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知事記者会見[平成22年度]

2017年6月8日

知事室 目次

定例記者会見[平成22年7月2日(金)]

◆ 平成22年7月2日(金)午後1時30分〜2時15分
◆ 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項
(1)富山県南米親善訪問団について(国際・日本海政策課)
(2)富山県消防学校・防災拠点施設(仮称)の実施設計及び展示設計の概要につ
いて(消防課)
(3)富岩運河緑地におけるレストランの出店者の決定について(港湾課)
(4)みんなで育てる「とやまっ子みらいフェスタ」の開催について(児童青年
家庭課)

※配付資料は、関連ファイルをご覧ください。

2 質疑応答

1 知事からの説明事項

○知事
 第1点は、今回、南米訪問、私の場合は特にブラジルを訪問するということでございます。今年は、お手元資料にありますように、富山県人の方がブラジルに初めて移住されてから100周年という節目の年だということと、ブラジル富山県人会が設立されまして50周年ということ、それから、富山県とサンパウロ州が友好協定を結びまして25周年というふうに、いわば三重の節目の年でございまして、かねてからぜひ知事がブラジルを訪問してほしいという大変強い要請がございました。今回、私が予定どおり訪問しますと、富山県知事としては、15年ぶりに南米を訪問することになります。
 なお、前からアメリカのニューヨーク在住の富山県人の皆さんから、ぜひアメリカにも来てほしいとかねてから言われていたものですから、今回ブラジルを訪問する際に、飛行機の都合上、ちょうどニューヨーク経由で行くことになりますので、ニューヨークにも寄って、それからブラジルに行くと、こういうふうにしております。
 お手元資料にありますように、特にブラジルのサンパウロ州は、先ほど申し上げたように、友好県省の関係になって25周年ということもございますし、また、州政府が推薦されました方を海外技術研修員として受け入れている。また、サンパウロ大学からの学生で日本語を勉強しているという方に奨学金を交付しているということもございますので、そうした皆さんとも訪問して交流をしたいと思っております。
 それから、サンパウロ州のミランドポリス市の第3アリアンサ村、ここに昭和2年に富山県の方が入植されまして、第3アリアンサ村というのを開拓されました。原生林というか、大変な荒れ地を艱難辛苦(かんなんしんく)に耐えて開拓されたところでありますけれども、ここに富山県は昭和53年からご要請がありまして、日本語の教師を継続派遣しております。今は17代目の方を近く派遣することにしておりますけれども、ここも訪問をいたしたい。また、ブラジル移住100周年と県人会創立50周年記念式典というのをサンパウロ州でやりまして、今のところ400人ぐらいの方が、少なくとも300人ぐらいはお集まりになるというふうに伺っていますので、そこで皆様にごあいさつをしたり交流を深めたりしたいと思っております。
 なお、ニューヨークでは、ニューヨーク富山県人会の会長さんは、メトロポリタン美術館の学芸員をやっておられた方で、ニューヨークではなかなか著名な方と伺っていますけれども、この方々を中心に70人ぐらいの方が会員でいらっしゃるということで、ご都合のつく方といろいろお話をしたい。その後、ニューヨークの総領事館や、うまく時間が合えば国連本部等も訪問します。何といってもアメリカは世界の覇権国ですし、ニューヨークは経済の一大拠点でありますから、ここで最近の経済情勢を含めた諸状況、また、これまで富山県は、東アジア中心にいろんなことをやってきましたが、今後、アメリカという国とどんなふうな交流とか企業の進出を支援したり、お手伝いができるかといったようなことも含めて意見交換をしてまいりたいと思っております。その他、日程表もありますけれども、ご覧いただきたいと思います。

記者会見で記者と質疑応答する知事 それから、次に「富山県消防学校・防災拠点施設」の実施設計、また、展示設計の概要についてご説明をしたいと思います。
 この実施設計・展示設計がまとまりましたので、今からお話しします。今後のスケジュールですが、お手元資料にありますように、今年の10月から本体工事に着手をする。そして、再来年の4月に開校するということで準備を進めております。
 また、せっかくつくる施設でありますので、広く県民に開かれたものにしたいということで、今年度「教育訓練計画等策定委員会」、これは消防吏員だけじゃなくて消防団員の方、これは一般県民の方のボランティアですから、また、各自治会単位での自主防災組織の方とか、そういった方々の防災訓練なんかも幅広くやりたいと思っていますし、また、お子さんたちにも防災体験、防災訓練、そういったことを勉強してもらう、そういう開かれた施設にしたいと思っておりますので、この策定委員会についても役所の人ばかりではなく、幅広く有識者に集まってもらって進めることにいたしております。年内にそうした教育訓練計画も取りまとめたいと思っているわけでございます。
 それから、実施計画の特徴がこの四角の中に書いてありますけれども、ちょっとこちらも見ていただきながらと思いますが、その前に2枚おめくりいただいて全体像、この資料を先にちょっと見ていただきますと、1つは東側に正門がありまして、南側はもうしばらく行くと神通川ということですけれども、入り口に体験型の学習施設を配置しまして、今申し上げた消防団員の方、自主防災組織の方も含めて、あるいはお子さんたちも含めて防災の体験訓練等もできるというふうにしていきたい。
 それから、右側が消防吏員、団員の皆さんが主として訓練する屋外訓練場ですけれども、そうした訓練風景をこの芝生スペースで見学に来たお子さんたちも見られるようにしていこうと。また、通常時、災害時に多目的に使えるアクティブモールですね、大屋根のある半屋外空間も確保するというふうにしております。
 また、屋外訓練場、それから広域訓練拠点施設で主訓練塔は高さ45メートルとありますが、日本一の高さになります。また、放水訓練場というのも1万平米ぐらい用意してありまして、緊急時にはヘリポートとして転用可能です。
 あと、広域訓練施設で実際の火災訓練とか水難救助訓練とかいったようなことができる。それから、建物が倒壊した場合の救助訓練もできるというふうになっております。下のほうを見ていただくとおわかりいただけると思います。
 全体の姿は説明しましたが、その中の主訓練塔でございまして、これは高さ45メートルで、こういう消防学校・防災拠点施設の訓練塔としては日本一の高さになっております。こういうところは、ここで(ロープを渡る)訓練をやっていますけれども、それだけじゃなくて、例えばビルが火災に包まれてそこに人が取り残されているという場合に、進入して助けるというような訓練とか、実践的な訓練ができるようになっているわけです。
 それから、この地域では45メートルの高さで、いわば一つのランドマークということになりますので、デザイン等も考えまして、頂きは行灯を想起させるような特徴的なものになっております。この中層階はオフィスビル様式にして、進入訓練なんかもできるようにしたということでございます。
 それから、以下こちらを見ていただきますと、これは正面入り口のすぐそばにある体験型学習施設ですけれども、まず1階は、これは全国で初めてこういうやり方にしたと思いますが、富山県の地形だけじゃなくて、春夏秋冬、季節ごとに富山県というのは起こる災害にも特色がありますので、そういう角度からの体験なり展示をすることにしております。1階では、春夏秋冬に応じてシンボル的な映像を出しまして、これが全体を紹介した図で一部を取り出したのはこの図ということですけれども、例えばここでは地震体験とか津波の体験ができます。
 ここから入っていきますと、馬で昔引いた消防の機械ですね。これ馬引蒸気ポンプ車と言うのでしょうかね、文化財的価値があるんですが置いてあります。それから、今申し上げた地震体験、津波、それからシンボル映像が四季折々に出てきて災害が発生する特色があらわれています。富山県の消防の歴史とか地域防災活動、救助体験等、この富山県の四季、地形と合わさって説明するようにしております。
 それから、2階は、今申し上げたように、春夏秋冬に応じたいろんな体験ができることになっていまして、例えば冬は何といっても雪が富山県は多いわけですけれども、雪崩体験なんかができるような施設がありまして、これをこういうふうに非常にリアルに体験できる施設は、全国で富山県のこの防災拠点が初めてということになっております。それから、春はフェーン現象で強風災害があるわけですけれども、「井波風」「あいの風」とか言う県内の局地的な風の特徴を解説しまして、それによる火災等の被害防止のための心得を紹介するというようなことになっております。
 また、ちょっと飛ばしましたが、寄り回り波はやっぱり冬に大体来るわけですね。入善で1人亡くなった寄り回り波被害も2年前の2月でしたけれども、これ(映像装置)は、7メートルぐらいの高さになっていまして、実際に波がそういう高さまで、波がまさに高波になって襲いかかってくるということが映像でリアルにわかるようにしたい。これは当時の入善の被害状況ですけれども、そうしたものも映して、敏速にいかに対応したかというような、また、今後同じようなことがあったらどう対応すべきかということがわかるようにしてあります。
 それから、夏のところを見ていただきますと、流水体験もできると。15センチ、30センチ、45センチの水深の中を歩く体験をしていただいて、水の深さによって歩きづらくなるというのを子供たちにもよく体験してもらうようにする。それから、風雨の災害体験とか、これも実際に40メートルとかというようになりますと、本当に吹っ飛ばされてしまいますから、とりあえず20メートルぐらいの強い風を吹かせると、人体や歩行にどういう影響があるかというようなことがわかるようにする。
 それから、富山県は、そもそも県が石川県から分離独立した経過が、水との戦いをぜひ優先した県政を実現したいということで始まった歴史がありますが、安政の大地震のころからの経過ですね。これはデ・レーケさんというヨーロッパでも著名な技術者を招聘したけれどもうまくいかなくて、日本の赤木正雄さんとか、そういう人たちが最後は何とか富山県の立山砂防等にしっかりした見通しをつけたということとか、それから、秋はたき火などで火災が出る場合もありますので、初期消火とか煙体験なんかもするというふうにしております。
 それから、3階は、立山、黒部が非常に美しく見える場所でありますので、ここで見学に来たお子さんたちがお弁当なんかも食べられるとか、ここで応急救護体験、また、山岳救助なんかも映像等で見ていただくとか、そういうことをやることにしております。
 ということでありまして、24年4月に開校を目指して頑張りますので、また皆様、ぜひご関心を持って取り上げていただければと思います。これができると多分、県内はもちろんですが、よその県からも見学に来たり、せっかくそういう立派な施設があるならそこで訓練させてほしいといった申し入れも出てくるのではないかと思っております。

 第3番目は、富岩運河緑地におけるレストランの出店ということであります。
 1枚おめくりいただきますと、この場所を見ていただきますと、ここが皆さんご承知の天門橋でありまして、スターバックスコーヒーさんがこの辺にあるわけであります。ここに今富岩運河のソーラー船「sora」がこの辺から発着していますけれども、ここにレストランをつくりたいと考えておりました。
 かねてから、スターバックスコーヒーさんに立地していただく以前から、レストランに来てもらうとしたらこの辺だなと思っていたわけです。大変県民の皆さんに愛されている富岩運河環水公園ですから、ご希望の方に公正に競争していただくということで、この間、公募をして審査をしてまいりました。最終的にお手元資料にありますように、アイ・ケイ・ケイ株式会社、これは本社は佐賀でありますが、今既に富岩運河環水公園周辺に結婚式場で進出されています。ここの会社が、皆さんご存じでしょうか、フレンチの鉄人である一流シェフ、坂井宏行さんのフランス料理を提供するということです。イメージパースを見ていただきますと、これはまだ概念図でありますけれども、1階がブラッセリーで2階がレストランということでございます。
 先ほど申し上げたように、スターバックスコーヒーさんも大変評判がいいように思っていますが、やっぱりもうちょっとレストランとかブラッセリーみたいなものが欲しいなという声もかねて県民の皆さんからお聞きしていましたので、そろそろそういう時期になったかなということであります。
 なお、富岩運河環水公園そのものは、基本的には平成22年度、来年の3月で完成します。それにあわせてレストランを開店すると、こういうことでございます。
 なお、お手元資料の4枚目になりますか、ここに坂井宏行さんのプロフィールがあります。皆さん、多分よくご存じじゃないかと思います。坂井さんクラスの人にしっかり監修してもらった料理が提供できれば、県民の皆さんはもちろんですが、県外から、例えば観光やビジネスに来る方も立ち寄っていただける施設になるのではないかと期待をいたしております。

 それから、次に、「とやまっ子みらいフェスタ」の説明をさせていただきます。
 これは、昨年、一昨年と子育て支援、少子化対策に力を入れまして、ご承知のように昨年の6月に子育て支援条例、それから、この3月にそれを受けた基本計画をつくったところでありますが、これに基づいて「みんなで育てる とやまっ子 みらいプラン」というものを基本計画でつくったわけですが、これに沿って22年度は県内2カ所で「とやまっ子みらいフェスタ」というものを開催したい。それで、富山会場では、富山国際会議場や富山市民プラザ等を活用してやりたい。
 次のページに概念図というか、PR用のパンフレットがついていますのでご覧いただきたいと思いますが、子育て支援に大変ご尽力いただいている方に対する表彰式や講演会もございますけれども、全国的に著名なタレントさんをゲストにお招きしてトークショーをやったり、また、実際に子育てでご苦心されている皆さん、有識者の方も含めて討論会をやったりということを予定しております。ゲストタレントの照英さんとか、藤本裕子さんとか、高岡会場のつのだりょうこさんとか、原坂一郎さんというのは、2枚後ろに講師のプロフィールが上がっていますので、またご覧いただきたいと思います。
 以上で、私からの説明は終わらせていただきますので、何かご意見、ご質問があればお答えします。

2 質疑応答

記者会見で記者と質疑応答する知事○記者
 今ほど説明ありました消防学校の件ですけれども、県外からも来ていただけるような施設になるということだったわけですが、これは他県からというのは、意味とすると修学旅行なり遠足なりそういったものを誘致していくとか、観光みたいなところも考えていらっしゃるのでしょうか。

○知事
 基本はもちろん、まずは防災訓練、防災の観点からまず県民に使ってもらう。また、消防学校と併設ですから、消防吏員とか消防団員の訓練の場にするというのがもちろん一番の基本でありますけれども、今申し上げましたように、全国でも相当特色のある防災拠点施設で、さまざまな体験もできる施設になりましたので、見学に来てそこで勉強したりという方々とか、おっしゃるように修学旅行とかというのも、まずは県内の方がもちろん優先ですが、今言ったようなことは、おっしゃるように十分考えられるのではないかと思っております。せっかく今、観光戦略プランというのもつくってやっていますので、こういった消防学校・防災拠点施設も新たにつくる場合にも、やっぱり県民の方々に利便性が高くて、しっかり学んでもらえる、楽しんでもらえるというのが基本ですが、県外から来た方も関心が持てる、楽しめる、学べると、こういうものにしたいなと思っております。

○記者
 参院選が告示されてから、今選挙運動をやっているわけですけれども、各党が打ち出したマニフェストや政権公約等などについて、知事はどういったものを注目していらっしゃるかというのを1点と、この前の選挙に比べましてマニフェストというそれ自体がちょっと色あせてきたなというような感じがするのですが、知事はそれをどう感じて、その原因はどんなところにあるかなというふうに思われているかお聞かせください。

○知事
 まず、後のほうのご質問から申し上げますと、私はマニフェストというのは、やっぱり選挙で国民の皆さん、県民の皆さんの信を問う際に、自分が政権を担ったらどういう政治をするか、政策をやるかということをあらかじめ、余り抽象的ではなくてある程度具体性を持ってお約束、まさに政権公約をして、それについて信を問うて国民、県民の皆さんの多数のご支持が得られたところが政権を担うということなので、趣旨としてはマニフェストといいますか、政権公約をしっかり発表してやられるということは大変結構なことだと思います。
 ただ、最近、ちょっとマニフェストのイメージがひところほどの輝きを失ったとすれば、それは大変申し上げにくいのですけれども、昨年、マニフェストでいろんなお約束をされて、そして政権をとられた内閣が8か月余りでお代わりになったわけですけれども、なかなかマニフェストに示されたとおりに実現できなかったとか、あと一歩でできるというならいいんですが、かなりほど遠い状態になったり、また、今度の選挙では大分内容が変わってきたり、そういうことについて国民、あるいは県民の皆さんの中に、ちょっとマニフェストというものに対するイメージというか、少し変わったというか輝きを失ったというか、そういう面があるのかなと。
 そういう意味では、私も政治家の端くれですけれども、私自身も知事選挙に出たとき、これまで二度マニフェストを出していますけれども、やっぱりそこで県民の皆さんにお約束したことは極力実現するように全力を尽くす。また、できそうにもないことはむしろ言わない、書かないということでないかと、そういう点は自重、自戒しなきゃいかんなと思っております。
 また、前段のご質問について言いますと、今の趣旨とも絡みますけれども、特に政権をとられた側は、昨年のマニフェストと今回のマニフェストを比較しますと、随分内容がお変わりになった点がある。ある意味では、割合実現しやすいものになりつつあるというか、あるいは昨年はそういう一つの理念、考え方に沿って高い目標を示されたけれども、実際に現実にはなかなかそれは難しいので、現実的なものになってきたとも言えると思います。
 それで、それ以外の政党もそれぞれいろんなご主張、政策をマニフェストなりアジェンダなりいろんな言葉が使われていますが、提示されて国民の皆さんの信を問うておられるわけで、私はそういう政策論争といいますか、今の日本が、世界が今世界同時不況の中ではありますけれども、東アジアとか中国、あるいはインドとか最近ではブラジルとか、あるいは資源大国のロシアとか、こういった国々が力強く新しい未来を築いていく中で、ちょっと日本の国は経済の面でもかつてのような輝きを失いつつありますし、ある意味では低迷も続いている。国家財政も大変な危機にある。
 こういう中でありますから、やっぱり国政でどうしてもこれは国民の皆さん真剣にお考えいただいて、そしてこういうふうに現状を打開して日本の新しい未来を築きますという、できるだけビジョンを示して、それに対して適切な判断を国民の皆さんからいただくというこのプロセスは大事にしていただきたいので。どこの政党がとはなかなか申し上げにくいわけですが、ぜひ難しい課題を正面から受けとめて、しっかり問題提起もして、国民の皆さんがどの政治、どんな方向の政治が望ましいのか、選択しやすいような政策提示をして競い合っていただければありがたいなと。やっぱり中央政治がしっかりしていただきませんと地方も大変困りますので、そういうことでやってほしいなと。
 また同時に、与野党通じて、かつてに比べますと地域主権型の国づくりとか地方の意見を尊重しようとか、少なくともスローガンとかお話としては、そういうことが以前よりは少し色濃く出ている面がありますので、そういう傾向はありがたいと思うのですが、逆に言うと我々地方も一層自覚をして、しっかり県民の皆さん、国民の皆さんのさまざまなご事情やお考えというものも踏まえた政策提示を自治体としてもやっていかないといかん、また、地方として責任を持ってやるべきことはしっかり取り組まきゃいかん、そういう思いを新たにしております。

○記者
 今ほどの質問の関連ですけれども、過去のマニフェストを見ていますと、一部の政党については整備新幹線について考え方を載せておられますけれども、政府の中核を担っている民主党のマニフェストについては、整備新幹線の記述がないと。この点についてどうお考えでしょうか。

○知事
 私は、北陸新幹線について言いますと、富山県はもちろん、北陸・信越地区、ひいてはこれまでなかなか日が当たりにくかった日本海側にしっかり光を当てて、日本の国土構造そのものをもっといいふうに変えていく、日本列島をもっとしっかり活力ある国土にしていくと、そういうために必要だと思っていますので、それは本当はそういうこともしっかり前向きに明記してもらえば、なおよかったなと思いますけれども、これまで今の新政権でいいますと、昨年9月に発足されて以来、「コンクリートから人へ」ということをひところ非常に強く言っておられたんですが、割に早い段階から前原国土交通大臣にも何度もお会いしましたし、北陸新幹線なりは、いわゆるそういう意味での「コンクリート」ではないというふうにご理解いただいて、それなりに22年度予算も配分していただいていますので、ぜひそうした事情を、また、日本全体として見てもこの新幹線というのは必要なプロジェクトだと、特に北陸はそうだということはご認識をいただいて、積極的な姿勢で対応していただくことを期待したいと思います。

○記者
 2点ありますけれども、1点目が、先ほどから続いていますが参議院選挙についての質問で、知事という立場から見て、さまざまな論戦が展開されていますけれども、注目すべき論点があれば教えてください。あと、もう1点が、きょうの午前中に菅総理が富山のほうにやってきましたけれども、空港でもしお会いしていたら、どのようなお話をされたか教えてください。

○知事
 まず、後のほうですが、残念ながら今回、総理にお会いする機会はありませんでしたので、特に今回お願いするということはなかったということであります。
 今の参議院選挙での、もっとこうしてほしいというようなことですが、なかなか網羅的に申し上げるのは難しいですけれども、私は、もう少し突っ込んだやりとりをしてもらったらなと思うのが、例えば経済の成長戦略なんかもどうしてもやっぱり話が総論的な点にとどまっておりますけれども、与党・野党それぞれの立場はありますけれども、もう少し突っ込んだ政策論争、特に今地方の疲弊が、富山県なんかは地方の中ではまだまだいいほうですけれども、地方の疲弊が著しいのは皆さんご承知のとおりで、地方の活性化、もちろん日本国全体の経済を新たに成長させるために、総論的にはこの間の成長戦略もそれなりにまとまってはいますけれども、具体的にそれをどう実現していくのか。そういうことが、例えば地球温暖化対策のようなものとどういうふうに具体的に絡むのか、もう少し深めていただければなと。
 それは同じく言えば、今度の政権が打ち出されました財政運営戦略も同じで、毎年毎年の基礎的財政収支の赤字を、半分ぐらいにすると言われたり、また、そういう過程で消費税の議論もされているわけですが、私は以前、財政を少し専門的に仕事をした立場から言いますと、本当に財政の収支赤字を、遅くとも2015年だから、5年でその赤字の基礎的財政収支の赤字の対GDP比を2010年の水準から半減しますというふうになっていますよね。遅くとも2020年までに黒字化ということですけれども、これも経済成長率、例えば名目成長3%と見て、この2015年までに半減するということがいかに大変な努力を要するかということは、私は与党の皆さんもひしひしと感じていただきたいし、野党の皆さんも、本当にそれってどうやって実現するのか、もっと踏み込んだ論戦をしてもらったらどうかと。そうしないとこの数字だけがひとり歩きをして、また三位一体改革の悪夢の再現みたいなことになっても困りますし、いろんなところにやはり課題があると見ます。
 こういう点は、幸い今度の財政運営戦略では、地方に必要な一般財源は実質的に22年度の規模を下回らないようにするというようなことも書いてありますので、配慮はそれなりになされていますけれども、いろんな政策をもっと踏み込んで議論していただいて、そういう中で国民の皆さんの適切な審判をいただくということが望ましいかなと思っております。

○記者
 1つ前の質問に絡んで言うのですが、新幹線の問題で、少し前に、公示の日ですか、前原大臣がいらしたときに、2014年度までの北陸新幹線金沢の開通というのは保証するということを明言されたのですが、その一方で、並行在来線の問題に関しましては、議論の必要があると述べるにとどまったわけですね。以前から、知事は並行在来線の問題について、JRの関与ということでおっしゃっておりましたけれども、このご発言に関して、何かご意見ですとか思ったところがあればお願いします。

○知事
 これは残念ながら、前原大臣が富山県にいらしたときは、私がまだ東京に行って農水の政務官とかいろいろな方とご議論をして、ちょうど帰ってくるので入れ違いだったものですから、じかに聞いていませんので、報道されたことぐらいしか知らないのでちょっとコメントしにくいのですが、一般的に申し上げれば、並行在来線については、私は確かにマニフェストにも書いていないし、ちょっとそういう点では明確ではないのですが、少なくとも前原大臣は、これまでの経過から言えば、並行在来線の経営が容易なことではないというか、大変深刻だということは、富山県が出した資料や説明、また、他の県からもそういう説明が出ておりますので、相当認識はされていると思いますので、これはしっかり取り組んでいただきたいと思っていますが、今の段階で具体的な方向性が示されているわけではないのは、おっしゃるとおりだと。これからもしっかりと働きかけをしていきたいと思います。

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