富山県ホームページ メニューを飛ばして本文へ

メニュー


検索


本文

ホーム > 組織別案内 > 経営管理部 広報課 > 知事記者会見[平成21年度] > アステラス富山株式会社の発酵技術研究棟建設に伴う共同記者会見[平成21年4月7日(火)]

知事室へようこそWelcome to the Governor's Office

知事記者会見[平成21年度]

2017年6月8日

知事室 目次

アステラス富山株式会社の発酵技術研究棟建設に伴う共同記者会見[平成21年4月7日(火)]

◆日時 平成21年4月7日(火)10:00〜10:40
◆場所 県庁3階特別室

○石井知事の挨拶

共同記者会見で挨拶する知事 どうも、皆さんおはようございます。今日はアステラス富山さんが新しい発酵技術研究棟を決定されたということでありますので、大変うれしいことですが、今日はアステラス富山の中嶋社長においでいただいて、私ども富山県と、森市長もおられますが、富山市さんと三者で共同記者会見をさせていただきたいと思います。
 ご承知かと思いますが、アステラス製薬さんにおかれましては、確か4年前ですか、山之内製薬さんと、藤沢薬品工業さんがご一緒になられて、元々立派な会社だったのですが、いよいよ日本を代表するすばらしい会社になられたということであります。皆さんご承知のように免疫抑制剤のプログラフとか、大変世界的にも売れているすばらしい医薬品等を作っているわけであります。
 県内には富山工場と高岡工場の2つを置いていただいているわけですが、発酵技術研究棟につきましては、富山工場の敷地の中に作っていただけるということであります。いろいろ企業秘密等あるというので、ものすごく深い中身があるプロジェクトと承っておりますが、詳しくはこれから、中嶋社長から聞いていただければと思います。
 富山県としましては、平成17年頃までは医薬品の生産額が全国47都道府県中、8番目でありました。薬事法の改正ももちろんあったせいもありますが、県内に立地されている企業、工場にがんばっていただいて、18年には、一気に4位になりました。19年もさらに6%ほど、この厳しい経済環境が続く中で生産金額が上がっておりまして、医薬品生産金額の順番から言うと、1番が埼玉で、2番が静岡、3番が大阪、そして4番が富山ですが、私は常日頃、大阪の背中が見えてきたなと、こう言っているわけでありますが、今度アステラス製薬さんのこうしたご決定で、さらに夢や希望が膨らむなと、何とか富山市さんとも協力しながら精一杯応援させていただいて、このプロジェクトがさらに新たな富山県における生産棟の新設や増設につながる様々な展開もあるというふうに承っておりますので、大変ありがたいと思います。そういう趣旨の今日の記者会見でありますので、皆さんよろしくお願いいたします。

○森富山市長の挨拶

 改めておはようございます。アステラス富山株式会社様におかれましては、今知事さんからもありましたが、最先端の医薬品を開発・研究していただくということで、世界的に、人類全体に影響するぐらいに大きなご貢献をいただいているわけであります。そういう中で富山工場、高岡工場を県内に置いていただく、そして、このほど、この富山工場において発酵技術研究棟を置いていただくことになるということで大変うれしく思っております。薬業富山、長い伝統もありますし、薬業に関わる人たちの底力というものも富山の総合力の一翼を担っていると思いますが、そういう中で、今、薬業全体が活発なというか、旺盛な投資意欲を発揮していただいて、出荷額も大きく伸びている中で、新たにこういう形で新薬開発・治験に関わる研究棟を置いていただくことは、薬業界のみならず、製造業を中心に、今経済が縮こまりがちな情勢の中で、富山県の経済そのものを牽引していただく大きな意味があるというふうに思っておりますので、これからの発展に大きなご期待を申し上げる次第であります。知事さんもお触れになりましたが、できれば、治験が終わって、製造という段階になって生産棟も作っていただくことになれば、地元市としては大変ありがたいと思っております。
 ご案内のとおり、富山工場、大変すばらしく、恵まれた土地に立地していただいていると思っております。日赤病院から富岩運河沿いに北へ伸びてそう距離もありませんし、空港や駅からも至近な距離にありますし、何よりも周辺の環境が良いのではないかと私個人的には思っております。何年も前から、市道、富岩運河沿いの中島閘門までの市道の整備を急げとアステラス製薬さんからも言われておりましたが、今、何とか目の前に完成を迎えようとしているわけでありまして、これで工場へのいろいろな物の搬入や搬出ということについてもご評価いただけるのではないかと思います。こういうことも含めて、これからも一層、県と一緒に、県の指導をいただきながら、ご支援をしてまいりたいと思っている次第でございます。今後とも、富山県の薬業が繁栄をしていきますためにも、すばらしい成果をあげていただきますように重ねてお願いを申し上げて、歓迎のご挨拶といたします。

○アステラス富山(株) 中嶋欣治 代表取締役社長の挨拶

 今日は多数お集まりいただきありがとうございます。かねてより、発酵技術研究棟の建設を検討しておりましたが、このたびそれを決定し、正式に記者様にそれを発表できる場を設けられたということに非常に喜びを感じております。ここに至るまでには、富山県および富山市の御協力があってこそたどり着いたと思っておりますし、今後とも一層のご支援をいただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 さて、先ほど石井知事からもありましたけれども、アステラス富山は、元は藤沢薬品の工場から、2003年の10月に生産会社として分社しました。その時点では、富山・高岡の両工場とも、発酵由来の医薬品の製造に特化した生産会社として分社しました。さらに、2007年の10月に愛知県清須で治験薬製造を行なっていた部門をアステラス富山に取り込みまして、治験薬製造から医薬品の生産までをカバーする会社になりました。今回さらに研究棟というものを建てることによって、もう少し前の段階から、プロセス研究も含めて生産につなげるということで、より効率の良い生産を構築でき、さらに新しい製品の導入も視野に入れることができるのではないかということで、アステラス製薬とも相談して、この地に作ることになりました。さらなる理由としましては、この富山というところは、県であったり市の協力体制が、他と比べてよくできているという点もありますし、我々自身が持っている技術というものを、ここに研究棟を建てることによって最大限生かすことができるのではないかと思いましたので、アステラス製薬とも検討を重ね今回決定した次第でございます。詳細につきましては、業務企画部長の清水から発表させていただきますのでよろしくお願いいたします。

(アステラス富山(株) 清水 隆司 業務企画部長 から説明)

質疑応答

○記者
 具体的に、どういったものをどれだけ生産するのでしょうか。数字があれば教えていただきたいということと、この研究棟の建設目的は、開発用原薬の安定供給のためというのが1番最初にくると思いますが、それをメインとしてよいかどうか、伺います。

○アステラス富山(株)清水 業務企画部長
 最初のご質問ですが、我々はアステラスグループで、グローバルカテゴリーリーダーということでこの領域を特化してやりたい、得意領域でもあるのですが、この領域の薬で発酵由来のものがあれば、すべてここの研究棟で、スケールアップ技術も含めた実地生産までの技術の確定をしていくということになると思います。
 定量的に、物量が何トンかというご質問だったのですが、薬は投与量がありまして、たとえば人体に100ミリ投与しなければいけないとか、10ミリ投与するとか、1ミリでもいいということもありますので、どの開発領域がどのくらいの量でいいかどうかで物量が決まってきますので、一概に何トンという物量で決まる研究棟の規模ではないのです。予測される投与量に対して、十分対応できますよという意味での規模にするということで、それが何トンにするか、もし足りなければこれから補足していくかもしれませんし、現段階では2011年以降、中期的には十分堪えられる規模ではないかと思っております。
 2つめの質問で、治験用に出す薬をつくるのが第一目標かということについては、おっしゃるとおりで、治験用の薬を作らないと治験ができませんので、しかも高度な要求ニーズに合致しなければならないので、それが第一義的な目標になるかと思います。

○記者
 名称は、発酵技術研究棟で決定でしょうか。

○アステラス富山(株)清水 業務企画部長
 アステラスの中では、発酵技術研究棟という名前を決定いたしました。

○記者
 開発用の原薬というのは、新しい薬をつくるための元になる薬を、この研究棟で生産するということでしょうか。

○アステラス富山(株)清水 業務企画部長
 原薬という言葉と医薬品という言葉とコンフューズ(混同)になってはいけませんが、原薬というのは薬を構成する主成分のことなのです。医薬品と申しますのは、実際に人体に投与する時の製剤の形なのです。例えば注射剤であったり、飲み薬、固形状のカプセルだったり、散剤だったり、いろいろな種類の剤があるのですけれども、それには主薬がある一定期間安定性を保つために、安定化剤、スタビライザーと呼んでいますが、そういう安定化剤を処方したり、薬として実際投与できるようにする技術があるのです。ここで言っているのは、大元の主薬の部分を原薬と呼んでいるのです。これは許認可上も原薬というのが正式名称でございます。それをここで作るということです。

○記者
 別の場所で作っていたものをこちらに持ってくるということでしょうか。

○アステラス富山(株)清水 業務企画部長
 発酵由来の原薬については、その拠点を富山にするということになります。

○記者
 それを富山で生産する中で、最初から・元から作りあげる一貫性ということで、どういう効果が得られるのでしょうか。

○アステラス富山(株)清水 業務企画部長
 まず、治験薬が、治験レベルがフェーズ1、2、3と上がっていくと、その段階で必要量が増えていきますので、治験薬がたくさん必要ということになります。となると、それを取れるだけの規模を持っておかないといけないのと同時に、スケールアップをする生産技術が確立していないと、物が取れないわけです。物が取れる技術力を一貫してここで行うことで、薬が承認されたときに、すぐに市場に供給できるという体制がとれるということからしますと、いわゆる、企業側の技術開発としての期間を短縮できるということでございます。ただ、臨床期間が短くなるということではありません。当然、臨床は、患者さんに投与して効き目があるかどうかを含めて、厚生労働省に許認可をいただくまでのフェーズが短縮されるわけではなくて、我々が市場に送り込むことの短縮ができるということです。それから開発体制も、いつでも供給できる体制が取れるということでは貢献ができる、こういう意味でございます。

○記者
 研究棟が移転されるということで、その中で研究員の方もいらっしゃると思うのですが、研究員の方は清須から移られるのか、それとも地元の方を採用されるのかということと、清須の研究棟は今後どうなるのか。
 あと、県と市にも伺いたいのですが、今回支援されるということで、具体的にはどういう支援をされるのでしょうか。

○アステラス富山(株)清水 業務企画部長
 2011年からこれを稼動するのですが、研究のレベルは刻々と変化します。企業ですから、当然ドロップすることも予測しながら、成功確率でより早く進むものもあれば、研究の進捗度合いによって、これからつめていくということになるかと思います。この段階では公表できるような状況ではございません。それから、清須のものをこちらに持ってくるのかという話ですけれども、清須自身を閉鎖するかどうかということは企業としては何も決定していませんので、清須に代わるものというよりも、富山に今回建ちますよというのが、今回の発表の目的であり、誤解なきようにお願いいたします。

○石井知事
 県としてどういう応援をするかということですが、この資料の方にも一応今の時点での総工費約55億円とお出しになっておられますが、先ほど中嶋社長にお聞きしましたら多少流動的な部分もあるようで、最終的な投資額、それに伴う地域の雇用が何人になるか、そうしたものを拝見しながら支援をすることになるかと思います。生産棟であれば、投資額の1割ぐらい、新規雇用が30人以上とか条件が付きますが、これから中身はいろいろ流動的なところもあると聞いていますので、お伺いして、富山市さんとも相談しながら精一杯応援したいなという気持ちであります。

共同記者会見で握手する知事、森富山市長、アステラス富山(株)中嶋代表取締役社長

【 情報発信元 】
経営管理部 広報課 電話:076-444-8909  [ お問い合わせフォーム