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知事記者会見[平成23年度]

2017年6月8日

知事室 目次

定例記者会見[平成23年4月5日(火)]

◆日時 平成23年4月5日(火)午前11時35分〜12時20分
◆場所 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項
(1)富山県ふるさと文学館(仮称)の「喫茶・レストラン部門」出店者の決定について
(2)イタイイタイ病資料館(仮称)の実施設計について
(3)「富山さくらの名所」の選定について
(4)「富山たっぷり!丸の内とりっぷ」の開催について
(5)東日本大震災の被災者等の施設への無料招待について

※配付資料は、関連ファイルをご覧ください。

2 質疑応答

1 知事からの説明事項

記者会見で説明をする知事○知事
 最初に、まず、富山県ふるさと文学館の「喫茶・レストラン部門」の出店者の決定についてお話ししたいと思います。
 お手元資料を見ていただきますと、「喫茶・レストラン部門出店者選定委員会」をつくり、公募いたしまして決定したのですけれども、有限会社ラ・ベットラ・ダ・オチアイ、代表取締役は落合務さんであります。
 この方は、食通の方はよく御存じだと思うんですが、1枚おめくりいただきますと、こういったご経歴の方です。1997年に銀座で「ラ・ベットラ」をオープンされたのですけれども、大変人気が出て、日本で一番予約困難な店ということで社会現象になったと言われている方であります。また、イタリア人シェフ以上のイタリア料理をつくるという評価の高い方でありまして、ここにテレビ出演の例が幾つか挙がっていますけれども、「生活ほっとモーニング」、「はなまるマーケット」とか、それぞれ全国ネットのテレビなどでもおなじみの方であります。また、イタリア大統領から「イタリア連帯の星」とかカヴァリエーレ章だとか立派な表彰も受けておられますし、ご著書もおありです。
 1枚目に戻っていただきますと、今回、レストランの提案概要ですけれども、海山の幸に恵まれた地元富山の食材を生かして、東京銀座本店と同様に手ごろで本格的なイタリア料理を提供するということでありまして、大変人気のある方なんですが、銀座の本店なんかでもランチタイムに出されるランチのお値段が大体1,200円くらいから2,900円くらいというようなことで、ディナーでも前菜、パスタ、メイン料理を入れて3,990円といったような割にリーズナブルな料理を出す方でありますので、県民の方はもちろん、非常に多くの方に評価されるのではないかと期待をいたしております。
 選定委員会で評価された点は、1、2、3にあるとおりですが、何と言っても、知名度が高くて人気がおありだ、また、2つ目には、今までは東京と名古屋に直営店舗を持っておられたのですが、地方で初めて「直営店舗」を持つということで、毎月2日間はご本人に来ていただけるということで、これも大変ありがたいと思います。また、地元の食材の活用、県イベントへの協力など積極的な地域貢献を、むしろ落合さん自身のお考えでやりたいとおっしゃっていまして、例えば料理教室の開催とか、県の主催の各分野のイベントへの参加とかといったようなこと、文学館のPRも兼ねて、大変意欲的なお考えの方であります。
 今後の予定ですけれども、今後、落合さんのほうと協議をしまして、来年の夏の文学館開館にあわせた諸準備を進めるということにいたしております。
 2枚目はさっき見ていただきました。もう1枚見ていただいて、3枚目が落合さんのコメントでありますのでまたごらんいただきたいと思いますが、富山県は海も山も大変近くて、水もすばらしい。直接こちらのほうも来ていただいたようですけれども、Toyama Italianを皆さんと一緒に目指してつくりたい、こういうふうな抱負を述べておられます。

 次に、イタイイタイ病の資料館の実施設計について説明をしたいと思います。
 これがイタイイタイ病の資料館の全景でして、国際健康プラザのいろいろなプールなどはこちらのほうにあります。
 まず、実施設計の概要をごらんいただきますと、施設改修で「富山らしさを演出」したということでありまして、お手元資料の3ページをごらんいただきますと、下の段に富山湾の水系図とか、あるいは神通川をイメージした連続的な大型合成写真なんかが載っていますが、資料館の外観も立山連峰が映るようにしております。
 展示の主なポイントという、1ページの下のほうをごらんいただきますと、テーマ1からテーマ5までございます。
 1つは、神通川との共生ということでありまして、これは資料では4ページのほうをごらんいただきたいと思いますが、4ページの下のほうになります、暮らしの原風景(神通川との共生)ということで、カドミウム問題が起こるまでは、この流域で豊かな水を使って、皆さんが生活や農業などに活用してなりわいを立てていたというところから始まりまして、次に、テーマ2として、5ページの上のほうですけれども、カドミウム被害の発生や広がり、患者をはじめ家族や地域の苦悩といったようなものを伝えるということでありまして、この漫画のせりふの部分はちょっと小さくて読みにくいと思いますけれども、「最初は足から痛くなった。まるで虫や何かが中へ入ってこぜるように、ちくちくと刺して痛かった」とか、「この足ここで切っても直らんかね」といったようなこととか、その患者の苦しみなどもリアルに絵本で表現するというふうにしております。
 それから、テーマ3は、一体どうしてこういうことになったかという原因究明、健康と暮らしを守る動きということで、住民の皆さんの団結から、訴訟になって勝訴をして、そして原因企業と賠償についての取決め、それから、発生源対策、土壌汚染対策、こういったことの費用負担などの取決めをしたといったようなことも上がっております。
 それから、もう1枚おめくりいただいて、テーマ4では、流域住民の健康を守り、患者を救う取組みということで、これは患者認定の流れですとか、条件、また、住民の皆さんの健康調査の実施状況等を紹介するわけですが、左のほうにありますように、「のぞける展示」ということで、骨の拡大画像で骨軟化症の症状を理解できるようにするとか、あるいは「さわれる展示」ということで、正常な骨と骨粗しょう症の骨の重さの違いなどを実感していただくとか、絵本で健康にどういう障害が生じるかといったようなこともわかりやすく解説するということにしております。
 それから、テーマ5では、美しい水と大地を取り戻してきた環境被害対策ということを体験学習するということであります。ちょっと見にくいかもしれませんが、この6ページの下の段の表で、縦にスクリーンがあって、それから、足元までスクリーンが縦と横になっていて、それで発生源対策とか、土壌汚染対策とか、いろいろな映像がそこに出てくる、こういうふうになります。
 それから、7ページを見ていただいて、みんなの声コーナー、1から5までのテーマを見ていただいた後、これらの展示を振り返って、来館者の皆さんに感想とか意見とか記していただき、表示するような仕組みにしております。
 それから、テーマ6としては、これからの富山県の目指すべき方向ということで、環境と健康を大切にする行動のヒントとなる最新の環境施策などを紹介する。その中にはレジ袋の無料配布の取止めとか水と緑の森づくりの推進とか、小水力発電、また国際環境協力、こういったことを取り上げるというふうにしているわけであります。
 さっき申し上げた、これが外観でありまして、ここに立山連峰なんかをデザインしております。(以下、資料館の模型及びパネルにより説明)
 それから、こちらは入ったところが見にくいと思いますが、この写真はこの辺が入り口でありまして、こちらのほうから見た写真がこれですね。それから、動線としてはこちらのほう、ここから入って順番に見ていただくというふうになります。テーマ1、2、3、4と順番にくるわけであります。そしてテーマ5でさっき映像が縦と横というか、2面に出るといいましたが、この辺、これに当たるところでありまして、できるだけ立体的に見ていただくということにしております。
 2階は研修室とか、いろいろ貴重なこれまでのイタイイタイ病に関する資料の収蔵とか、そういうスペースになっております。

 それから、第3番目ですけれども、「富山さくらの名所」の選定ということであります。
 最近、県内各地で新品種の桜が発見されますとともに、新たなさくらの名所を整備しようという動きも次々出ております。前回は平成13年から15年ごろに調査選定をしたのですけれども、それから約10年がたちましたので、今、「富山さくらの名所」は50カ所選ばれていますが、これを見直すことにしております。
 そこで、まず、既存の50カ所の名所の中から、県民の皆さんがお好きな名所を3カ所選んでいただく。それから、これまで50カ所の中に入っていなかったもので、名所として追加したらいいのではないかというところを3カ所以内で推薦していただく。今既に新しい名所と言っていいと思われるもの、また、今後新名所となることを期待している箇所も含むということでございます。どなたでも応募可能です。また、応募された方は抽選でギフトカードとか花の種のセット等もプレゼントさせていただくことにしておりまして、4月から5月に公募して、また、市町村からの推薦も照会しまして、名所づくり推進委員会を4月後半に発足させて進めていきたい。できれば、この秋に取りまとめて、「花と緑の大会」などで広く紹介したいということであります。
 別紙は、想定される新たな「富山さくらの名所」の候補地でありますし、また、皆さんに公募するときには、その次のページにあるようなことで公募いたしたい。それから、最近、富山県のさくらは全国的にもよく知られるようになってきましたが、県内で新しい品種も次々発見されていますので、そういったものもここで紹介させていただいております。

 次に、「富山たっぷり!丸の内とりっぷ」の開催について、ということであります。
 これは昨年の4月、富山の食にこだわったメニューを東京の新丸ビルでアピールしたのですけれども、今年は、昨年大変好評でしたので、ぜひやろうと思っていたのですが、東日本大震災ということもありますので、オープニングレセプションといったようなものはとりやめて、あまり派手な感じにならないように、富山の食材を使ったオリジナル料理の説明と試食会を、雑誌、報道関係、旅行会社など70名程度の方を招待してやりたいと思っております。昨年も、招待以外の方もたくさん見えて大変好評でありましたが、当時お世話になった関係者も、大変好評だったのでぜひやってほしいということで、今年もやることにしたわけであります。
 なお、お手元に、「富山たっぷり!丸の内とりっぷ」というパンフレットがありますけれども、これは私が言うのも何ですけれども、大変よくできているように思いますので、また取り上げていただけたらと思います。表紙が、チューリップで、「おんなっぷり!」と書いてありますけれども、見ていただくと、「おんなっぷり!」から、次は「食いっぷり!」「酔いっぷり!」「踊りっぷり!」というふうになかなか文章もよくできておりまして、10ページを見ていただくと、ここから「富山たっぷり!丸の内とりっぷ」の限定メニュー、昨年は店舗が8店舗だったのが、今回参加店舗がさらにふえて9店舗、メニューも31だったのが35、県産食材も28品目使っていただいて、新たに紅ズワイとかゲンゲとか、氷見牛を使っていただくことになっております。12ページをお開きいただくと、右上の氷見うどんを使った「氷見うどんのナポリタン」、これは去年大変好評でしたので、引き続き提供する。それから、みんな評判がいいのですけれども、13ページの左上の、これは新規に出すのですが、入善の深層水あわび、五箇山豆腐を使った「富山湾 海鮮塩麻婆」というふうに名前がついているそうであります。
 それから、14ページをごらんいただきますと、これも新規ですが、右上、紅ズワイガニを使った「富山シーフードのハーブオイルパスタ」といったように逸品が並んでおりまして、あと後ろのほうに、富山のおいしい水、富山の地酒、富山のおいしいもの、温泉、名水といったようなものが上がっております。ちなみに、これは県庁の熱心な職員がいろいろアドバイスしたのだけれども、ほとんど取り入れてもらわなかったのですばらしいものになったという、そういう評価もありますが、非常によくできていると思います。

 それから、最後に、東日本大震災の被災者等に対する施設入場料の無料化等についてでございますけれども、既にこちらに避難されている方については、心や体の健康が大事だということで、県と市町村で協力してそうしたケアをする仕組みも既につくって、この間も発表したと思いますけれども、これにあわせまして、当面5月末までの間は、指定管理者とも相談して県の関係施設を無料で利用していただけることにいたしました。対象は、東日本大震災、または福島原発の事故により県内に避難された方ということでございます。
 無料利用の内容ですけれども、ここにありますように、近代美術館、水墨美術館から始めて、次のページになりますが、西部体育センターとか能越自動車道などが上がっております。このうち能越自動車道は、中日本高速道路からのお話もありまして、これは西日本高速道路のほうでもやっている、全国的にやっていることになると思いますが、福島原発事故に伴う緊急避難車両の通行料については無料にするということにしております。この能越自動車道以外はすべて県の施設でありますので、当面5月末までの期間は無料にさせていただくということでございます。
 なお、市町村でもそういうことを検討されているところもあるように聞いておりますけれども、これは明日、市町村の担当部長会議も開催する予定にしておりますので、その場で、県としてはこのようにすることにしているけれども、市町村のほうでもご検討いただければどうか。また、あわせて県と市で共同でやっているようなものもありますので、これは実務的には取扱いをご相談して、関係者がそれでうまく円滑に運べるということになれば、そういうふうにしたいなと考えている次第でございます。
 なお、このほか被災されて富山県内にいらっしゃる方については、これから被災地で、住宅が全壊、半壊になったことによって住宅を建てるという場合には、一定の助成金が国から出るとかといったような、いろいろな情報が被災地からこちらにいらしたために入りにくくなったりするような場合もあると思いますから、さっき申し上げた心と体のケアの問題とも絡みますけれども、これは市町村とも連携して、そういった方々にきちんと被災地支援に関する情報なども提供できるような仕組みを、県や市、また民間のいろいろな関係団体とも連携してやっていきたいと思っている次第です。
 以上で、私からの説明を終わらせていただきます。

2 質疑応答

記者会見で記者と質疑応答する知事○記者
 震災関係で2点お聞きしたいと思います。
 まず、双葉町とか南三陸町で、被災者が集団で、埼玉県や宮城県内のほかの自治体に移る集団避難というのが始まっていますけれども、今後、こうした集団避難を富山県として受け入れていく考えがあるかどうか。受け入れる場合はどのような体制で行っていく考えかということをまず、1点お聞きしたいと思います。
 あともう1点は、震災を受けて、県の地域防災計画の中で津波対策や原発対策については早急な見直しが必要だと思いますけれども、どういったスケジュールで、いつまでに見直しをしていく考えなのか。この2点についてお聞きしたいと思います。

○知事
 後のほうの質問に先にお答えしますと、地域防災計画については、今準備はしておりますけれども、呉羽山断層帯の地震の発生確率等の調査が大体5月いっぱいかかるように聞いていますので、それができたところで、5月末になるのか、6月の前半くらいになるのか、できれば、その時点で第1回目の地域防災計画の県防災会議を開催して、また、今お話もありましたが、地震対策関係、また、原子力防災関係、こういったことは当然今回の津波対策も含めて、東日本大震災で大きなテーマとして上がってきておりますし、国のほうでもいろいろな見直しもあると思いますけれども、そうしたものも横目でにらみながら、富山県としてどうあるべきか、しっかりした見直しをする、そういう考えでおります。
 それから、前段の集団でたくさんおいでになった場合にどうするかという点は、ちょっと今具体的にそういうお話があるわけではないものですから、富山県は地理的にもある程度離れていて、かつ立山連峰に守られた形になっているのと、かねてから地震も確率的には非常に低い地域ですから、そういう意味では避難場所としてはいいとは思いますけれども、一方で、被災地域から言うとある程度距離もありますので、実際にどういうニーズがあるか伺って、もし具体的にあれば、これは関係市町村とも相談して受け入れることも検討したいと思います。この間も岩手県の逹増知事さんとも電話でお話をしたのですけれども、今のところまだ具体的にそういうようなお話はありませんが、今後、また現地のいろいろなご要望も聞いて対応していきたいと思います。

○記者
 震災の絡みで、全然別件のテーマなんですけれども、今、国政のレベルでは大連立構想みたいなこともうわさされていますが、知事はこれに賛成ですか、反対ですか。理由を含めて教えていたければと思います。

○知事
 これは個人としてはいろいろな考えを持ってないわけではありませんが、記者会見で、やはり知事としての会見ですので、ちょっと差し控えたいなと思います。
 ただ、一般的に申し上げれば、千年に一度とも言われる大震災で、かつ第二次世界大戦終了後、日本国民が直面している最大の国難だと思いますので、この際、党派を超えて一致団結して超党派で連立内閣をつくろうではないか、いわば挙国一致内閣とでもいいますか、そういうことが国政の場で十分真摯に議論されて、そういう体制ができれば、それはそれで一つの望ましい姿ではないかと思います。そうあるべきだと言っているのではなく、そうなれば、それはそれで一つの望ましい姿だと思います。

○記者
 条件みたいなものとか。

○知事
 それはちょっと……、条件というか、いろいろ与野党で水面下を含めてやっていらっしゃるようですから、ちょっとそれは差し控えたいと思います。

○記者
 これも震災関連ですが、ソウル便の季節増便の取りやめについてなんですけれども、キャンセルが相次いだことによってそういう判断をされたということですが、そのことについて、知事は現状をどう見ていらっしゃるのかということと、これについて今後どう対応されるのか。

○知事
 まず、増便ということであったはずなのが、キャンセルが相次いで減便になったということは、もちろん誠に残念に思っております。ただ、航空会社もやはり民間の経営主体ですから、実際に現実にキャンセルが相次ぐとなれば、そういう判断をされるというのもやむを得ないかなと思います。
 私としては、なかなか表現の仕方が難しいのですけれども、例えば今回の東日本大震災で大変被害を受けて、もちろん観光客を受け入れる状況ではないような地域もあるし、また原発問題もあるわけですけれども、ご承知のとおり、富山県について言えば、放射能のそういう検査を定期的にしても一切検出されておりませんし、また、先程申し上げたように地形的にも地理的にも、またこれまでのいろいろな活断層の地震発生確率等を見ても、非常に安全性の高い県だと言えますので、何か日本全体が災害の被災地であるかのように、あるいは原発の避難区域であるかのようなイメージになっていることについてはちょっと残念で、実は先だっても観光庁長官にお目にかかって、そういう一種の風評被害を何とか、もちろん富山県としても努力するのだけれども、中央政府としてしっかり対応してほしいということは既に要請してあります。
 それから、今度5月の連休明けに私自身が中国に行くことにしているのも、私が自ら行くことによって、実は富山県知事は5日なら5日間富山県を空けても、こうして来られるように富山県は安全なんだということを身をもって示すということもあるわけで、ちょっと今のところ、自らソウルに行く予定は立てておりませんが、いろいろな形で韓国の皆さんにも、中国だけではなくて、日本の大半はそういう避難をしたり何かしなければいけない状況ではなくて、むしろ通常の観光を十分楽しんでもらえる、ビジネスも含めて、そういう安全な状態だということをもっとアピールしてきます。それは中国、韓国に限らず、東南アジア方面にもしたいと思いますし、また、正直、ヨーロッパのある知人からも、日本は本当に大変なことになったようだといった問い合わせがあって、いやいや、もちろん一部はそうなんだけれども、例えば富山県については全く問題がないし、東京なんかでも、多少コンビニやスーパーでペットボトルがなくなったとか、一時的にそういうこともありましたが、基本的には平静に、ビジネスも観光も十分楽しめる状況であるということはお話はしているのですけれども、さらに努力したいと思います。

○記者
 話が戻って恐縮なんですが、防災計画の見直しのことについて、もう少し具体的に伺いたいと思います。
 津波と原子力の点に関してですが、津波については、今呉羽山断層帯の調査を行って、5月いっぱいまでということですけれども、やはり海のエリアの断層等もしっかりと調べなければいけないというような専門家の声もありまして、調査等をどのくらい拡大してやっていくかを含めて、津波に対する具体的な今後の取り組みというか、どんな手だてをとっていくのか、具体的な手段という部分をお伺いしたいのと、原子力に関して、今回福島では30キロ屋内退避というような話もありまして、そうなってくると、もし志賀原発に置きかえますと富山県内も入ってまいります。県内は、今のところ原子力防災に関しては地域防災計画では連絡方法というところに主眼を置いていると思うんですけれども、今後どのような対策が必要なのか、モニタリングですとか、被爆スクリーニングなどに関してどのような体制をとっていきたいとお考えなのか、お聞かせください。

○知事
 呉羽山断層帯だけではなくて、ほかにも富山湾とかにもそういう問題があるのではないかというようなことも議論としてはありますので、今後そうした専門家のご意見も当然聞いて、しっかりした議論をしていかなければいけないと思いますが、今私どもの段階で、過去、東日本大震災についても、遡れば貞観の時代には大きな津波があったではないかということを今になって声高に言う方もおられますけれども、あれはたしか千数百年前になるのですか、なかなか客観的なデータが取りにくいということもあるのだと思いますが、富山県でも、まだ詳細はわかりませんが、最近では津波といってもせいぜい50センチとか割に少ないのですが、例えば15世紀くらいには結構、もう少し大きな波がきたのではないかといったようなことをおっしゃっている学識経験者もおられますので、こういったいろいろな専門家のご意見をよく聞いて、それから、お話のように呉羽山活断層に限らず、これは国全体としては文部科学省の地震研究所というのか、そういうセンターがあったと思うんですが、そういったところを全国調査されているはずです。そういった専門家の皆さんのご意見なり、また、既に調査したものがあればそういうものも改めてチェックをしまして、これだけ大きな津波被害、また、原発も残念な事故があったわけですから、いずれにしてもきちんと対応したいと思っております。
 ただ、具体的なスケジュールとなると、一つには、原発という問題について言えば、もちろん富山県としても真剣に勉強しなければいけないということで、既に環境放射線チームなども発足させていますけれども、富山県内に原子力発電所が立地しているわけではありませんから、今お話に出た石川県さんにはそういうものがおありで、そこで万一のことがあれば、30キロ圏内で富山県内も含まれる、当然おっしゃるとおりなのでありますが、立地県なんかともよく相談しながら、現実に原発が立地している県を飛び越えてということではなくて、うまく連携協調しながら対策を練っていきたい。というのは、何といっても立地している志賀町なら志賀町にとって一番切実な話なので、そういったところの対策がどうあるべきかというのは電力会社はお考えになると思いますが、そういったものがそれで妥当なのかどうかも含めて、志賀町なり石川県でも議論されるでしょうし、そういったものと並行して、うちはそれに比べれば二十数キロは離れているのだけれども、しかし、大切なことですから、しっかり勉強して、立地県とバランスのとれた総合的な対応にしていかなければいけない、こういうふうに思っております。
 ですから、細かなスケジュールはまだこれからということになりますが、いずれにしてもこれだけ大きな問題になったのですから、きちんとして、県民の皆さんがなるほどそうかと思うような形に計画もつくらなければいけないし、また、そういう必要な調査もきちんとやらなければいけないというふうに思います。

○記者
 ちょっと話が変わるのですけれども、10日の県議選について、応援だとか事務所訪問に当たって各陣営に行かれたと思いますけれども、基本的なスタンスと、前回、平成19年県議選との違いというものがあれば、お願いします。

○知事
 今回、告示の前にそれぞれ事務所に行って激励をさせていただいた候補者の方が何人かおられますけれども、基本は前回の知事選挙のときにご推薦いただいた党派の方を激励に参上しました。この点については最初のころと基本的には同じだと思います。

○記者
 震災の新幹線開業に向けた影響はどの程度かということと、この中で予定どおりの開業を目指すのが妥当なのかどうか、それが全国的に理解を得られるのか、改めてお聞かせいただければと思います。

○知事
 そうですね、東日本大震災の被災地の復旧復興、これは非常に大切なことで、国を挙げてやらなければいけないと思っております。その際に、今中央政府で議論されているように、早速子ども手当の増額は当面見送ることになったわけですが、かねて国民の皆さんの中に議論があって、国会の中でもこれは必要性が薄いとか、場合によっては党派によっては4Kとかおっしゃっている方々もあるようですけれども、そういうふうに賛否が相当分かれていて、この際何といっても優先すべき東日本大震災の財源確保に回すべきだという判断があるものについては、それはそれで大変妥当なことではないでしょうか。そう思います。
 ただ、そういうふうに考えていただく人も多いと思いますけれども、今度の東日本大震災で、被災地ももちろん大変なんですけれども、既に被災地にある工場、事業所で造っていた部品が入らないから、したがって富山県内の工場の操業率も落ちるとか、今は生産していたけれども、来週からはもう無理だとか、あるいは東日本の工場で造っていた部品が入らないから、例えば全国的に著名な自動車会社の生産が止まる。そうすると、そこに別途納めていた富山県の工場からの部品が当面要らなくなる、こういう形で現実に富山県の企業にも相当影響が出つつあるんですね。それから、今お話が出たように観光なんかの面では明らかなので、何千人というキャンセル、もっとそれ以上に出ているわけですから、私が申し上げているのは、東日本大震災への対策、復旧や復興はもちろん大切なんだけれども、それを可能にするためにも、この機会に日本全体をしっかり立て直さなくてはいけない、再構築しないといけない。その中でもちろん無駄なものはやめたらいいのだけれども、必要なものはむしろしっかり整備をすべきだと思います。
 そういうことから言うと、私は北陸新幹線というのは、前から富山県はそういう主張をしているのですが、東海道新幹線などの代替機能を有していて、早く金沢以西も延伸して大阪までつなげなければいけないという必要性がむしろ高まったという見方もできるわけで、あまりそういうことはあってほしくないんですが、もともとは東海地震・東南海地震のほうがはるかに発生確率が高いと言われている。学者もみんなそう言っているわけですから。現に今だと、あまり特定地域を上げてもいけないけれども、東海地方のある県なんかは、今後震度6弱以上の大地震が起こる可能性が8割を超えて9割近かったと思うんですね。そういうところが結構あるわけで、8割ではなくても、6割とか5割とか、そういうことを考えると、そういった点の発生確率が少なくともこれまでは非常に低いとされている北陸なんかは、国全体の危機のときにリスクをいかに分散するかという観点から考えると、私はむしろ北陸新幹線は予定どおりやってほしいし、また、当面、東日本大震災の復興復旧の問題がありますから、客観情勢が厳しい面もありますけれども、改めて金沢以西の新幹線を早く大阪までつなげて、ループにしてやるべきだという、日本の国土をしっかりつくり直す、立て直すという中で不可欠なものであるという認識がきっと高まる、また、そういう正しい認識をみんなが持たなければいけない、こういうふうに思っています。
 同時に、そういう形で日本全体を活性化していかないと、東日本大震災を復興するお金も出てこないわけです。今のようにどんどんやっていて、ではどうしようもなくなったら国債が暴落したりする恐れもあるし、では増税するか、それだけで下手をすると縮小再生産になりますから、こういう国家の危機だからこそ、いろいろなことを念頭に置いて大局的な判断、戦略的な判断をしなければいけない。その際に北陸新幹線というのは、だから遅れていいのではなくて、きちんと進めるべきだ、さらにその先も早く計画を立てて、着実に進めていくべきだというふうな議論がむしろ正しい方向ではないかなと私は思っております。

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