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知事記者会見[平成23年度]

2017年6月8日

知事室 目次

定例記者会見[平成23年7月8日(金)]

◆日時 平成23年7月8日(金)午後2時00分〜2時45分
◆場所 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項

内容 配布資料 動画
(1)東南アジア(シンガポール・タイ)経済・観光訪問団の派遣について リンク
(A4版6枚)
リンク 
(15分7秒)
(2)環境放射線モニタリングポストの増設について リンク
(A4版1枚)
リンク 
(2分56秒)

2 質疑応答

内容 動画
(1)東南アジア観光・経済訪問団の派遣について
 ・シンガポール・タイを訪問先に選んだ理由
 ・中国からの観光客の今後の見通し
(2)北陸新幹線
 ・並行在来線について
 ・鉄道資産の譲渡、特急の乗り入れ等
 ・並行在来線の運営会社
 ・新幹線の敦賀以西ルート
(3)救急搬送死亡事案への対応について
リンク 
(23分46秒)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

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記者会見録

1 知事からの説明事項

記者会見で説明をする知事●知事
 それでは、会見の中身に入ります前に、今日、バックのほうを見ていただくとおわかりのように、今回の記者会見から動画の配信をさせていただくことになりました。そうなると、もちろん今までも会見要録などを公表していたのですが、県民の皆さんがホームページから見られることになりますので、一層富山県政と県民の皆さんの距離が近くなる、いいことじゃないかと思います。
 また、後ろにあります海越しの立山連峰、これは東京など首都圏から来た方も、世界各国からこの富山県においでになる方も、ひとしくこれはすばらしいと言っていただく富山県を代表する風景ですので、これを機会に、海越しの立山連峰をバックにして記者会見をやらせていただくことにしましたので、ひとつよろしくお願い申し上げます。
 なお、県庁はこの夏はできるだけ電気の節電に努めたいということで、先般、6月の初めに発表させてもらいましたが、発表どおり進めていますけれども、それに加えまして、執務室とか会議室の照明は、休憩時間は全部消灯する。また1日を通じまして執務室と会議室の4分の1は消灯する。それでも仕事にどうも支障がなさそうだということがわかりましたので。それからまた、午前9時半以降の電気ポットの使用の禁止、また、パソコンの省電力モード設定の徹底というようなことをやりまして、当初目標にしていました少なくとも10%は削減するということで努力していきたいと、それを少しでも上回るようにしたいと思っております。
 また、県民の皆さんに対しては、先般もエコライフ・アクト大会を開催して、「我が家のエコチャレンジコンテスト」というのを始めるということもさせていただいておりますが、ぜひ今日お集まりの報道各社の皆さんも、できるだけこうした節電に取り組む県民の皆さんあるいは企業の皆さんの努力にスポットを当てていただいて、みんなで電力の節約に努めると。またひいては、良好な環境の確保、地球温暖化対策、そういったことにも協力するということでお願いしたいと思っております。
 さて、会見の内容ですが、2つございます。1つは、今回7月16日土曜日から出発しまして、成田経由でシンガポールとタイを訪問させていただきます。特に今回、シンガポールとタイに行くことにした理由ですけれども、1つは観光振興ということがございます。先般も5月8日から4泊5日で中国に行ってまいりましたけれども、中国も今後の富山県への国際観光、お客さんという意味では大変有望な市場ですけれども、実はタイ、シンガポールも大変有望な市場でして、例えば現時点で立山黒部アルペンルートでいいますと、昨年1年で中国から来たお客さんは、かつてに比べて30倍近くになったとはいえ、実は1,000人ほどなんです。
 一方、タイからは、昨年1年で3,200人、シンガポールからも1,200人ほど来ていただいておりまして、これも中国は1,000人余りで平成15年、7年前と比べると28.8倍なんですが、タイも平成15年ごろは189人でしたから、正確にいうと昨年3,224人で17.1倍になっておりますし、シンガポールは平成15年は0でした。今は1,180人ということで皆増ということであります。
 この2つの国とも、今東南アジアは改めて発展しておりまして、所得水準も上がっていますから、外国旅行が増えてくる。訪日観光客も増えるという流れになっていますので、ぜひ中国をこの5月に訪問した後、第2弾としてシンガポール・タイに行くことにしたということです。
 それから、あまりそういうことを意識しておるわけではありませんが、聞いてみましたら、中国に行ったときも、東日本大震災の後、中国に観光を重要な目的の1つとしてキャンペーンに来た日本で初めての知事だと言っていただきましたが、今度のシンガポール・タイも、日本の知事としては、東日本大震災後初めて観光を重要テーマとして訪問するということになるそうでございます。これからもできるだけチャレンジをしていきたいと思います。
 日程は、1枚目に書いてあるとおりでございますが、内容をおめくりいただきますと、まず、シンガポール・タイでは、さっき観光のことだけ申しましたが、もう1つはタイにもシンガポールにも、富山県からいろんな企業が現地に進出しておりますので、そういった皆さんと懇談会などもやりまして、これには日本大使館やジェトロの関係者もご招待申し上げて、幅広く現地での経済活動の実情とか課題、また東南アジアは大いに発展しているわけですが、その経済事情等のお話を伺うということで、富山県としてシンガポール進出県内企業と懇談会を持つのは初めてということでございます。
 今のところ、シンガポールに進出している日本の企業、進出企業として私どもが捕捉しているのは9つですが、そのうち7つの企業に今の時点で参加していただくということになっております。
 それから、タイへの進出企業との懇談会も今回初めてやるんですけれども、これにはタイに進出している企業が23社ありますが、そのうち14社の方が出席されると伺っております。
 あわせてシンガポール・タイでそれぞれ観光説明会を開催することにしております。これも私自身が行ってやる観光説明会としては初めてでございます。シンガポールでは、現地の旅行会社などに声かけをしているんですけれども、今のところ、日本から初めて県知事という立場の人が、東日本大震災以来くるということで、30社程度お集まりいただけると聞いております。
 また、もう1枚おめくりいただいて、タイでも同様に観光説明会をやらせていただきますが、これも現地の旅行会社などが30社程度参加していただくということでございます。それぞれ富山県が国の内外に誇りとしております観光資源やいろんな魅力をご紹介申し上げ、アピールをして、ぜひ富山においでいただきたいということでございます。
 それからあわせまして次のページを見ていただきますと、シンガポールとタイの政府の関係機関を訪問させていただく。シンガポールでは経済開発庁を訪問させていただいて、ここは残念ながら、日本で言うと事務次官に当たる人が出張中だそうでありますが、副次官など政府の幹部にお会いしまして、富山県のものづくり産業のPRをする。また、本県との経済交流についての意見交換をする。
 また、タイでは工業省と保健省に寄ります。工業省では、今、タイではご承知のように国政選挙があって、タクシン派と反対派というか、いろんなグループで今やっていらっしゃるようですけれども、実務のトップとお会いできるのはちょうどいいんじゃないかと思っております。これも同じように富山県のものづくり企業のPRや、本県との経済交流についての意見交換ということであります。
 また、タイの保健省でも事務次官にお会いすることにしていますが、富山県の薬産業(医薬品産業)で、現地に既に進出している企業、今進出を目指していろいろ交渉などをやっていらっしゃる企業がおありのようですけれども、私としては、富山県が日本でも今や押しも押されぬ「くすり」の拠点になっているということ、海外展開も積極的にやっていること、また、富山県の配置薬業のシステムについては、タイでも(モデル事業として)取り入れていらっしゃるとも一部聞いておりますので、そういったことについての意見交換などもしてきたいと思っております。
 もう1枚おめくりいただいて、シンガポールでもタイでももちろん日本国の大使館にも寄らせていただいて、それぞれの大使とお会いして、富山県の観光の面、また企業の立地進出、ビジネス交流といったことについて、いろいろ現地の事情もお伺いしたり、ご助言いただいたりしたいと思っております。
 それから、このページ中ほどに、(5)として「富山ものづくりセミナーinバンコク」というのがありますが、富山県企業に限らずせっかく行ったので、タイに進出している必ずしも富山県ゆかりの企業ということだけでなく、大手の日系企業に対しまして、そういう方々にもお声がけをして、日本でも有数の工業県である富山県の産業の特色なども紹介させていただいて、富山県のものづくり企業のオンリーワンの技術などのアピールもして、県内企業の海外販路開拓、海外ビジネス展開、こういうことを支援していきたいと思っております。
 あわせて、タイの国際航空の本社を訪問させていただいて、実は東日本大震災がなければ、この春、富山空港にチャーター便を飛ばしていただく予定であったのですが、これをぜひ再開してほしいと。また、チャーター便運航による双方向での交流、こういったことについて協力要請をしようというふうにしております。
 それからまた、タイの船会社(RCL社)の本社を訪れまして、今でも伏木富山港から東南アジア方面にもコンテナ航路はあるのですが、そのサービス向上を働きかける。また、伏木富山港の航路の拡充、利用促進を図るということで進めてまいりたいと思います。
 今、中央政府でも、日本海側の拠点港をどうするかというようなことも公募していただいている時期でもありますし、富山県の伏木富山港を大いに東南アジアでもアピールしていきたいということでございます。
 もう1枚おめくりいただくと、総勢46名ということですけれども、本団、経済訪問団、観光訪問団の3つの団がお互いに連携して一緒に行くということにいたしておりまして、ぜひそれなりの成果が順次出てくることを期待しているわけでございます。


 もう1点は、環境放射線のモニタリングポストの増設ということでございます。
 これは、今回の福島第一原発事故を踏まえまして、富山県でも広域的な観測測定網を整備しようということで、県独自にモニタリングポストを、従来県環境科学センターに1基置いてあったのですが、今回、高岡厚生センター氷見支所(氷見市)に置く。また東部では、新川土木センターの入善土木事務所(入善町)に1基ずつ設置する。
 大体今まで原子力発電所が立地している県はもちろんかなりの数のモニタリングポストを置いていらっしゃると思うのですが、それ以外の立地県でないところは、大体1つ念のために置いておくという、実際、特別な理由がない限り、そういうことがほとんどだったと思いますけれども、しかし、今回の福島第一原発問題で、従来のEPZの範囲を越えて20キロ、30キロでもケースによっては避難の指示が出るということですから、この機会に、富山県は両隣の県に原発がありますので、なるべくそれぞれ県境に近いところに配置をしたいと。選んだ理由としては、原子力施設からそれぞれ最も近い県有の防災拠点施設である。また周囲に放射線を遮る建物がない。また、耐震補強工事が建物についてなされているといったようなことでございます。
 また、その下に観測体制がありますけれども、大気中の放射線量を365日24時間連続して観測しまして、1時間ごとに観測値を記録する。また、情報提供につきましては、県の環境科学センターで一元管理しまして、インターネットによりリアルタイムで提供させていただくということにいたしております。
 以上で私からの説明を終わらせていただきます。

2 質疑応答

記者会見で記者と質疑応答する知事○記者
 東南アジアの訪問団のことですけれども、東南アジア、中国もある中で、あえてこの時期にどうしてシンガポールとタイの2つの国を選ばれたかという理由をお聞かせください。
 それと、あえて知事がわざわざ行かれる決意というか、思いはどういう気持ちであるのかということ。
 あともう1つ、昨日、中国−北京便を利用した団体客が初めて富山県に入ったということですが、これは一歩前進というふうにとらえることはできるんですが、今後の予定はまだ立っていない。2つ目以降が見えないという状況ですけれども、そういう見方をするとちょっと厳しいかなというふうに見えるのですが、そのへんの現状認識をどのように考えていらっしゃるのか、お聞かせください。

●知事
 今回、シンガポールとタイになぜ行くかというのは、さっき簡単にご説明したつもりだったんですけれども、まず観光の面でいいますと、この平成15年からの統計はまだ22年までですから、7年間でさっき申し上げたように、立山黒部アルペンルートベースですけれども、タイであれば189人だったのが3,224人、シンガポールは0だったのが1,180人と大変伸びていますし、またこうした2つの国は経済面でもなかなか好調で、今後、さらに増えていくことが期待できる。中国も大きなマーケットですが、現状ではさっき申し上げたように、まだ立山黒部アルペンルートベースですと1,000人、正確にいうと1,007人ということですので、中国も大事ですけれども、こうした東南アジアの国も大事にしたい。
 また、県内での、もちろんほかのタイ・シンガポール以外でも大事な国がないわけではありませんが、今、立山黒部アルペンルートベースでいうと、一番多いのが台湾、次が韓国、次が香港ですよね。台湾、韓国は何度も行っておるわけですし、これから大いに伸びそうな中国にも行っている。香港は以前に私自ら行っておりますし、その後、その成果もあって、香港からいらっしゃる方は、昨年でいうと1万1,000人を超しました。私がたしか香港に訪問したときは、これで何年たったか、18年か、19年ですから、2,000〜3,000人だったと思います。そういう意味で、その香港に次いで多いタイ・シンガポールというのが観光面で行くとすれば、大変順当ではないか。
 それからあわせて、東南アジアに本県から進出している企業が幾つかあるわけですけれども、そうした企業の意向を聞きますと、まずタイは進出企業の数もほかの同じ東南アジアの国よりも多いですし、シンガポールも大分前から多くて、最近余り増えていませんが、改めてこれから考えると、シンガポールはすぐそばがマレーシアであり、またインドネシアも近い。また、ご承知のように港湾とかいろんな面でもシンガポールは非常に拠点性のある地域ですから、今回、訪問先として選ぶには非常に適切ではないかと思っております。
 それから、もう1つ、中国のことを確か言われたかと思いますが、中国については今回向こうから訪問団が来るということで喜んでおりますが、その先が見えないから厳しいという話もありますけれども、これは私は、なかなか一挙にはいかないと思うんですけれども、それなりに順次、東日本大震災で直接被災した地域は別にして、富山や東京なども元気で安全だということは、この間相当あちこち、北京や遼寧省、中国の各方面の影響力がある方に、具体的な環境放射線の数字なども説明してまいりましたので、徐々に富山県をはじめ日本の大部分は安全で元気だというのは浸透しつつあるのかなと思います。
 それが証拠には、私が訪問したのは5月8日からの4泊5日でしたが、富山−北京便の搭乗率は、確か4月が約55%だったと思います。それから5月は約60%、6月はこれも約ですが65%と、逐次上がってきていまして、中国の航空会社の手の内はわかりませんが、一般的にいうと人件費なんかも日本よりは安上がりですから、損益分岐点もかなり低いところにあると言われておりますので、もう既に北京便(を利用した団体客)も来たり、中国からまだまだ観光客、ビジネス客が少ない中で健闘していますので、しかも、逐次上がってきていますから、私は、そういう意味では効果が出つつあると思います。
 同時に、もう既に3月に行って言ってきたのですが、また近く、中央省庁、特に観光庁には、もっともっと真剣に日本が安全だということ、元気で引き続き観光面で魅力があるところだということを、もっとしっかりPRしてほしい。観光庁に限りませんが、中央政府はもっともっと一貫した政策で、観光にしろ経済にしろ、もちろんエネルギー施策にしろ、もっとしゃんとしてほしいと、そういう気持ちでおりますが、それはそれとして富山県としてやれることは精一杯やっていきたいと、こういうふうに思います。

○記者
 新幹線と並行在来線のことを教えてほしいのですが、先日の県議会の特別委員会で、JRさんが鉄道資産の簿価による譲渡の意向と、あと関西方面の特急を富山には乗り入れないんだという意向を正式に表明されたんですけれども、これに対する県の対応を教えてほしいのが1点と、あと別の日ですけれども、同じ特別委員会で、並行在来線の第三セクター運営会社のトップ、社長をどうするかという質問がありまして、公募をしてほしいという声もありました。そういうことも踏まえて、三セクの運営会社のトップを決める時期の目処、あるいは公募を含めた決め方についてのご見解を教えてほしい。
 あともう1つは、先月末に、関西広域連合が、敦賀以西のルートについて、米原ルートを軸に部会をつくって、小浜と湖西ルート、そして米原、この3つのルートの検討をするということになったようです。建設促進同盟会の会長県として、現時点ではどのルートが望ましいというふうにお考えでしょうか。
 以上、ちょっと長いですけれども、よろしくお願いいたします。

●知事
 まず、並行在来線なり、また新幹線開業後の特急乗り入れについて、JR側が、今あなたがおっしゃったようなことを言われたらしいということは新聞にも出ましたし、ああそうかねと思いましたが、いずれにしても、JRさんはしっかりした会社ですから、なるべく自分の経営にとってプラスにならないことは当然嫌よと、株主に対する説明もあるし、やっぱりぜひ簿価で買ってほしいと。それから特急について言えば、新幹線の運行を安定的に、JRさんの立場から言えば、もちろんしっかり経営面でもプラスになるようにしようとすれば、特急というのはあえて運行する積極的な気持ちはないだろうと思います。従来の、先に新幹線が整備された地域でも、ほとんど例外なしに、確か特急は廃止されているんじゃないでしょうか。
 では、そういう厳しい客観情勢は以前から承知していたわけで、それでも粘り強くいろいろお話をしているわけで、そんな簡単な交渉ではありませんけれども、無償譲渡と簡単に言うことは難しいかもしれませんが、できるだけお話し合いでいろんな資産をできるだけ低い価格で譲渡していただけるように努力をしたいと思います。
 また特急についても、これは一方で私どもも考えなければいけないのは、新幹線ができた後の並行在来線のことを考えると、なるべく県民の皆さん、もちろん両隣の県の都合もありますけれども、県民の皆さんの利便性ということも考えて、できるだけダイヤ編成なんかもそれを優先に考えていきたいと思っているのですが、特急が来るということになりますと、当然、大阪方面から来るときに、それぞれ通過する県や都市の都合もあって、そのダイヤが必ずしも富山県にとって一番いいダイヤになるかどうかということもありますから、いろいろ考えると、例えば金沢で乗りかえても、時間の面、コストの面を考えても、必ずしも全部特急が残らなくても、それなりの利便性、またコストの面でも理解できるということになる可能性もありますから、これは今後の課題でしょうね。
 ただ、県民の立場から、またそこに住んでいらっしゃる地域によってもいろんな希望があると思います。今後、そうしたご意見、ご希望もお聞きして、少しでもそういうことにおこたえできる形にならないか。これは引き続き努力をしていきたいと思っております。
 それから、新しい会社のトップを公募でというお話もあったそうですけれども、どなたがどういう考え方でおっしゃっているのか、また詳しく聞いてみなければいかんと思っておりますが、これはまだ白紙です。ただ、普通に考えると、いずれにしても、鉄道の経営、それからこうした公益性の高い県民の日常の足を確保していくということ、それから、並行在来線の運行は、既存のほかの城端線ですとか氷見線とか、地鉄関係、ライトレール、いろんなこととの関連、また、まちづくりとの関係もどこかで念頭に置いてというふうに、幅広い見識、経験がある方がいいと思いますし、また何よりもリーダーシップを発揮できる人でなければいかんということですから、どういう方が望ましいのか、まさに今後考えて検討していくということになると思います。

○記者
 今の質問の再確認ですが、特急に関しては、総合的に考えると必ずしも残すということを求めていくという選択肢がいいわけではないというふうに考えておられるということでしょうか。

●知事
 極端に言って、全部残るということが、地元にとって、富山県の県民の皆さんにとっても本当に(それを全部残すことが)いいことなのかどうか、よく考えてみなければいけないと思っております。
 だから新幹線ができて、並行在来線も県民の足として残すわけですから、そのかみ合わせの中で、それからもう1つは、現実問題として、さっきも申し上げたように、特急が残ると並行在来線とのダイヤの調整が出てきますよね。特急の場合は必ずしも富山県の県民の皆さんにとって、そこだけ優先してダイヤが決まるというわけにはなかなかいきませんので、だから、例えば、皆さん、今北陸本線でもそうでしょう。ある時間帯、特急は次々来るけれども、普通列車はなかなか来ないといったような時間帯もあるわけで、そういったことも考えて、よくバランスのとれた答えを出していくということではないですかね。

○記者
 一部残すという、一部だけ残すように求めていくという選択肢も含めるということですか。

●知事
 これはまだそこまで個々の詳しい詰めはしていませんけれども、オール・オア・ナッシングじゃなくて、この時間帯は少なくとも残してくれてもいいじゃないかといったような議論の仕方もあろうかと思います。そういった点も含めて。
 それから、いずれにしても、県民の皆さんにもご理解いただかなければいけないのは、平成2年以来のいろんな決め事がありますので。また一方、JRさんは、今や民間会社でありますので、そうは言っても公益性の高いお仕事をされているじゃないかという議論はありますが、ですから、民間会社であるJRさんが受け入れられるそれなりの幅というものもあるんじゃないかと思います。
 私は富山県知事ですから、まず県民の皆さんの幸せとか利便性の向上、それから並行在来線が持続可能であること、そういったことを最優先に考えるわけですけれども、(物事やっぱり)今回の場合で言えば、一方でJRさんなりの考え方もあり、お立場もあると思いますから、ここは粘り強くお話し合いをしながら、できるだけ、そういうことだなというバランスのとれた答えが出るようにしたいものだなと思っていますが、ただ、今までの過去の例から見ると、なかなか厳しいものがあるということであります。
 それから、米原ルートにするかとか、3ルートの検討をどうするかという件については、これはご承知のとおりで、もともと一応政府が一旦決めたルートがあるわけで、これを変えるかどうかということについては、何といっても、そこに一番当事者になる福井県さんとか、あるいはもとのルートだと京都府さんとか、それから米原ルートだと滋賀県さんとか、いろいろお考えもあろうかと思います。もちろんJRさんや国の考えもあると思います。会長県である私が、今の時点で軽々にどのルートがいいということを申し上げるのは、差し控えたいと思います。
 ただ、関係県の知事さんなどとは全国知事会、いろんな場でお目にかかる機会がありますので、いずれにしても、北陸新幹線が早く敦賀はもちろんですが、大阪までちゃんとつながるように、そのことについての協力要請はこれまでもいたしておりますし、今後も努力していきたいなと思います。

○記者
 救急患者の受け入れ問題についてお聞きします。
 今、中央病院とか市民病院さんは今対応策を検討していて、近く県に報告する予定だと聞いています。この問題について、知事は改めてどこに課題があって、県としては今後どのように対応していきたいとお考えか、お聞かせください。

●知事
 私が報告を受けたのは、何日だったかちょっと正確にぱっと出ませんが、いずれにしても大変残念なことだったと思います。下肢切断に近かったと聞いていますけれども、従来のルールですと、2次救急で受け入れて―最初に声がかかったのは、たしか富山市民病院さんですか、いろんな事情で受け入れできないと、次にたしか中央病院に連絡があって、当番(の専門)医が当番の日じゃなかったからということですかね、連絡して、すぐに来れる場所ではなかったというふうに聞いています。
 それから大学病院は、ほかの手術もあったりしてというような、それぞれ事情があるんだと思いますけれども、やはりせっかく、たしかこの2月か3月(2月)に、救急搬送についてしっかりした基準を決めて申し合わせて、遺漏のないようにしようと決めたばかりのはずですので、今言ったような3つの病院、それぞれ課題もあったのかなと思いますので、その点については私から厚生部長に、休みの日であるけど、できれば皆さん都合つくのなら、土曜日(7月2日)にでも集まってもらって、十分どこが問題点、課題だったのか、どうしたらいいのか、早急に詰めて報告してほしいと言ってありますので、今いろいろ議論されているだろうと思います。その結果を待って、いずれにしても県民の皆さんに安心していただけるような体制に早くしなければいけないなと。いろんな関係者の方、いろいろ事情があったと思いますが、できるだけ連携を密にして、しっかりした体制にしなければならない、そういうふうに思っております。

○記者
 また並行在来線、特急の話に戻るんですけれども、先ほど知事がおっしゃったバランスのことについてなんですが、基本的には、サンダーバードが金沢止まりになった場合、金沢での並行在来線乗り継ぎを優先するのか、あるいは一部残すということは、本数を減らしてでも富山への乗り入れも含めて優先していくのか、現状は、どちらに軸足を置いておられるのか。

●知事
 それはまさにこれからでして、富山県にとって一番都合のいいのはこうだというのは当然あるわけですけれども、新幹線も来る、特急も今までどおり、並行在来線も定時的に県民の皆さんが一番都合のいい時間帯に動くと、こうなれば一番いいんですけれども、何度も申し上げるように、向こうは民間会社というお立場になって、大変しっかりしたご主張をかねてされているわけです。また、鉄道局、国交省さんもしっかり指導してもらいたいと申し上げても、今の鉄道事業法上はそういったことは鉄道会社が報告すればできるんですよと、それについて国は行政指導的なことは今やできなくなっているといったようなことをおっしゃる時代ですから、なかなか大変難しい課題だと思います。
 いずれにしても、(これから、)私の方は、もちろん県民の皆さんにとって一番利便性も高くて、経営も安定する形が望ましいわけですけれども、当然ながらそれぞれの立場の方がいらっしゃるわけですから、粘り強くお話し合いをしていくということになります。

※( )内は、発言内容を補足するため追加した部分などです。

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