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知事記者会見[平成22年度]

2017年6月8日

知事室 目次

定例記者会見[平成22年8月4日(水)]

◆ 平成22年8月4日(水)午後3時03分〜3時40分
◆ 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項
(1)ニューヨーク及びブラジル・サンパウロ州訪問の活動報告について
(2)チューリップ新品種「砺波育成116号」の品種名の命名について

※配付資料は、関連ファイルをご覧ください。

2 質疑応答

1 知事からの説明事項

記者会見で説明をする知事○知事
 まず、ニューヨーク及びブラジル・サンパウロ州訪問の活動報告でございます。
 お手元に訪問先ごとの活動報告、記録写真集、あと、特にブラジルについての社会経済の状況を取りまとめて、ご参考までにつくりましたものがありますのでごらんいただきたいと思います。細かな話は別としまして、今回の特にブラジル訪問では、大きく3点ありまして、大変感動もしましたし、今後に向けての成果といいますか、考え方の整理もできたかと思っております。
 1つ目は、今回、ブラジルには富山県人の移住100周年、また、ブラジル富山県人会ができて50周年、それからサンパウロ州と富山県の友好県州の25周年と、3つ節目があって、めったにない年なのですが、そういう際に、サンパウロ州に県知事としては15年ぶり、また、アリアンサ地区の第3アリアンサ地区というのは富山村とも言われるわけですが、県知事として27年ぶりに訪問することができました。開拓初期の、言葉に表し難いといいますか、筆舌に尽くしがたい県人の皆さんのご労苦と、また、幾多の困難を乗り越えて、それを克服してきたご業績というものをじかに目にし、伺うことができまして、県人の2世、3世、4世の皆さんとの交流も深めることができましたし、また、今後のご活躍を励ますといいますか、激励することもできました。
 財政難で国も地方も厳しい時代ですけれども、例えば第3アリアンサ地区に毎年、富山県から日本語教師を派遣していまして、ことしが17代目で大木さんという方が行ってらっしゃるのですが、こういうことはやはり続けていかなくてはいけないなと思いました。そういう教師の方が行っているので、2世ぐらいだといいのですが、3世、4世になるとなかなか日本語も使わなくなってきますので、そういう意味で、日本語なり日本文化なり、そういうものをお伝えする。また、この第3アリアンサも、開拓の成果ある反面、やっぱりサンパウロの市とかいったようなところから発展していきますから、過疎問題もありますので、こうした派遣事業などはやっぱり大事であるということを改めて認識もさせてもらいました。
 それから2つ目は、戦前戦後に入植された県民の皆さんをはじめ日本の方全体がそうなのだと思いますが、戦後に進出した本県のものづくり企業も含めまして、ブラジル社会の中で大変活躍されて、信頼され、また、親近感も持たれているということを各地で実感をいたしました。
 こうした非常に困難を乗り越えて、異なった文化・社会の中で信頼を勝ち取り、実績を上げていくということは、ぜひ今の富山県の子供たち、あるいは若い人たちにもこうした事実を学んでいただいたらどうかと思います。そういう意味では、ふるさと教育とか近現代史、今いろいろ準備しておりますが、県内や日本の国内で、あるいはもちろん世界で活躍しても、本拠は日本という方だけではなくて、こうしたブラジルのようなところに移住して頑張って成果を上げられた方々についても、しっかり次の時代に残して、また、若い人に学んでもらう、発奮してもらう、こういったことも必要じゃないかなと思います。
 それから3点目は、ブラジルは国土や人口、経済、いずれの規模も大変大きくて、かつ資源大国である。資料を見ていただくとわかりますけれども、とにかくうらやましいぐらいいろんなものが豊かです。かつ経済の面でも、例えば航空機産業なんかは、ある意味では日本より優れている点があるわけで、そういう部分も分野によっては出てきています。
 しかし、一方では、社会資本も含めたインフラの未整備とか、所得格差が大きくて貧困問題、治安問題があるとか、税制、財政なんかも構造改革の必要性があるとか、いろんな課題も抱えてらっしゃるわけです。
 一方、ブラジルは平均年齢29歳だそうですけれども、日本は国土が狭くて、高齢化が進む、少子化が進むという国でありますが、まだまだ技術や、まじめで勤勉な人材、イノベーションにチャレンジする人たちもたくさんいるわけです。また、独自の文化もある国ですから、ブラジルと日本がうまく連携すれば、お互いによいところを結びつけ合って、足らざるところを補えれば、これは世界の中で大変な存在になり得るという面もあるのではないかと感じました。
 そういう意味では、今、海外研修員の受け入れとか県費留学生の受け入れとか、あるいはサンパウロ大学、これはブラジルで1番というか、南米で1番と言われる大学ですけれども、これは国立ではなくて州立大学なのです。サンパウロ州立大学ですけれども、これの日本文化研究所に日本語や日本文化を勉強する人に奨学金なんかもささやかながら出しているのですけれども、こうしたこともこれから継続する、内容の充実を図るといったようなことも検討しなければいけないかということを感じた次第です。
 それから、ニューヨークにつきましては、やはり世界の経済・文化・政治の中心と言っていいところでありますので、そこで富山県の皆さんが県人会に加わっている方でも70人ほどいらっしゃいますが、大変各分野で頑張っていらっしゃる。幸いニューヨークの商工会議所の専務理事さんとか、また、アメリカの政治の世界では今、存在感を高めてらっしゃる上院議員のイノウエさんの令夫人でUS−JAPAN Councilの会長をされて、民間ベースの日米交流に尽力されている方とお会いできたり、いろんなことがありまして、これからも、富山県を観光や物産、いろんな面でアピールしていくということで、いろんなパイプづくりもできたかなと思って、これもよかったなと思っております。
 それから、今回は、必ずしもそこまで期待していなかったのですが、実現したのは、ニューヨークでは池田悠里ちゃんにお会いできまして、大変順調でお元気でありました。早く退院されることを願っております。
 それから、サッカーの闘莉王選手の祖母の田中照子さんにアリアンサでお会いしまして、これも大変うれしいことでございました。そういう意味で大変、今回、印象深い訪問になったと思います。
 あと、ざっと見てもらいますと、1枚おめくりいただくと、最初はニューヨークで、特に土肥信一さんというのは、元メトロポリタン美術館の学芸員でいらっしゃるのですが、40年やられた方ですけれども、現在それだけではなくて、「美術の医師」「美術館の外交官」などとも言われた方で、大変、現地の文化の世界では著名な方で、こういう方々にお会いできて、親しくいろんなものをご同行いただいて見せていただいたというのは、これは非常によかったなと思っております。
 それから、4ページは、ニューヨーク総領事でありますとか、ニューヨークの日本商工会議所の専務理事の狩野さんといったような方にもお会いできたということであります。イノウエ女史(ハワイ州選出のイノウエ上院議員のご夫人)にもお会いしたと。
 それから、5ページは、サンパウロ市ですけれども、日本ではなかなか考えにくいのですが、ブラジルの場合も、昨年はマイナス0.2%の経済成長でしたが、ことしは7%の見込みということで、大変発展しています。活力もある、そういうところもつぶさに見ることができました。
 また、ブラジルは、たまたま大統領選挙がこの10月にありまして、これまでサンパウロ州の知事をしておられた方が有力候補として立候補されているものですから、知事さんもご多忙で、そのご後任の方も都合がつきませんでしたが、教育局長官のソウザさんという方にお目にかかりました。この方は、州立大学の学長とか連邦政府の教育大臣をやったというような経歴の方で、大変これも話が弾みました。
 以下、6ページ、7ページは、さっき申し上げたようなことであります。8ページは、サンパウロ大学の日本文化研究所で、奨学金の対象になっている学生さんや教官とお話しする機会がございました。9、10ページは、アリアンサ地区についてです。11ページは、ブラジル富山県人会創立50周年・移住100周年、これの記念式典の様子でございます。
 それから、立山フレンド会というのがサンパウロというか、ブラジルにできておりまして、これは県費留学生とか富山県への海外技術研修員のOB、OGの皆さんでできておりまして、集まった方だけでも60人ぐらいいらっしゃる。大変、皆さん富山県にいい印象を持っていただいているようで、こういうことがこれからのグローバル社会の中では、地道ですけれども必要なときにパワーを発揮するということになるのではないかという思いを強くした次第であります。
 あと、写真集もありますので、またごらんいただきたいと思います。

 次に、チューリップ新品種「砺波育成116号」の品種名の命名について説明をさせていただきます。
 ここに写真がありますのでごらんいただきたいと思いますが、4月にもこういう申請をしますとか、名称の公募をするというお話をしたかと思います。一般公募の結果、「春のあわゆき」という名前になりました。あわゆきというのは、「万葉集」にも出てくる表現であります。
 新品種は、花の色が八重咲きには少ない白系で、花の中央部がここにもありますように盛り上がる、珍しい花型でございます。
 それから、公募は4月から5月にかけ行いまして、延べ9,300点余り集まった中から命名検討委員会で選びまして、こういう名前にしたということでございます。(3)のところに選考理由が書いてございます。
 それから、今後の進め方ですが、23年度、24年度は県の農林水産総合技術センターの園芸研究所で種苗の増殖をします。また、品種登録が済む予定の25年度からは、生産者段階で生産、販売を開始する。また、オランダでの評価を確認した上で、オランダでも品種登録の可能性を検討する。これまでも、4品種をオランダで登録済みでありまして、収入等も出てくるということにもなります。

2 質疑応答

記者会見で記者と質疑応答する知事○記者
 まずは、9月補正予算についてお聞かせください。
 昨年度は、国から大型の補正予算が組まれたとともに潤沢な財源のもとに、さまざまな経済対策がなされたと思いますが、今回の場合はその財源もありません。一方で、二番底の懸念もある中で、どういった方針で臨まれるのかということをお聞きしたいことが1点。
 あとそれと、夏休みで恒例の、大変恐縮なのですが、今年の知事の夏休みの過ごし方についてお聞きします。

○知事
 まず、前段のご質問でありますが、9月補正の実際の実務的な検討というのは事務レベルである程度始めつつあるのだと思いますが、私のところに上がってくるのはお盆を過ぎたころだと思います。
 私の考え方としては、おっしゃるように、昨年の場合は、富山県も含めて、全国知事会がぜひとも経済対策、雇用対策をやってほしいと国に積極的に働きかけて、政府も当時応えて、かつてないほどの補正予算を組んでくれたわけです。今年は、もちろん景気がある程度持ち直しているということもありますけれども、知事さんによってもいろんな考え方があるかもしれませんが、私はやはり今一番大切なことは、景気の二番底といったような懸念を払拭して、それから日本経済がどうも長期低迷にあるのではないかと、こういう不安を払拭するための新たな成長、飛躍をした戦略を立てて、必ずしも公共事業優先ということではないのですが、新たな成長戦略に基づいた総合的な経済対策がやっぱり必要ではないかということを、鳩山政権のころから言っておりますし、菅さんにはまだ直接お会いしていませんけれども、この間も経済産業大臣直嶋大臣にお会いしてお話をしております。
 この間の参議院選挙の結果、また、それ以前の鳩山内閣のちょっと袋小路に入ったような情勢の中で、なかなか新しい経済戦略を立てて、それを実行していくという体制になりませんでしたが、私は菅総理には、何か国会答弁でやっぱり経済対策も必要かもしれないとか言ってらっしゃるようですが、財政事情も心配なのはよくわかりますが、やっぱり経済のパイを膨らませないと、実は財政再建もできないわけですから、ここはしっかりとした経済戦略のもとにやってほしい。本当はそれが打ち出されていれば、富山県の9月補正予算もそうしたものを受けてというふうに編成しやすかったのですが、とてもそういう状況ではありません。引き続き県財政は厳しいわけですけれども、精いっぱい税収、交付税、その他いろんな財源の見通しも立てながら、また一方で、県民の皆さんのさまざまなご要望、必ずしも経済に限りませんが、いろんなご要望があると思いますが、そういうことにもしっかり耳を傾けて、なるべく富山県を元気にする、そういうものにつながるような政策を優先して、もちろん昨年のような規模の大型の補正はちょっとあり得ないと思いますが、できるだけ必要な補正予算は組みたいと、このように思っております。地道ではあるけれども、目配りをしたものにしたいと思っております。
 それから、私の夏休みでございますが、お盆の前後に少しはとりたいなと思っていますが、今年は、もともとブラジル、南米訪問は、さっき申し上げた3つの周年行事が重なったということもあって、これは数年前からぜひ行ってほしいということでしたし、また、この5月の連休とその連休明けに、中国・台湾訪問はもともと予定していたのですが、予定外のロシア訪問も入りましたので、本当に知事という仕事は、皆さんどう思っておられるかわかりませんが、それなりに忙しいという面もあるものですから、こうして海外出張というようなことで貴重な時間もそこに割かざるを得ませんでしたので、夏休みは余り大型にはとれそうにもないなと。しかし、やっぱりできるだけとれるものはとって、健康にも留意して、元気で富山県政に取り組めるように工夫をし、努力してまいりたい、こういうふうに思っております。

○記者
 東京都のほうで100歳以上の高齢者の方々が、亡くなられている、もしくは行方がわからないというような実態が全国で話題になっておりますけれども、それに関連して、特に富山県内ではそういった事例はないようですが、知事のご見解ですとか、県としては何かこういった姿勢で臨むとかというものがあれば教えてください。

○知事
 幸いですね、富山県では最高齢の方が110歳で、小矢部市に住んでらっしゃるのですが、お元気でお過ごしだというふうに伺って、これは小矢部市にも確認してございます。
 100歳以上の高齢者については、国の百歳高齢者等関係調査に基づいて把握しておりまして、それから、富山県の場合は、ご存じかと思いますが、県の施策でケアネット21というのをかねてからやっております。これは市町村と市町村社会福祉協議会と連携してやっているのですけれども、地域ごとにご高齢の方、障害のある方の支援活動、特にひとり暮らしのお年寄りなんかの訪問などもしまして、それからかわりに買い物に行ってあげるとか、冬は雪の除雪をやってあげるとか、そういうこともみんなで工夫してやっている。それからまた、老人クラブの方にもご協力いただいているということでありますので、東京都のああいう残念な事例は県内にはないはずだと思っております。
 今年も、高齢者の方、これは100歳ということではありませんが、88歳になったような方にはお集まりというか、ご希望の方に県内4カ所でご長寿をお祝いするとともに、一層心身ともに元気になってもらうようなイベント等も予定しておりまして、若い人ももちろんですが、ご高齢の方もできるだけ健やかに、安心して暮らせる富山県にしたいと思っていますので、そういう姿勢でやっていきたいと思います。

○記者
 先ほどのブラジルの評価、成果ということで、2点目に、偉人の紹介といいますか、子供さんたちの教育に使っていきたいというお話がありましたが、具体的にはどのような、例えば、松沢謙二さんを偉人の紹介コーナーで全国に紹介したりとか、どのようにお考えですか。

○知事
 そうですね。これは、各論は教育委員会なり知事政策局の実務担当者とも打ち合わせなくてはいけませんが、例えば今、私からもお願いをして、教育委員会で日本の近現代史に関するテキストをつくってもらっています。ある程度考えていただいているはずだと思いますけれども、富山県の歴史、それから日本の歴史、近現代史をやる中で、なるべくふるさと富山についても触れるというふうにしています。そういうときに、富山県の出身の方が富山県内で活躍した、日本国内で活躍したという方々だけではなく、特にブラジルへの移民というのは、これは国を挙げてやった政策ですから、そういう中で、必ずしも以前に言われていたような、初めから豊かな農地ではなくて、大変な密林で、荒野を本当に苦労して、現代の我々だったら本当にすぐにでも逃げ出したくなるような、本当に困難な地域で頑張って豊かな農地にされてきた、そういう先覚者というか、高い情熱、志、気概を持った人たちがいたということを、ぜひ若い人に学んでもらいたい。
 それから、さっき言われた偉人的なところで取り上げるというやり方も、いろいろあると思いますが、これはやっぱり教育委員会なり、実務担当者によく検討してもらって、また、学識経験者の意見も聞いてバランスのとれた対応にしたいと思っております。

○記者
 後期高齢者医療制度についてなんですが、厚生労働省が先日、新たな高齢者医療制度について、運営主体は区市町村による広域連合がやるのか、県がやるのか、どちらかになるか、知事としてはどちらがふさわしいとお思いでしょうか。また、そのほか、何か注目すべき論点等ありましたら、ご所見を伺わせてください。

○知事
 これは、運営主体が誰かということもさることながら、やっぱりまず基本は、後期高齢者医療制度については不幸にして大変評判が悪く、現政権は廃止するというようなことも、確かはっきりおっしゃっていたはずで、廃止して新しい制度をつくるということですが、ただ、私は当時から県議会答弁でも申し上げておったはずですが、何となく世間で漠然と思われているよりは、いろんな経過措置とか激変緩和措置を手厚くしたからという面もありますけれども、それなりに落ち着いてきたかなと思います。実際に市町村の実務者もそういうふうに思っておられますし、それから一般の県民の方からも、その後よくよく制度が周知されて、皆さんご自分で現に負担が軽いわけですから、そうすると、かなりの人、国保に加入していた人はむしろ保険料が下がったりしていますし、それからいろんな意味での格差も、ある意味では是正されたとか、ご高齢の方も一定のリーズナブルな範囲で負担をするとか、割合、ひところに比べると理解されてきた面もあると思います。
 ですから、これを変えるなら、もっといいふうに変えていただきたいわけで、まずそこの設計をきちんと、新政権がそれこそ責任を持って、ああいうふうに言ってしまったからしようがないということではなくて、少なくとも今の制度よりも、なるほど合理的だなと、ご高齢の方の負担を軽くするというだけではなくて、若い人の負担、今、現役で働いている人たちの負担も、余りおかしくならないようにしてほしい。
 一方で、公費負担を上げれば上げるほど国の財政は大変ですから、バランスのとれた案をつくってほしい。バランスのとれた案がつくられて、その運営主体として、市町村が入った広域連合がいいのか、あるいは場合によっては県がやったほうがいいのか、あるいは県が市町村と一緒に広域連合に入ってやるのかとか、いろんな考え方があると思うので、この点、私は市町村や国民の皆さんの声にもう少し耳を傾けて対応したい。かといって、今の段階で当然みんな市町村がやればいいというような、かたくなな考えではなくて、柔軟にこの辺は考えていかなくてはいけない。
 ただ、これは国全体の制度ですから、これまでは、市町村の皆さんが入った広域連合で、富山県の場合には、少なくともそれなりに落ち着いてきているように思うので、あえて変える必要があるのかないのかということについては、国のほうがどういう新たな高齢者医療制度、後期高齢者医療制度にかわる制度を提示するのか、その辺も踏まえた上で、運営主体についても妥当な案を示してほしいということかと思います。
 それからもう1点、今の高齢者医療について気になる点といいますと、私はこの間、和歌山で開かれた全国知事会議の場でも申し上げて、余りマスコミの方には取り上げられませんでしたが、少なくともこれまで厚生労働省の高齢者医療制度改革会議で議論されている中で、ブラジルに行っていましたから、直近の情勢はあるいはちょっと承知していない部分があるかもしれませんが、念のため言いますと、後期高齢者だと、75歳以上の方は被用者保険に入っていた人もみんな一遍に1つの制度というふうになるのですが、7月中旬の段階では最有力とされているいわゆる宮武案というものは、被用者保険に入っていた方は、高齢者になってもずっと最後まで被用者保険の、例えば健保組合のほうで見るとされ、それ以外の人は国保に来て、その人たちについては、宮武案というのは65歳以上を、それ以外の64歳までの方と区分する制度にするという案になっています。
 これは、話せば長くなりますが、この案に基づく厚生労働省の試算には問題があって、あの案だと公費負担は減り、国が一番負担が減るのですが、自治体の負担も若干減る。では、どうするのだというと、64歳以下の人の保険料が増える。
 それからもう一つは、75歳以上はもう既にそういう仕組みになったわけですが、65歳から74歳までの方は、今までは市町村ごとにも保険料に大分差があったわけです。それを一本化するという考え方ですから、当然、保険料が上がる人が出てくるわけですね。それについての手当てが少なくともないといけない。普通、公費負担をそのために増やしますというのであればいいのだけれども、公費負担はもとの後期高齢者医療制度よりも減るというのでは、なぜそれが一番有力なのか。何か財務省さんに厚生労働省さんが押し切られてそういう案になっているのか。しかし、審議会の議論がそういう力関係で決まるというのは困ったものだなと思います。
 ですから、このことについては、私は知事会の場で、こういう問題があるということを提起して、この会議には知事会代表で愛知の神田知事さんが出ておられますから、神田知事にもしっかり、こんなおかしな結論にならないように、知事会を代表してしっかり発言をし、頑張ってほしいと、必要なら私も応援しますよということを申し上げておきました。これからも、そういう姿勢で頑張りたいと思います。

○記者
 ブラジル訪問の成果の3点の中の3番目のところで、まず日本とブラジルとの連携の大切さというのを考えているということで、サンパウロ大学の日本語、日本文化専攻の学生への奨学金の支援みたいなところで、内容の充実を図ることも検討していきたいというようなお話がありましたけれども、これは具体的に何かどういった形で検討しているのかをお聞きします

○知事
 充実というか、少なくともこの財政厳しい中ですが、この制度は存続させる、あるいは充実することも考えたいと申し上げたので、具体的にこうするということまで、はっきり方向を出したわけではないのですが、いろんなことが考えられると思います。
 学生さんや、あるいは日本文化研究所の教官の方のご意見もまた聞こうと思いますけれども、研究テーマは、割に今「源氏物語」とか「枕草子」とか、割合そういう古典をやっており、日本文化研究所だからそれもそうなのですけれども、一方で、アニメのことをやっている人も若干はいらしたのですが、日本文化というのはもう少し幅が広い。
 古典も大事だけれども、やっぱりこれからの日本、ブラジル、世界ということを考えた文化の交流というものが必要なので、もう少し何か新しいやり方、工夫がないかなということを、これから模索をしていきたいということです。

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