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知事記者会見[平成22年度]

2017年6月8日

知事室 目次

臨時記者会見[平成22年11月19日(金)]

1 説明事項
(1)富山県ふるさと文学館(仮称)の館長等について

※配布資料は、関連ファイルをご覧ください。

2 質疑応答

1 知事からの説明事項、館長のご紹介

記者会見で説明をする知事と館長○知事
 それでは、臨時の記者会見をさせていただきます。
 私としては、本当に大変うれしい発表でございまして、富山県ふるさと文学館、仮称ですけれども、これについては節目節目に皆さんにも記者発表で基本設計がまとまったとか、あるいはその前の段階の予算のときとか、いろいろ発表してきましたが、今回、いよいよふるさと文学館の館長さんを発表することができることになりました。
 こちらにいらっしゃる、皆さん、よくご存じの辺見じゅん先生でございます。先生については、もう改めて私から申し上げるまでもないと思いますが、お手元資料にありますとおり多彩なご活躍ですけれども、「男たちの大和」で新田次郎文学賞をもらわれましたり、また歌集「闇の祝祭」で現代短歌女流賞をもらわれたり、以下、「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」とか、「夢、未だ盡きず」とか、あるいはもちろん北日本新聞文化賞をもらっておられますし、また「男たちの大和」は映画化されて大ヒットしたのも皆さんご承知でございます。その他ここにあるようにたくさんの、いっぱいあるので書き切れないので幾つか挙げてあるだけですが、また、数年前に幻戯書房の社長にも就任されまして、短歌文芸誌「弦」の主宰もやっておられて、今、もう3年ぐらいたちました。
 それから、富山県では、功労表彰も受けていただいておりますし、また、富山ファン倶楽部の世話人とか、とやま文化大使、また、「立山・黒部」ゆめクラブの名誉会長も引き受けていただいている。
 また、ふるさと文学については、かねてその検討委員会でアドバイザーを引き受けていただいたり、また21年度、昨年度の場合は、ふるさと文学資料評価・活用委員会の顧問も引き受けていただいております。
 かねて、ふるさと文学館は、幅広い、県民の皆さんはもちろんですが、できれば東京、首都圏をはじめ全国の皆さんに、富山県のふるさと文学館に行ったら、なかなかおもしろいことをやっているなと、勉強にもなるけれども、楽しいよ、また、大人だけじゃなくてお子さんたちにも来ていただくようなふるさと文学の拠点にしたいと思っています。それには、何とか、もちろん文学にご造詣が深くご見識があって、それだけじゃなくて全国の人がお名前を知っているような知名度のある方で、かつお人柄もよくて、魅力のある方、どなたかいい方はいないかなということでいろいろ考えてみましたが、富山県のご縁の方でもあって、ふるさと富山を心から愛していらっしゃるし、誇りにも思っていただいている方ですので、どんな観点から見ても、私は本当に辺見じゅん先生が最適任でいらっしゃると思いました。ただ、先生、お忙しい方ですから、本当に引き受けていただけるかどうか、本当に心配していたのですが、今回お願いしましたら、快く引き受けていただきましたので、今日発表させていただくことになったわけでございます。
 なお、あわせて、もう一枚おめくりいただきますと、先生からも、引き受けるけれども、何人かやっぱりアドバイザーが欲しいなというお話もありましたので、ここにありますように万葉集その他、文化の関係では大変ご造詣の深い中西進先生、この方は奈良県立万葉文化館長もされておりますし、また、文化功労者も受けておられますし、今年はご存じでしょうか、菊池寛賞、これは万葉集を子供たちにわかりやすく説明するというので、47都道府県回られたと聞いておりますけれども、そのほかにも大変文化の世界で、本当に私も何度かお会いしていますけれども、学識の深いすばらしい方であります。
 また、篠田正浩さんは映画監督で、皆さんもうもちろんご存じで、「少年時代」とか、また最近では「河原者ノススメ」で泉鏡花文学賞ももらっていらっしゃる。この方も本当にすばらしい方でございます。
 また、藤子不二雄A(※Aは○で囲む)さんについては、これも皆さんよくご存じだと思いますが、富山の氷見のご出身で、「忍者ハットリくん」とか「怪物くん」とか、いろんなヒット作もありますし、また日本漫画家協会賞の文部科学大臣賞も受賞されている。純文学だけではなくて映像とか漫画とかアニメとか、幅広くやっていきたいということで、まずこのお三方にアドバイザーを、そういう方も欲しいなと、辺見じゅん先生からもご示唆がありましたので、確かにそうだなということで選ばせていただいた。
 このほかにも、もうお1人、2人くらい、いろいろ考えておりますけれども、順次したいと思います。いずれにしても、辺見先生もいろんなスケジュールがおありだと思いますけれども、一応今のところ、来年1月早々にとりあえずはこのふるさと文学館の準備のための顧問に就任していただいて、今のところ、この館そのものは再来年の夏にオープンということですから、その辺の準備状況も見ながら、例えば来年の今ごろか、再来年の1月ごろに館長になっていただく、こんなような運びを考えております。
 なお、このアドバイザーの方も先生とご一緒に、来年1月早々からアドバイザーという委嘱をお願いしようかなと、こういうふうに思っている次第でございます。
 あと、関係資料がついていますが、まずは先生から、ご就任いただいた抱負などをお話しいただければと思います。よろしくお願いします。

○辺見氏
 辺見でございます。どうぞよろしくお願いします。
 1年以上前でしたか、石井知事さんから富山のふるさと文学館、仮の名称ですけれども、お話をいただきました。そのときはもうもちろん、私は館長とかそういうものではなくて、8年前に幻戯書房という会社をつくりましたから、再来年が10周年でもあるわけですし、いろいろ仕事もあるし、富山は大好きで毎月来ておりますけれども、考えておりませんでした。ただ、お話を聞いたときに、こうしてバブルがはじけて、みんなそれぞれ今の政権なんかになると、今度はいろいろカット、カットでいろいろあるわけですよね。特にそういうときになりやすいのは目に見えないもの、文化であるとか、そういうものがカットの対象にされていくと思うんです。あえて、近代美術館もある、水墨美術館もある、ですけれども、富山の県としてのちゃんとしたふるさと文学館というものをつくりたいという気持ち、それは私にとっては最初は意外だったし、できるのかしらと思ったりしましたけれども、石井知事さんのそういうお志もお会いしているうちにだんだんわかってきまして、私もできるだけご協力していければというふうに思うようになりました。
 ここにいらっしゃる皆さんご存じのように文学という意味では、北陸3県の中の福井、石川、富山の中でも一番不毛の地と言われております。文学の芽が育たないというふうな、どちらかというと商業県でもあります。作家の方たちも余り出ていません。例えばデビューされた後もふるさとにはあまり戻りたくないという堀田先生なんかもいらっしゃいますし、源氏先生なんかも、よくお話を伺っていたんですけれども、否定的でした。
 ですから、その意味でバブルがこういうふうに解体したときであるからこそ、もう一度富山を見直すという、その鍵はどこにあるんだろうかということをみんなで考え直すことも大事なんじゃないかなと思いました。よく、これは仮ですけれども、富山ふるさと文学館というふうにいいますと、文学か、今はもうそんな時代じゃなくて電子関係が出てきたり、メールで送ったりとかの時代です。文学というと、何か1つの限られた人のものというイメージがあるかもしれません。ですけれども、私が考えている文学というのはそういうんじゃないんですね。例えば子供のときでも、父が中世文学やっていましたから、謡を教えられたり、お茶をやらされたり、お花をやらされたりと、つまりそういういろいろな分野がわからなかったら中世文学なんていうのはわからない。そういうふうに子供のときから聞いておりますから、今度のこの文学館も知事さんにお願いして、いろいろな分野の方にご協力していただいて、おじいさん、おばあさんたちも、それから働き盛りの方も、主婦も、そして子供も、何かあそこに行けばおもしろいことがあるぞというようなそういう発見のできる場がつくれたらなと思っております。
 この図面でも何回か、知事さんとお会いするたびに抱負がふえていっています。そのぐらいこの文学館というのを楽しいものにしようと。私が喫茶店をつくってください、ご飯食べられるところをつくってくださいねとか、そういうことなんかも、勝手なことを申し上げたりもしているわけですけれども、やっぱり子供たちとともに進んでいきたいと思うんです。
 今日もちょっとお昼いただきながら、例えば高岡で万葉歴史館というのはあるけれども、少し高尚過ぎたり、万葉大会とかそういうときに主に使われる。だけど、ここで万葉大会をやるときには、子供たちに好きな万葉集の1首を選んでもらって、漫画で絵を描いてもらって、それを一人一人が見られるようにしたりとか、それから読み聞かせもそうです。いろんな方に来てもらったり、それから一般の主婦の方とか、子供たちにもしたりとか、何かそういう皆様方のアイデアを入れていただきながら、文学ということにこだわらない、そういう館ができたらなというふうに思っております。
 ちょっと長くなりましたけれども、ごあいさつといたします。

○知事
 あと、皆さん、関連で、資料として3ページ、4ページ見ていただきますと、最近の文学資料の整理状況で、八尾正治さんのご遺族からいただいた岩倉政治さん、稲垣史生さん、源氏鶏太さん、翁久允さんの色紙とか、江戸川乱歩さんとか、いろんなものが手に入って1,000点、それから下のほうで我妻靖紘さん、これはこの間も取材された方もいたと思いますが、田部重治さん関係の資料約2,000点とか、あるいはもう1枚おめくりいただきますと、県民の皆さんのお宅等で確認できた資料で、田中冬二さんの生原稿であるとかお手紙とか、あるいは源氏鶏太さん、あるいは岩倉政治さん、棟方志功さん等々のいろいろな資料、それから例えば立山博物館では、ここにある「暁の 朝霧隠り かへらばに なにしか恋の 色に出にける」というような、これは筆者不明ですが、万葉集に載っている歌などの資料なんかも出てきたりしています。
 こんなことで、逐次ふるさと文学館の所蔵展示物も増えつつありますが、これから辺見じゅん先生に館長になっていただくということになりましたので、先生からもいろんな大所高所からのご意見、お考えをお聞かせいただいて、このふるさと文学館が県民の皆さんはもちろんですけれども、全国の皆さんに誇りとできる施設、ヘルン文庫の関係なんかもありますから、外国からもちょっと楽しみに訪れてもらえる、そういうような施設、場所にしていきたいなと思っております。ひとつよろしくお願いします。

2 質疑応答

○記者
 富山県が、非常に豊かな自然がありまして、それに裏づけられたすばらしい文学作品があると思います。先生がお感じになる富山のふるさと文学の魅力というのはどんなところにあるのか、ちょっとお伺いしたいと思います。

○辺見氏
 やはり富山というのは、私も生まれたところも、それこそお米屋だったし、田んぼがあったり、緑が豊かだったりということがあります。そういう土というか、そういう根っこというものもありながら、それプラスアルファの売薬さんで外へ出ていったりもして、新しい情報をかき集めたりしているわけですよね。だから、ある作家に言わせると、富山の売薬さんというのは一種の藩のスパイだったんだよなんていう人もいるぐらいですから、逆にまた、宮崎県の椎葉なんていうところではこういうふうになっているんだとか、そういういろんな情報なんかも得られたんじゃないか。
 それから、女一揆、大正時代にありましたね。米一揆が。そういうふうなエネルギーもあるし、何かそういういろんな要素を取り入れながら、それプラスアルファ、21世紀という中で魅力のあるものを探していきたいと思っています。

○記者
 関連してなんですが、富山の文学というのは「黒部の太陽」とか、「高熱隧道」とかという山岳文学というのがまず特徴というのもありますし、宮本輝さんのような川のほとりで生きていく人々、そういったものを書いているというのが非常に多いと思うんですが、辺見先生はそういう一連の自然を描いた、そういう富山の文学作品とかというのをどういうふうに評価されているのか。

○辺見氏
 私が、週刊現代という週刊誌でしたけれども、今まで、今日になるまで読んだ10の作品というので、もちろん小学校時代から今日までの中の10に「チボー家の人々」とか、「罪と罰」とかも選んでおりますけれども、その中の10位に現代作家として初めて宮本輝さんの「螢川」を入れました。わずか1年しか来ていない人が、富山の人よりもきちっと見ているところがあるんですね。それはとても私には刺激的だったし、驚きでもありました。
 いろんな、今、私も書く上で改めて自分の両親や親戚の人の取材をしてみると、今までは取材する側だったのに、今度は取材されたくないという人を取材するんですね。そうすると、その中に、このことは私が小さいときに見ていたとか、聞いていたとかというのもあるし、そうじゃないものも出てくる。だから、これからの新しい文化づくりの中には、そういう驚きがなければいけないんじゃないかなと思っているんですけれども。昔のものを大事にすること、プラスそういう新しいものが欲しいなと思っています。

握手する知事と辺見氏

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