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知事記者会見[平成23年度]

2017年6月8日

知事室 目次

臨時記者会見[平成23年8月4日(木)]

◆日時 平成23年8月4日(木)午後2時05分〜2時45分
◆場所 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項

内容 配布資料 動画
(1)放射性セシウムに係る牛の検査結果について リンク
(1枚)
リンク 
(5分6秒)
(2)23年産米に関する放射性物質の調査について リンク
(3枚)
リンク 
(11分9秒)

2 質疑応答

内容 動画
(1)放射性セシウムが検出された原因について
(2)稲わらの聞き取り調査、再調査について
(3)県内産牛肉の安全性について
(4)他の農産物の自主検査について
(5)検査費用、検査体制について
(6)米の2段階での調査について
(7)放射性セシウムが検出された牛の流通について
リンク 
(25分5秒)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

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記者会見録

1 知事からの説明事項

記者会見で説明をする知事●知事
 それでは、発表させていただきます。
 2点ありまして、1つは放射性セシウムに係る牛の検査結果の第3報ですけれども、これまで2回ともすべて全く不検出でありましたが、今回もすべて食品衛生法上は適合するんですけれども、3回目のものについては、1点だけ190ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されました。食品衛生法の暫定規制値を下回っておりますので、食用とすることには問題はありませんけれども、県としては、検出原因を調査するために、当該農場の稲わらの検査を実施しますとともに、今後、この農場から出荷される牛については、念のためその都度検査を実施しようということにいたしております。
 前にお話ししましたけれども、県内では、東日本大震災以降も、先般の7月19日から20日にかけての聞き取り調査でも、この原発事故以降収集された東北・関東地域のものは、購入し使用していないという回答を受けておりました。
 しかし、放射性セシウムが低濃度とはいえ検出されましたので、念のため、昨日、当該農場に対して、稲わら等の保管や使用状況を再度現地で確認調査を行いました。その結果、現在使用している稲わらは、昨年の10月23日に購入したものでありますけれども、稲わらの補充を行うために今月6月15日に新潟の業者の方を通じまして、20ロール(1ロール120kg)の宮城県産の稲わらを購入し、使用しないまま保管していたけれども、全国的な汚染問題が出てきましたので、これは新潟県の飼料業者から申し入れがありまして、7月22日に全量を返品していたということが判明いたしました。その品物は、現在、その農場にはないんですけれども、返品後に保管場所を清掃した際に、こぼれ落ちた稲わらが集めてあったことから、サーベイメータによる簡易検査を行いましたところ、放射能反応があったということであります。こうしたことから、この稲わらをさらに精密検査するために、昨日、民間検査機関に検査を依頼しまして、数日中には結果が出るというふうになりますので、その際に改めて公表したいと思っております。
 なお、今回、民間検査機関に検査を依頼しますのは、今、県独自で(牛の検査を)やっているんですけれども、非常に手いっぱいといいますか、ぜひ外部でやってもらいたいということでそういうふうにしたわけであります。
 なお、この農場については、検査結果を昨日通知しまして、今後出荷される牛については、先ほど申し上げたように念のためすべて検査する旨を伝えまして、その農場のご了解もいただいているということでございます。

 次に、23年産米に関する放射性物質の調査について発表させていただきます。
 昨日、農林水産省におきまして、汚染の可能性のある14都県を対象に玄米の調査を実施する方針が示されました。富山県はその対象になっておりませんし、また、東日本大震災に伴う福島原発事故の発生後、県内の大気中や上水、降下物の毎日の観測においても異常値は検出されていませんが、米は何といっても富山県の農産物の中の基幹的な作物でありますので、先ほども農協中央会の穴田会長からご要請いただきましたが、この際、念のため、安心のために、また富山米は安心でおいしいというアピールをするためにも、ぜひ自主検査をしてほしいというご要請もありましたので、県独自に放射性物質の調査を実施することにいたしました。
 調査の概要ですけれども、1つは、早生品種を収穫前に調査することで、いち早く県産米の安全性を確認するとともに、国の予備調査結果と比較したいということで、てんたかく(早生)は収穫期が8月26日ごろですが、これを対象に収穫1週間前に検査用に刈り取って、乾燥・調製した玄米を対象とする。各農林振興センター単位に4カ所程度想定しまして、16点を対象にしようと思っております。
 結果としては、富山県は合併が進んで15市町村でありますが、おおむね市町村単位に1カ所、富山市のように大きなところは2カ所ぐらい採るということになろうかと思います。時期は、したがいまして今月の20日頃を考えております。
 検査機関としては、富山県農林水産総合技術センターで、検査場所は富山県環境科学センターということでありまして、検査機器につきましては、ゲルマニウム半導体検出器、検体は約100gということであります。
 もう1点、収穫後調査もあわせてやろうということにしておりまして、収穫後に調査して、その安全性を確認したい。これは、てんたかくと中生のコシヒカリを対象にしてやりたいと。点数は、てんたかく、コシヒカリ、それぞれやりますので35点×2品種ということでございまして、おおむね旧市町村単位に1点ということになります。てんたかくは8月下旬頃、コシヒカリは9月中旬頃で、民間調査機関に委託しようということにしております。
 この上の2つの調査をやりまして、いずれにしても200ベクレル/kgを超えた場合には、調査地点を増やして、該当市町村の詳細調査を実施するということにしたいと思います。
 私どもとしては、そういうことになることはないであろうと思っておりますけれども、万万一の場合そういうふうにしようと。
 なお仮に、万万一ですが、500ベクレル/kgを超える結果となった場合には、国と対応を協議したいというふうに思っております。
 なお、結果については、検査翌日、また民間調査機関の場合は、検査報告のあった翌日に公表いたしたいと思っております。
 今の考え方を整理しましたのが次のページでございまして、これは国の方針と大体パラレルに私どもの独自調査をやろうということでございます。
 対象地域は、国の場合は先ほど申し上げた14都県でありまして、その中でも対象は、土壌調査で1,000ベクレル/kg以上である市町村、または、空間放射線量が0.1マイクロシーベルト/hを超える市町村となっております。
 本県の参考調査の欄を見ていただきますと、富山県では、土壌の放射性物質は文部科学省委託調査で近く8月中に分析することになっておりますけれども、下水汚泥溶融スラグで見ますと、先般やりましたもので20ベクレル/kgということになっております。
 下水汚泥溶融スラグというのは、下水の汚泥をさらに固化して、アスファルトの材料に使うようなものですから、よその県で土壌調査と下水汚泥なりスラグを両方とも調査したところを見ますと、土壌調査よりもさらに下水汚泥なりそれを固化したスラグは高い濃度が出るのが通例でありますから、富山県としては、下水汚泥溶融スラグで20ベクレル/kgですから、普通に考えて土壌調査で1,000ベクレル/kg以上の市町村には全く該当しない地域だともちろん思っているわけです。
 なお、空間放射線量についても、国は0.1マイクロシーベルト/hを超える市町村、14都県の中でもそういう市町村だけ調査すると言っているわけですが、富山県はそもそもこの空間放射線量は(自然界の放射線のレベルの範囲内であり、異常値は)不検出ということでありますので、それにも当たらない。そういう意味では、念のためにやるということはよく理解していただけるかと思います。
 それから調査方法ですけれども、国の場合には、土壌汚染で1,000ベクレル/kg以上は旧市町村ごとに1点とか、あるいは空間放射線量0.1マイクロシーベルト/hを超えるものはおおむね5点というふうに決めておられますが、富山県としては、今申し上げたような国の調査対象になったような地域に比べますと、放射線量が極めて少ない、あるいは(異常値が)検出されないという状態ですから、影響がないということであります。
 今回は収穫7日前に農林振興センターごとに4点程度、早生で16点、おおむね各市町村ごとに1点、また富山市みたいに大きいところは2点ということにしております。
 それから、調査結果の欄をごらんいただきますと、国は200ベクレル/kgを超えると「重点調査地域」というふうにして重点調査をやる。それ以下ですと、その他の調査をやるというふうになっておりまして、重点地域では、国の方針の下のほうを見ていただくと、おおむね15haに1点とか、「その他の調査地域」となると、市町村単位で平均7点という調査の仕方で、重点調査になると詳細調査をされるというふうになっているわけです。
 私どものほうは、私どもの今までの考え方ですと、200ベクレル/kgを超すことはあるまいと思っていますけれども、そのとおりの結果になりました場合には、それでも念のため収穫後、早生のてんたかく、あるいはコシヒカリともに旧市町村ごとに1点、そうすると大体35点で2品種となりますから、結局70点やる格好になるわけですけれども、それぞれこのゲルマニウム半導体検出器で調査をするということでございます。
 それから、万万一、200ベクレル/kgを超すような場合がございましたら、これは検体数を増やして詳細調査を実施したいと思っております。
 それからこれも万万一ですけれども、暫定基準値500ベクレル/kgを超すということがあれば、どう対応するかについては国と協議をしたいと思っております。
 もう1枚おめくりいただきますと、今申し上げたような参考調査、それから収穫後調査、あるいは参考調査、収穫後調査で仮に200ベクレル/kgを超した場合といったようなことについて図解してございますが、内容は今申し上げたとおりでございます。
 ということで、今回、牛についての検査結果、米について改めて今回調査をするということについて、発表させていただきました。
 以上であります。

2 質疑応答

記者会見で記者と質疑応答する知事

○記者
 2つありまして、1点は、最初の放射性セシウムが検出された件ですが、知事の話を伺うと、宮城県産の稲わらが保管されていたことが今回検出された原因と見ているということでいいのかという点が1点と、あと、米も検査するということで、県内には環境センターに1つしか検査器がないということですが、そのへんの検査体制は大丈夫なのかということが1点。

●知事
 まず最初に、牛の放射性セシウムが190ベクレル出た農場が1つあるということですけれども、これは先ほどもご説明しましたように、今、富山県は環境放射線濃度も自然値の範囲内ですし、水とかそういうのも異常が全くない中で、結局原因として考えられるのは、やはり宮城県産の稲わらではなかろうかと思っております。
 この当該農場で現地も職員に行ってもらって確認したんですが、大体畜産農家の稲わらというのは、牛が下にいてその上に稲わらがロールごとに置いてあって、以前からいずれ牛に食べさせるために納入したものから順次量を見ながら下に落としていくわけです。そういう意味では、今度の宮城県産の稲わらは、牛に給付される前に回収はされたんだけれども、上のほうに乗っかっていますから、ぱらぱらと少し落ちるのはどうしてもやむを得ないので、そういう部分が結果としては牛に影響したんじゃないかというふうに今の時点では考えておりまして、現に実際にぱらぱら落ちた稲わらだけを集めたものを簡易な調査をしましたら、結構放射線の反応があったということですから、恐らくはそういうことだろうと。しかし、念のために、今詳細調査をしているということであります。
 それから、今度米もやるということになると、今、ゲルマニウム半導体検出器で(牛の検査を)環境科学センターでやっているんですが、体制が大丈夫かという点ですけれども、これにつきましてはさっきも申しましたが、まず、牛に関連する190ベクレル出たところの農場の稲わらの精密検査につきましては、これは民間検査機関に検査を依頼して、やっぱり環境科学センターのほうも大分手いっぱいに近いということでそうさせていただいております。
 それから、米については、さっきもお話しした資料の中にございますが、参考調査のほうは8月20日ごろですけれども、農林水産総合技術センター、具体的には検査場所を環境科学センターで自主検査というか、自前でやれると思っております。
 ただ、収穫後調査については地点も増えてきますし、これは民間調査機関に委託して対応しようというふうにしているわけでございます。

○記者
 牛から放射性セシウムが検出されたということで2点伺いたいんですが、そもそも今回の検査は、まず、東北ですとかセシウムの汚染の可能性のある稲わらが、県内に流通しようがなかったという調査の結果があって、安全・安心を担保するための検査ということだったと思うんですけれども、結果的に流通という意味では、確かに県内の業者が宮城県産の稲わらを買っていたという事実が新たにわかったという点、聞き取り調査ではわかっていなかったことが、新たにわかったということに関してどのようにお考えかというのが1点と、あと、県産牛肉の安全・安心という面で、今回190ベクレルという数値が出たわけですけれども、県産牛肉の安全性、それから県民が安心だと思っていいのかということについてコメントをお願いします。

●知事
 まず、前段のほうですけれども、これは前回調査した際に、福島原発事故があった以降に収集された稲わらを購入して牛に食べさせたということがないかどうかを確認したわけですが、その際に、東北・関東地域からの稲わらの購入があるというのは2農場だったんですが、それはいずれも昨年の秋に収穫して屋内に保管していたということで問題がなかったわけです。
 今回の農場については、福島第一原発事故以降に収集された稲わらが一たん農場に入っていたんですけれども、新潟県の業者のほうで、これは汚染されている可能性が高いということで自主回収はされたと。したがって、当該農家の意識としては、牛に給付していなかったということで、その時点では報告がありませんでした。
 ですから、意図的に偽りの申告をされたということではないと思うのです。恐らくはその稲わらの汚染濃度がかなり高くて、ぱらぱら落ちたものだけでも結構大きな影響があったと。ただ幸い、影響はあったけれども暫定規制値よりはかなり下回った数字だということでありますので、前回の調査が必ずしもずさんだったということではなくて、それなりにきちんとやったんだけれども、一たん入って、しかし給付する前に回収されたというところまで、きちっと農家のほうも、結果的にはそこまでの回答をされなかったということかと思います。
 それから、190ベクレルの牛肉が流通することについてはどうかということですけれども、これは国の暫定規制値で500ベクレルというふうに決まっておりますし、それから現実にはどうかと。私もちょっと気になって確認しましたが、関東・東北でも、500ベクレル/kgを下回るものについては、これは現に流通しておりまして、しかも私はひょっとしたら値段もかなり低くなってしまうのかなと思ったんですが、流通関係者に聞いてみますと、値段もさほど全く検出されないという肉とあまり変わらない。特に最近は牛肉が出荷制限で品薄になってきているものですから、むしろ値段的には、ケースによってはむしろ以前よりも少し高値で取り引きされているケースもあるということであります。
 500ベクレルという国の基準、少なくとも国がいろんな専門家の意見も聞いてお決めになった値でありまして、現に流通しているということと、また500ベクレルのものを例えば1キログラム食べても、確かレントゲンを1回受ける影響の8分の1といったような数字もありますから、今までのところ、そういうものをお食べになった方が非常に健康面で問題があるというふうにも聞いておりませんので、しかも(今回検出された190ベクレルという値は)500ベクレルに比べてもかなり低い数字でございますから、検出されないのが一番いいんですけれども、検出されたものの暫定基準値の範囲内にとどまったということについては、そういう意味ではよかったなと思っております。

○記者
 今の質問とちょっと関連するんですが、今後、全戸を対象にした稲わら調査というのは改めて行う予定とか、考えはないですか。

●知事
 今回、今のような事例が出ましたので、実際には牛に稲わらを食べさせていなくても、一たん例えば汚染された可能性のあるものが入って、しばらくその農場にあって回収されたという事例がほかにないか、今の時点で電話で聞き取りをしたら、そういう該当する農場はないということでした。
 今度の新潟の業者さんも自主的に回収されたというケースですし、県内農家はもちろんですけれども、こういうことになっていますから、今の時点での調査に対してのお答えは信頼していいんじゃないかというふうに思っております。

○記者
 最初、月曜日に記者会見をされたときに、現状では汚染は考えられないというふうに知事がおっしゃっていて、それで190ベクレルという規制値内ですけれども、出てしまったということは、かなり本当に知事の「大丈夫」と言った言葉が、逆に揺らいでしまうのではないですか。
 県が検査するというやり方も問題はないとおっしゃったんですが、もっと最初のときからきちんとそういった、もしかしたら出る可能性があるのではないかといった、もっと丁寧な聞き方をしていれば、こういった事態も防げたのではないかと思うのですが、かえってこの検査によって不安を招いたということはないでしょうか。

●知事
 それは、ぜひ記者の方にも自然体で素直に聞いていただきたいなと思うんですが、私はこうして全部で(牛の検査を)3回目までやりまして、それはもちろん全部不検出であれば一番よかったと思うんですけれども、1頭だけ190ベクレルと出ましたけれども、やっぱり今度の検査をやってよかったなと思いますし、それから、確かに月曜日にお話ししたときには、とにかく県内に汚染された稲わらが流通していないという報告でしたから、それならまず理屈上は出るはずがない。したがって、調査をしないという判断もあったと思うんですね。実務的には先週までそういうふうに思っていた方もいたと思うんですけれども、全国的にそういう不安感みたいなのがありますのと、畜産農家のほうからも、いっそきちんと検査をしてもらったほうが、富山県産は安心だよと、胸を張って言いやすいと、むしろ検査してもらったほうがいいという声が週末ちょっと出てきましたので、そういうことであれば、そういうふうにおっしゃった畜産農家も、恐らく全員が不検出という結果になると思っておっしゃっていたんだと思いますけれども、結果として、1頭だけにしろ出たと。その原因を確認したら、まだ最終結論に至っていませんが、確かに汚染された疑いのある稲わらを食べさせてはいないんだけど、一定期間それが農場に運び込まれて自主回収されたという経過があって、それのこぼれた稲わらを食べたことによるんじゃないかということが判明したわけです。もちろん先般の調査のときに、暫定的にしろ、稲わらがその農場に入っていて、また回収されたというものがないかまで調べるべきであったと言われれば、確かにそこまでやれば、そのほうがよかったなと思いますけれども、うちの農林水産部の職員も、精いっぱい努力してくれた結果だと。また、農家のほうも別にごまかそうとかそういうことではなくて、ちょっとそこまで思い至らなかったということなので、これはご理解いただけるんじゃないかと思っております。

○記者
 また月曜日に聞いた話なんですが、牛肉をやられるということで、またほかの農産物はどうですかと聞いたら、業者の要望がないからということでしたが、きょうは要望があったということでこのようになったんだと思います。
 青森県なんて、かなりの品種の農産物を補足してやっていらっしゃるという事実があるんですが、今後、ほかの農産物を対象に、県で自主検査をやっていかれるという考えはございますか。

●知事 
 今の時点では、ほかのものまでとは考えていませんが、今回、こういうふうに自主検査しようという決断をいたしたのは、なかなか方針を示してくださらなかった国が、昨日、14都県にしろ、一定の基準、考え方を示して調査するというふうにされ、一方でそれを受けて、これが例えば東北だけとか、関東でも茨城、栃木ぐらいまでだったら、あるいはそういう声が出なかったかもしれませんが、長野や新潟まで対象になったとなれば、立山連峰に遮断されているとはいえ、やっぱり隣の県ですから、農家の皆さんが、特にお米は、富山県の農産物のまさにこれこそ基幹的な農作物ですので、ぜひやってほしいと。そういうことになれば、私としては、国がそういうふうに14都県やることにしたと、それを受けて農家の方が、今まではそういう声はなかったわけですけれども、隣まで国が心配だからやるということになれば、安全ともちろん信じているけれども、念のためやってもらえないかということであれば、これはやっぱり受けとめて、迅速に実施を決断するのが、むしろ今の富山県庁のとるべき道ではないかというふうに考えたということでございます。

○記者
 お米の検査のほうなんですが、これは農林水産省の対象外ということで、費用はどのようにされるのですか。

●知事 
 これは自主検査ということですから、国は基本的には国の指示であるところについては、全額国が持つかどうかは別にして、検査は今の食品衛生法上は都道府県の事務だとなっておりますから、しかし多分国が指示してやるんですから、全額かどうか別にして、国がそれなりに負担をするんじゃないかと思います。富山県の場合には、国がそこまで求めていないというか、むしろ当面必要はないというふうに国は判断したということだと思いますけれども、すぐお隣まで国がやることにしたと。また、県内農家の人たちからそういう切実なご希望があるということで、それを受けとめて自主的にやるわけですから、これを直接、例えば、今の時点で国に検査費用を出してくれというのは、なかなか難しいものがあるかなと。
 ただ幸い、環境科学センターで既に機器も整備されておりますし、また費用そのものはとてつもない金額ではありませんので、言わば需用費というか、そういうようなたぐいのものですから、ただ、外部に委託する分はもちろん少しお金はかかりますけれども、そういう点については、例えばこれで今後、万万一、暫定規制値を超えるような、そういうことがあれば、これは全体としては、やっぱり東京電力なり国の責任じゃないかと。これは言わなければならないと思いますが、結果として暫定基準値を上回ることがない。県民の皆さんの安全・安心、また富山米のブランド力アップのための自主検査ということになると、いきなりそれを国に負担すべきだという議論になるかどうかですね。これはもう少し状況を見ながら判断したいと思います。
 しかし、また同時に、こういうことですから、国に例えば特別交付税などを計算する際に考えてもらうとか、いろんな今後の推移を見ながら検討してまいりたい、こういうふうに思っております。

○記者
 今ほどの関連ですが、今のところどれぐらいかかるというような概算ですか。

●知事
 まず、米のほうは、外部に調査委託しますと、1点2万円ですから、例えば35カ所2品目やると70点ということですので、140万円に消費税の分を掛けた数字ということになろうかと思います。
 なお、検査体制充実という点で言うと、ゲルマニウム半導体検出器については、もう1台増強しようと、かねて発注しておるんですけれども、これは全国でこれのニーズが高まっているということもあるのと、精密な機械ですから、きちんとつくらなければいけないということで、確か、今、注文はしているんですが、追加の機器が来るのは、確か9月中旬ぐらい、9月ごろじゃなかったかな。

●農林水産部 太田次長
 末ぐらいです。

●知事
 9月末ぐらいになると思います。そうなると、さらにまた体制が強化されるということです。

○記者 
 米の調査のほうですが、2段階と言われていますが、農家さんの自家消費に加えて、流通の過程というか、業者を通じて販売するなり、直接販売するなり、いろんな流通の過程が想定されるから、2段階での調査が必要であると判断したのかどうかということが1つと、あと、前回の資料をちょっと忘れてしまったので、確認までなんですけれども、この190ベクレルの牛というのは、これはこのまま市場に流通することになるということでしょうか。

●知事
 まず、前段のお米のほうですけれども、2段階に分けたのは、今回の自主検査のきっかけにもなった国の調査は、予備調査と本調査に分けておりまして、まず、14都県について、さっき申し上げたように土壌調査で1,000ベクレル/kg以上の市町村、それから空間放射線量が0.1マイクロシーベルト/h以上を超える市町村、こういったところをそういう概括基準みたいなもので調べて、そこで200ベクレル/kgを超えれば、さらに本調査で重点調査をする。それから、そこまで至らない200ベクレル/kg以下ということであれば、もう少し簡便な調査をするというふうに2段構えにして、やっぱり不安が高まっていますから、早いうちに本当に放射線濃度が米の出荷規制をしなければならないほどの状態のものがどの程度あるのかというのを、早い段階で確認をして、本格調査につなげたいというお考えだと思いますので、富山県としても、自主検査ではありますけれども、そうした国の調査のやり方を参考にしながら、できるだけそれを生かしたやり方をしたほうが、国の調査と本県の調査の比較もできて、こう言ってはなんですが、かなり汚染された米がよそで出る場合もあるかもしれませんが、幸いにして富山米は全く出なかったとかということになれば、富山米の安全性を早い時期からアピールできるということもありますので、どうせやるなら国の調査と並行してやって、比較できるようにしていきたいということであります。
 かねて、富山米のブランド力アップということに努めていますから、基本は安心・安全のためであっても、なるべく国の全国調査とうまく比較できるようにしていったほうがいろんな意味でいいんじゃないか。安心・安全の面でもそうですし、富山米のアピールという面でもいいんじゃないかと思います。
 それから、190ベクレル出た牛の流通の件でしたか、それはさっき申し上げたように、全国的に500ベクレルを下回っていれば全く普通に流通しているわけで、全く検出されない牛とあまり値段も違わないと聞いていますので、あとはまさに民間の取り引きということになるわけですね。

※( )内は、発言内容を補足するため追加した部分などです。

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