプローチした場合の想定図ということになります。
 それから、もう一枚おめくりいただいて、これは先ほどのエスカレーターなどある2階から3階に行くホワイエでございまして、ここには彫刻なども置いてあるということが想定されております。
 もう一枚おめくりいただきますと、これが常設展示室のイメージ図でございます。
 大体、以上で、まず近代美術館の方の説明を終わらせていただきます。
 次に、富山県「県民ふるさとの日」の切手の販売ということでございます。
 「県民ふるさとの日」を、去年からスタートしたわけですけれども、これを記念して、「ふるさとの空」という、富山県「ふるさとの歌」をつくったわけで、ご承知のとおりです。「ふるさとの空」から思い描かれる本県のすぐれた景観、美しい風景を写真によって表したらということでフォトコンテストを行いましたが、その入選作品(最優秀賞を含む6点)につきまして、これをもとにデザインした「県民ふるさとの日」切手というものを販売いたします。
1枚おめくりいただきますと、海越しの立山が上の方にあって、5月9日は富山県「県民ふるさとの日」とございます。それで、その下の10枚がこの最優秀賞、それから優秀賞、入賞、こういうものが挙げてございます。なお、せっかくですので、おわら、砺波のチューリップなども掲げて、全体として明るい彩りのある切手シートになるように工夫をしたということでございます。
 1枚目に戻っていただいて、4月14日月曜日に販売開始ということで、1シート1,230円。1シート10枚ですから、それで1,400シート制作しまして、県内の郵便局で発売をする。14日に富山南郵便局長から日吉局長に切手の贈呈式を行う。また、5月10日に「県民ふるさとの日」の記念式典がございますが、その場で日本郵便株式会社がこの切手の臨時販売も行う。といった予定になっております。
 以上で、私からの説明を終わらせていただきます。

2 質疑応答

知事記者会見の様子○記者 
 今日発表があった近代美術館で、開館の時期なのですけれども、先ほども環境を整えた後という話があったのですが、最低でもどのぐらいまでかかるかというものがあったら、目標としていつごろ目指したいかを、知事のお考えあったらまとめて伺いたいたい。また、ここで、例えば無料スペースがやはりあると子供たちも大変利用しやすいと思いますが、どういったところを考えていらっしゃるかというのをお願いいたします。

●知事 
 まず、開館の時期は、まだこれから実施設計に入りますので、なかなか例えば何年の何月というふうにはちょっと言いにくいわけで、そこで28年度中としてございます。なるべくそれは早いに越したことはないと思いますけれども、全体ができ上がるのが、全てうまくいったとして27年度いっぱいかかると思いますので、今の時点では28年度中で、残念ながら枯らし期間とかいろいろ考えますと、どうしても秋以降になるのではないかと思いますけれども、できるだけ努力をしたいなと思います。また、ふわふわドーム、屋上庭園については、先ほど申し上げたように、早くオープンしてほしいという声が強いので、なるべく28年度の早い時期にと思っております。
 それから、無料スペースの件ですけれども、もちろん1階は基本的にこれはまず無料。県民ギャラリーも基本的にはそう思っています。それから、2階の常設展示室、企画展示室のところは原則は有料ゾーンだと思います。ご承知のように富山県の場合は高校生諸君までは無料にしていますので、それは当然そういうふうにしたいということでございます。それから、屋上はもちろん無料でありますし、3階は瀧口修造さん、シモン・ゴールドベルクこの辺は……

●近代美術館長 
 瀧口修造、シモン・ゴールドベルク展示室、それから椅子の展示室、ポスター展示室は有料を考えておりますけれども、各展示室の入口でチケットをチェックしていただくことにしますので、それ以外のスペースは無料です。2階についても、各展示室の入口でチケットをチェックいたしますのでほかの部分は無料です。

●知事 
 例えば、屋上庭園で眺望とかあるいは写生なんかあり、あるいはふわふわドームを楽しんでたお子さんや親子連れが、ちょっと雨が降ってきたら3階に来てこの休憩スペースなどで無料でいられますし、それから2階から3階へ行くこのホワイエなんかも基本的には無料スペースですので、そういう意味では、料金の面でも割合に開かれた感じになるのではないかと思います。

○記者 
 ガラス張りの建物になりますが、作品の保護みたいなものの対策というものは何かあるのかということと、あとカフェとかレストラン、この辺、結構増えてくるなと思いますが、どういうものを、何かダブらないようにするとか、公募するとか、その辺の方法を教えてください。

●知事 
 ガラス面が多いので開放的でいい反面、おっしゃるような点もありますから、基本的には、例えば20世紀を代表するような名画とか、そういう大切な物はもともとこの常設展示室や企画展示室で展示しますので、あるいはシモン・ゴールドベルクからいただいた物なんかも、ガラス壁面が多いからといって光が直接その絵画に当たるとかそういうことにはもちろんならないと思うのですが、できるだけそうしたことにして注意したいと思います。
 それから、先ほど言われたレストラン。これは美術館をどうするかというので検討委員会を開いた際にも、3階にはぜひ多くの方が楽しめるレストランをつくってほしいとか、1階にはそういう気軽に寄れるカフェが欲しいなとかそういうような声があったものですから、こういうふうにしています。
 まず、1階のカフェについては、やっぱり晴れた日には、できたら少し前面にテーブルなんかも出したりして、オープンカフェ的にもしたいし、またそこで物をいただいてテイクアウトして屋上庭園で食べるとか、環水公園の芝生広場で食べるとかということもあり得るので、なるべくそういう気軽に寄れて、かつなるべくなら既存の県内のお店とはまた一味違う特色のあるものにできたらなと。
 また、3階のレストランは、中身はこれからもちろんいろんなご意見、今度開設準備委員会をつくりますので、そういう場でも意見が出るかもしれませんが、これまでの検討委員会などのご議論を踏まえますと、一つは何と言ってもすぐそばに、特定のことを言ってはいけませんが、フレンチレストランみたいなものもあったりしますし、それから少し離れてはいますけれども、高志の国文学館にはラ・ベットラの落合さんのお店もあったりしますから、それからもともと地元で営々とやってらっしゃる立派なお店もたくさんありますので、なるべく既存のレストランとかお料理店とダブらないようにと思っていますが、まだこれからいろんな方のご意見を伺ってと思っております。
 ただ、気持ちとしては、昼間は子供たちも多いと思うので、親子連れとか、お昼は割に3階のレストランも気軽に寄れる雰囲気にして、夜は夜景を楽しんだりして、少し大人の雰囲気でシックな感じにするとか、そういうようなことに対応できるようなお店に入ってもらいたいなと思っています。

○記者 
 有識者委員会などで敷居が高いとか難解だとかというふうな意見がたくさん出ていましたけれども、設計の点ではそれをどう克服するためにどういう工夫をなさったかというところと、これから具体的な展示内容については検討なさると思うのですが。

●知事 
 一つは、環水公園に立地したということ自身が、今の場所よりは県民の皆さんが立ち寄りやすいですよね。そもそもが(富山駅から)1キロあるかないかですし、それから富山駅から間には環水公園本体がありますから、芝生広場とかいったところを通って行けるわけですし、バスも隣の日赤(富山赤十字病院)さんまでは、たしか一日、50数便あったと思うんですね。あれも、できたら近代美術館が近いけれども、そこまで延伸してもらうように今相談していまして、地鉄(富山地方鉄道)さんも非常に前向きですので多分そうできると思いますから、交通の便でも便利になる。
 それからもう一つは、今の近代美術館も以前よりは私(が知事)になってから3年前ぐらいだったか4年前に少し入りやすくしたんですが、やや入り口が閉鎖的な感じが今でもちょっとあると思うんですね、中がちょっとよく見えなかったり。今度は、そもそも環水公園の芝生広場から見ても、あるいは天門橋から見ても、ガラスをなるべく多用した開放的な建物にしていますから、中で人が活動したり、話をしたり、動きがあるのは見えますので、そういう点でも非常に開放的だと思います。それからエレベーター、エスカレーター、特に今の近代美術館はエスカレーターがありませんから、バリアフリーとかユニバーサルデザインという意味では大きく前進したのではないかと思います。それから屋上の庭園はお子さんたちに人気のあるふわふわドームを置きますけれども、ここは有料ゾーンを通らないと行けないということではなくて、先ほど説明した、外側からぐるっと回って、このままとことこと回って上がっていけるようになっていますし、内側で雨の日なんかは、中を通っても、先ほど言ったように有料ゾーンは企画展示室とか常設展示室用の入り口ごとにするということですから、各階無料ゾーンをそのまま伝わって屋上まで行ける。それから、屋上で楽しんだり、眺望を楽しんだり、デッサンしたり、あるいはふわふわドームで遊んでいた子が、雨が降ってきたりちょっと疲れたら3階の休憩スペースで、中から立山連峰とか富岩運河環水公園のイベントを見ながらそこで一休みできるとか、私は格段に今よりも入りやすい親しみやすい空間になると思います。
 また、当然、展示内容も雪山館長とご相談しているのですが、例えば常設展示の少し小ぶりの方には、いきなり難解な絵がばっと出てくるというよりは、例えばいろんな工夫があるから、これは雪山館長に知恵を出していただくしかありませんが、割合所蔵品の中でも一般の方にも受け入れられやすい絵画なども配置を工夫しながら、それから展覧会もただ絵画がぽんと置いてあるというのではなくて、絵画の解説なども含めてなるべく工夫をしたいと思います。
 それから、何より(県民)ギャラリーとアトリウムエを設けますから、今まではそういう部分は全くなかったわけで、これはもう多くの県民の方、特に美術、文化に愛好される方々にとっては大変入りやすい、まさに自分たちが参加できる美術館になったということになると思います。

○記者 
 具体的な展示方法についてはこれからか。

●知事 
 そうですね、もちろん雪山館長も中におられる。もし(具体的な展示方法の考えが)あったらどうぞ。

●近代美術館長 
 これまでの近代美術館の展示の仕方というのは、基本的にはお客さんがその作品と向き合って自分で鑑賞した瞬間、感じ取って考えてほしい。お客さんと作品を結びつける、そういう仲介の役割を果たすのが美術館の学芸員なり職員の役割と思っております。そういう視点から、もっときめ細かく仲介の役を果たす、そういうような展示というものを考えております。
 それから、やはり今度の美術館は見るだけではなくて、創るとか遊ぶ、学ぶ、様々なそういうアートをもとにした市民、県民、美術愛好家の交流の場と、そういう方針で展示に関しても取り組んでいきたいというふうに考えております。

○記者 
 美術館の関係ですけれども、まずは、ふわふわドームは美術館が休館している時も入れるような配慮をされているのか。

●知事 
 それはもちろんそうです。休館していても、まず外側から屋上まで行けるようになっていますし、設計そのものが、3階までをエレベーターで行って、そしてそこからちょっと階段を使えば屋上まで行けるという道もありますので。

○記者 
 屋上というのは直通で。

●知事 
 エレベーターを使っても行けるということになりますから、これは休館の日でも大いに楽しんでもらえるということです。

○記者 
 完成予想図を見ていると、屋上に柵みたいなのがあるのかなと思うのですが。

●知事 
 もちろん安全対策は当然万全を期さなくてはいけないので、まだ少しそのディテールまでは書いてありませんが、当然そこで事故が起こったりというのでは困りますから、落下防止柵とか(を設置する)。

○記者 
 警備員とか配置されるんでしょうか。

●知事 
 そこはちょっとこれから詰めですけれども、一応3階のところに誰か、お子さんたちだけで遊んでいる場合もあり得るから、そこは何か考えなくてはいけないと思いますね。

○記者 
 あとポスターの展示で、構想の時に、最初の記者発表の時にデジタルでやるというようなあの構想はどうなったんですか。

●知事 
 今のところ、あれに類することをやりたいなともちろん思っているのですけれども、基本設計もできましたので、これから実施設計を同時並行でやる、例えば実施設計にも影響しますから、ポスターなどをあなたがおっしゃったような前回発表したようなことで、本当にどこまでやるのかとか、どのぐらいの壁面を使うのかとか、そういった点は同時並行的に進めて、実施設計のときには当然それをセットで説明するようになるでしょうね。そういうことで、前にもお話ししたことは実現する方向で今進めています。

○記者 
 青森県の大間原発の建設をめぐる関係で、30キロ圏内に入る函館市が国と電源開発に(対し)東京地裁に建設中止などを求めて提訴した件で、一応、訴状で原発の30キロ圏内に含まれる自治体は避難計画策定を義務づけられているのに、原発建設の同意対象は立地自治県に限られているというふうな批判をされているんですけれども、富山県、建設と再稼働という違いがあると思うんですけれども、函館市の主張とかそういうことに対して知事どう思われるのかというのと、あと北電(北陸電力)と富山県で安全協定の締結に向けて、今ちょっと断層の段階の話でストップしていると思うんですけれども、同じロジックを使えば、富山県も再稼働に許可を求めるということができるのかな、訴えることもできるのかなとも思うんですけれども、その辺は知事はどういうふうに捉えていますか。

●知事 
 まず、函館市による大間原発の問題は、これは地元の青森県の大間町はどちらかというと推進派だというふうにも聞いていますし、青森県さんはまず何より安全が大事だというようなことで、別に反対はされていないようにも思いますけれども、正直、地域の事情がよくわかりませんので、富山県知事としてそれにコメントするというのはちょっと遠慮したいなと思います。
 それから、志賀原発についてはかねてから申し上げているとおり、やはり安全・安心ということが大事ですから、少なくとも北陸電力さん、今、活断層が敷地内にあるんじゃないかという議論になっているわけですから、北電(北陸電力)さんもそれなりに調査をされて原子力規制委員会で議論もあったようですけれども、もう少しさらに調査が必要だということになったと伺っていますので、これはやはり北陸電力さんには、さらなる調査をしっかりやっていただいて、確かに活断層ではないというようなことを明確にしていただいて、かつもちろんそれを前提に原子力規制委員会でしっかり科学的な分析もしていただいて、その上で安全であることが国レベル、結局、最後は原子力規制関係は権限も責任も全部国にありますので、原子力規制委員会を中心に政府としてしっかりした安全・安心の対策を講じた上での稼働するしないということではないかと思います。
 いずれにしても私どもは国が判断をされる際に、例えば再稼働なら再稼働を認めるというような仮に判断されるということであれば、当然、これこれしかじかの理由で改めて調査したところ、こうした活断層などの懸念がなかったとか、あるいはこれはかなり離れているから問題がないとか、そういったことをしっかり説明していただいて、立地県や立地の市町村はもちろんでしょうけれども、我々隣接の県あるいは隣接の市町も、あるいは住民の皆さんも含めてみんなが納得できるような説明をしていただくということが大事だと、こういうふうに思っております。

○記者 
 北國写真展の関係の問題で、知事印の偽造とかそういうのがあった関係で、3月11日の知事の囲み取材の時に、刑事告発については事実関係が明確になったところで判断したいというふうに発言されているんですけれども、今回いろいろ再発防止とか処分とかが出て、それを受けて改めて知事は刑事告発をどのように考えておられるのか。

●知事 
 そうですね。もちろん北國写真展について、富山県知事の印影を黙ってお使いになったとか、一連のことについて誠に残念で遺憾だと思っているわけですけれども、ただ、発端は事務担当者がうっかりしていたということから始まってのことで、何かこれで儲けてやろうとか、不当な利得を得ようということではなかったのだと思いますし、その後、この北國写真展内部なり関連する会社の方で、かなり厳しい処分等もなさったというように伺っていますし、それから向こうのしかるべき立場の方が、私どもの担当部署のところに事実関係をきちんと説明されて謝罪もされたというふうに伺っていますので、私のほうはそういう意味で再発防止をしっかりとられるということであれば、告訴するとかそういうようなことは今は考えておりません。

○記者 
 先ほどの近美(近代美術館)の話にまた戻るんですけれども、こういった大きな展示施設だとかをする際に学芸員の質と数というのがかなり不足している、学芸員も、その作品に結びつけるために必要だというふうな話もあったと思うのですが、今、既存の学芸員さんで足りるのかどうか。
 それから、これからの話だと思うのですが、どれぐらいの規模の人員配置で、それで、また多分研修だとかそういうことも必要になってくると思うのですが、学芸員の質と。

●知事 
 これは、この近代美術館の実施設計、建設に入る過程で、先ほど申し上げた開設準備委員会なども設けて議論してもらうことになっておりますし、学芸員の問題も含めて体制の充実をどう図っていくかということはもちろん検討しなくてはいけないと思っています。
 ただ、今の時点では、まだそこまでのディテールは議論していません。一例を挙げれば、水墨美術館の中川課長さんに兼務ですけれども今度の近代美術館の整備班に入ってもらったり、いろんな意味でこういう行政改革の時代でありますから、もちろん近代美術館も含めていろんな行政サービスをできるだけ質のいいものに充実したものにしていきたいのですが、一方では行政改革もしっかり進めなければいけない時代ですから、これは総合的に勘案をして十分検討した上でこれから適切に対処していきたい。当面は、今言ったような例えば今いらっしゃる方の知恵やパワーを生かすために兼務発令するとか、そういうようなことをやっております。

○記者 
 今日は、理研(理化学研究所)の小保方研究員が会見を開いていらっしゃるということなんですが、一連の研究論文の不正が疑われている今回の事案に対する知事の受けとめ方と、もし何かそういった、(小保方氏の研究が)不正かどうか今の時点ではわかりませんけれども、県立大学等でも実験をされているので、何か対応等ありましたら。

●知事 
 小保方さんの件、理研(理化学研究所)の問題については、正直、新聞報道とかテレビ等でお伝えいただく以上の情報を持っていませんので、確か、今日なんか記者会見もされるということでありますから、今そのことについてどうこうというのは控えたいと思います。
 一般的に言えば、いずれにしても「nature」には載ったようですけれども、あのような研究、学問、やっぱり信頼性が大事ですので、いろんな形で研究者自身がもちろんご自身でも反省すべきは反省するとおっしゃっているようですからそういうこともあるでしょうし、周辺のチェック体制というのももちろん大事だろうと思います。
 幸い、私どもの県立大学でそういうことはないと思っていますけれども、しかし、そういうようなことも残念ながら(理化学研究所で)あったわけですから、これはまたそういうことがないように、当然それぞれ学長さんとか学部長さんや学内でそうした評価的なことをやるようなセクションもあるのではないかと思いますが、また注意は喚起しておきたいというように思います。

○記者 
 昨日、内閣府の方から土砂災害だとかそういう関係でガイドラインが示されたと思うのですが、県としてどのように対応していくかというのを教えていただきたい。

●知事 
 そうですね。おっしゃるのは昨日出た内閣府と消防庁からの避難勧告の判断マニュアル作成ガイドラインが改訂されたことについて何か対応するかということではないかと思いますが、国のガイドラインは割合抽象的だったと思うのですが、富山県は現在でも県の防災計画で市町村が避難勧告を出すような場合、その判断基準を明確にしたマニュアルを策定すべきだといったり、そういうことの周知を図ってはおります。(今回)せっかく国がそうやってもっと明確にするべきだと、かつこういうような警報が出たらこういう対応しなさいとか、かなり事例を具体的に示されていますから、その辺はもう一度改めてチェックをして、今後、県の防災計画なんかでもう少し市町村側に具体的にお示しした方がいいというような点があればもちろんそうします。
 いずれにしても、(本県は)現状でもかなりよくできている方じゃないかと思いますが、まだ実は県内でも水害とか土砂災害などは100%策定していますけれども、例えば高潮とか津波については策定されていない市などもございますから、そういったところはもちろん、既に策定されている市町村でも、この機会にちょっと内容をチェックして充実すべきはしてもらいたい、こういうふうに思っております。

○記者 
 一昨日、県内でもPED、豚の流行性下痢が確認されました。去年の秋から全国的に感染が確認されていたところなのですが、今回、県内でも感染確認への知事の所見と今後の対応についてお伺いしたい。

●知事 
 この点については、それぞれ所管の課にも取材されているのではないかと思いますが、まず下痢を起こした子豚、若い豚がそういうことになりやすいようですけれども、そこについてはしっかり消毒をしたり、それからほかの豚舎に影響しないようにシャットアウトしたり、当然やるべきことはやっていると。それは私からも念を押して言っております。
 ただ幸い、例えば鳥インフルエンザみたいに伝染性が強くて、かつ場合によっては人にまで行くかもしれないと(いうものではない)。したがって、1羽でもそういうのがあったら周辺の鳥は全部殺処分しなければいけないとか、そういう話ではございませんので、念のため農水省や国の方でも確認してもらいましたが、要するに下痢を起こした子豚がそのまま治って大きく肥育したら、それはそれで出荷できるということですから、例えば鳥インフルエンザなんかの時には本当に大がかりな警戒体制や駆除体制をしきましたが、そういうものとは質的に違うのではないかと思います。
 しかし、まず一つは、起こったところについては消毒とか、ほかの豚舎との仕切りをしっかりするとかもちろんやっていますし、それから、ほかの豚を扱う畜産農家等については、こうした事例が起こったのでしっかり消毒の面とかいろんな面で配慮していただくように連絡は当然しておりますし、これからも全国的に増える傾向にあるようですから十分気をつけて対応したいと思います。

○記者 
 新幹線の開通の件なんですが、国土交通省が以前から運賃の試算というものを出していまして、県でも消費増税後の増税分などを出したりして独自に計算をしていると思うんですけれども、現状のはくたかとか上越新幹線を経由するのとさほど変わらないのではないかという、今のところは試算の段階なのですが、そういう話がありますけれども、そういうことに関連して、それについて県民の利便性ですとか、あるいは首都圏からの誘客というところの観点で期待するところがあれば。

●知事 
 これは、消費税が上がりますと今の北陸本線そのままでも当然運賃に影響してくる話ですから、いずれにしても消費税が引き上がる前の状態で従来の新幹線と北陸本線を乗り継いでいた場合と余り変わらないという説明していましたが、その答えについては基本的に変わらないんだと思うんですね。
 ただ、あとは5%から8%ということで、一部何か報道で切りが悪いからどうとかという議論もあったようですけれども、料金設定の時に利用者の方にとって方の余り細かな数字だとやりにくいという場合もそれはケースによってはあるかもしれませんが、余りこれによってすごく不便になるとかということには、そうならないのではないかと思いますがね。それは、実際個々に消費税が入ったらその分は当然転嫁する建前になっていますから、あとはそれを料金設定の際にどういうふうに個々の区間ごとの料金を決めるとかいう判断になると思うんですよね。

○記者 
 消費増税後の計算をしても、現状とそれほど料金が変わらないが。

●知事 
 それは、消費税増税すればその分は当然コストとして上がるのはやむを得ないのではないんですかね。今の消費税の考え方は国自身がそういうことで、したがって、消費税をなるべく、よく言われるのは消費税導入すると、力のある大きな企業は結局下請の企業とか小さな企業から物を仕入れる際に、消費税増税分はまけとけとか言ってなかなか転嫁できないということが悩みなのですから、ちゃんと転嫁されていくということが大事ですので、したがって、消費税増税に伴っては、限定的に一定の場合は業界で一種のカルテルというか話し合いも認めるということになっていますから、運賃についても適正な形でそれを反映されるのはやむを得ないというか、もちろん何でも料金が安いに越したことはないと私も思いますが、全体としてはやむを得ないのではないでしょうか。消費税増税が必要だと、やむを得ないと判断する以上はですよ。

○記者 
 先月まとめの発表があり、県の人口が108万人を割ったと思うのですが、減っていくのは想定済みだと、当たり前ですけれども、このペースについてどう受けとめておられるのかを。

●知事 
 これまでももちろん日本全体が人口減少時代になっていますから、富山県だけ例外とはなかなか難しいとは思いますけれども、できるだけ人口が減らないようにというか、経済の面、あるいはお子さんの教育の面いろいろ考えても、それから大きく言えば、いずれご高齢の方を若い人がみんなで支えていかなければいけないということを考えると、新たに生まれ育つ若い人が減って人口が減っていくというのは大変残念なことですから、できるだけ少子化対策、子育て支援というのをしっかりやりたい。
 それからもう一つは、これで始めて7、8年ぐらい経ちますけれども、できるだけ富山県に定住・半定住をしてもらいたい。計算してみますと、数字は取りようですが、この5年で大体1,300人ぐらいは富山県に新たに定住してもらったという計算になるんです。それでもやっぱりトータルとしては減っているわけですので、1つは、現に住んでいらっしゃる皆さんには、安心して子供を産み育てられる環境を充実して、できるだけ若い人が増えるようにしていく。
 もう一つは、企業誘致を進めて、太閤山ランドのプレステージ・インターナショナルなんかは4年(※5年)ぐらいで1,000人雇ってくださると言っていますし、それからそれほどの規模じゃなくてもここ半年ぐらいでも随分いろんな企業の立地が決まりましたが、そういうことによって地元の人も採用されると同時に、東京からも人がそういう企業があることでいらっしゃることが増えていますから、そういったことを今後も努力する。
 それからもう一つは、新幹線開業で富山新時代、北陸新時代になりますから、私もいつも言っていますように平日は東京で大いに働いてもらって、週末は富山でおいしいものを食べてゆっくりしてもらうといったような二地域居住、定住・半定住、こういったことも新幹線開業ということで非常にやりやすくなりますから、そういったいろんな対策を組み合わせてやっていきたいなと。
 最近やっている空き家対策なども、もちろん危険だという問題もあって、腐敗したようなものは所有者の理解を得て取り壊さなくてはいけませんが、災害が起こる前に、利活用できるものはできるだけ活用して、定住・半定住などにもつなげていきたい、そうした各分野の様々な対策を組み合わせてやっていきたいなと思います。

○記者 
 安倍総理が外国人を受け入れることも検討するかどうかという指示を出したというのもありましたが、あれに関してはどのように考えますか。

●知事 
 そうですね、外国の方を受け入れると言ってもいろんな分野があると思いますが、例えば日本国内でなかなか人手が十分確保できないというような分野などについて、一定のスキルとか知識のあるような方を受け入れるとか、分野によってそういうことは十分考えていいのではないでしょうかね。

○記者 
 近代美術館の今の質疑の中で開設準備委員会、これは今県庁にある整備班とは別に第三者とか入れて委員会を(設置するのか)。

●知事 
 もちろんそうです。県庁にある整備班はもちろん基本的に県の職員がやっているわけですけれども、それとは別にもともと近代美術館や県民会館の大改修の時に議論してもらう場として、県立文化施設耐震化・整備充実検討委員会で一応結論は出たわけです。今度いよいよ近代美術館については、これは新たに移転して新築するという話ですから、基本設計は先ほど申し上げた検討委員会の提言に沿ったものにもちろんなっていますけれども、これからどんな運営にするとか、どういう点を特に充てんしていくかとか、それから運営していくときに多くの県民の皆さんにファンというか、友の会みたいなものをつくって多くの皆さんで協力していただくということも必要で、今までも近代美術館にもありましたけれども、今度また新たな形になりますので、従来以上に幅広い皆さんにご参加いただく、ご協力いただくということを考える。そのためにも、そういったことも含めて、開設準備委員会に民間の有識者、各界の代表の方に入ってもらって、十分議論して進めていきたいと思います。

○記者 
 開設の時期とかスケジュールとか。

●知事 
 開設準備委員会そのものですか。これは皆さんのご都合ですけれども、できればこの5月ぐらい、遅くとも6月初めぐらいまでにはやりたいものだなと思っていますが、少し、若干時間をいただきたいと思います。

○記者 
 高志の国文学館について一つお伺いしたいのですが、先週末に25万人、入館者を突破したということでかなり好調だと伺っているのですが、知事が考える好調の理由というようなものが何かありましたら教えていただきたいのと、1年後に北陸新幹線開業もありますけれども、今後に向けた期待というかそういったものがあれば教えてください。

○知事 
 そうですね、高志の国文学館は先般25万人、大体1年9カ月で25万人になったんですね。ちょっと手元に資料ありませんが、私どもがお手本にしてきた東京世田谷の文学館は、確か25万人になるのに4年7カ月かかったのではないかと思うんですね。ですから大変ハイペースで多くの県民の皆さん、あるいは最近では東京や金沢のほうからもいらしている方がありますけれども、大変ありがたいうれしいことだと思っております。
 何が魅力かと言われますと、もちろん収蔵されている文学等の資料もさることながら、やっぱり一つは大伴家持以来のふるさと文学、それは小説とか短歌とか詩とかそういう純文学だけではなくて、漫画とかアニメとか映像を幅広くテーマにしてやっているということです。企画展もご承知のとおり大伴家持の次は少年時代とか、また棟方志功のように絵画なり版画の世界で世界的な方なども文学の角度から取り上げたりしておりますし、そういうことが1つ。
 それから、館長に初代、本当は辺見じゅん先生を考えていて、辺見じゅん先生がやられてもきっと人気が出たのではないかと思っていますが、中西進先生にお願いして、本当にご多忙の中、大変熱心にリーダーとしてやっていただいて、いろんな企画もしていただいている。
 それから、割合皆さんにお聞きするのは、庭園が松川べりと一体になってほっとする空間、憩いの場、交流の場になっているというようなこと。
 それから、ラ・ベットラの落合さんもいらっしゃるので、文学というような心の栄養だけじゃなくて、本当の体の栄養もとれる、楽しめる、そういういろんな面での魅力があるからじゃないかと思います。今後いよいよ新幹線開業ということになりますから、高志の国文学館の魅力ももっともっと高めたいと思いまして、今度の人事異動でもお気づきだと思いますけれども、もちろんそれぞれですが、例えば今まで知事政策局にいた松島さんのような文化、特に古代史とか古代文学とか、あの人、埋蔵文化財も権威ですが、そういう人も兼務ではありますが配置をしたり、それから今回学芸員を1人、高志の国文学館、ちょっとさすがに2人は少ないなということでお一人増やしました。それからよその文学館、歴史館のようなところと人事交流をするとか。高志の国文学館も今年の4月以降は3年目に入るということですから、ここが一番大事なところだと私は実は思っていまして、しっかりした企画、しっかりした運営をしてもらうように中西先生にはもちろん改めてお願いをしていますし、中西先生はじめ、館の職員の皆さんも非常に意欲を持って取り組んでくれるものと思っております。


注)( )内は、発言内容をわかりやすくするため補足した部分です。
※は発言内容を訂正した部分です。

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