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知事記者会見[平成21年度]

2017年6月8日

知事室 目次

定例記者会見[平成21年11月10日(火)]

◆日時 平成21年11月10日(火)午後3時30分〜4時20分
◆場所 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項
(1)天皇陛下御即位20年にかかる本県の対応について
(2)知事公館の廃止とその活用について
(3)富岩運河環水公園の賑わいづくりについて
※配付資料は、関連ファイルをご覧ください。

2 質疑応答

1 知事からの説明事項

記者会見で説明をする知事○知事
 1点目は、天皇陛下御即位20年にかかる本県の対応についてです。一つは祝意記帳所を設置したいと考えています。今月の12日と13日の2日間、県庁の正面に置かせていただきます。併せて、県として御即位20年に祝意を表すということで、県立博物館・美術館等の常設展については無料で公開したいと思います。美術館や博物館は、企画展も含めて、高校生以下はもともと全員無料ですが、大人も12日の常設展は無料にしたいと考えています。

 2点目は、知事公館の廃止と有効活用です。現在の知事公館は昭和53年12月に知事公舎として竣工し、当時の中田知事が2年間住まれましたが、その後は29年にわたり使用されていません。また、昭和56年4月には知事公舎を知事公館に名称変更して、県内の文化団体等、必要な方にお貸ししてきました。敷地面積は4,500平米ほどで、建物は鉄筋コンクリート2階建てです。
 築後31年が経過し、一般の方に開放して短歌の会などに使っていただいているところは、まだ使えるところもありますが、かつては知事公舎として使っていた私邸部分を中心に相当の老朽化が進んでいます。もし残すとすれば、相当なお金を用意して改修をしなくてはいけないので、今の時代、それは適当ではないと考えて、今回は廃止を決断しました。
 さかのぼると、5年前に知事に初当選したときに、知事公館に入ってはどうかという議論もあったのですが、その際に調べたら、当時はまだ少なかったのですが、知事公館は4,000人台の一般の方が文化活動等に使っていました。また、当時、私がそこに住む場合の計算をしてもらったら、約三千数百万円ほど改修費がかかると伺いました。400億という大きな実質赤字も抱えていた県政ですから、とてもそんなことはできないということで、知事公館には入らない判断をして、以来5年間は公舎に入らずに済ませてきました。
 実際に5年間を振り返って、知事公館を使わないからといって非常に困ったこともありませんでした。確かに、年に1回や2回は、もし知事公館があれば、外国のお客さんや中部圏知事会など、そこを使うことを考えられるケースもありましたが、富山市内などのホテルや別の施設を使うことで、お客様には失礼にならないような対応も十分できていますので、あえてまたお金をかけてまで知事公館を存続させる必要はないのではないかという判断をしました。
 一方で、県の行政改革委員会からも、県有財産のさらなる有効活用を鋭意検討してはどうかというご提言もいただいています。特に舟橋南の県有地は、教育文化会館などの公共施設や学校等が隣接する公共・文教ゾーンですから、公的活用も含めて有効に活用する方策を検討してはどうかと、今年の2月のご提言でもいただいていたという経過もあります。そういうことで、来年3月末をもって知事公館は廃止したいと考えています。もちろん、これは県議会にも相談しなくてはいけませんが、恐らくは、ご理解をいただけるのではないかと思っています。
 同時に、これを廃止してどうするのかということです。行革委員会からも有効活用というご提言をいただいていますが、一方で、皆さんもご承知のとおり、富山県のふるさと文学の振興を図るべきではないかという議論がかねてよりありました。昨年10月に行った調査では、「ふるさと文学の振興への取り組みについて」は、「積極的に取り組むべき」「どちらかといえば取り組むべき」という肯定意見がほぼ9割で、また「ふるさと文学に親しみ学ぶための拠点づくりについて」も、肯定的な意見が4分の3でした。正直、私がびっくりするぐらいの高い数字でした。県民の皆さんのふるさと文学への関心がこんなに高いことに、ある意味で私も感動を持って受け止めました。
 それ以前から、ふるさと文学魅力推進検討委員会を開いて、当時は西頭富山大学長を会長として行ってきましたが、こうしたアンケートを踏まえて、2月にふるさと文学振興のご提言もいただいています。その後、ふるさと文学資料評価・活用委員会において、ふるさと文学の資料にはどういうものがあるか、またそれをどんなふうに展示したらいいか、また、ふるさと文学といってもジャンルが広いので、純粋な文学だけではなく絵本や漫画、アニメ、映像、映画などを幅広く対象にするべきではないかという意見をもとに、その各論を現在検討しています。
 これまでに2回行いましたが、拠点を整備する場合は、どういう場所にするのか。これもかねてから、県民が気軽に立ち寄れる場所で、足回りも比較的便利なところがいい、また観光目的で富山県においでになった方にも関心を持って立ち寄れるような場所がいいなど、いろいろなご意見をいただいてきました。交通の便も比較的にいい市街地がいいのではないかということもあり、いろいろ考え合わせました。知事公館を3月末に廃止した後の有効利用については、幸いにして県議会をはじめ、芸術文化にご熱心な皆さん、また幅広く県民の皆さんのご理解が得られるならば、廃止した知事公館の中でも十分にまだ利用活用できる部分は存続させながら、今度の委員会の検討結果を待って、例えば、面積的にも増築する必要があるかもしれませんし、既存のものも改修する必要があるかもしれません。また、今の知事公館では想定していない、ふるさと文学の振興にかかるさまざまな機能を当然有さなくてはいけないので、必要な部分は増改築もして活用することが、一つの有力な案ではないかと思います。
 しかし、これはこれから、先ほど申し上げた、ふるさと文学資料評価・活用委員会でもご議論いただかなくてはいけませんし、もちろん、県議会をはじめ、幅広い県民のご意見に十分に耳を傾けて、最終的に決定したいと思っています。

 3点目は、富岩運河環水公園の賑わいづくりについてですが、一昨年ぐらいから行ってきました。野外料理の話は昨年からだと思いますが、今年は「環水公園野外料理大賞2009」というタイトルでカレーコンテストを行いたいと考えています。昨年以上に、多くの県民のご参加をいただければと思っています。
 冬のイベントは3年目になりますが、11月27日にスイートイルミネーションの点灯式を行い、12月25日には花火やクリスマスライブなど、県民の皆さんに楽しんでいただきたいと考えています。今まで富山県の冬には少し暗い感じがありましたが、富山県の冬を、特に冬に入るクリスマスを賑わいのある楽しい時間にしたいと思っていますので、報道関係の皆さんにも、ぜひご尽力を賜れればありがたいと思っています。
 以上で、私からの説明を終わらせていただきます。

2 質疑応答

記者会見で記者と質疑応答する知事○記者
 新型インフルエンザのワクチン接種について、厚生労働省から各都道府県に、子どもに対しては前倒しで実施するように要請をしていますが、富山県としてはどのように対応する考えでしょうか。

○知事
 この点については、国からもそういうお話がありましたし、また富山県は医師の皆さんや医師会や中央病院も含めて各公的病院が、私どもの厚生部と連携よくやっています。実際に小さなお子さんがかかる比率が高いので、国からの前倒しをしてはどうかというお話はごもっともであるし、われわれもそういう問題意識を持っていましたので、お子さんについては、少し早めに進める方向で関係者や医師会や公的病院の皆さんとも相談をして円滑に運べると思っています。

○記者
 具体的な時期などはいつごろでしょうか。

○知事
 今のところ、例えば基礎疾患を有する小学校4年生〜中学3年生の方は11月17日に行おうと考えています。1歳〜就学前の幼児の方と小学校低学年の1年生〜3年生に相当する方は、11月24日に行おうと思っています。最初に想定していたよりは、若干早めに考えています。

○記者
 知事2期目の1年目を終えての成果と課題、今後は具体的にどのようなことに取り組むのでしょうか。もう一つは、鳩山政権の事業仕分けの県への影響をどのように見ているのでしょうか。

○知事
 ちょうど昨日で2期目の1年が終わりました。この1年を振り返ると、皆さんもご承知のとおり、昨秋からの世界同時不況で大変厳しい経済環境でした。日本の大都市も地方もどこでも大変厳しい中で、この1年は、とにかく中小企業の倒産等をなるべく少なくしないと、雇い止めや正規社員でも解雇される人がどんどん増えてきますので、全力を挙げてきました。昨年も御用納めは26日でしたが、年末は30日まで県庁を挙げて対応しました。あのころは、住む家もないという話もありましたので住宅のあっせんもしました。
 また、1月は46年ぶりに1月県議会も開きましたし、2月補正も普通は減額しますが、増額補正もありました。また、6月補正と9月補正も、財政規模の似たような近隣の県と比較すると、富山県は大変積極的な予算を組みました。中小企業対策や信用保証額の拡大や、中小企業からは、融資もさることながら仕事が欲しいという本当に切実な声がありました。私が経営者の皆さんに、何とか雇用を確保してほしいとお願いすると、気持ちは分かるが、われわれもつぶれてしまうと終わりだ、雇用を確保するから仕事がほしい、ということでしたので、6月と9月は国の景気対策をうまく活用して、近隣の県に比べると相当思い切った積極財政にしました。
 この4年間で行政改革や財政再建に真剣に取り組んで、それなりに財政体質をよくしてきたからできたことだと思いますが、その結果、富山県の倒産件数は前年よりかなり減りましたし、また今年の1月〜9月ぐらいまでの倒産件数が同規模の近隣の県と比較すると、6〜7割に収まったと思っています。
 今後も経済環境は厳しいので、こうした緊急経済・雇用対策はしっかりと行いたいと考えています。近く、3回目の緊急経済・雇用対策推進会議も開きたいと思っています。同時に、目先のことも大切ですが、それだけでは不十分なので、厳しいときこそ10年後、20年後の日本や世界を考えて、富山県の経済をどう活性化するか。富山県で生まれ育った若い方々が就職をする際に、大都市への流出をできるだけ少なくするように、若い人が希望や誇りを持って働き暮らす気になる富山県にしなくてはいけないので、経済活性化をしっかりやりたいと考えています。
 その一つが、先般行ったスイスのバーゼルの二つの州との連携協定です。3年前に富山県の医薬品生産額は、全国で8番目から4番目に上がりました。順番はどうでもいいのですが、日本有数の薬業拠点にしたいと思っていますし、従って、協定を結んだだけではなく、来年にはいろいろな企画をしています。自動車関連もエコカーを中心にだいぶ持ち直してきていますが、自動車関連業界にも頑張っていただきたいと思います。
 また、新しい産業を興します。新しい分野に進出する意味で、先般も、ある有力な航空会社の方に来ていただいて講演会や商談も行い、近く名古屋で見学会を行うなど、いろいろなことを考えています。また、企業誘致等も引き続き行いたいと考えています。
 産業や県民の生活の利便性を高めるためにも社会資本整備が大切です。実際に、昨年の7月に東海北陸自動車道が全線開通した際に大変いい効果があったことは、皆さんも実感していると思います。5年後に北陸新幹線を金沢まで開業させることも、しっかり取り組みたいと考えています。新政権が誕生して、金沢までの開業については、前原大臣に既定方針でやっていただけるとはっきり言っていただいていますので、そういう努力もしないといけないと思います。その後、さらに福井までの延伸や並行在来線の経営問題なども、当然やっていかなくてはいけません。
 社会資本でいえば、伏木富山港の活性化の問題もあります。同時に、話せば長くなりますが、5年間知事をやってみて、経済や文化や教育や医療や福祉も大事ですが、やはり一番大事なのはそれを担う人材だということを、改めて痛感しています。そこで、昨年は1年以上かけて子育て支援や少子化対策など、条例も6月に通しましたし、またそれに基づく基本計画の策定も進めています。
 教育の振興も、教育県富山として、幸い全国で学力調査を行っても常にトップクラスではありますが、それに甘んじることなく、科学オリンピックやいじめ問題や不登校問題についても、しっかりした対応・体制を取り、中一学級支援講師、35人学級選択制、ふるさと教育など、富山県に生まれ育ったら教育の面では幸せだと思っていただけるように努力したいと思います。
 高齢化がどんどん進むので、医療や福祉などについても努力したいと思います。皆さんはどう思っておられるか、この1年で随分と医者の確保の面でもマッチング率が上がりましたし、富山大学の定員拡大など、かなりの成果があったのではないかと思います。また、環境問題もレジ袋の問題だけではなく、エコドライブなどいろいろと進めておりますし、地方環境税の提唱もしていますので、富山県はコンパクトな県ではありますが、しっかりとした住みよい県として、住民が幸せに暮らしていただけるように全力を挙げたいと思っています。
 いろいろな経過があって31年続いてきた知事公館ですが、過去5年の自分なりの体験や経験を踏まえて廃止すべきだという決断をしました。無駄もなるべくなくし、県民が幸せになれるように精一杯頑張りたいと思います。
 新政権が誕生して、大いに期待すべき点と不安に思う点があります。富山県知事としても、また全国知事会の一員としても、しっかりとお願いするべき点はして、提言するべきことはしっかりするということで頑張っていきたいと思います。
 地方交付税や事業仕分けの対象になっているということでしたが、中央政権は無駄をなくすとおっしゃっているので、いろいろな点を聖域なくやっていただくのは結構ですが、無駄をなくすという名の下に本当に必要なものを削るようなことはないようにしてもらいたいと思います。特に、新政権は地方分権という言葉をわざわざ地域主権という言葉に言い換えて、地域主権のための改革が1丁目1番地だとおっしゃっています。しかも選挙のときには、地方を疲弊させたのは今までの政権だとおっしゃって、立派な公約をたくさんされて政権をとられたので、おっしゃっている趣旨に沿って地方の声を十分に尊重して、地方の疲弊を招かないような立派な政治を行っていただきたいと思っていますし、そうなるように知事としても努力していきたいと思います。

○記者
 知事公館を文学の拠点にするという話でしたが、委員会に提言をして諮られるのでしょうか。

○知事
 ふるさと文学館として活用するかどうかは、県議会をはじめ芸術文化に関心の深い方々や幅広い県民の皆さんにご理解をいただかなくてはいけないので、ふるさと文学資料評価・活用委員会で十分に議論をしていただきます。第3回目が近々ありますので、そろそろ候補地を具体的に示さないと議論が進まない段階になっていますので、そうしたいと思います。
 もう一つは、なるべく今あるものを有効活用しようと思っていますが、いくら箱を造っても中身が大事なのです。幸いなことに、何人かの著名な方から「ふるさと文学館を造るのであれば、自分が持っている蔵書や貴重な文学的な資料を寄贈・寄託するなど、大いに協力してあげましょう」というお申し出も最近は幾つかいただいておりますので、ちょうどいい時期ではないかと思います。

○記者
 現在の公館では、若干手狭なように思われますが。

○知事
 これは委員会で議論してもらわないといけませんが、私の感じでは、傷みが激しくて、取り壊さざるを得ないのではないかという部分もかなりあるので、公館をそのまま使うのは難しいと思います。有効活用できる部分は活用すればいいと思いますが、程度については、これから委員会で大いに議論してもらいます。最終的には県議会や幅広い県民のご意見を聞いてからですが、その議論も踏まえて、必要なものについては改修や増築をして、せっかくふるさと文学館、これは仮称ですが、これを造るのに、中途半端に変なものを造ったら残念なので、大方の県民から、「なるほど、いいものを造ったな」と言ってもらえるように、無駄を省きながらも、中身のある質の高いものにしたいと思っています。

○記者
 明日、国の会計検査院で、不正経理の調査結果が総理に引き渡されます。ほかの県では何らかの中間発表的なものがありましたが、本県でもそういうものが必要かと思います。それに対して何かありますか。

○知事
 明日、会計検査院から正式な発表があれば、そのうちの富山県にかかわる部分については、当然、県民にも公表しようと思っています。具体的には、会計管理者が何らかの説明の機会を持つのではないかと思います。富山県は、今のところは懐に入れたり、いろいろな問題につながるような、いわゆる隠し金的なものはなかったと聞いていますが、明日には正式な発表があると思います。いずれにしても、いろいろな指摘を受けるのは大変遺憾なことなので、そういうことがないように反省すべきはして、しっかりしたいと思います。
 同時に、先般説明しましたように、会計検査院がある一定のところを調査した際に、隠し金的なものはなかったにしろ、指摘を受けるようなことがあったので、ほかにも問題がないのかということについては、過去5年にさかのぼり自主調査をして、何とか3月末までに点検した結果も公表したいと考えています。そういうことを踏まえて、例えば、職員の処分が必要な場合は処分をしなければいけないと思っています。

○記者
 会計管理者からの発表は明日以降、近くあるのでしょうか。また、仮に返還を求められた場合には、恐らく返還されると思いますが、それは県費から出ることになるのでしょうか。

○知事
 それは、まず、会計検査院の発表内容がはっきりしてからです。それが明日になるのか、明日以降になるのか知りませんが、はっきりしたら、かなり実務的な内容ですから、責任ある会計管理者から、発表してもらう方がいいのではないかと思います。

○記者
 知事公館についての補足で、知事公館の周りに職員の駐車場になっている場所にかなりの面積があったと思いますが。まとめて一体的に利用を考えておられるのでしょうか。また、今後の議論もあるでしょうが、知事の今のお考えでは、大体いつごろまでを目標として想定していらっしゃるのでしょうか。

○知事
 駐車場の部分までふるさと文学館のようなものに活用するかについては、まさにこれからふるさと文学資料評価・活用委員会で議論していただくべきことだと思います。普通に考えれば、今の知事公館の敷地だけでは手狭ではないかという感じはします。議論を踏まえて、誤解のないように言いますが、あの土地も職員の駐車場のために買った土地ではなく、行政改革委員会からも県有財産は有効活用するようにというご提言もいただいております。ふるさと文学館を造るとなると、訪問してくださる県民の皆さんも、足回りがいいところで、駅から歩いて12〜13分ぐらいではないかと思いますが、県外から観光でいらした方にも立ち寄ってもらえるようなものにしたいと思っていますので、そのための駐車場も必要だと思いますし、今後の議論を十分に踏まえて行いたいと考えています。
 例えば、現在の知事公館の松川べりに近い方の庭は立派なものですから、単純に壊していいのかと思います。いろいろな経過があるにしても、31年もたち、星霜を経て風格も出ている庭なので、生かせるものは生かして、県民が文学にも親しみ、親子で絵本を読みに来たり、高齢者も含めて文学に親しんだ後は庭を眺めたりする時間もあった方がいいのではないかと思います。この辺は、委員会の中で十分に議論をしていただき、またもちろん、県議会をはじめ、幅広い県民の声を聞いて決めていきたいと思います。

○記者
 新年度予算編成にかかわることですが、暫定税率廃止などで見通しが立たない非常に厳しい状況の中で、これから編成作業が本格化していくと思います。来年度予算はどのように組まなければいけないと考えていますか。また、例年より遅れてしまう懸念はあるのでしょうか。

○知事
 新政権がどういう国家予算をつくるかによって随分影響されます。富山県としては、新政権がどういう予算を組むのかを見守りながら、いろいろな可能性を考えた上で柔軟な対応をしていかなればいけないと思っています。同時に、新政権が地方分権型社会、地方主権を1丁目1番地で大事にして地方の疲弊を招かないように再生するとおっしゃっていますので、期待はしていますが、そういう大方針と実際にやることが違わないように見守って、必要なことについては、これまでどおり、しっかりと意見や提言をしていきたいと考えています。
 例年では、そろそろ来年度予算編成の方針を出す時期に来ていますが、新政府はようやく陣構えができたという程度なので、もう少し様子を見た上で、来年度予算については、必要であれば改めて記者会見をしたいと考えています。いずれにしても、もう少し新政権のスタンスを見極めないといけないと思います。受け身ではなくて、地方環境税などもその一つですが、暫定税率を当面残されるのも一つの方策だと思いますし、マニフェストにお書きになったということで、廃止するのであれば穴埋めをどうするのか。
 概算要求で95兆円、事項要求を入れると100兆円近いという説もある中で、無駄が多いといわれていた前政権の当初予算は88兆円ですから、それで子ども手当ては支給する、高速道路は無料化する、暫定税率は引き下げるとすれば、どこからお金が出てくるのでしょうか。私は7〜8月の段階から財源について警鐘を鳴らし、知事会の中でもまじめに議論をして、各政党のマニフェストを分権の観点から評価する際にも、大事な視点として提起してきました。なかなか難しいとは思いますが、鳩山新政権には私どもの懸念を払拭するような素晴らしい政治を行っていただきたいですし、そうなるように努力したいと思います。

○記者
 民主党が、陳情などを党幹事長室に一本化して、その窓口を各都道府県連で一本化するという形を考えていて、これまでのように省庁などでは陳情などを受け付けない方向になるようですが、その点について知事はどのように受け止めていますか。

○知事
 現在進行形の話で申し上げにくいこともありますが、もう少し様子を見たいと思います。私は、今までの新政権の主張は、政府と党を分ける、国と地方は対等だと受け止めています。だから、協議の場をつくろうとか、税制でもきちんと話を聞きますとおっしゃっています。富山県なら選挙で富山県民の支持をいただいた私なりが、政府に意見を言うときに、別のところに登録しなくてはいけないということが本当にいいのかどうかは、国民もいずれ判断をされるのではないでしょうか。新政権には鳩山総理をはじめ、良識ある方がたくさんいらっしゃると思いますので、いずれ適切な、大方の人が素直に理解できるような仕組みやルールになっていってほしいと思っています。

○記者
 来年度予算については、もう少し情報収集をしてからということですが、基本的な考え方として、県での税収見通しが重要になってくると思いますが、本年度の税収見通しはどれぐらいになりますか。また、来年度の税収見通しは、どれぐらいになりそうですか。

○知事
 9月議会でも申し上げましたが、税収は当初予算をそのまま確保するのは難しい情勢だと思います。どのぐらい税収が落ちるかについては、今の段階では難しいので、12月議会か年明けぐらいにならないと、ある程度の数字は出しにくいです。それは例年のことで、分かっていて隠しているのではないので、ご理解いただきたいと思います。

○記者
 新年度の予算編成は、歳出は削減する方向になるのでしょうか。

○知事
 これも、政府がどういう考え方で臨むかです。無駄をなくすとかいろいろおっしゃっていますが、結局は赤字国債にかなり依存しています。景気もあまりよくないので、国が積極財政を組むことになれば、当然、社会資本整備や福祉医療、教育、子育てなど、地方が受け止めざるを得ない分野が多いと思いますので、中央政府の積極的な予算に、ある程度は対応することになると思います。しかし、国は積極財政をとるけれども、地方への交付税は例えば、現状維持、まさか無いとは思うが、減額ということになれば、通貨発行権を持っている中央政府とは違って、地方は国と一緒になって赤字地方債を出すわけにはいきません。だからこそ富山県は、職員には申し訳ないのですが、6年間、給与の臨時削減も行い、歯を食いしばって医療や福祉や教育の予算を捻出し、県民に納得していただいて頑張っているのです。
 例えば、国は積極財政を行うが地方には金がない、金がなければ借金をしてやれなどという乱暴なことを新政権がおっしゃるとは思いませんが、そういうことになれば、とても積極財政にはなりません。ですから、近く全国知事会も開かれますが、政府税調でもそのことを申し上げています。本当に真剣に財源の運営を考えていただきたいと思います。世界同時不況の影響もまだまだ深刻なので、富山県も日本も気を付けないと大変困難なことになります。新政権にとっても最初の試金石です。私の基本は県民の皆さんの幸せと、富山県の発展ですから、われわれもその様子も見ながら対応していきたいと思います。

○記者
 陳情のやり方ですが、陳情をやめるという選択肢もお考えですか。

○知事
 陳情という定義にもよりますが、私は富山県民のことを考えると、できるだけ新政権にしっかりものを言う、提言をする、意見を言う、陳情ということになるか分かりませんが、お願いもします。
 例えば政策提言と言うのは、制度を変えてはどうかとか、「率直に言って新政権は経済戦略が弱いですね。しっかりしてくださいね。こうしたらどうですか。」というのは政策提言や意見です。あるいは、ある道路にはこういう緊急性がある。あるいは、この港湾はこういう緊急性がある。あるいは、富山県は子どもたちのためにこういうふうにしたいと、新政権もそういう要望はどこの県からもあると思います。その中で、より緊急度が高いとか、より政策として中身があると思うので、ぜひそこに光を当ててほしいというのは、意見というよりは要望に近くなります。それについては、今後も努力したいと思います。県民に不利益になるようなことはしたくありません。一方で、国と地方は対等だと立派なことをおっしゃっているので、その過程で非常に腑に落ちないことがあれば、それは国と地方の在り方の問題として、別の場でしっかりと言うべきことは言わないといけないと思っています。

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