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知事の県政レポート【平成19年度】

2016年10月24日

知事室 目次

県政レポート第43号[平成19年8月16日]

 こんにちは、富山県知事の石井隆一です。

 8月に入ってからうだるような暑さとなり、連日35度を超えるような猛暑日が続いています。今月16日には、岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で40.9度を観測し、国内の最高気温の記録を74年ぶりに更新しました。こうした猛暑日の多発については、南米ペルー沖で海面水温が下がり異常気象をもたらすとされる「ラニーニャ現象」の影響がいわれていますが、一方で地球温暖化の影響も指摘されています。
 県では、地球温暖化防止に向けて、昨年8月から県民の皆さんがCO2削減などのため日常生活などの中で取り組む10項目の行動指針を宣言していただく「とやまエコライフ・アクト10宣言」の運動を行っています。おかげさまで開始から1年の去る8月上旬に、目標である56,000人(県民の20人に1人)の皆さんに宣言していただき、大変うれしく思います。
 この宣言は、「蛇口はこまめに閉めよう」「コンセントからこまめに抜こう」「マイカーに乗らずに出かけよう」など、どなたでもその気持になっていただければできる取組みですので、できるだけ多くの県民の皆さんに参加していただくことを期待しています。

 それでは、前回レポートしました7月18日以降の主な仕事や出来事について紹介します。

懇談会で挨拶する知事 7月19日(木)午前、東京のアジュール竹芝で「伏木富山港利用促進船主懇談会」が開かれました。日本海側で2つしかない特定重要港湾である伏木富山港については、日本海側における国際物流拠点を目指して整備を進めており、本年3月にはコンテナ貨物の大幅な増加に対応できるよう富山新港多目的国際ターミナルの拡張を終え、供用を開始しました。
 また、昨年度から調査・検討を進めてきた有識者や関係業界の代表者からなる「とやま物流戦略」検討チームの提言を受けて、今年度から新たに船会社に対する助成制度や荷主企業に対する奨励金制度を新たに設け、定期航路の充実と集荷の促進を図っています。
 この日は、首都圏の船会社や代理店など9社にお集まりいただき、伏木富山港の概況や船会社に対する助成制度等を説明し、新規就航について要請しました。船会社側からは、コンテナバースの拡張やガントリークレーンの増設、奨励金や助成金の充実などについてご意見をいただきました。

小林農林水産事務次官、白須敏朗水産庁長官、谷内正太郎外務事務次官に対して要請活動を行う知事 同日午後、小林芳雄農林水産事務次官、白須敏朗水産庁長官、谷内正太郎外務事務次官をそれぞれお訪ねし、ロシア国境警備当局に拿捕された第八十八豊進丸の事件について、政府が国際海洋法裁判所に提訴し、毅然として対応していただいていることにお礼を申し上げました。また、正にその当日(19日)、第1回口頭弁論が開催されることから、政府においてもご尽力いただき、裁判で日本側の主張が認められ1日も早く乗組員等が解放されるよう、要望しました。

初会合で挨拶する知事 7月20日(金)午後、県庁で「くらしたい国、富山」推進本部の初会合が開かれました。
 県では、「くらしたい国、富山」をキャッチフレーズに富山県での定住・半定住を進めていますが、そのためには、仕事、住居、健康・福祉、教育環境はもとより、観光、ボランティアなど、地域生活にかかわる様々なサービスの提供主体が連携して、定住・半定住希望者のニーズに対応していく必要があります。そこで、市町村代表、経済団体代表、有識者をメンバーとする「くらしたい国、富山」推進本部(本部長 知事)を設置し、総合的に定住・半定住の促進のための施策を推進することとしました。
 会議では、事務局から「専用ホームページ」の開設や10月に東京などで開催予定の「ふるさと回帰フェア」への出展、「とやま暮らし体験モデル事業」など今年度の事業計画案について説明しました。本部員からは、「定住や半定住を進めるためには、地元の人たちの意識や受入体制の整備が必要」、「体験事業などは、決められたプログラムに追われるのでなく、家族のような感覚になれる時間の過ごし方の工夫が必要では」などの意見をいただきました。

パネル討論を行っている様子 7月21日(土)午後1時半、富山市のタワー111で「終末期医療シンポジウム」を開催し、主催者としてご挨拶しました。
シンポジウムでは、厚生労働省「終末期医療の決定プロセスのあり方に関する検討会」座長の樋口範雄東京大学大学院教授による基調講演や泉良平県医師会副会長、作家の青木新門氏などによるパネル討論が行われ、約250人の参加者の皆さんにがん終末期医療のあり方などについて、様々な角度から考えていただく良い機会となりました。

大徳寺で佐伯住職から説明を受ける知事、有頼柳の碑の前で有頼柳保存会の皆さんと記念撮影する知事 同日午後3時半、立山開山縁起ゆかりの地である魚津市の大徳寺(佐伯昭彦住職)を訪れました。
 大徳寺は、大宝元年(701年)に越中の国司として赴任した佐伯有若が開祖とされています。立山開山縁起によると、その子、有頼が逃げた白鷹を追って山中に入り、熊に襲われるなどの試練を経て、阿弥陀如来と不動明王の顕現などの霊異に遭遇して感動し、厳しい修行の後、立山を開山したと伝えられています。
 佐伯住職からは、本堂で寺宝の「立山曼荼羅」の絵解きなどとともに、立山開山の由来について熱心に説明をしていただきました。

交流会で挨拶する知事、交流会場の様子 同日午後、魚津市の新川文化ホールで新川三市(魚津・滑川・黒部)商工会議所主催の「新川“産学”ものづくりフォーラム」が開かれ、田中正人県立大学学長による基調講演やパネルディスカッション、交流会が行われました。
 私も午後4時半から開かれた交流会に出席し、ご挨拶するとともに、主催の杉野氏、広瀬氏、中西氏の三会頭や来賓の中尾富山経済同友会代表幹事をはじめ参加者の皆さんと「ものづくり」で広がる新川地区の可能性などについて懇談しました。

中小企業との対話で意見交換する知事 7月24日(火)午後、富山商工会議所ビルで「中小企業との対話」を開きました。今回は、県内商工会議所青年部連合会から、成瀬裕会長をはじめ役員の皆さん約30人の方々にお集まりいただきました。経済の活性化や地域振興、人材の確保対策など若い皆さんのいろいろなご意見をお聴きし、県としても皆さんとともに知恵を出し汗をかかなければならないという思いを新たにしました。

懇談会で挨拶する知事 同日夕方、富山市のカナルパークホテル富山で県高等学校PTA連合会(大橋聡司会長)との懇談会が開かれました。懇談会には、同連合会の理事校20校のPTA会長や校長など約60人の方々が出席されました。皆さんからは、高校再編に関する新しい学校づくりやスクールカウンセラー・専門家の高校派遣の拡充などについて、ご意見、ご要望をいただきました。

佐藤社長から説明を受ける知事、工場内を視察する知事 7月25日(水)午前、氷見市のコマツキャステックス(株)(佐藤泰樹社長)の本社工場を視察しました。コマツキャステックスはコマツの子会社で、鋳鋼・鋳鉄部品を製造しており、特に鋳鋼品の生産量は日本一(シェア17%)となっています。
 コマツキャステックスでは、先月、本社工場敷地内に鋳鉄部品を製造する新工場の建設を発表されました。これは、今春からコマツ本社にも種々働きかけを行った成果といえます。平成21年12月から操業を開始し、現在、栃木県小山市で行われている建設・鉱山機械エンジン用の鋳鉄部品の製造を新工場へ全面的に移管する予定とのことで、大変有難いことと思いました。

中部圏知事会議の様子 7月26日(水)午後、滋賀県長浜市で中部圏知事会議が開かれました。会議には、富山県をはじめ、石川、福井、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀の各県と名古屋市の9県1市の知事等が出席しました。
 まず、「広域観光の推進」と「地球温暖化対策に向けた取組」について協議が行われ、私からは「広域観光の推進」については、モデルルートの設定等広域的な国際観光の推進や来年3月に全線開通する予定の東海北陸自動車道を通じての広域観光の推進などについて提案しました。「地球温暖化対策に向けた取組み」については「エコライフ・アクト10宣言」やレジ袋削減など本県における取組みを紹介しました。
 その後、国への提言についての協議が行われ、北陸新幹線の建設促進、原子力発電所の耐震安全性確保、国立大学法人運営交付金の見直しに関する配慮など26項目の緊急提言がとりまとめられました。私からは、特に国立大学については、地域における「知の拠点」として、教育・文化・産業振興など様々な分野において地域の自立と発展に多大の貢献をしてきたところであり、国立大学法人運営費交付金の配分方法の見直しにあたっては、各国立大学法人が安定的な運営の下で地域において果たしている機能や役割を発揮できるよう、十分考慮すべきである旨を申し述べました。

 7月27日(金)午後、関西経済連合会の会長の下妻博氏(住友金属工業(株)社長)、副会長の玉越良介氏(三菱フィナンシャルグループ会長)、松下正幸氏(松下電器産業副会長)、大阪商工会議所会頭の野村明雄氏(大阪ガス会長)などを訪問し、富山県の産業、自然、文化の特色、魅力等をアピールし、経済産業面での交流を一層深めていただくよう要請しました。

セミナーでパワーポイントを使って説明する知事 また、同日夕方、大阪市の大阪全日空ホテルで「とやま企業立地セミナー2007in大阪」を開きました。セミナーには、大阪周辺の富山県に関心を持っていただいている企業関係者約60人の方々にお集まりいただき、私から本県の特色や立地環境などについて説明し、今後、新規工場の立地等について検討される際には是非富山県を最有力の候補地としていただくようお願いしました。

参加の皆さんを前に激励の挨拶をする知事、大会で競技を行う様子 7月28日(土)午後、富山市の消防学校で「県下消防団操法大会閉会式」が開かれました。操法大会には、ポンプ車の部、小型ポンプの部あわせて35チーム186人の皆さんが参加され、日頃厳しい訓練で鍛えた成果を発揮されました。閉会式では、私からポンプ車の部優勝の高岡市消防団古府分団、小型ポンプの部優勝の富山市消防団細入南分団をはじめ入賞された皆さんに表彰状をお贈りするとともに、激励のご挨拶をしました。

森田高さんに当選証書を授与している様子 7月29日(日)、参議院議員通常選挙が行われ、富山選挙区では森田高さん(民主)、比例代表では富山市在住の又市征二さん(社民)、小矢部市出身の山田俊男さん(自民)がそれぞれ当選されましたが、心からお祝い申し上げる次第です。
 我が国を取り巻く内外の情勢は極めて厳しく、少子高齢化の進行と人口減少時代の到来、国・地方を通ずる厳しい財政状況、地域間格差の増大など、重要課題が山積しています。また、県においても「元気とやま」の創造に向けて北陸新幹線など社会資本の整備、経済産業の活性化、医療・福祉の充実、安心・安全なまちづくりなど多くの重要課題があります。
 今回当選された皆さんには、これまでの経験を活かされ、国勢の伸展に大いにご活躍されるとともに、本県の限りない発展と県民の皆さんのため格段のご尽力をいただくよう、期待いたしております。

甘利経済産業大臣らと記念撮影する知事、その後省内で記者会見を行う知事 7月30日(月)午後、経済産業省で企業立地促進法に基づく基本計画の同意書手交式が開かれました。本県をはじめ地方の働きかけを背景に、本年4月に制定された企業立地促進法に基づき、自治体が企業誘致等の基本計画を策定し、国の同意が得られると、法人税法上、設備投資の特別償却が認められたり、地方税の減免などの支援措置が受けられるものです。
 本県においても、県、市町村、経済団体、学術機関等からなる「県地域産業活性化協議会」(会長 知事)において早速協議を進め、平成25年3月までに150件の企業立地、4,100人の新規雇用をめざす基本計画を策定し、7月13日に知事及び全15市町村長の連名で国に提出しました。
 その後、関係省庁間の協議を経て、この日、青森県などと並んで全国第1号として富山県に対し同意書が手交されることになり、私が出席し、甘利明経済産業大臣から同意書をいただきました。
 また、同省内で記者会見に臨み、富山県の産業、生活環境、自然、文化等の魅力をアピールするとともに、基本計画に基づき、従前にも増して企業立地を積極的に取り組みたいとの考え方を説明しました。

懇談会で挨拶する知事 7月31日(火)午後、名鉄トヤマホテルで北陸経済連合会(新木富士雄会長)と北陸3県知事との懇談会が開かれ、谷本正憲石川県知事、西川一誠福井県知事とともに私も出席しました。
 懇談会では、まず「人流・物流の拡大推進に向けて」について意見交換が行われ、私からは、北陸新幹線の整備促進と並行在来線に対する支援、東海北陸自動車道の全線開通と広域連携の推進、富山空港・伏木富山港と新たな物流・交流戦略などについてお話しました。
 次に「北陸地域の一層の活性化に向けて」の意見交換があり、地震防災対策や定住・半定住の促進、安全・安心な生活基盤の整備促進、循環型社会システムの形成、地方分権改革の推進などについてお話しました。

開講式で挨拶する知事、神野教授、田中教授、上田准教授、茂木シニアリサーチャーがそれぞれ講義を行う様子 8月1日(水)午後1時半、立山国際ホテルで「とやま夏期大学」の開講式が開かれ、私も出席し、ご挨拶しました。「とやま夏期大学」は、富山県が誇る雄大で美しい自然の中で、各分野の第一人者として活躍されている著名な方々を講師としてお迎えし、質の高い学び と楽しみの場を提供するという試みで、今年で2回目となります。
 1日(水)には神野直彦・東京大学大学院経済学研究科教授から「脱『格差社会』へ−希望の構想」、2日(木)には田中優子・法政大学社会学部教授から「江戸時代の暮らしとリサイクル」、3日(金)には上田紀行・東京工業大学大学院准教授から「ダライ・ラマとの対話−現代人の救いと仏教の可能性」、4日(土)には茂木健一郎・ソニーコンピューターサイエンス研究所シニアリサーチャーから「脳を活かして生きる」について、それぞれ講義を行っていただきました。
 期間中、講義だけでなく、称名滝や立山カルデラの見学会や講師との交流会なども開催され、県内外から参加された約600人の受講生の方々に楽しんでいただきました。

高木委員長から報告書を受け取る知事 同日4時半、「近代美術館魅力向上検討委員会」の高木繁雄委員長(北陸銀行頭取)、谷内美江子委員(近代美術館友の会幹事)から報告書を提出していただきました。報告書では、最近の社会変化や新しい美術館をめぐる動向も参考にして、魅力向上を図るため、(1)「質(品格)を保ち」ながら「より多くの人が集う」賑わいのある美術館、(2)わかりやすく親しみのもてる県民と対話し交流する美術館、(3)県民の創造力を刺激し、富山県の豊かな芸術・文化を切り拓く美術館の3つの視点(方向性)を示していただきました。そのうえで、具体的な施策として、展示施設等の整備、様々な世代に対応する普及活動の実施、美術館へと誘う積極的なPRなどについて、「当面の施策」と「中長期の課題」に整理しながら、具体的な施策を提言していただきました。
 今後は、報告書を参考にしながら、今年度当初予算に盛り込んだ近代美術館の魅力向上策を着実に進めることはもとより、来年度に向けて、必要な施策の充実を図ってまいる考えでおります。

懇談会の様子 同日夕方、名鉄トヤマホテルで県PTA連合会(林久嗣会長)との懇談会が開かれました。懇談会には、同連合会の役員や地区PTA協議会の代表者など約50人の方々が出席されました。皆さんからは、小中学校における確かな学力向上のための取組み、家庭教育の支援、少人数学級の拡充などについて、ご意見、ご要望をいただきました。

南日座長と懇談する知事 8月2日(木)午前、「県立大学短期大学部のあり方検討会」の南日康夫座長(元筑波大学副学長)から報告書を提出していただきました。
 報告書では、現在の短期大学部環境システム工学科については、できるだけ早期に4年制化を含めて機能の拡充を図ることが必要であるとされ、その際の基本的な視点として、(1)学科内容は富山県の発展に資するものとすること、(2)知能と技能を応用して現実の課題を解決できる実践的な教育に取り組むこと、(3)環境分野における教育・研究の拠点形成を目指すこと、を示していただきました。
 今後は、報告書の趣旨に沿って、できれば平成21年4月から4年制に移行する方向で検討を急ぎたいと考えています。

関係の皆さんと看板の除幕を行う知事、潅木の除伐作業に精を出す知事 8月4日(土)午前、黒部市若栗地区で里山再生モデル林における森林整備開始式が開かれました。県では、本年4月から「水と緑の森づくり税」を財源として県民の皆さんとともに「里山再生事業」に取り組むこととし、この若栗地区においてモデル林の整備を行うことにしました。
 開始式では、私と堀内康男黒部市長が激励のご挨拶をした後、仲県議会議長や地元県議及び市議会関係者、自治会代表、地域のお子さんにも加わっていただき、モデル林看板の除幕を行いました。
 その後、地区住民、草刈十字軍、ボランティア、森林組合関係者など約150人の皆さんがつる切り、潅木の伐採、道路沿いの刈払いなどの森林整備活動に参加されました。私も堀内市長とともにのこぎりを手に持ち、潅木の除伐作業に参加しました。

レセプションで挨拶する知事 8月5日(日)午後6時、高岡市のウイング・ウイング高岡で「たかおか昆布祭り」のレセプションが開かれ、出席し、お祝いのご挨拶をしました。レセプションには、当日、記念講演の講師を務められた女優・キャスターの石井苗子さんやパネリストの中尾哲雄富山経済同友会代表幹事や橘慶一郎高岡市長のほか、富山市出身の高橋はるみ北海道知事などの皆さんが参加され、昆布を巡る食文化や地域活性化策について懇談しました。

せり込み蝶六踊り街流しをしている様子 同日午後8時ごろから、魚津市で行われた「じゃんとこい魚津まつり・せり込み蝶六踊り街流し」を観覧しました。街流しには、市内の地域や職場などのチームのほか、東京からの参加チームを含め38チームが参加し、県からも新川土木センターのチームが参加していました。参加された市民の皆さんが電飾やちょうちん飾りの中で風情ある街流しをされている姿を拝見し、楽しませていただきました。

白岩砂防堰堤の全景、委員の皆さんと現地を視察する知事 8月6日(月)、青柳正規国立西洋美術館長など立山・黒部地域の世界文化遺産にかかる有識者懇談会の委員の皆さんと立山カルデラや白岩砂防堰堤等を視察しました。県では、関係市町とともに立山・黒部地域の世界文化遺産への登録可能性調査を進めていますが、そのコンセプトとしては、701年(大宝元年)の開山以来の立山山岳信仰に加え、近代以降の砂防事業や電源開発など厳しい自然とそれに関わる人々の営みの歴史も重要な柱になると考えています。
 この日は、午前10時過ぎに立山砂防工事専用軌道に乗車し、国登録有形文化財である白岩砂防堰堤を視察しました。白岩砂防堰堤は、提高63mの日本一の高さを誇り、コンクリート造堰堤としてはもっとも古いものの一つで、ここから砂防技術が全国、世界各地に普及したとされています。その後、六九谷展望台から鳶崩れや多枝原平などカルデラ内部を展望したり、泥谷砂防堰堤群や立山温泉跡地などを視察しました。
 今回の視察を通じて、砂防施設群のスケールの大きさや100年以上にわたる先人たちの取組みを実感し、その価値を再認識しました。

上海市内のバス停広告を視察する知事、上海航空本社で周薫事長らと懇談する知事、唐副市長と懇談する知事、上海市内大手旅行会社との意見交換会の様子 8月7日(火)から11日(土)までの5日間、中国からの誘客促進、定期航空路線の利用促進などを働きかけるため、観光、交通、ホテル、旅館、マスコミ等の関係者の皆さんとともに、上海、北京、香港を訪れました。
 まず、7日(火)午後に富山‐上海便で上海に到着し、市内でバス停広告の視察等を行った後、上海航空本社を訪れ、周赤(しゅうせき)薫事長、範鴻喜(はんこうき)総裁にお会いしました。私からは、10月からの上海航空の羽田線開設に祝意を表し、これを機に富山と羽田を組み合わせ、片道でも富山−上海便を利用した場合に7,500円(現行5,000円)を補助することを伝えるとともに、富山−東京の観光を組み合わせた広域観光モデルルート5案を提示し、上海からの観光客の送客に努力するよう要請しました。周薫事長からは、モデルルートの提案と助成制度の拡充についてのお礼とともに県が提案したモデルルートの旅行商品化や上海からの送客に努力する旨の回答がありました。
 その後、上海市政府を表敬し、唐登傑(とうとうけつ)副市長にお会いしました。また、夕方には、上海市内大手旅行会社8社、マスコミ2社との意見交換会に出席し、モデルルートの提案や支援策の発表を行い、本県への送客を要請しました。

在中国日本大使館の宮本大使と懇談する知事、中国青年旅行社の蒋CEOと懇談する知事 8日(水)午前には北京に到着し、お昼には、同市の日中友好協会を表敬し、井頓泉(せいとんせん)常務副会長などの皆さんと昼食会を行いました。井常務副会頭からは、富山県は松村健三先生の故郷であり、富山県との交流を非常に重視しており、今回の私の訪問を機に経済、文化、観光面等での交流を促進させたいとのお話がありました。
 その後、在中国日本大使館に宮本雄二特命全権大使を表敬しました。宮本大使から日中間の交流が厳しいときに、遼寧省、上海市と幅広く積極的な交流を行ってきた富山県の姿勢に対し、謝意が述べられました。
 私からは、富山県が国際観光の推進、特に中国からの観光客の誘致に積極的に取組んでいることを説明し、富山県のPRについての協力を要請しました。大使からは、中国の急速な経済成長に伴い、海外旅行も伸びていくことが確実で、富山県の観光資源は中国の富裕層に受け入れられる可能性が大きい。富山県の観光パンフレットやDVD等を送付してもらえれば、色々な機会に配布しPRに協力したいとの発言がありました。
 次に、中国青年旅行社を訪問し、蒋建寧(しょうけんねい)CEOにお会いしました。私から富山県の観光資源や上海航空を利用した富山と東京を組み合わせたモデルコースを説明し、北京周辺からの送客を要請しました。蒋CEOからは、中国人旅行客の関心が日本に向かっており、新しいコース、観光地を開発する必要があると考えていること、また、今後富山県を新しいコースに組み込み、富山県の旅行社と協力して富山への送客に努めたい旨の発言がありました。そのうえで、私に対して中国青年旅行社と県内旅行業者との仲介窓口の設置を求められましたので、当面、県の観光課とする旨をお話しました。

中国民用航空総局の武副司長と懇談する知事、香港市内のバス停広告を視察する知事 9日(木)午前に中国民用航空総局を訪れ、武洲宏(ぶしゅうこう)国際合作司副司長にお会いし、平成17年10月に就航した富山‐上海便のお礼と経済・文化・観光などの面での一層の交流促進等、富山・中国間の定期路線の安定化対策についてお話しました。武洲宏副司長からは、富山-上海便を安定化するための富山県の取組みを支持すること、また、上海、北京以外の中国各地地の空港と日本の地方空港を結ぶ航空路線について、中国としては積極的に考えている旨の発言がありました。
 その後、夕方、香港に到着しました。香港市内中心部では、8月3日から16日までの2週間、バス停49箇所に本県観光広告が掲示されており、その代表的な箇所を視察しました。

在香港日本国総領事館の佐藤大使、香港政府観光局の劉総領事、香港特別行政区の馬長官、エバーグロス・ツアーズ本社の袁社長と懇談する知事、観光説明会で挨拶する知事 10日(金)午前に在香港日本国総領事館を訪れ、佐藤重和大使を表敬しました。その後、香港政府観光局のナンバー2である劉鎮漢(りゅうちんかん)総領事にお会いしました。私からは、富山県の観光資源や香港でのバス停広告、新聞広告を利用したPRの取組み等を説明し、香港からの観光客送客について要請しました。劉総領事は本県の観光資源に関心を示し、香港の人々は温泉と祭りが好きであり、ぜひ香港で積極的にPRをしてほしい旨お話をされ、今後、双方が協力し、香港から富山県への送客と富山県からの香港への送客について相互に努力することで合意しました。
 次に、香港特別行政区の馬時亨(ばじきょう)商務経済発展局長官にお会いしました。
 私から、同趣旨の説明と要請を行ったところ、馬長官から香港の人々は温泉、ゴルフ、スキーに大変興味を持っており、香港から富山への旅行客が今後増える可能性があること、他方、富山県からの観光客の増加も期待したい旨の発言がありました。
 同日午後には、県内観光事業者等の皆さんと香港の大手旅行社であるエバーグロス・ツアーズ本社を訪れ、袁(えん)社長、高(こう)日本部総括部長にお会いし、富山への一層の送客とチャーター便の就航を要請しました。袁社長からは、本年は沖縄、鹿児島などへ79便の実績があり、今年は難しいが、機材が用意できれば、来年、富山へのチャーター便を実現させ、送客の増大に努めたいと意欲を示していただきました。
 同日夕方、香港での観光説明会・商談会を開催しました。当日は、強い台風の影響で多くのオフィスが途中から閉鎖されるという状況でしたが、予想外に多くの旅行会社の方々の参加を得ることができました。説明会では、私から、県内観光地の魅力について説明し、観光客の富山への送客への協力を要請しました。引き続いて行われた商談会においては、県内の観光事業者の方々と香港の旅行会社の間で具体的な商談が進められ、予定時間を大幅に越えて話し合いが行われました。商談の相手方からは、富山をぜひ訪問し、商品化したいとの積極的なお話もあったとの報告をいただきました。

香港市内のスーパーマーケットを視察する知事、商品の大門素麺を手に取る知事 その後、香港市内のスーパーマーケット(シティスーパー)を視察し、日本産農産物等の市場調査を行いました。日本各地から輸出されたネギやスイカ等の生鮮野菜のほか、米、麺類、調味料など、少量ながら多くの品目が陳列されていました。価格的には、日本国内より相当高い価格(約1.2〜3倍程度)で販売されており、野菜の鮮度など、商品管理も十分行われていました。富山県産で目にしたものは、残念ながら大門素麺(69HK$)だけでしたが、今後はこうしたことも参考に、本県産農産物の輸出の可能性についても検討していく考えです。

環水公園で親子連れラが楽しむ様子、鈴木さんらと記念撮影する知事、花火と水のファンタジーの様子 8月12日(日)夕方、「環水公園・夏まつり2007」を視察しました。このイベントは、開園10周年を記念し、環水公園の賑わいづくりに向けて実施するもので、午前9時から熱気球体験、カヌー体験、音楽隊による演奏やシンセサイザー演奏、街角パフォーマンスなどが行われたほか、オープンカフェ&ビアガーデン、移動販売車による屋台などもあり、多くの県民の皆さんに訪れていただきました。また、夜には、「YOSAKOIとやま」や「花火と水のファンタジー」のイベントも行われ、来園された皆さんに大いに楽しんでいただけたのでないかと思っています。
 また、この日、利賀を訪問中のテルゾプロス氏(ギリシャ)、ティアム氏(インド)と鈴木忠志氏の三氏にご来訪いただきました。テルゾプロス氏とはお久しぶりにお会いしましたが、三氏ともそれぞれ世界的な演出家として活躍されている方々であり、この機会に環水公園をご案内し、その印象やご意見をお聴きするとともに、夏の夜を楽しんでいただきました。

県戦没者追悼式で式辞を述べる知事 8月15日(水)お昼、県民会館で「県戦没者追悼式」が開かれました。会場には、約1,000人のご遺族の皆さんが参列されました。私から、富山県民を代表して三万余柱のみ霊に対し追悼と平和への祈りを込めて式辞を申し上げました。その後、全員で黙とうを捧げ、平和への誓いを新たにしました。

第八十八豊進丸が出航する様子 8月16日(木)、ロシア国境警備局に拿捕されていた「第八十八豊進丸」の船長を含む17名の乗組員の皆さんが無事解放され、同日午後、現地のペトロパヴロフスク・カムチャツキー港を出港し、帰国の途につかれました。
 6月3日に拿捕されて以来、2か月半にわたり、ご家族や関係者の皆さんをはじめ、多くの県民の皆さんが事態を憂慮されていましたが、県人を含む乗組員全員の無事帰国と船体の解放が実現したことは大変うれしく、県民の皆さんとともに喜びを分かち合いたいと思います。
 今回の事件については、私としても事件発生直後から再三上京し、麻生外務大臣、谷内事務次官、農林水産省の小林事務次官、白須水産庁長官など政府に対して働きかけを行い、早期解放に向けてのロシアへの働きかけ等を要請してきました。今回の解放は、政府において本県の強い要請を踏まえ、国際海洋法裁判所に初めて提訴するなど大変真摯に取り組んでいただいたおかげであり、多大な尽力に深く感謝申し上げたいと思います。

 なお、その他のものを含め、この間の仕事や出来事を一覧表にしてまとめましたので、ご覧ください。

<平成19年7月19日から8月16日までの概況>
7月19日(木) ・伏木富山港利用促進船社懇談会(東京)
・漁船の拿捕に関する農林水産省事務次官、水産庁長官、外務事務次官への要望(東京)
7月20日(金) ・職員辞令交付式
・定例記者会見
・「くらしたい国、富山」推進本部第1回会議
7月21日(土) ・終末期医療に関する県民シンポジウム
・立山開山縁起ゆかりの地・大徳寺の視察(魚津市)
・新川“産学”ものづくりフォーラム交流会(魚津市)
・とやま起業未来塾交流会
7月23日(月) ・じゃらん取材
・死亡叙勲
7月24日(火) ・2007スペシャルオリンピックス上海大会出場3選手激励
・中小企業との対話(商工会議所青年部)
・県高等学校PTA連合会との懇談会
7月25日(水) ・コマツキャステックス(株)本社工場視察(氷見市)
7月26日(木) ・中部圏知事会議(滋賀県)
7月27日(金) ・関西経済連合会、大阪商工会議所等を訪問(大阪)
・企業立地セミナー(大阪)
7月28日(土) ・県下消防団操法大会(閉会式)
7月29日(日) ・参議院議員通常選挙
7月30日(月) ・企業立地促進法に基づく基本計画の同意書手交式、同記者会見(東京)
7月31日(火) ・高校野球選手権大会県代表校優勝報告及び激励会
・北陸経済連合会と北陸三県知事との懇談会
8月1日(水) ・人事委員会委員辞令交付式
・とやま夏期大学開講式(立山国際ホテル)
・近代美術館魅力向上検討委員会の報告書の手交
・県PTA連合会との懇談会
8月2日(木) ・国土交通省北陸地方整備局長との懇談
・県立大学短期大学部のあり方に係る提言書の手交
・新任所属長研修における「知事講話」
8月3日(金) ・庁議
・自民党の県単医療費助成制度に係る要望
・定例記者会見
8月4日(土) ・里山再生モデル林森林整備開始式及び森林整備活動(黒部市)
8月5日(日) ・たかおか昆布祭りレセプション(高岡市)
・魚津まつり せり込み蝶六街流し観覧
8月6日(月) ・立山・黒部地域の文化資産にかかる有識者懇談会現地視察
8月7日(火)〜11日(土) ・中国訪問(上海、北京、香港)
8月12日(日) ・開園10周年「環水公園夏祭り2007」
8月15日(水) ・県戦没者追悼式
8月16日(木) ・ロシアに拿捕された「第八十八豊進丸」の解放

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