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知事の県政レポート【平成18年度】

2016年10月24日

知事室 目次

県政レポート第27号[平成18年8月28日]

 こんにちは、富山県知事の石井隆一です。

 今年は、7月30日の梅雨明け直後から暑い日が続き、富山市では、24日間の真夏日が続くなど、例年にない猛暑に見舞われています。県内のプールは多くの人で賑わっており、県の太閤山ランドプールでは、去年に比べ3割増の来場者で、近年では最高の人出となっているようです。夏も終わりに近づき、県内の一部の小中学校では、いよいよ明日から2学期が始まります。今年の夏は、皆さんにとってどのような夏だったでしょうか。

 それでは、前回レポートしました7月26日以降の主な仕事や出来事について紹介します。

 7月27日(木)午後、中部圏知事会議が福井市で開催され、出席しました。会議では、少子化対策と産業人材の確保について協議しました。少子化対策については、4月から「がんばる子育て支援融資制度」を創設したことや、10月から「子育て家庭応援優待制度」を実施することを紹介するとともに、子育て世帯に対する税額控除の導入などの経済的支援は所得再配分政策に関わることであり、国が中心となって一律の基準をつくるべきと考えていることを申し述べました。産業人材の確保については、ニート等の若者の自立支援を本県では富山市(旧大沢野町)の「はぐれ雲」などのNPO活動とも連携し、できるだけ総合的に展開していることを紹介するとともに、ジョブカフェなどを介して県内出身者のUターン希望などに関する情報交換を中部圏の各県で相互に行うことなどについて提案いたしました。また、国に対する緊急提言として、黄砂対策の推進や終末期医療に関する法制や指針の策定についても提案し、賛同を得ました。
 記者会見では、道州制について質問がありましたが、愛知県知事以外の各県知事からは、概ね、現段階では時期尚早で、十分時間をかけて議論すべきとの見解が示されました。

中部圏知事会議で発言する知事、各県知事が共同記者会見する様子

先端産業懇談会で挨拶する知事 7月28日(金)、大阪市で先端産業懇談会を開催しました。これは、関西圏からの企業誘致を目指して開催したもので、関西のIT企業や医薬品、機械など大手企業12社の参加がありました。この催しは、昨年まではセミナー方式で開催していましたが、今年からは、直接、企業からもご意見や要望を聞こうと参加企業を絞った懇談会形式にしました。会議では、私から本県の特色や立地環境について説明し、積極的に県内進出を検討していただくようお願いしました。参加企業からは、富山県の優れた人材や良質で豊富な水資源、災害リスクの低さなどを評価する意見があった一方で、大阪からの交通アクセスの改善などについての要望がありました。

 7月30日(日)午前、上市町を訪れ、上市川第2ダムの土砂流入現場や介護あんしんアパートの県内第1号である「ひなたぼっこ上市」などを視察した後、同町のカミールで「ふれあい対話」を開催し、地元の商業者の皆さんなど14名の方々とお話し合いをしました。皆さんからは、それぞれの商店街の状況やにぎわい創出に向けた取り組みについてお聞かせいただくとともに、今年1月に閉店したショッピングセンター「カミール」の再生支援や個別の商店や商店街等への支援などについてのご提案をいただきました。
 私からは、カミールの再生については、まず破産管財人を含め、町や商店街の方々でよく相談していただきたい。その結果、(1)町や商工会等で建物を取得できれば、活性化のためのソフト経費や改修費等に対する国の補助金の確保などについて県として応援したいこと、(2)個別の商店に対する支援については、店舗の新増設等に幅広く利用できる県の融資制度や新規創業者に対する補助制度など支援策を充実させていること、さらに(3)商店街振興組合や商工会で商店街の活性化に取り組まれる場合には、今年度から創設した県単の「がんばる商店街支援事業」の対象となり得ることをお話しました。
 お昼に地元の伊東町長、酒井、高平両県議を交えて、上市町町議会議員の皆さんと懇談し、地元の事情や県政へのご意見をお伺いしました。

ひなたぼっこ上市を視察する知事、上市町ふれあい対話で挨拶し、意見交換を行う知事 同日午後、滑川市西地区コミュニティセンターで「タウンミーティング」を行いました。「明日の富山県を語ろう」をテーマに地元を中心に約150人の方々にお集まりいただきました。私からは、新しい総合計画の策定のねらい、元気とやま創造のための重点施策の方向等について説明し、会場の皆さんからご意見をいただき、対話しました。会場からは、「食を意識した観光の振興」についてご意見をいただき、私からは、「とやま食の街道」の設定や「越中料理」のブランド化に取り組んでいることや、今年度、提案公募型観光モデルルート開発推進事業を実施しており、滑川の観光ルートについても新しい提案を行うことについて検討していただきたいことをお話ししました。このほか、「農山村地域の格差是正対策」、「子育て支援」、「子どもの安全確保対策」、「ボランティアの育成」などについてのご意見をいただきました。

滑川市のタウンミーティングで参加者の意見に答える知事

懇談会で挨拶する知事 8月1日(火)、北陸経済連合会と三県知事との懇談会が金沢市で開かれ、出席しました。会議では、テーマごとに、北陸経済連合会側から意見発表をしていただき、三県知事からそれぞれ意見・感想を述べました。私からは、1つめのテーマ「人流、物流の結節点“北陸”の構築に向けて」については、まず北陸新幹線について金沢までの開業を1年でも2年でも前倒しできるよう努力することはもちろん、福井までできる限り早く開業できるよう、北陸新幹線建設促進同盟会会長として努力したい、また、広域観光などについて石川県、福井県と協力し合ってよいところを出し合い、日本の中の北陸、東アジアにおける北陸のポジションを高める広域連携を積極的に図りたいと申し述べました。2つめのテーマ「北陸の地域づくりの推進について」については、海外企業を誘致するためにも北陸の認知度を向上させる必要があり、例えば北陸自動車道沿線を「IT街道」と銘打って売り込むことも考えられることなどをお話しました。
 なお、道州制についての質問がありましたので、7月13日の全国知事会で述べた考え方の要点を申し述べるとともに、東京など大都市圏の経済人などの中には地方の自助努力の不足が地方団体の地方交付税への過度の依存を招いているとのやや偏った認識に立つ交付税の削減論や道州制論があるので、十分留意し、誤解を解いてもらうようお互い努力したい旨を申し上げ、多くの方々から賛同をいただきました。

県営スキー場の移管について記者会見する知事 8月4日(金)午後、県庁で記者会見を開き、県営らいちょうバレースキー場について富山市との間で基本確認書を締結し、この10月に市に移管することになったことを発表しました。らいちょうバレースキー場については、すでに今年3月に県営スキー場としての事業を廃止していますが、これまでに永い経過があり地域への影響も考えられることから、富山市において周辺のスキー場との一体的な運営を図りながら存続することができないか、昨年の春以来、市と実務的な協議を重ねてまいりました。この間、地権者の皆さんをはじめ地元関係者の方々とも移管に向けた話し合いをさせていただき、今般、ご理解とご協力を賜りましたので、基本確認書の締結となりました。なお、一部の共有地についてはまだお一人の地権者の同意が得られないといった課題が残っていますが、今回の合意により、県としては、行政改革・財政再建の推進と地域振興への配慮との両立を図る上でのぎりぎりの接点が見出せたと考えています。今シーズン12月の営業開始まで残された時間は限られていますが、新しく生まれ変わるスキー場の円滑なオープンに向けて、県としても引き続き、必要な協力をしてまいる考えでおります。

 同日午後、富山市の八尾町桐谷にあるNPO法人「アイ・フィール・ファイン」(理事長 長谷川由美さん)が運営する体験農園を視察した後、「アイ・フィール・ファイン」の会員の皆さん9名の方々とお話し合いをしました。「アイ・フィール・ファイン」は、高齢者が健康で自立した生活を送れる環境や仕組みを提供することを目的に、八尾町に在住する団塊世代の方々を中心に設立された法人で、体験農園を活用したグリーンツーリズムやシンポジウムの開催など今後のまちづくりを考える活動に積極的に取り組んでおられます。対話では、高齢者が仲間とともに緑豊かな自然の中で家庭菜園を楽しみながら、エコロジカルで健康的なスローライフを実現する新しいまちづくりのビジョンなどを紹介していただくとともに、県外に向けて「元気なシニアライフはぜひ富山で」とのアッピールや新しい発想でまちづくりなどを行う場合の規制緩和などについてご提案をいただきました。私からは、まちづくりについて一般の方々が自発的に話し合われることは大変よいことであり、ビジョンについても共感できる点が多い。県としては、若者だけでなく団塊の世代の意欲ある方々にもぜひ富山県に来ていただきたいと考えており、「アイ・フィール・ファイン」の構想はその生活のモデルの1つになるのではないか。県としても応援したいので、構想を具体化する中で、法制度の運用や解釈で問題が生じた場合には、遠慮なく相談してほしいと申し述べました。

八尾町桐谷の体験農園を視察し、関係の皆さんと記念撮影する知事、八尾町ふれあい対話で意見交換する知事 同日夕方、富山市八尾町で、事業所内保育に取り組んでおられる(株)高松メッキを視察しました。その後、八尾健康福祉総合センターで、少子化対策や子育て支援策について私と県民の方々が意見交換をする「子育てミーティングin八尾」が開催され、八尾町を中心に約110人の方々にお集まりいただきました。今回は、「仕事と子育ての両立支援」をテーマに、コーディネーターに神川康子氏(富山大学教授)、事業所内保育に取り組む事業者として高松メッキの広瀬敏之社長にもご出席していただきました。まず、広瀬社長から高松メッキの取り組みについて報告していただいた後、会場の方々と意見交換しました。会場からは、「自分の会社で男性も育児に参加するよう育児休業を推進する取り組みを始めたが、男性については非常に取りにくいとの声があがっている」、「子育て支援は、保育所や行政だけでは難しく、地域を含めみんなで支えていく必要がある」などの意見が出されました。
 高松メッキは、従業員数は約150人ですが、結婚、出産を控えた社員が多く、会社をもり立て支えてくれる人材がいてこそ会社が成り立つという考え方から、事業所内保育に積極的に取り組んでおられます。社員の早期の職場復帰に役立つとともに、たまに見かける子どもの姿で社内の雰囲気が和んだような気がするとのお話もお聞きしました。大企業でなくてもそれぞれができることから行っていくことが大切であり、こうした取組みが全県的に広まっていくことが期待されます。また、県庁では昨年4月から、子どもが生まれたら男性は育児への参加のため原則5日間休暇を取ることとしました。最初は実際に取るかどうかで悩む職員がかなりあったようでしたが、知事が本気だということが理解されたようで、その後はすっかり定着しました。これからはもっと男性が育児に参加すべきだという雰囲気を作っていくことが大切だと考えています。また、子育ての問題を若い夫婦だけの問題にするのでなく、地域でも職場でも支え、行政もルールや制度を作りながらしっかりと支援していくことが重要だと考えています。

高松メッキの事業所内保育施設を視察する知事、八尾町タウンミーティングで挨拶する知事

ボーイスカウトの制服でスカウトの皆さんと記念撮影する知事 8月5日(土)午後、石川県珠洲市で開催されている第14回日本ジャンボリー(国際キャンプ大会)を視察しました。この大会は、日本全国はもとより、世界各国から約21,000人のスカウトたちが集まる日本最大のキャンプ大会で、富山県からも約360人の方々が参加されました。期間中、スカウトたちは、日頃の野営技術を発揮し、様々な活動を行いながら、国内外の仲間たちと友情を深めますが、この日、私もボーイスカウト富山県連盟の連盟長として、そうした富山県派遣団各隊の活動の様子を視察し、皆さんを激励しました。日本ジャンボリー大会の花ともいうべきドリル隊は、例年富山県南砺市のスカウト団から選ばれており、今年も大きな活躍を見せてくれました。

県庁でローソンとの包括的連携に関する協定書の調印を行う知事 8月9日(水)、県庁で富山県と(株)ローソンとの包括的連携に関する協定書の調印式を行いました。ローソンは、創立30周年を機に新たに企業理念として「私たちは『みんなと暮らすマチ』を幸せにします。」を掲げられ、地域に密着した店舗経営を行いながら、地域貢献活動にも積極的に取り組んでおられます。今回の協定は、昨年、ローソン側からお話があり、その後両者で協議を重ね、協定締結にこぎつけたものです。都道府県では和歌山県、三重県、鳥取県に次いで4県目(北陸では初め)ですが、今回の協定の特色としては、子どもの安全・安心の確保(学校安全パトロール隊への協力、こども110番の家への登録促進)、県の観光振興や特産品の利用促進(県の特産品の活用を促進するため、情報交換会などを実施)への協力、県が実施する「子育て家庭応援優待制度」への参加などがあります。県内最大の101店舗を有するローソンが県と連携して地域の活性化や県民サービスの向上に協力していただけることは、大変ありがたいことです。今後の具体的な進め方などについては実務的に協議していくことになりますが、幅広い分野で連携し、地域の活性化と県民サービスの向上が実現できるよう、お互い協力して努力したいと思っています。

絵本フォーラムでパネルディスカッションを行う知事 8月12日(土)午前、富山国際会議場で「とやま元気ワールド絵本ランド2006」絵本フォーラムが開かれました。「とやま元気ワールド絵本ランド2006」は、絵本を通して親子のきずなを深めようと開かれたイベントで、県内の4市4会場で絵本フォーラムや読み聞かせ、絵本作家のトーク、絵本即売会など多彩な催しが繰り広げられました。絵本フォーラムでは、「絵本力がはぐくむ豊かな心」をテーマに、コーディネーターとして中尾哲雄氏(富山経済同友会代表幹事)、パネリストとして直木賞作家の志茂田景樹氏のほか橘慶一郎氏(高岡市長)、分家静雄氏(射水市長)、諸岡晴美氏(富山市教育委員)と私の5人が参加し、意見交換をしました。私からは、息子が幼い頃妻が手製の絵本をつくって読み聞かせを熱心に行っていたこと、絵本を通じて親子の対話が生まれ、心を通い合わせることができたことや、以前「葉っぱのフレディ」を読んで大変感動し、聖路加病院の日野原先生とAED(自動体外式除細動器)の活用、普及などについてお話し合いをした際に、その話を出したら、数日後に「勇気」という絵本をご恵贈いただいたこと、大人にとっても絵本は人生を輝かせる契機になることなどをお話しました。
 県内には、167の子育てサークルがあり、その多くで絵本の読み聞かせが行われています。県としても、その方たちが活動しやすい仕掛けを考え、また、読み聞かせを親子の自然体験と組み合わせるなど、総合的に取り組んでいきたいと考えています。

県戦没者追悼式の様子 8月15日(火)、県民会館で県戦没者追悼式が開かれました。式典には、遺族の方々など約1,000人の方々が参加され、先の世界大戦などで犠牲になった30,758柱のご冥福を祈るとともに平和への誓いを新たにしました。私も出席し、正午には、参列者全員で黙とうをささげたのち、式辞を申し述べました。

日露文化フォーラムの歓迎夕食会で挨拶する知事 8月17日(木)、日露文化フォーラムの第4回委員会を前に、日本とロシアの委員が来県され、同日夕方、富山全日空ホテルで歓迎夕食会が開かれました。「日露文化フォーラム」は、2001年にモスクワで開催された世界の舞台芸術の祭典「シアター・オリンピック」の際に行われた演出家の鈴木忠志氏とプーチン大統領との会談を契機として立ち上げられた国際的なプロジェクトです。このフォーラムの運営のため、日本とロシアの幅広い交流を目的に両国の文化庁長官をはじめ政治家や文化人等で構成された「日露文化フォーラム委員会」が設立されており、第1回が東京、第2回がモスクワ、第3回が神戸で開催され、そして今年の第4回が富山で開催されることになったものです。
 歓迎夕食会には、ロシア側からは、ミハイル・シュヴィトコイロシア連邦文化省文化・映画庁長官、イーゴリ・ロマネンコ露日協会会長など15名の皆さん、日本側からは、綿貫民輔衆議院議員、鈴木忠志氏、斉藤邦彦民間外交推進協会長、遠藤安彦地域創造理事長など18名の皆さんが出席されました。私も日本側委員として出席し、開催地を代表して歓迎のご挨拶を申し述べました。

日露文化フォーラムで意見交換を行っている様子 翌18日(金)午前、同じく富山全日空ホテルで「日露文化フォーラム2006in富山」が開かれました。会議は、遠藤安彦地域創造理事長が進行役を務められ、日本側から演劇やバレエ、美術展など県内を中心に繰り広げられているフォーラムの関連事業が紹介された後、それぞれ意見交換を行いました。ロシア側からは、フォーラムが東京だけでなく、静岡、神戸、富山と地方でも開催されたことに触れ、「ロシアでも首都モスクワだけでなく、会場を各地域に広げたい」との意見が出されました。私からは、東京一極集中でなく、地域における文化振興が重要だと考えている富山県、日本側の考え方を述べ、「それをロシア側に理解していただいていることは大変喜ばしい。今年3月には利賀が日本で初めて舞台芸術特区に認められた。利賀を国内外から一流を目指す演劇人が集まる人材の養成拠点としたい。また、交流だけでなく、共同作業で新しい芸術文化を創造する場としたい」と述べました。ロシア側も地方の文化振興を考え始めており、日本側の考え方が伝わりうれしく思いました。そのほか、両国の相互理解や文化芸術の交流などについても様々なアイディアを交えた活発な議論がなされ、大変実りの多いフォーラムとなりました。
 お昼からは、レセプションが開かれ、本県の寿司や氷見うどん、地酒などの味覚を味わっていただきながら、両国及び本県の関係者がフォーラムの成功を賑やかにお祝いしました。

 同日午後、県立近代美術館で、関連イベントの「種の起源:ロシア現代美術」展開会式が開かれました。私も出席し、挨拶を申し述べました。この展覧会は、ロシアにおける現代美術の最新の動向を紹介するものです。今回は、ダーウィンの「進化論」を芸術という視点に置き換え、「種の起源」をテーマにロシアの現代美術を代表する16名の作家の皆さんによる多彩な芸術作品(約100点)が展示されました。このオープニングで、シュヴィトコイ文化・映画庁長官とのあらためてお会いしましたが、富山の近代美術館は欧米の近代美術の重要なものを幅広く所蔵しているとして高く評価していただき、うれしく思いました。なお、8月初めから福野創造文化センターでは「モスクワ美術展」が開催されています。ロシアの現代美術を紹介する大規模な展覧会としては、日本で初めての試みとなり、多くの県民の皆さんが県内でロシアの最先端の芸術文化にふれていただく貴重な機会になったのではないかと思っています。

「種の起源:ロシア現代美術」展開会式で来賓の皆さんと作品を鑑賞する知事

 8月19日(土)、南砺市の利賀芸術公園で開催されている利賀フェスティバル2006を観劇しました。この日は、新利賀山房でロシアのM・イサーエフ/P・セムチェンコ演出の「ミスター・カルメン」、特設野外劇場で鈴木忠志演出の「廃車長屋の異人さん」、野外劇場で同じく鈴木氏演出の「カチカチ山」がそれぞれ上演されました。「ミスター・カルメン」は、メリメの名作「カルメン」を自由と隷属の視点からとらえなおし、ビジュアルを駆使した独特の表現方法で描いた作品であり、鈴木忠志氏の2作品は、それぞれゴーリキーの「どん底」、太宰治の「カチカチ山」を原作として、下層社会で必死に生きる人たちの悲しさ、愚かしさや純情な中年男と奔放な少女との恋物語を昭和の流行歌を重ね合わせながら描いた作品で、いずれも刺激に富んだ素晴らしい作品でした。ロシアの代表団の方々、県内外からの多くの国民の皆さんとともに、豊かな自然の中で世界に発信できる、最高水準の舞台を堪能することができ、思い出に残る一日になりました。
 利賀フェスティバル2006のフィナーレでもある「カチカチ山」の終演後、鈴木忠志氏の計らいで、野外劇場の舞台の上で、今回の日露文化フォーラムのいわば締めくくりのご挨拶をすることとなり、感慨深いものがありました。

利賀フェスティバルで日露文化フォーラムの締めくくりの挨拶をする知事、野外劇場での花火の様子

 8月21日(火)午後、県庁で「とやまエコライフ・アクト10宣言」キャンペーン開始式が開かれました。現在国では、地球温暖化の進行を食い止めるため、国民運動として「チーム・マイナス6%」の取組みが展開されていますが、本県でも、この取組みと連携した県民行動キャンペーンとして「とやまエコライフ・アクト10宣言」をスタートすることになりました。このキャンペーンは、国で行われている6つの取組み(「冷房の設定温度は28℃、暖房時の室温は20℃にしよう」、「蛇口はこまめにしめよう」など)に合わせて、とやまオリジナルの取組みとして4つの行動目標(「マイカーに乗らずでかけよう」など)を設定し、県民一人ひとりが日頃の生活の中で自分達にできることを宣言し、具体的に行動を起こすことを呼びかけようというものです。
 この日は、地球温暖化防止活動に意欲的に取り組まれている皆さんとして、「とやま環境チャレンジ10」に取り組んでおられる富山市立芝園小学校4年生宮優奈さんのご一家、「とやまエコ・メイト事業」に取り組んでおられる「魚津しんきろうエコ・メイトクラブ」(代表 寺田祥子さん)の皆さん、「とやまストップ温暖化トライアル」に登録している事業者として北陸電力、北陸コカコーラボトリングの代表の方々、環境憲章を制定し、地球温暖化防止に向けた活動を積極的に実施していらっしゃる富山経済同友会環境問題委員会(委員長 高桑幸一北電システムサービス社長)の皆さんにもお越しいただき、それぞれの取組みを宣言していただきました。 
 今後、多くの県民の皆さんにこの「とやまエコライフ・アクト10宣言」に参加していただき、地球温暖化に向けた行動の輪を富山県に大きく広げていきたいと考えております。関連のホームページをぜひご覧ください。

とやまエコライフ・アクト10宣言キャンペーンの開始式で、活動している皆さんから報告を受ける知事

全日本大学女子野球選手権大会歓迎レセプションで挨拶する知事 8月22日(火)午後、魚津市で、高松宮妃久子さまをお迎えして全日本大学女子野球選手権大会歓迎レセプションが開かれました。この大会は、昭和62年の第1回大会より「マドンナ達の甲子園」として、毎年熱戦が繰り広げられ、今年で記念すべき20回を迎えました。レセプションには、各チームの選手や大会関係者など約600名の皆さんが参加されました。私も出席し、選手や役員の皆さんはもちろん、澤崎市長をはじめ魚津市の熱心な経済人、市民ボランティアの皆さんに対してお祝いを申し述べました。ちなみに、その後のアトラクションでの若い女子野球選手たちの熱気あふれるパフォーマンス、力強いパワーに大変頼もしく感じるとともに、富山県ひいては日本において「日はまた昇るはず」、「昇るよう一段と努力しなければならない」との思いを深くしました。

とやま夏期大学が行われている様子 8月23日(水)午前、立山国際ホテルで「とやま夏期大学」の開講式が開かれ、私も出席し、挨拶を述べました。「とやま夏期大学」は、富山県が誇る雄大な自然中で、質の高い学びと楽しみの場を提供し、ひいては観光や交流人口の拡大を図るという趣旨により開講するもので、今年から始めた新しい試みです。講師には各分野の第一人者としてご活躍されている著名な方々をお迎えし、23日(水)には神野直彦・東京大学大学院経済学研究科教授から「地域再生の経済学」、24日(木)には玄田有史・東京大学社会学研究所助教授から「仕事のなかの曖昧な不安・希望学」、25日(金)には米沢冨美子・慶應義塾大学理工学部名誉教授から「物理を学ぶ楽しさ、その可能性」、26日(土)には福田敏男・名古屋大学大学院高額研究科教授(富山市出身)から「将来のロボット、アトムの時代はいつくるのか」について、各々講義を行っていただきました。期間中、講義だけでなく、立山曼荼羅の絵解きやミニコンサートといったイベント、称名滝や立山カルデラの見学なども開催され、県内外から参加された約600人の受講生の方々に楽しんでいただきました。

県食育推進会議で挨拶する知事 8月24日(木)午前、県民会館で、「第4回富山県食育推進会議」を開催し、「富山県食育推進計画」をとりまとめました。県では、これまで食育を県民運動として推進するため、昨年10月、全国に先駆けて条例制定を行って、「富山県食育推進会議」を設置し、食育に関わる幅広い関係者の方々と連携をとりながら、食育に係る各種推進施策や取組みについて審議を重ねてきました。さらに今年の3月には子どもから一般の県民の皆さんまでを対象に食育に関するアンケート調査を行うとともに、6月にはパブリックコメントを実施し、今回の「富山県食育推進計画」のとりまとめを行いました。この計画は、(1)富山県の「食」に着目した「富山型食生活」の確立、(2)家族そろった楽しい食事で健全な食生活の確立、(3)家庭を中心とした食育に対する地域社会のしっかりとした支援の3つをポイントとして、食育推進の目標や具体的な取組みが示してあります。楽しいコラムや取組事例なども盛り込み、読みやすく、興味を持っていただけるよう工夫しましたので、ぜひ関連のホームページをご覧いただきたいと思います。

常願寺砂防100周年の集いで朗読劇が行われている様子 8月25日(金)午後、富山国際会議場で「常願寺砂防100周年の集い」が開かれました。この式典は、富山県における砂防事業が明治39年(1906年)に常願寺川の上流で着手されて以来、今年で100周年を迎えることから、この機会に砂防事業と土砂災害防止に対する県民の理解を深めようと開催されたものです。式典には、北側一雄国土交通大臣や安富正文国土交通事務次官、県内市町村長や砂防事業関係者など約800名の方々が参加されました。私も出席し、挨拶を申し述べました。式典では、砂防事業を紹介する映像上映や室井滋さん(滑川市出身)と梅津榮さん(朝日町出身)による朗読劇なども行われ、立山カルデラの厳しい自然のなかで多くの困難に立ち向かってきた先人たちのご労苦に思いをはせました。
 同日夕方、宇奈月国際会館で、市議会議長会(会長 松本弘行富山市議会議長)の皆さんと懇談し、各市政の事情や県政へのご意見等をお伺いしました。

 なお、その他のものを含め、この間の仕事や出来事を一覧表にしてまとめましたので、ご覧ください。

<7月27日から8月27日までの概況>
7月27日(木) ・とやま医療健康システム株式会社第2回設立発起人会
・中部圏知事会議(福井県)
7月28日(金) ・先端産業懇談会(大阪市)
7月29日(土) ・第59回富山県民体育大会開会式(砺波市)
7月30日(日) ・安心アパート「ひなたぼっこ」視察
・知事のふれあい対話(上市町)
・知事のタウンミーティング(滑川市)
7月31日(月) ・県総合計画審議会安心部会
・福岡高校の全国高校野球選手権大会出場に係る激励会
8月1日(火) ・北陸経済連合会と三県知事との懇談会(石川県)
8月2日(水) ・日本ジャンボリー富山県派遣団結団壮行会
・子ども政策県民会議
・富山県科学技術会議
・東海北陸横断ネットワーク会議交流会(高岡市)
8月3日(木) ・県総合計画審議会活力部会
8月4日(金) ・日露文化フォーラム「モスクワ美術展」開会式(南砺市福野)
・富山県営スキー場の移管についての記者会見
・知事のふれあい対話(富山市八尾)
・子育てミーティングin八尾(富山市八尾)
8月5日(土) ・日本ジャンボリー富山県派遣団視察(石川県)
8月9日(水) ・災害対策本部運営訓練(図上訓練)
・富山県と(株)ローソンとの包括的連携に関する協定書の調印式及び共同記者会見
8月10日(木) ・県議会政策討論委員会
・県行政改革推進会議
・定例記者会見
8月11日(金) ・県総合計画審議会未来部会
・麻生外務大臣時局講演会
8月12日(土) ・「とやま元気ワールド絵本ランド2006」オープニングセレモニー、フォーラム
8月15日(火) ・県戦没者追悼式
8月17日(木) ・伏木海陸運送(株)の都市対抗野球大会出場にかかる激励会
・日露文化フォーラム委員歓迎夕食会
8月18日(金) ・日露文化フォーラム委員会
・日露文化フォーラム委員会レセプション
・日露文化フォーラム「種の起源:ロシア現代美術展」開会式
8月19日(土) ・利賀フェスティバル2006観劇(南砺市利賀)
8月21日(月) ・「とやまエコライフ・アクト10宣言」キャンペーン開始式
・「子どもとやま県議会」本会議
8月22日(火) ・全日本大学女子野球選手権大会歓迎レセプション(魚津市)
8月23日(水) ・とやま夏期大学開講式(富山市:旧大山町)
8月24日(木) ・県食育推進会議
8月25日(金) ・水墨美術館「近代日本画の巨匠たち」開会式
・定例記者会見
・常願寺砂防100周年の集い
・市議会議長会との懇談

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