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知事記者会見[平成22年度]

2017年6月8日

知事室 目次

臨時記者会見[平成23年3月22日(火)]

◆ 平成23年3月22日(火)午後1時30分〜1時50分
◆ 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項
(1)富山県ものづくり大賞の決定について

※配布資料は、関連ファイルをご覧ください。

2 質疑応答

1 知事からの説明事項

記者会見でパネルを説明する知事○知事
 それでは、東日本大震災のさなかではありますけれども、富山県ものづくり大賞の決定をいたしましたので、発表させていただきたいと思います。
 お手元資料にありますように、まず大賞は、コマツNTCさんの「太陽電池向けマルチウエハースライサ『PV800H』」でございます。それから、優秀賞は、東亜薬品さんの「バンコマイシン眼軟膏1%」。それから、特別賞は、ワシマイヤーさんの「エコホイールRE−L」であります。それからもう一つ、特別賞が、株式会社エムダイヤさんの「エコセパレ分離・破砕機」、こういうことであります。
 これらについては、11月25日から12月22日まで募集しまして、応募数が25件ございました。審査については、審査委員の名簿もついておりますけれども、審査委員長が梶村皓二さん、これは機械振興協会の副会長さんですけれども、ほか大阪大学とか各地のものづくりにご見識のある方々に審査委員になってもらって、厳正な審査のもとに決定したものであります。東京大学の柳本先生、大阪大学の新井先生、また科学技術振興機構の林先生といったような方々、あと富山大学からも三浦先生などに参加していただいております。
 梶村先生のお話によりますと、富山県という一つの県域の応募とは思えないほど大変レベルの高い製品が多かったということで、むしろ大変高く評価をしておられました。富山県のものづくり産業はたいしたものですねというようなことでありました。

 専門的な説明はまた皆さんそれぞれ聞いていただきたいと思いますけれども、これがものづくり大賞でありまして、「太陽電池向けマルチウエハースライサ『PV800H』」ということであります。それで、これはご承知のように、南砺市に本社がありますコマツNTCさんの製品でありますけれども、受賞理由としてここに書いてありますけれども、太陽電池用のシリコンウエハーを薄く切断する装置でありまして、機械の性能がいいものですから、ワイヤーが切れずに安定して切断できると。大体ワイヤーの長さ900キロぐらいまで切れずに切断ができるということだそうでありまして、1回の加工でスライスできるシリコンウエハーは約2,200枚だそうであります。これは普通の製品ですと大体歩どまりが、ちゃんと切れずにそこまでやるのが90%から92%なんだそうですけれども、このコマツNTCさんの製品は95%ぐらいまで、非常に高い歩どまりでしたというふうに書かれておりまして、したがって効率がいいわけですから、世界のシェアの50%、ここに書いてありますけれども、ということで、まだまだ経済環境が厳しい中で、どんどん、つくってもつくっても売れるという状態だと聞いております。
 コマツNTCさんの工場でつくっているのは、この厚さ200マイクロメートルというのかな、ここまで切るところまででありまして、その後、いろんな薬品かなんかで加工するのですかね、最終的にはこういうセルウエハーにして、これがたくさん集まったものが太陽電池、これは屋根の上にたくさんあるやつの中の一部ですよね、ということになるわけでございます。

 それから、優秀賞は、「バンコマイシン眼軟膏1%」というものでありまして、MRSAとありますけれども、この感染症の治療薬のバンコマイシンの眼軟膏剤を世界で初めて開発した。
 このMRSAというのは、極端に言うと、結膜炎とかいろんな病気の原因になるんですけれども、放ってっておくと失明する危険もあるような、あと、涙嚢炎とか、角膜炎とか、結膜炎、こういうものを引き起こして、最悪の場合には失明するという恐れもあるそうですけれども、点眼剤ですと、これは非常に高価な薬でもあるし、皆さん普通に目薬をしたくても、こぼれたりしますよね。しかし、軟膏にすれば非常に歩どまり率がよくて、高い治療効果。組織滞留性が高くなるというのは、そうなりますよね。それで非常に治療効果も高い。
 これも世界で初めての眼軟膏だということと、日本の眼感染症学会からの要請による開発だということで、評価させていただいたものであります。

 それから、惜しくも大賞、優秀賞は逃されましたけれども、2つ、それぞれ非常に評価されたものを特別賞としております。1つは、「エコホイールRE−L」ということで、高岡に工場がありますけれども、ワシマイヤーさんの製品であります。この「エコホイールRE−L」というのは、ここに製品があるわけですけれども、皆さん、このワシマイヤーという会社は、もともと鍛造技術がすぐれていまして、特に、アルミホイールももちろんつくっていらっしゃる、マグネシウムホイールを長くつくっていて、世界のトヨタとかフェラーリとかいろんなところが参加しているF1レースで、大体11社のうち6社が我が富山県のワシマイヤーのマグネシウムホイールを使っていると、こういうふうに高い評価の会社なんですけれども、ここでさらに、長年培ってきた高度な鍛造技術に、新鍛造シミュレーションと改良型3D解析技術を融合させるということで、従来品に比べると35%軽くて、またデザイン性にもすぐれた、エコカー用のアルミホイールを開発したと、こういうことであります。これも非常に高い評価を受けました。

 それから、最後に、この「エコセパレ分離・破砕機」というのは、この会社は資本金2,000万円のまだまだ小さな会社なんですけれども、この会社の製品の、例えば廃家電・廃車両部品なんかの産業廃棄物を、従来だと切断をして、そして遠心分離機にかけたりして分離したりして、大変コストがかかっていたのを、粉砕と分離を1台の装置内で行うシステムを開発したということと、例えば切断をしますと、刃がこぼれて消耗が激しくなるんですけれども、これは剥離技術ですね、さっとこういうふうにはぎ取って、例えば電線なら電線のビニールだけはぎ取ってというようなやり方をしていまして、作業工程を大幅に削減できた。
 この会社の社長さんは、実は2年ほど前から、とやま起業未来塾の塾生だったんですけれども、売り上げが一昨年はたしか年間4,000万円だけれども、昨年は1年で4億8,000万円だったか、というふうになって、欧米や中国からも引き合いがあって、これから楽しみな会社でございます。これも意外に高い評価を受けて、特別賞ということになったわけであります。

 そういうわけで、私が言うのも変ですけれども、この「ものづくり大賞」というものをつくり出したときに期待しておりました以上に、国の内外に向かってというか、世界に向かっても胸を張れるような大変いい製品、新技術を応募していただきましたので、大変成果があったと私もうれしく思っております。
 お手元資料にありますように、今月29日にホテルニューオータニ高岡で授賞式をやろうというふうにしております。これは単なる表彰式ではなくて、その後、今申し上げた4つの会社からそれぞれ15分ほど、それぞれの会社の製品の特徴とか強みとかといったようなのを説明していただくと、こういう機会を設けることにしております。
 ちなみに、この3月29日は、午前中は、ちょうど高岡の工業技術センターの隣に建設して竣工しました、ものづくり研究開発センターのオープニングですね、竣工式が予定されていますので、そこにも多くのものづくり関係の企業、また大学の研究者等もお集まり願っていますので、まさに産学官の方が集まった竣工式がありますので、引き続いて高岡で、ニューオータニでこの授賞式をやろうと、こういうふうにしております。
 そういうことでありますので、きょうは、大震災、そういうことで記者の方も少ないですけれども、ものづくり県とやま、日本のものづくりの中でも先端を行っている4つの製品が表彰されるということでありますので、是非できるだけ大きく取り上げていただくとありがたいなと、こういうふうに思っております。
 以上で私の説明を終わらせていただきます。

2 質疑応答

記者会見で記者と質疑応答する知事○記者
 今回の審査に当たって、どのような点を重視されたかというのが1点と、今この場で分かればなんですが、それぞれの受賞した製品の開発された時期を教えてもらいたいんですね。

○知事
 まず最初の、どのような観点で審査、選定されたかということですけれども、これは大きく言えば4つありまして、1つは新規性・独創性ということです。それから、2つは信頼性ですね。それから、3つにはマーケット、市場性・成長性ということです。それから、4点目は研究開発・人材育成という点でどうかと。あと、その他ということですけれども、今申し上げた4つの点で評価をしていただきました。
 いずれも、今申し上げた大賞、優秀賞、特別賞、それぞれ高い評価を受けたわけですけれども、その他、そうですね、私は意外と無慈悲なんですが、さっき申し上げた諸先生方も、一つの県に本社がある企業、そういうところから25社応募されたんですけれども、それぞれ大変レベルが高いと、びっくりしたというような大変高い評価をいただきました。
 それから、それぞれの製品がいつ開発されたかという点ですけれども、コマツNTCさんの「太陽電池」関係は21年10月、一昨年ですか、10月ですね。1年半前ということになります。それから、「バンコマイシン」は21年12月、1年3カ月前、それから「エコホイール」、これは一昨年の5月、それから「エコセパレ」は一昨年の11月。大体、昨年の秋に募集しまして、基本はその前の年、3年以内ということにしてあったかな、そういうことですが、いずれにしても、昨年の秋に募集していますので、それぞれその前の年のものが全部だということでありまして、そういう意味では、研究開発された早々の、先端の新商品、新技術だということになります。

○記者
 我々のほうにも最近、南砺の好況ぶりというのを伝え聞く機会が多くありまして、そのほとんどはすべてやっぱりコマツNTCのこの生産の波及によるものだという話をよく伺うんですが、この受賞理由にも地域の活性化の促進というようなことも挙げられておりますが、知事のほうで、そのあたりの地域経済への波及ということでお聞き及びの点がありましたら教えてください。

○知事
 例えば、南砺市を中心に雇用を増やしたとか、そういうことが受賞理由になったわけではもちろんありませんけれども、あくまで新商品・新技術開発のその内容で評価しているんですけれども、ただ、多分ある程度ご存じの上でおっしゃっていると思いますが、コマツNTCさんは、前の日平トヤマと言っていた時代から、たしか横須賀とか、栃木県もそうかな、横須賀ですかね、にワイヤーソー関係もたしか工場などを持っておられたんですけれども、前々からの課題ではあったようですが、なるべくものづくり県とやまに集約したいということで、また一方で、コマツグループ入りされたということもフォローの風になっているかもしれませんが、今、南砺市を中心に、富山県、どちらかというと西部にいろんな工場、事業所を集約していきたいというふうなお考えのようでありまして、そういう意味では、我々としては大変ありがたいなと思っております。
 それから、それ以上私の口から申し上げると、企業のいろいろご都合もあると思いますから、具体的なことは差し控えますけれども、今後もいろんな形で、工場の増設だとかいろんなことをご検討でいらっしゃるんじゃないかと受けとめております。また、そういうことがあれば、県としても全面的に支援をしていきたいなと思っております。

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