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知事記者会見[平成22年度]

2017年6月8日

知事室 目次

定例記者会見[平成22年11月5日(金)]

◆日時 平成22年11月5日(金)午後2時00分〜2時45分
◆場所 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項
(1)富山県ふるさと文学館(仮称)の基本設計の概要について
(2)平成22年度重点施策レビューの実施について

※配布資料は、関連ファイルをご覧ください。

2 質疑応答

1 知事からの説明事項

記者会見で説明をする知事○知事
 1つ目は、ふるさと文学館(仮称)の基本設計の概要であります。
 お手元資料を先に見ていただきますと、ふるさと文学の総合窓口であるとか、また、気軽に楽しみ学んでいただく、また、深く調べる・発表する、また、新しい創作の動機となるその場の提供というのが基本理念であります。
 ご承知のように、もともと知事公館であったところでございまして、庭なども大変風趣に富んでいますので、この庭もなるべく活かして、旧知事公館も最小限度の改修等はいたしますけれども、できるだけ現状のまま活用したい。どうしても足りない展示等のスペースは増築をする、こういう考え方で整備をしております。
 まず、建築設計の特徴ですが、周辺の住宅街に調和したものにするとか、また、緑豊かな庭園を活かして、静かで落ち着いたたたずまいにするとか、また、松川からのアプローチを主にしまして、庭園に面した深い軒を持つ空間から入り口に誘導するとか、また、後ほど見ていただきますが、完結した空間の「蔵」と開放的な「土間」で構成された展示空間とする。今回このあたりが大変特色となっております。また、庭に面したエントランスの周辺に、無料開放しますライブラリーとかショップ、また、親子スペースを配置するということであります。
 展示のイメージとしては、大伴家持の越中万葉から今日に至るまでの1300年、また、立山連峰から日本海に至る豊かな自然と、そこで働き、暮らしてきた県民の皆さんの歴史から生まれてきたゆかりの文学をわかりやすく紹介する。純文学だけではなくて、漫画とか映画、アニメ、こういったものも取り上げるというふうにしております。

文学館模型の展示(模型を用いて説明)
 全体像を見ていただきますと、これが現在の旧知事公館と、従来の庭園ですけれども、こうしたところは今でも大変魅力的な空間だと言われていますので、できるだけそれを活用する。それから、新しく展示スペースを設けるようなところは、まとめて増築して渡り廊下でつなぐ。それから、今周辺のやや高い塀になっているところはこの後若干見直すことになると思います。庭園も歩けるような、散歩なども楽しめるような形にしよう。こちらが松川ですけれども、この部分(庭園の南側の部分)が今県有地になっておりまして、他の建物が建っていますが(取り壊してアプローチにします。)、ここのあたりは仮に駐車場と考えております。松川側から、あるいは北側から入って通り抜けて歩くことができるメインのアプローチだと考える。そしてこれは無料で入ることができる入りやすい雰囲気にしてあります。また、庭園も楽しめるということであります。
(2枚目の資料のパネルについて説明)
 まず、Aについては、北側、教育文化会館側から見た部分の絵です。
 それから、Bの絵というのは、松川から来たアプローチで、ここ(B)から見るとこういうふうに見えます。ここは南北に通り抜けができるのですけれども、ひさしが出ていまして、雨が降ったりしても歩けるようになっています。
 このCの絵というのは、ここはエントランスラウンジ、ライブラリーとかショップを楽しめる空間にして、また椅子も置いて、本を読みながら、時々庭園を見て楽しめるようにする。
 それから、Dの絵は最初の展示の導入部でございます。メインの通りは通り抜けることができ、ここは無料ゾーンになります。ここからチケットを購入して入っていただくということです。もちろん子供さんは無料ということです。ここに導入展示を置く。それから、ここ(南側の蔵)に常設展示がある。ここ(北側の蔵)は企画展をやるときの展示スペースです。
(3枚目の資料のパネルについて説明)
 Eの絵は、こちらのほうから庭を見たパースでありまして、非常にゆったりとした庭園を文学に親しみながら楽しめる空間になっております。この中は、万葉集で詠まれたかたかごの花でありますとか、ツバキとかハギとか、こういったものも適宜植えまして、県民の皆さんに楽しんでいただくようにしたい。
 Fの絵は、旧知事公館のところで、喫茶室と書いてありますけれども、今の開設建設準備委員会の中の議論では、軽い食事といいますか、レストラン的要素もあってもいいのではないかという議論になっていまして、今後最終的に決めますけれども、ここからテラスと庭を見た図になっております。
(4枚目の資料のパネルについて説明)
 それから、お手元の資料だと4枚目になりますけれども、これは先ほど申し上げた導入展示のあたりでありまして、親子連れで導入展示、富山県ゆかりの文学者ということで、例えば堀田善衞さんとかそういったような方々がここに展示ということになります。それから、こうしたケースも置きまして、「大伴家持物語」とか、それから、歌なども表示をするということになっております。
 それから、越中万華鏡ということで「山岳文学物語」、大伴家持の時代から、神様が住む山としてあがめられた立山信仰とか山岳文学、そういう流れも新しく展示したいと思います。
(5枚目の資料のパネルについて説明)
 それから、常設展示の中で、お手元資料も見ていただきますと、越中万葉の世界に子供たちなんかも関心を持ってもらおうというので、例えば折り紙オブジェというのですが、壁面に大伴家持の歌とか背景となった風景も浮かび出てくる、そういった工夫をしようとしております。
 それから、越中万華鏡をのぞくと、富山のゆかりの人たちの業績を紹介したようなイメージ映像が流れるといったような工夫をしていますし、また、ヘルン文庫とか先人を紹介する展示室でありまして、全体だとわかりにくいかもしれませんが、例えばヘルン文庫はこういったところに幾つかに分けて位置付ける、こういうふうにしております。
(6枚目の資料のパネルについて説明)
 それから、これが企画展示室のイメージでありまして、年に3回か4回は企画展示をやる。親子スペースというのは、親子でアニメとかゲームとか、あるいは万葉かるたとかを楽しめる。これはもともと無料で入れるゾーンですけれども、そういう文学館にしたいなと思っております。
 基本設計はこういうことで固まりましたので、これから実施設計に入っていきまして、もちろん予算編成作業もあるわけですけれども、23年度には工事に入って、24年の夏くらいにはオープンしたい、こんなふうに考えております。

 それから、2点目ですけれども、平成22年度重点施策レビュー、オータムレビューと言っているのですけれども、私も含めて三役と各部長、次長、課長で、ここにあります子育て・少子化対策ですとか、地球温暖化対策、あるいは在宅介護、施設介護といった福祉の問題、それから、医療の問題、また、経済成長戦略の問題、雇用の問題、それから、今農業もいろいろな新しい局面にありますし、また、クマ対策なども含めた森の再生、明るい里山づくり、また、人づくりの問題、こういったことをこの間にしっかり議論をして、そして平成23年度当初予算、これは国の、中央政府の予算編成等の動向も見きわめる必要がありますけれども、進めていきたい。今日からスタートいたしますので、ご承知おきいただきたいなと思っています。
 以上で、私からの説明は終わらせていただきます。

2 質疑応答

記者会見で記者と質疑応答する知事○記者
 2点お尋ねしたいと思います。いわゆるTPPと事業仕分けに関してです。
 まず、TPPのほう、これを参加することについての是非についてはどうお考えなのかということと、あと仮に参加した場合に県への影響額みたいなものを試算しておられるのかどうか。聞くところによると、鹿児島県なんかは5,000億円以上とはじいているらしいのですけれども、もしそういうのがあればお願いします。
 あと特別会計の事業仕分けですけれども、一連の特会の廃止の判定とかを受けて、全体のご感想と、あと県への影響をどういうふうに見ておられるのか。このことについてお聞きします。

○知事
 最初のTPPの件ですけれども、これはご承知のように中央政府のほうでも、このTPPに入らないと日本経済が世界経済の中で置いていかれる。入れば、むしろ自動車産業をはじめいろいろな輸出も原則関税がゼロというのが大前提のようですから、輸出産業等にとってプラスが大きくて、経済活性化につながるという、そういう視点が示されております。ご承知のように、一方で、農林水産省は、これに入ったら、原則関税ゼロですから、日本の農産物は競争力を失って壊滅的な打撃を日本の農業が受ける、とんでもない、こういうような議論になっているわけで、今、中央政府の中でもいろいろな論議がされて、近く政府としてどうするのか、意思決定をされるのではないかと思います。
 もちろん農林水産省の計算や経済産業省の計算でやれば、形式的に当てはめればこうなるとかいろいろ計算ができないわけでもありませんけれども、政府全体として、内閣府の試算もあって、農業へのマイナスの影響を含めてもトータルではプラスだといった試算もあるのは承知していますけれども、今の段階で、富山県がTPPがあったらこうなるというような具体的な数字は差し控えたほうがいいのではないかと思います。
 ただ、私としては、これはやはり基本的には中央政府が責任を持って判断すべきことですから、総合的な判断をしていただいて、日本の経済、産業というものが、世界経済の中でいろいろ困難な課題はあってもそれを乗り越えて大きく成長していく、そういうスタートになるようにこの問題はしっかり対応していただきたいと思います。いずれにしても、原則関税ゼロですから、経過措置とか例外とかを置くような交渉もしていただけるのかなとは思いますけれども、よほどそこをタフな交渉をしていただかないと、本当に日本の農業、富山県の農業も大変大きな影響を受けるのではないかと思います。
 そこで、工業、農業、さまざまな産業、国民生活への影響を踏まえた総合判断をしていただきたいのですが、仮にそういう判断の上で参加するという場合は、できるだけ農業への影響が少なくなるようなタフな交渉もしていただきたいし、いずれにしても農業にはかなり影響が出ますから、いろいろ交渉した上で参加するとしても農業への影響は避けられないと思いますから、その場合には、しっかりとした日本の農業が生き残っていけるように、将来に希望が見えるようなしっかり思い切った対策をあわせて講じないといけないだろうと思います。そういったことも含めて懸命なる判断を中央政府に求めたい、こういうふうに思います。

 それから、事業仕分けの問題をどう考えるかということですけれども、民主党さんにおかれましては、昨年の衆議院選挙のときにはたしか無駄をなくせば16.8兆の減と大変大きな数字を上げておられたのですが、実際は昨年の実績でたしか約7,000億円くらいだったと思いますし、それもいろいろな見方があって、削減したと言っている7,000億円も、実は名前を変えて似たようなものが結局予算に載っているではないかというような議論もありますから、なかなか実際政権を取ってやってごらんになると、無駄をなくすと言ってもそう簡単なものではない。私はもちろんぜひ無駄をなくして欲しいのですけれども、そうは言ってもそんなに巨額の財源がそこで出てくるというものではない、そういうことは今の政権の皆さんも実感しつついらっしゃるのではないかなと思います。
 その中で、今特別会計も事業仕分けの対象になって、特に私は一番気になりますのは地方交付税特別会計も対象になって、例えば地方財政計画を見直すことになっている。今の地方交付税制度というのは、東京など大都市と地方との格差が大きい。そこで、日本国民が沖縄であろうと東京であろうと富山県であろうと、どこに住んでいても、最小限これだけの行政サービスは受けられるというようなナショナルミニマムを維持するという考え方で、そのために必要な財源を確保する、そういう財源保障機能と、それから、もう一つ、東京と沖縄やその他の地方との格差是正のための財政調整機能と2つあるんですね。
 ところが、事業仕分けの中の議論を聞きますと、一番肝心な財源保障機能というのはこの際やめて、財政調整機能だけ残せばいいではないかというトーンの議論をされているやに聞いております。これは大変ゆゆしきことで、日本の社会の不安定化を招きかねないといいますか、本当にこれまで地方交付税制度というものが担ってきた日本の社会の格差を是正する、あるいは日本国民どこに住んでいても最小限度の行政サービスは受けられる、こういった基本を揺るがすようなお話ですから、中央政府におかれましてはそのことをよくご検討いただいて、私どもは知事会をはじめ地方六団体としてはこれからも強く財源保障機能も維持していただくように、また、三位一体改革で5兆円も減らされた交付税を少しでも復元してもらうように、昨年、一昨年ずっと運動している。財源保障機能の維持というのももちろんですが、交付税総額の確保だけではなくて、拡充、復元、こういうことが実現できるように精いっぱいこれからも努力をしてまいりたい、そういうふうに思っております。

○記者
 来週9日で知事の2期目の任期の折り返し通過点になります。この2年間を振り返って、政権交代あり、景気・雇用情勢の悪化なりいろいろありましたが、自己評価はどうかという部分と、あと半分2年間ありますが、抱負といいますか、重点的に取り組みたい施策がありましたらお教えください。

○知事
 振り返ってみますと、この2年間、本当にあっという間にたったなと思うのですが、ある意味ではすごく大きな変化の時代だったと思います。
 特に2期目に入った前後から世界同時不況が始まって、とにかく皆さんもご記憶のように、ものづくり企業の中には売上が3割、5割減ったというのではなくて、3割になった、7割減ったといったようなところまで出たわけですから、本当にこれは大変だと、ばたばた中小企業が倒産するのではないか、そうすると失業者があふれて、雇用の確保も大変なことになる。そこで、一昨年の12月には、職員の皆さんに申し訳なかったのですけれども、あの年は御用納めはたしか土日の関係で26日だったと思うのですが、経営支援課など中小企業対策、雇用確保、あるいは工事代金の支払い、住宅のあっせん、そういった部門の職員には30日まで出てもらって、また予算措置も何十年ぶりかで1月議会を開いたり、2月補正予算をやったり、6月補正予算をやったり、いろいろなことで県庁を挙げて対応してきました。
 結果としては、世界同時不況が始まってからこの3月までの17か月とその前の17か月とを比較すると、特に負債総額で言うとたしか88%くらいで、むしろ世界同時不況の前よりも減らすことができた。また、人口規模がほぼ同じ近隣の県と比べてもたしか3分の2から7割くらいにおさめることができた。
 その後、この4月以降も、まだまだ厳しいとは言いながら、それなりに富山県の企業は頑張っている。そういう意味で、非常に危機だったけれども、民間の皆さんと力を合わせてこの危機を何とか乗り越えてこられたのではないか。また、その中で、例えば富山県の医薬品産業について言えば、この平成20年度には5,200億円の医薬品生産額になって、3年前2,600〜2,700億円が、3年間で約2倍になった。統計的な遅れで今いくらという確定的な数字は言えませんが、医薬品はかなりまだ伸びていると思いますし、また、福祉系ロボットだとか、また新たに取り組んだ航空機産業への参入のようなことも、昨年から今年にかけて、日本を代表する有力企業グループから注文が来て大変喜んでいらっしゃる企業も出てきていますし、そういう意味では危機をかなり乗り越えつつある。
 特に、その間、政権交代があったわけで、大変劇的な政策転換があって、公共事業も18.3%減になったし、例えば前政権が予算措置をした高岡の工業技術センターの隣につくるはずだった、ものづくり研究開発センターも執行停止になって、危うくアウトになりかけたのも、これも当時の川端文部科学大臣のところへ談判に行って、ほぼもとの形に近いようになって来年の春実現できる。
 そういう意味で、そういういろいろな危機とか時代の変化に何とか懸命に県庁を挙げて、また民間の皆さんと連携して対応できたかなということと、これは1期目からですけれども、この6年間で行政改革はかなり進めてこられたかなと思います。5年間で、今年の4月時点で一般行政職員は13.8%削減するということになりましたし、かなり行政改革の実が上がってきて、また職員の皆さんも協力してくれて、給与の臨時削減も6年間結果として続けておりまして、赤字額も財源不足額を400億円から100億円まで落とすことができた。そういうようなことを考えますと、それなりの形ができてきた。
 これからは、今までもやってきていますが、やはり今例に挙げた産業、経済だけではなくて、教育、文化、医療、福祉、安全、いろいろな分野でそれを担う人づくりが非常に大切だと思っていますので、そういった6年前から言っている活力、未来、安心の60の重点政策の推進はもちろんですけれども、それらの政策を実際に汗をかいて、知恵を出して、志を持って頑張って担ってくださる人をどうやって育成していくか、そのことにこれまでも力を入れていますが、さらに努力をしていきたいと思っている次第であります。

○記者
 公用車の件で、富山の森市長が先日の記者会見で少々厳しい言葉を、センスが悪いというような言葉で言われたのですけれども、知事は前回の定例会見で県民の理解を得られるのではないかというようなお話をされましたけれども、その後のお話をどうも聞いていると批判の声も多少あるように聞いています。
 先日説明を受けましたけれども、改めてもう一度、批判を受けて、どのようにお考えになっているか。

○知事
 この問題については、私はこの間お話をしたとおりです。同じことを言ってもしょうがないのですけれども、去年の秋ごろ、東京の公用車ですけれども、運転手さんから、このままでは部品がなくなると。私はもう二、三年乗っていてもいいと思っていたのですが、「いざというときに、知事、大変なことになりますよ」と言うから、それで職員にも検討してもらって、やはり知事の公用車というのは、そこで政府の要人と電話をしたり、県庁の部課長とも常時連絡をとり合ったりするものですから、一定の執務環境が必要なので、今までのものとほぼ同じようなものがあればなと。しかし、残念ながら、センチュリーに見合うものがなかったのでレクサスとなった。そのときに300万円高くなるというから、うん、ちょっとこのご時世に高くなるのはなあと思ったのですけれども、最初はレンタルにしたらどうだと言ったら、レンタルだともっとお金がかかるのですね、皆さん計算してごらんになればすぐわかるけれども、そこでやむを得ないなと。しかし、300万円余計かかる分は燃料費で取り返せますからということで、実際数字を見るとそういう計算になります。
 それから、同時に、一方で行革はしっかりやっていきたいので、そういうことであれば、今東京の車はたしか17年乗っていた。富山のほうは11年余り乗っていたので、それを回して当座はしのぐのだけれども、実は行革という観点から言うと、東京の知事公用車というのはいずれ廃止してもいいのではないかと実は思っていましたので、かといって、そこで専属の運転手さんがかねてからいらっしゃるわけですので、来年定年になられるという機会に廃止をして、そして議長にも話をして議長車も廃止すると、年600万円くらい経費が浮く。
 そうなると全体として見ればきちんと行政改革を進めているという筋も通るし、一方で、知事車の中で居眠りしているのではなくて、仕事をしているわけですから、できるだけいい仕事をすれば県民にもプラスになるわけですから、ご理解いただけるのかなと。
 それから、一方で、このご時世ですからやはりエコにも配慮しないといけないという判断でありまして、いろいろなご意見、もちろんあっていいのですけれども、私はこの間本当にいろいろな方からあたたかい励ましの言葉もいただいて、理解してくださる方もすごく多いのかなというふうに思っております。
 ですから、いずれにしても民主主義社会ですから、言論の自由もありますのでいろいろなご意見がある、そういうことに一方で謙虚に耳を傾けながら、引き続き県民の皆さんの幸せのために、また富山県の発展のために全力を尽くしていく、こういうことだと思います。

○記者
 この後行われる、重点施策レビューについてお伺いしたいのですけれども、知事としては来年度も厳しい財政が続く中で、今回のレビューをどう活かしていこうというふうにお考えでしょうか。

○知事
 今さっき申し上げた大変大きな変化の時代、国の財政も確かに大変、地方も大変、ですから、非常に財政的に厳しい中で、しかし、県民の皆さんに希望を持ってもらえる県政を進める。また、目先のことも大事ですけれども、10年後、20年後を考えた県政をしていくということで、やはり各部局には、来年どうするかということも大事ですけれども、5年先、10年先、場合によっては20年先も念頭に置いた、できるだけ前向きの、これまでの単純な延長線の話ではなくて、新しい発想での提案を打ち出して、そしてお互いに大いに議論をしてさらなる県政の発展を目指して頑張っていこう、こういうふうにしています。
 こういう中で、もちろん緊急のクマ対策もありますけれども、これも今まで議論もしてきましたので、今回のこのオータムレビューも踏まえてですけれども、環境省とか農水省なんかにもしっかりとした法制度の見直しを求めていきたいと思いますし、また、県民挙げてクマ対策もやりながら、同時に人間と野生生物との共生とか、そういったことも含めて政策展開をしっかりやっていきたい。
 そのための新しいアイデアをできるだけ職員の皆さんから募る。また、同時に森づくりとか人づくりで言えば、今タウンミーティングをやっておりますから、近くまた2回目をやりますので、幅広く県民の皆さんからもご意見をいただいて、それを活かした県政の推進をやっていきたいなと思っています。

○記者
 今厳しい財政というお話がありましたが、来年度予算に向けた財源不足とかの見込みというのはどうなっていますか。

○知事
 いずれにしても、正確なところは年末の国の予算、地方財政対策が固まらないと具体的なことはなかなか言いにくいと思います。そのうち、例えば地方交付税がいくら富山県に配分されるとか、そういうところの感触がわからないと具体的なことはまだまだ言えないのですが、いずれにしても予算や地方財政対策が固まらないので、なかなか今の時点で難しい。
 特にご理解いただきたいのは、前の政権なら、それにしても9月の概算要求でこういう議論があったとか、この春から例えば経済財政諮問会議でこういう議論をしている、そうすると大体こういうことを考えているのだろう、しかし、この方向は困るから、この政権の場合はこの人にしっかり話をして理解を得れば、例えば我々から見て気がかりなところへいくのを食いとめることができる、こういうふうにできた。
 今の政権はいろいろフレッシュな方がいらして大変楽しみな面もあるのだけれども、なかなかどなたに話をしたら責任をもってある政策を実現してくださるのかというところが、もちろんそれぞれ分野ごとに政務三役がいらっしゃるのだけれども、どう言うか、非常にフレッシュな反面、常に日進月歩で勉強されている点もありますから、そういう中でどうしたら富山県民の皆さんが納得してもらえるいい答えが出るように働きかけるかというのは、正直言って政権交代以前よりもはるかに難しくなっております。しかし、懸命に努力していきたいと思います。

○記者
 関連しまして、子ども手当について、片山総務大臣が地方税の増収分を使いたいなというような発言がありますが、この発言についてはどのように受けとめておられますか。

○知事
 これはね、机上の空論としてはそういう計算もあるのですけれども、やはりもともと地方分権の推進論者として名を売られた片山総務大臣が、今の政権は、子ども手当は国の責任でやりますと言って、特に今や前総理になられましたけれども、当事の鳩山総理は「地方負担を取るなんてとんでもない、そんなことは全く考えていない。」と公の席でたしか何度かおっしゃったはずだと思いますし、私は片山大臣がどういうふうに言われたか、その場にいたわけではないのでわかりませんが、そういう誤解を招くというか、真意をよく聞いてみないといけませんが、いずれにしても誤解を招くようなご発言はぜひ控えていただいて、やはり分権型社会、今の政権の言葉で言うと、地域主権型国づくりをするとおっしゃっているのですから、それにふさわしいやり方ですね、例えば、お金を一定の人には全国一律に配るというような政策は、特に子ども手当は所得再配分政策にかかわることですから、国が全部自分の責任でやる、地方のいろいろな事情で、あるいは住民の皆さんのご意見で判断をして、では保育所はここに幾つつくろうかとか、そういうような住民のニーズを聞きながら、意見を聞きながら弾力的に対応したほうがいいような部分はまさに地方ができるだけみずからの負担でやる、こういうふうにそれこそ仕分けをしてやってもらわないと、あれもこれも一緒くたに議論するというのはちょっと残念な感じはしますね。

○記者
 2点あるのですけれども、きょうの重点施策レビュー、今回の分については、例えば時期であるとか、項目であるとか、方向であるとか、何か特徴的なものがあるのかということが1点と、もう1点がイタイイタイ病の資料館ですけれども、先日、基本設計が明らかになって、今、富山市さんともどういう協力のあり方がいいのかというので協議を進められているところだと思いますけれども、現在の進捗状況と今後の見通しを教えていただければと思います。

○知事
 前段の重点施策レビューですね、オータムレビューについて言うと、さっきもお話をしましたが、子育て支援対策だとか、あるいは医療の問題、福祉の問題とか、あるいはクマ対策、経済活性化、いろいろな分野があるのですけれども、なるべく従来の経過やいろいろな準備してきたことをしっかり踏まえながらではありますけれども、やはり例年の予算編成作業の前にやるという意味は、従来にない新しい視点というか、政権交代もあってその2年目だとか、それから、日本だけではなくて、世界がどんどん動いていますから、観光の問題でもそうですが、やはり新しい発想で、できるだけボトムアップというか、私自身もいろいろなことを各部局に指示してやってもらっていますけれども、むしろ職員のほうから中堅幹部の職員が一般の現場に近い職員と一緒になっていろいろ知恵を出して、アイデアを出していただく、それをみんなで議論する、このプロセスが大事なので、そういうことを大切にしてやっていきたい。

○知事
 イタイイタイ病に関する資料館については、前もお話ししましたが、今の国際健康プラザの一角を活用してつくるわけですが、原因企業の負担についてはいろいろな経過がありますけれども、虚心坦懐にいろいろお話もして、向こうも大変大きな決断をしてくれて5億円を出してくださるということになりました。
 富山市さんとの関係については、前にもお話をしたかもしれませんが、水俣病の資料館は熊本の市立でつくったケース、新潟の県立でつくったケース、それぞれあるわけです。
 たまたまイタイイタイ病については市町村合併もありまして、その影響のある地域が全部富山市に含まれることになりましたので、富山市さんも応分の協力をしていただいてもいいのかなと。それで実務的にお話をしているのですけれども、大分話が進んでいるとも言えるし、まだ少し課題が残っているというものもあるかもしれませんが、いずれにしても粛々とお話をして、富山市さんのほうもそれなりの判断をいずれされるのではないでしょうか。

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