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知事記者会見[平成25年度]

2017年6月8日

知事室 目次

定例記者会見[平成25年8月21日(水)]

◆日時 平成25年8月21日(水)午後1時30分〜2時16分
◆場所 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項

内容 配布資料 動画
(1)富山県がん総合相談支援センターの開設について リンク
(PDF 1214KB)
リンク
(4分54秒)
(2)「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」歓迎式典の開催について リンク
(PDF 205KB)
リンク
(3分55秒)
(3)観光路線バス「富山ぶりかにバス」「世界遺産バス」の運行について リンク
(PDF 2567KB)
リンク
(3分13秒)

2 質疑応答

内容 動画
(1)観光路線バスの実証運行について
(2)ボイジャー・オブ・ザ・シーズの寄港について
(3)高校野球の競技力向上について
(4)並行在来線の合同要請について
(5)富山空港の活性化策について
(6)JRとの人事交流について
(7)空き家対策について
リンク
(33分49秒)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

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記者会見録

1 知事からの説明事項

記者会見で説明をする知事●知事
 私から3点、ご説明をしたいと思います。
 1点目は、富山県がん総合相談支援センターの設置ということであります。これは9月2日に、サンシップ(とやま)で開設するということにいたしております。
 設置の趣旨のところをご覧いただきますと、医療を始めとして、在宅療養とか介護就労など、がんに関するさまざまな相談ですとか、また情報提供を行う、そういう県民の皆さんに身近な総合相談窓口ということでつくるわけでございます。
 主な業務としては、(2)にあるとおりでございますけれども、面談でもよろしいですし、電話でも相談を受け付けるということであります。
 また、情報提供、専門図書なんかも200冊ぐらい、まず置きまして、これは貸し出しも可能にすると。また、インターネットによる各種情報提供も行います。
 それから、患者などの方々の交流の支援をすると。相談コーナーのほかに、交流サロンというのが2枚目にあると思います。それから、情報コーナーなども設けております。
 また、ピアサポーター、これはがんにかかったご本人やその家族の方々が、自分の体験を活かして他の患者さんなどを支える活動を行う方をピアサポーターと言っていますが、こういった方々を養成して、来年度以降、病院の患者会ですとか、がん患者の方々などの集いの場に出てサポートをするということでございます。
 それから、運営主体は社会福祉協議会で、県が委託するということであります。
 また、受付時間は、月曜から金曜と土曜日にちょっと分けておりますが、ここにあるとおりです。
 それから(設置場所は)、サンシップ(とやま)の702号室と。
 相談に乗る方は、その下にありますが、看護師さん1名、それから保健師さん1名、事務員1名ということで、これまで他県で設けられたものと比べても、割合充実した人員になっているんじゃないかと思います。
 それから、開所式は9月2日の10時からということでありますので、ぜひ皆さん、また取材をお願いしたい。
 特に、開設記念セミナーということで、このサンシップとやまの6階の研修室で、花井美紀さん、NPOの理事長さんですけれども、この方は名古屋を拠点にして、がん患者の支援活動をやっていらっしゃる方で、がんのピアサポーターの養成に全国で初めて取り組んで、成果を上げていらっしゃるということでございます。
 これはかなり専門性も高いものですから、拠点病院の相談員とか、市町村・厚生センターの担当者、患者会の方々がもちろん対象ですけれども、ご関心のある一般の県民の方々も来ていただいて、入っていただくことは可能だということでありますので、せっかくの機会ですから、ご関心の向きはぜひご参加いただければと思います。
 また、その下にありますように、がんに関するパネル展も行うことにいたしております。
 また、この機会に、がんの検診率、全国的に見ると、富山県は割に高い方ですけれども、まだまだ検診の比率が、望ましい姿から言うと、ちょっと低いと思いますので、こうしたことを通じて、検診率も高めたいと、こういうふうに思っております。

 それから、2点目は、「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」が今度いよいよ9月10日に伏木富山港に寄港いたしますが、それを歓迎する式典をやりたいということであります。
 寄港の概要のところにありますように、「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」はアジアでは最大級の外航クルーズの客船でございまして、13万7,276トン、全長311メートルで、乗客定員が3,840人、それから乗組員が1,176人。足すと、5,000人ぐらいの集団だということであります。
 今回は、9月10日、入港は9時、それから出港が18時30分となっております。行程は天津から来て、まず伏木富山港に寄って、それから室蘭、東京、長崎、釜山、天津と、こういうことになっております。
 乗っている方は、欧米人が1,200人、それから韓国、香港、中国等の方が1,200人、日本人が約100人というふうなことでございます。
 式典については、その下にありますように、富山県と高岡市の主催で開催いたしまして、伏木万葉埠頭で行うということでございます。
 また、夕方、歓迎の挨拶、記念品の贈呈とか、地元の幼稚園児の方のアトラクション等々、予定しております。夕方からは、高岡市の方で出港セレモニーをやっていただく。
 それから、受入体制の点ですけれども、ここに書いてございませんが、一番頭が痛いのは、入港手続。いわば天津から来て、日本に来るのが最初伏木富山港ですから、ファーストポートになると。CIQにものすごい時間がかかると、大変イメージが悪くなるし、お客さんが下船して、県内で観光する時間が短くなるわけですね。そこが非常に大事で、この間も谷垣法務大臣にお願いしてきたんですけれども、今回は、このCIQの手続をスムーズに行うために、県内だけではほんの二、三人しか割けませんので、全国から35人の入国管理審査官に来ていただいて、そして船に乗ってもらって、船の中のレストランなどで入国審査を済ませると、こういうふうな体制にしております。
 あわせて、この3にありますように、観光案内コーナー、物販のコーナー、それから高岡市内に行く方のシャトルバス、それから無料WI−FIの整備。これは万葉埠頭にアクセスポイントを3カ所ぐらい設けまして、スマートフォンとか、いろんなものが使えるようにすると。また、無料WI−FIを整備しますと、これは本州日本海側の港で初めてということになりますし、銀聯(ぎんれん)カードなども使用可能になるということでございます。
 こういうことで、なるべく伏木富山港、いい印象を持って帰ってもらう。富山県各地の観光地のPRもいたしたいと思います。

 それから、3点目が、この話とも関係はするんですけれども、観光路線バスの「富山ぶりかにバス」というのと、「世界遺産バス」というのを新たに運行するということであります。
 これは、あと1年7カ月後に新幹線開業ということでありますので、いろんな課題がありますけれども、二次交通を便利にしたいと。そこで、県内交通事業者による観光路線バスの実証運行を行うということにいたしまして、県としては、この実証運行経費を支援する。また、旅行商品の造成などを促進すると。また、PRもするということで、この路線が定着しますようにしていきたいと。
 1つ、富山ぶりかにバスのほうは、富山駅から新湊大橋経由で新湊きっときと市場、それから新湊庁舎前を通って、雨晴海岸からひみ番屋街と。復路は、富山駅経由で富山空港まで。これは富山地鉄さんが運行されます。
 あと、運賃、その他はここにあるとおりであります。
 バスを利用した旅行商品の造成・販売としますと、例えば、現地での食事等をセットにした着地型旅行商品を富山地鉄ベストツアーが造成・販売するということになっていまして、ここにあるように、ぶり・ふくらぎプランとか、カニプランとかございます。
 また、世界遺産バスの方は、これは運行区間はここにありますように、高岡から東海北陸自動車道経由で城端駅に行き、あと相倉、菅沼、白川郷ということでございます。この城端から白川郷間は、主なバス停で停車すると。運行主体は加越能バスさんだと。
 今度のこの運行で、運行本数という欄をご覧いただきますと、今まで高岡−白川郷間1日4往復だったんですけれども、これプラス、城端−白川郷間のシャトル運行2往復ということですけれども、特に城端−白川郷間は既存の路線バスと合わせると、計9往復ということになりますので、現行の4往復と比べると、飛躍的に便利になると。こういったことで、世界遺産の相倉とか菅沼とか、こういったところにアクセスしやすくして、観光の魅力を高めたい、こんなことで考えております。
 私からの発表は以上であります。

2 質疑応答

記者会見で記者からの質問に答える知事○記者
 発表事項について2点、お聞かせください。バスのことなんですけれども、実証運行ということで、期間は半年間に限ったということです。けれども実証ということなので、その半年間が終わったら、検証なり、そういったようなことをされるのかどうか。それで、その半年以降はどういった対応をとられるのか、教えてください。
 もう1点は、ボイジャーの件なんですけれども、中国発のクルーズ船というのは随分キャンセルがあって、大分等ほかの自治体でも困ったことがあったという話があるんですけれども、これは確実に来るという連絡なり、何か確証があったかどうかということ。
 それと、なおかつそういったような尖閣の問題がある中で、こういった大きな客船が来るということを、知事としてどう捉えていらっしゃるのか、お聞かせください。

●知事
 まず、観光路線バスの「ぶりかにバス」なり、「世界遺産バス」、実証運行が終わった後、どうするんだということですが、当然ながら、その期間にどの程度乗客の方がいらしたとか、また乗った乗客の方々のご意見、この路線で大変いいじゃないかということなのか、もっとこういうサービスをしてほしいとか、あるいはせっかく行くのなら、ここに寄ってくれとか、いろんなご要望があると思うんですね。あるいは余り寄り道し過ぎると、本当に行きたいところに(行くのに)時間がかかるので、もっと中間省略してもいいんじゃないかというご意見もあるかもしれませんし、そういったご意見、ニーズを伺って、それからまた、やっぱりこれは民間のビジネスとして成り立たないといけませんので、その辺の採算面なんかもご検討いただいて、そしてできれば我々としては、多少内容の見直し、充実はもちろんあるんだと思いますが、これをひとつ契機にして、何らかの形で、新幹線開業までにこうした県内の魅力ある観光地に向けての二次交通を良くするということが大事ですから、そういうふうに整備されるように進めていきたいと。
 その際、今でも実際、内容を見てみないといけませんが、全く採算が取れないということになったらあれですけれども、あと一押しというようなことであれば、場合によっては、沿線の市町村と相談しながら、若干応援するというか、サポートするといったようなことも検討したいと思います。
 それから、「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」について、ちゃんと来る確証はあるのかというお話ですけれども、今、もう8月も21日でございますので、それから9月10日の予定ですから、このまま余程のことがなければ、当然9月10日に来ていただけるものと思っております。去年、確か上海で大変な濃霧が出て、出航できなくなったというようなこと。あれはいわば災害ですけれども、そういうことがなければ、今、日本と中国もなかなか微妙な関係にはなっていますけれども、余程のことがなければ、予定どおり来ていただけると。またそういうことにならないように、前にも中央政府の皆さんにも、国と国の外交関係ではあるけれども、そこはしっかり国としての筋は通しながら、一種の政経分離というのか、なるべく観光とか経済の面の交流が円滑に進むようにしてほしいとお願いもしてきた経緯もありますので、是非そういうふうにしたいと。今日も実はこの後上京して、外務大臣にも多分お会いできるのではないかと思いますが、そういった要請もしていきたいなと思っております。

○記者
 富山第一高校が(夏の甲子園で)県勢として40年ぶりのベスト8でありましたけれども、県のほうは強化種目に野球を指定して、予算もつけて、確かそのとき、5年後にはベスト8というような目標でやっていたかと思うんですが、そういった意味では、5年後のベスト4みたいな部分で言うと、他の県はみんなベスト4、山形がベスト4入りを果たしまして、それの目標を、要するにこれを機会に上方修正といいますか、切り替えて、また強化の中身も含めて検討していく部分もあるかと思うんですが、その辺は知事はいかがですか。

●知事
 そうですね。5年以内にベスト8というようなことは、確か申し上げたと思います。そういう意味では、これで3年目になるのかな、目標を達成できたというのは良かったと思いますが、これはもちろん何といっても選手の皆さん、また黒田監督、皆さんの努力がもちろんあるんですけれども、県もご承知のとおり、山中正竹さんを、この方は(1992年のバルセロナ)オリンピックの野球の代表監督をやっていただいて、法政大学等の野球監督もされて、たしか20年ぐらいやられて、大変な戦績、優勝が随分多かったと思いますが、この方をスポーツアドバイザーということで招聘して、もちろん富山第一高校に限りませんけれども、県内の野球のまず指導に当たる方々の資質の向上、指導するポイント、それから実際の選手についても、富山第一についても含めて、かなり具体的な指導をされたというふうに伺っております。私もご本人と何度かお会いして、お話ししていますけれども、大変立派な方ですので、こういった方々も含めて、これからも野球、高校野球に限りませんけれども、強化という意味では、サッカーとか駅伝も挙げておりますが、県民の皆さんの関心の深い種目を中心にできるだけサポートしまして、8強で満足せずに、できるだけ早くまた4強入りといったようなことが実現するように、これはまずは高校野球で言えば、県、選手、監督、学校、またそれと幅広いスポーツ界とも連携しながら、積極的に進めていきたいなと。
 私、やっぱり今回、やはりああいうふうに、はつらつとしたプレーをして、かつ今までの富山県の代表校も歴代立派だったと思いますけれども、またひときわ今までの代表さんをさらに乗り越えるような活躍、チャレンジをしていただいたということですので、これはもう本当に私自身もそうでしたが、民間の皆さんを含めて幅広い方々から、顔も知らない人から、「知事、良かったね」なんて、朝とかいろんな会合に出ますと、声をかけられたりしますので、やっぱりこういうことは県民みんなに元気を与える、勇気を与える非常にいいことだと思うんですね。こうしたことを、そういう意味ではスポーツ振興も引き続き力を入れて、経済面とか、文化面とか、観光とか、いろいろありますけれども、全体として富山県の大いなる活性化というものを図っていきたいなと、こういうふうに思っております。

○記者
 明日、並行在来線の合同要請があるというふうに伺っていますけれども、今回の要請のポイントといいますか、いろいろ各県、状況が違う中で、うちだけというのは言いにくいかもしれませんけれども、全体的な要望のポイントと、富山にとって最も要望したいこと等があれば、お聞かせください。

●知事
 そうですね。まず、並行在来線について言いますと、この一、二年で随分元の仕組みに比べれば、改革というか、改善はしてもらったなと思うんですね。そのことをちゃんとお礼を言うべきことはしなくてはいけない。特に貨物調整金、以前の計算ですと、年間12億円ぐらいしか、富山県の場合ですけれども、来ない計算だったのが、24億円来るようになったとか。それ以外でも地方負担の軽減、これは新幹線の地方負担ですが、いろんなことをやっていただいていますし、また今までのところは国土交通省ですが、総務省にも並行在来線を含めて、地方の公共交通に自治体が支援する場合に、その支援額の一定割合を地方交付税で財政措置すると。こういう仕組みも、これも非常に画期的な仕組みですから、こういうことは大変良かったと。そのお礼はもちろんしなくてはいけませんし、同時に、例えば随分良くはなりましたが、今まで北陸本線はJRさんの経営、それから城端線、氷見線もJRさんの経営だから、同じ経営なので、乗り継ぐ場合に急に料金が上がるとか、そういう問題はなかったんですが、今度は経営主体が変わるから、乗継ぎのときに初乗り運賃を余計とられるという計算になるんですね、例えば。そういうことを何とか、全く従来と同じというのは無理かもしれませんが、緩和措置をとって、一遍に料金が上がる(ことがないように)。ならすと、ご承知のように、通学は3%、一般の人は5%(※12%)(の運賃の値上げ)というふうにしていますけれども、乗継ぎのところではそういう問題が起こりますから、これは是非、今、JRさんといろいろ交渉しているところですけれども、国にもサポートしてもらいたいなというお話をしたいと思いますし。それから根本的には、JRさんが国に払っている貸付料の中には、新幹線の経営に伴って得られる利益の中から出しているというものと、並行在来線を切り離すことによって、引き続き自分が経営していたら、毎年かぶる赤字額が軽減されると、その分も国に納めているという仕組みになっていますから、これをちゃんと並行在来線の経営安定にも活用できるような仕組みにしてほしいと。これは私は、理論的には筋の通った要請だと思っていますので、従来からも言っておりますが、そうした工夫も含めて国にはいろいろお願いをしたいなと。国は国でいろんな考えもあると思いますが、できるだけバランスのとれた政策になるように、実際の地域、県、他所の県もいろんな意見があると思いますけれども、踏まえた、現実的に妥当な政策を出してもらえるように、引き続きお願いはしていきたいと思っております。

○記者
 昨日、開港50周年を迎えた富山空港について伺いたいと思います。今後のことを考えたときに、国内線は新幹線との競合も予測されますが、今後の活性化策について、知事としては、国際線に特化されていくのか、それとも両輪で活性化を図っていかれるのか、改めて活性化策、知事のお考えをお聞かせください。

●知事
 これは、一番やっぱり新幹線開業によって影響を受けるのは、富山−羽田便だと思うんですね。これは県民の皆さんにもいろいろな機会に説明していますけれども、従来のはくたかで上越新幹線に乗り換えることに比べますと、各段に便利になって、2時間ちょっとですし、料金も従来の乗り換えて東京に行く場合と同じか、ちょっと安いぐらいになるというふうに見込まれていますので、そうなると、富山−羽田便の料金と比べると、大分安くなる。東京都心に行くケースを考えると、時間的には余り変わらないというようなことにもなりますので、やっぱりあくまで新幹線に乗られるか、飛行機に乗るかは、県民の皆さん、ビジネス、観光も含めて皆さんの判断で、これを強制したりできるものではありませんから、利便性が高い、相対的にコストも含めて、総合的に利用価値が高いほうに人が流れるのはやむを得ないということなので、普通に考えて、新幹線が開業した先行事例を見ましても、新幹線ができて2時間ぐらいになったところは、ほとんどその間を結ぶ航空路線というのは廃止になっているんですね。ですから、いずれにしても、今、1日6便ありますけれども、相当減ることはもう間違いないと思いますし、しかし、できればできるだけ存続をある程度してもらいたいと。それには、やっぱり富山−羽田便を積極的に利用しようという利用者側にメリットがなければ、利用していただけないわけですから、そうすると、例えばこの数年努力してやっていますように、羽田経由で北海道へ行くとか、あるいは沖縄に行くとか、福岡に行くとか。新幹線利用で行くよりもやっぱり早く行ける。多少羽田で待つ時間があっても、むしろメリットがある。乗り継いで行っても、時間は確かに直行するよりは時間がかかるんだけれども、料金的には全く直行する場合とほぼ同じ料金設定にしてもらっていますから、そうすると羽田で30分、1時間待っても、新幹線や何かで陸上を行くよりも、それでも随分早く行けるから、それならそれにしようかというニーズはやっぱり残ったりしますし。また最近は、羽田経由で国際便も飛んでいますから、そこで新幹線で行って成田に出て、あるいは羽田に来てということに比べると、飛行機で羽田に行って、そこからすぐ国際線でサンフランシスコに行くとか、シンガポールや香港に行くとかというのは、やっぱりメリットはあるはずですよね。そういうことを是非もっと、意外とまだ随分PRしているつもりですが、県民の皆さんはご存じないので、その辺の乗り継ぎの利便性を高めてもらうように、全日空さんにはもちろんお願いすると同時に、県民の皆さんにもそうしたことを知ってもらって、できるだけ富山−羽田便のニーズがやっぱりそれなりに残ると。そうなると、路線として存続しやすくなりますので、それが一つ、基本かなと。
 それから、もう1点はやはり、国際路線をさらに拡充していきたいということで、これは何といっても日本は残念ながら、まだ10年、20年、あるいは30年ぐらい人口減少、少子高齢化という流れはなかなか食い止まらない。徐々に是正されるように願っておりますし、努力しますけれども、一方でアジアを始めとして世界はかつてない人口爆発で所得水準も上がっていますから、現に今度のこの4月から7月ぐらいでも、立山黒部アルペンルートに来た外国のお客さんは61%増になりました、前の年同期に比べて。昨年もその前の年に比べて相当上がっていますから、やっぱり非常に大きな可能性を感じるわけで、こうしたところをさらに拡充していきたいと。
 まず、大連便についてはおかげさまで、この9月25日から週2便で再開となりましたけれども、これをできるだけ早く増便ができるようなところにもっていきたいと。今の現状では、南方航空、日本へ行っている路線9路線あるうちで、運航再開できたのは富山−大連便だけでありますけれども、それは成果として大変関係者のご尽力、ご協力に感謝しつつも、さらに拡充できるように努力したいと。
 それから、ソウル−富山便も今の日本国と韓国との関係とか、ひと頃に比べればやや円安になったというようなこともあって、いろんな微妙な影響がありますけれども、それでも釜山からのチャーター便も先般お願いに行って、今年は8便飛ばすという、一応ご表明も、ご連絡もいただいておりますから、去年が確か4便(※6便)だったかな。そういうことで、順次拡大していきたい。
 それから、タイからのチャーター便も今年は2便来たんだったかな、往復で。これを今後も続けていただくように働きかけをしたいと思いますし、台北便も去年2便でスタートして4便になりましたが、これもさらなる充実に向けて努力をしていくと。
 一つひとつ申し上げるとあれですが、全体としては、どんどんグローバル化が進みますから、当然、国際路線が充実していくことは、引き続き努力していきたいと思います。
 ただ、人口110万の富山県ですから、周辺の県とも連携しながら、それからいずれにしても、自由主義経済でありますから、やっぱりそれなりのニーズがうまく喚起されないと、路線の開設維持はできませんので、総合的に富山県内をもっともっと魅力的にして、観光のお客さんにもっと来ていただくようにする。それから、ビジネスの面でも県内のさまざまな企業が、今でも世界の最先端を目指して頑張って、現に世界的に見てもシェアの高い、ある分野をとればですね、企業もたくさんあるわけで、そうした皆さんの絶えざるイノベーションというものをしっかりサポートして、やっぱり諸外国から見て、富山県は魅力的なところだと、観光の面でもビジネスの面でも。そういうふうにしていくということが大きな目標で言えば、やっぱり国際路線の充実にもつながるということで、総合的にやっていきたいなと思います。
 そういう意味では、ちょっと話が長くなりますが、新幹線が来るというのはいいことなんですね。富山−羽田便という面では必ずしもプラスではない面もありますが、やっぱりスカイ&クルーズという言葉があるように、船で来て、帰りは東京までちょっと用があるから新幹線で行くとか、新幹線で富山に来て飛行機に乗るとか、船に乗るとか、いろんな選択肢が増えるわけですから、新幹線開業というのも、個別に見ると、富山−羽田にとっては影響はあると思いますが、もう少し幅広く考えると、そうした便利な、非常に従来のレベルをはるかに超えるようなものが出てくると、それを組み込むことでいろんな可能性が広がる、これをしっかりやっていきたいなと思います。

○記者
 新幹線の絡みで、7月1日付でJR東日本さんと人事交流をしましてから2カ月経ちますけれども、2カ月間で目に見える成果というのはあったかどうか。なければ、今後どういうことを期待されているのか。
 もう1点。ここ(富山県)は一応(JR)西日本の管轄ですので、西日本さんとの人事交流というのは考えていらっしゃるのか、お聞きします。

●知事
 JR東日本さんからは大変優秀な、意欲のある職員の方を送っていただいて、大変私は熱心にいろんな仕事を進めていただいていると思います。今、この時点で具体的にこういう成果があったとかいうのはちょっと差し控えたいと思いますが、やっぱりJR東日本で、交通とか、観光の関係で、なかなか実績も挙げてきた方でありますので、私も何度か、一緒に仕事をする際にお話ししたことがありますけれども、大変頼もしい、期待できる人材だと思っていますので、今でも細かなことを言えば、いろんなところで貢献してくださっていると思いますが、これからもせっかく、やっぱり県庁の職員も優秀ですけれども、いろんな経歴で体験をし、知見がある、見識がある人が寄り集って知恵を出し合い、実践し合うことで、新しいものが生まれるということがあるので、大いに期待したい。
 また、うちも交流でJR東日本さんに女性の方を受け入れてもらっていますけれども、大変ご本人も張り切ってやっているようですし、そちらのほうも、せっかくJRに行ったら、JRでもお役に立つように頑張ってくれているものと思いますし、また戻ってきたら、その経験を生かして大いに県民のために働いてもらえるんじゃないかと。
 そういう意味で私、JR西日本さんとも交流、人事をやるということは一般論としてはいいことだと思いますが、これは非常に、行政改革で富山県はかつてに比べ、かつてもそんなに野放図なことやっていたわけではなくて、ちゃんとやっていたと思いますが、かつてに比べても大変筋肉質の組織になっていますから、人が余っているわけではないので、その辺は全体の仕事のバランスとか、またもちろん先方の事情もあると思いますし、それから当面考えると、今までJR東日本さんとは、富山県内はまさに西日本さんの所管でもありましたこともあって、余りおつき合いがなかったと。しかし、北陸新幹線金沢開業で、新たに増えるお客さんが普通に考えて、どう見ても東京始め首都圏のお客さんが来るわけですから、これは最優先でJR東日本さんとのコンタクトというか、いろんな面での協働、ともに働くという面が必要だと思うので、まずは東日本さんとの交流を最優先しましたけれども、今後もいろんなことに目配りして、これはJR西日本さんに限りません。いろんな分野、観光、交通はもちろんですし、ほかの物流とか産業活性化、いろんな面で、今でもやっていますけれども、引き続きそうした点についてはむしろ充実していきたい、こういうふうに思っております。

○記者
 空き家対策に関しては、政府与党が税の優遇に関して法律規制の運用について新たな方針案を出しましたけれども、その中で固定資産税なんですが、空き家を放置した状態だと、土地にかかる固定資産税を6分の1に軽減されるという、今のこの運用を取り止めようという方針案を示されたということなんですが、ある意味では、県内でも先日、黒部のほうで空き家が倒壊したという例もありますけれども、危険な空き家を放置している所有者の方が手放すいいきっかけになるのではないかと思うんですが、そのあたり、国の方針案についてどのようにお考えになられるかということと、これを機会に、県としても何らかの働きかけを国に対してされていくのかという、この2点についてお聞かせください。

●知事
 空き家対策については、今後どういうふうに進めていくかについて、ご承知のように、検討会もこの春頃から始めて、今、議論している最中ですので、そうしたものの結果も踏まえて対応していきたいと思いますけれども、一般論として今の時点で申し上げるとすれば、もともと例えばそこに人が住んでいらっしゃる、住宅用の家屋だということで税金を、確か商業用の建物に比べれば安くしていたと思うんですね、税率を。だから、それが長期にわたって人が住まなくて、かつ、またいずれ戻るという意思も余りなくて、このままだと腐敗して倒壊する恐れもあると。だから、本当は周辺に迷惑をかけないようにしていただきたいという意味では、持ち主の方に何らかの決断をしてもらって、いずれ戻るご意思があるなり、誰かにお貸しになるなり、それにはそれらしい整備もしてもらわなくてはいけないんですが、そういうことが客観的に認められないということになると、税制の面で、そこへ人が住むということが通常のあり方だから、税率を下げているとすれば、そういうことが否定できないとなると、本来の税率に戻すべきではないかという考え方は、それなりの合理性があると思うんですね。これについてはまだ私、詳しく国の考え方を聞く機会がないんですけれども、議論の方向としては、そんなにおかしくない議論かなと。ただ、税制はやっぱり直接国民の皆さんの懐に響く話ですから、十分論議を尽くして、当然そういうことをやられるとすれば、国会で議論されるんだと思いますが、地方税法になりますかね。また我々も、固定資産税といえば地方の税制ですから、直接は市町村の税ですけれども、地方税制そのものについては、もちろん当然私も市議会の税財政関係の委員長もさせていただいていますし、よく内容も吟味させていただいて、必要があれば対応していきたいと。今の議論の方向としては、それなりに理解できる。ただ、実際にはそうは言っても、今までの制度がそうだから、そうなっている部分もあるから、ある程度そういうことにするならするで、国民の皆さんによく、どうしてそうするかということも理解してもらうような、時間もかけてやっていく必要があるだろうと思いますね。

○記者
 空港に関連してもう一つなんですけれども、知事がおっしゃられた国際線の直行便の維持拡大と、東京から海外への乗継ぎについて、どちらも同じ海外に向かうものなんですけれども、その2つの住み分けというか、富山空港の国際線だけで補い切れないところを乗継ぎで満たしていくような形にはなると思うんですけれども、そのあたり、役割分担などは知事はどのようにお考えなのでしょうか。

●知事
 これはおっしゃるとおりで、いずれにしても(富山きときと空港は)富山県周辺のところを入れても、110万人から、もうちょっと多くても、200万までいくかどうかという圏域でありますから、広くとれば300万人ぐらいはあるかもしれませんが、所詮はしかし、そのマーケットで幾ら産業活性化とか、観光、お互い双方向の観光をあれするとしても、やっぱり実際に定期路線として開設し、維持できるというのは、今既にソウルとか、大連とか、上海とかありますけれども、台北とかですね。これをもちろんさらに拡充していきたいという気持ちはあります、チャーター便も含めて。
 ただ、かといって、富山県から遠い将来はともかくとして、直行便でサンフランシスコに行くようなのは、定期路線として維持できるかというと、やっぱりちょっとそれは無理だろうと。そうなると、やっぱり羽田経由で行くということが現実的で、おのずからそこは直行便でいろいろ努力するにしても成り立つ範囲と、やっぱりなかなかそれは難しいと。しかし、羽田経由であれば、それで1時間なり、せいぜい2時間弱待つ程度の乗り継ぎで行けるとなれば、非常に便利は便利ですから、新幹線を使って行ったりするのに比べてもね。そういうところを住み分けて、一つの富山空港としては、富山県を中心に考えた場合に、何とか努力すれば維持できそうなものは、精いっぱい直行便を確保するように努力する、チャーターも含めて。それから、その範囲がやっぱりさすがにこれはなというところは、むしろ羽田経由で行くと。そのことが結果として、富山−羽田便の維持にもつながるということになりますから、そういうふうに総合的に判断していくということだと思いますね。

注)( )内は、発言内容をわかりやすくするため補足した部分です。
  ※は、発言内容を訂正した部分です。

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