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知事記者会見[平成15年度]

最終更新日:2007年3月28日

知事記者会見要旨[平成15年7月7日]

◆日時 平成15年7月7日(月) 午後2時〜3時10分
◆場所 県庁特別室

【目次】

1.知事からの話題
 (1) スー・ヤン・サン号について
 (2) ノーベル賞受賞者の来県について
 (3) イベントの開催について
   ・日本海学関係のシンポジウム
   ・ジャパン・ワイルドライフ・フェスティバル03
   ・第7回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2003
   ・市町村合併をともに考える全国リレーシンポジウム2003
 (4) 富山高山連絡道路(一般国道41号)の起工式について

2.質疑応答

【知事からの話題】

 最初はスー・ヤン・サン号についてです。北朝鮮船籍のスー・ヤン・サン号については、本年3月、博多港でのPSC(ポート・ステート・コントロール)、これは寄港国(港のある国)による船舶の国際基準の適合検査ですが、このPSCにおいて指摘された不備14項目を改善しないまま、中国の丹東港を出て、6月12から26日まで富山港沖に停泊したものです。

 同船が富山港に接岸し、PSCが実施された場合には航行停止命令が出されることが見込まれました。この場合、同船が長期間、岸壁に係留して富山港の港湾機能の低下など、管理上の問題が出ることなどから、港湾管理者としては、同船から岸壁使用許可申請が出された場合には、同船から許可申請は出されていませんが、接岸を認めない方針を示していました。

 県としては船舶総代理店を通じ、船主などに対して、この事態を早急に解決するように働きかけました。その結果、6月26日に関係者間の協議により、富山港で荷下ろしをすることなく出港する旨の合意がなされました。そして6月27日、同船は給油等のために富山港沖を出港し、富山新港で給油・給水・食料補給等を行い、中国の丹東港に向けて出港したところです。

 この間、この事態の解決に向けて大変努力をいただきました同船の総代理店、船主、荷送り人等の関係者の皆さん方のご尽力に感謝を申し上げたいと思っています。また、伏木海上保安部をはじめとする国や関係機関のご協力についても、心からお礼を申し上げたいと思っています。

 今回のこの問題については、特に富山県土木部の港湾課の諸君が奮闘努力をしましたので、本当にご苦労であったと思っています。

 県としては、今後とも国際基準に適合した船によっていろいろな交流が進められ、環日本海の貿易が一層推進されることを心から願っています。

 そこで今後の対応の問題ですが、1つは県としては県の港湾管理条例の改正を検討するという問題があります。茨城県においては、PSC検査の結果、取るべき措置が取られていない船舶や、保険契約を締結していない船については、港湾を使用させないという条例改正をしています。茨城県の条例改正が平成15年4月に行われていますが、この条例の内容に即して、新潟県や島根県においても条例改正が今度の6月県議会でそれぞれされているようです。

 そのようなことがありますので、私どもはサブスタンダード船、つまり国際基準に満たない構造の船や保険未加入船などについて、これを接岸させないという条例改正についてこれから検討していきたいと思っています。これが1つです。

 2番目は、この問題は外国船舶に対する国の基本方針にかかわる問題ですので、まず国が保険未加入船や保安基準に満たない船舶に対して入港規制をしてもらうことが必要であるということで、この点を要望しています。

 国においては、保険未加入船や保安基準に満たない船舶について、法律による整備を今、鋭意検討しています。そういうこともありますので、私どもはこうした法整備を実現するように要望しています。

 また、すでに国においては今回の事態を契機として、7月2日に日本荷主協会と日本貿易協会に対して、傭船にあたってはPSC関連情報を活用する。PSCに適合しているかどうかなどの情報を確認して、適正な傭船をするように十分注意することを喚起しているところです。こうした通知も、すでに国としては実施をしていることも申し上げておきます。

 私どもはさらに国に対して、この際、保安基準に満たない船舶というだけではなしに、サブスタンダード船、基準以下の船舶に対して法規制をするということ、さらには全国で座礁船がかなりあるわけですので、それに対する国の支援措置、あるいは国の適応措置を明確にするような法律改正も、急いでもらいたいということを要望していきたいと思っています。

 さらには、PSCにより改善命令を受けて日本を出港した船舶の情報を寄港国に提供し、寄港国が改善されたかどうかを確認したうえで出港を認めるという、国際間のPSCの連携体制を強化することをも要望していきたいと思っています。

 いろいろと問題がありましたが、県としては最大限の努力をしたと思っていますし、ある意味では大変いいかたちで解決ができたと考えています。

 次は、ノーベル賞受賞者の来県についてです。ノーベル賞の受賞者が相次いで富山県へおいでになりますので、世界的な頭脳に接する機会を設けたいと思っています。

 1つは田中耕一さんですが、ライフサイエンスに関する懇談会の開催を考えています。7月14日午後、総合情報センタービルで、バイオ研究者・技術者など約30名の方と意見交換をさせていただきたい。田中さんからはプレゼンテーションもお願いしたいと思っています。

 これは、3月2日に名誉県民の贈呈をさせていただいたときに、田中さんから郷土への貢献としてバイオを中心とした産業づくりに協力をしたいというご発言がありました。そして、製薬・バイオにかかわっておられる方々、あるいは産官学の研究者・技術者と交流をしたいというお話がありましたので、このような場を設けることにしたわけです。今後、具体的にどのように進めていくかなど、いろいろと関係者の間でも詰めてもらいたいと思っています。

 2番目は小柴昌俊さんですが、科学講座への訪問・激励をお願いしたいと思っています。小柴先生が国際サマースクールでの基調講演のために来県される機会に、富山科学技術週間に実施する科学講座へ訪問をいただき、子どもたちに励みになるメッセージなどもお願いしたいと思っています。8月6〜7日の都合のいい日に宇宙教室で、これは富山市の科学文化センターで小学生を対象に行われますが、いろいろ話をしていただければと思っています。

 それから、白川英樹先生ですが、フォーラムが9月17日に富山国際会議場で開かれることになっています。基調講演がありまして、交流会として意見交換がされることになっています。白川先生がおいでになりますのは、今、工業技術センターの所長であり、新世紀産業機構の役員もしておられる南日康夫先生と白川先生とが、筑波大学の関係で非常に親しいということが、この契機になっていることを申し上げておきます。

 次は、イベントの開催についてです。
 最初に日本海学関係のシンポジウムですが、まず1つは、日本海学夏季セミナーです。これは日本海学推進機構と富山大学極東地域研究センターによるものですが、8月9日には、川勝平太先生、張勁先生、安田喜憲先生、こうした先生方による1回目のセミナーがあります。2回目は、小泉格先生、清家彰敏先生、丸山茂徳先生、この3人によるセミナーが開かれますが、いずれも日本海学に関する重要なテーマについての講演です。日本海学を、私どもは国際的な観点からも、ある意味では宇宙的な観点からも、さらに基礎づけをしていく必要があると思っていますが、これらの先生方が大変いい話をしていただけるようです。ぜひ、県民の皆さん方にもこのシンポジウムにご参加をいただくと、大変ありがたいと思っています。

 次は、北東アジア交流プロジェクト富山シンポジウムですが、この実行委員会は、北日本新聞社、富山県商工会議所連合会、富山県となっています。環境保全に関する日本海沿岸地域での取り組みや、対岸諸国との連携策と課題などについて考えようとするものです。7月23日に 環日本海の環境保全、「緑の国土軸」形成を目指して という内容でシンポジウムが開かれます。講師はC.W.ニコルさんです。そのほか、パネリストの皆さんによるディスカッションも行われることになっています。

 2番目は、ジャパン・ワイルドライフ・フェスティバルです。世界の自然、野生生物のすぐれた映像を通して地球環境保護への理解を深めることを目的として、2年に1度、富山県で開催されるものですが、イギリスとアメリカで開かれているものと並び、世界の三大野生生物映像祭の一つに数えられています。

 内容も大変すばらしいものがありますので、ぜひ多くの皆さん方にご覧いただければと思っています。8月21〜24日までの4日間、メイン会場は富山市民プラザ、サテライト会場は7会場を予定しています。ぜひ県内の児童生徒の皆さん、県民の皆さん方にご覧いただきたいと思います。

 今回は世界の34か国から363作品が応募されており、映像のコンペティションが行われ、選考・表彰されることになっています。

 今回の特徴は、過去5回にわたるジャパン・ワイルドライフ・フェスティバルのベストの内容を上映することになっています。また、羽仁進先生の過去30年におよぶアフリカロケの集大成の作品なども上映されるという特徴があります。ぜひ、多くの皆さん方にご覧いただきたいと思っています。

 3番目は、第7回世界ポスタートリエンナーレトヤマですが、日本で唯一開催される世界公募のポスター・コンペティションで、3年に1度開催されます。世界的に権威あるポスター展として評価が高く、非常に注目を受けています。

 応募状況などから申しますと、その評価がわかると思いますが、世界52か国、1,235人、3,126点が応募されています。例えば第5回は2,200点ほどの応募、第6回は2,600点ほどの応募、第7回の今回が3,130点の応募ということで、どんどん応募作品も増えてきていますし、内容も大変すばらしいものがあります。一次審査は4月中旬に行われ、二次審査が7月28〜29日に行われます。そのあと、授賞式・開会式が7月31日、会期は8月1日から10月19日までとなっています。

 大変すぐれた作品がたくさん応募されており、世界のポスター展の中では、この富山のポスター展がおそらく最高の内容になっているであろうということも、よく言われるわけです。ぜひ、ご覧いただければ大変ありがたいと思っています。

 なお関連事業ですが、連携事業としては、亡くなっておられますが亀倉雄策先生、田中一光先生のポスター展を、太閤山ランドのふるさとギャラリーで開催しています。

 協賛事業として、ポスターの街・とやまを展開するということで、小中学生、あるいは海外の友好都市などの関係の皆さん方からポスターを出していただき、それを市街地に展示をするということで、富山市などをポスター展示で大いに飾ろうということです。ぜひデザイン関係についても、県民の皆さん方にさらにご理解をいただきますと、ありがたいと思っています。

 なお、アジア地域からも大変応募が増えています。応募総数も今回約3,000点であるということです。本県からも応募がありますが、本県のポスター・デザインについての応募者の質は、非常に高いという評価を受けていることも申し上げておきます。

 4番目は、市町村合併をともに考える全国リレーシンポジウムですが、全国9ブロックのうち、本県では北陸甲信越ブロックのシンポジウムとして開催されることになりました。今、本県の市町村合併が非常に進んでいますので、そういうことからも、本県で開催することになったように思っています。7月20日、富山国際会議場で開かれることになっていますが、パネルディスカッションでは、本県からは井波の清都町長、それから以前、富山県でも課長をしていた高部選挙部長などに参加をしてもらうことになっています。

 最後に、富山高山連絡道路、一般国道41号の起工式についてです。今、国土交通省では地域高規格道路の整備を進めています。北陸自動車道などの高規格幹線道路と一体となって、地域における高規格の道路を整備しようという事業です。この富山高山連絡道路は総延長約80kmですが、そのうち大沢野町小糸地内から細入村楡原地内の6.6kmの起工式が7月8日に行われます。

 富山高山連絡道路としては、初めての工事着手になります。今後とも、この道路の整備にさらに努力をしていきたいと思います。7月8日、細入村楡原地内で行われますが、その道路の概要については6.6km、4車線、トンネルや橋を整備することになると思います。

 詳しいことはその次の資料をご覧いただきたいのですが、図の左側が富山市、右側が高山市となっています。この区間のうち、楡原から猪谷の間の工事が行われます。楡原から町長、小糸から片掛の工事を急ぎますが、あと、町長と片掛の間のトンネルを整備するという内容になっています。

 この富山高山連絡道路は北陸関東広域道路の本県からのルートの一部分をなすものです。これまで安房トンネルの整備の問題もありましたが、今後、こうした道路の整備をさらに進めていくようにしていきたいと思っています。
 私から申し上げることは以上です。

【質疑応答】

●記者
 3点について伺いたいと思います。
 1つはスー・ヤン・サン号についてです。今日の報告にもありましたが、港湾管理条例の改正を検討するということでした。今後の検討のスケジュール等がもしありましたら、お聞かせ願いたいと思います。いつごろを目途として、この検討を開始すると考えていらっしゃるかということです。

 このスー・ヤン・サン号に関連してもう1つ、今後の対応ということで、今日は国への要望事項をお示しになっています。この国への要望を行うに至った背景というか理由について、知事はどのようにお考えのうえで国へ要望が必要であろうというお考えに至ったのか。文字どおり、水際としての港湾管理者の声もあろうかと思いますので、そのあたりをお聞かせ願いたいと思います。

 大きな2点目は、医薬品販売の規制緩和問題についてです。先月、全国の業界団体が国会議員の組織などに陳情を行うなど、国で進めている医薬品の一般小売店での販売等に関する規制緩和の動きに対する反発を強めています。

 先ごろ、県内で開かれたタウンミーティングでもこの問題が出て、石原行政改革大臣から、配置薬を例に、一般小売店での販売解禁が行われても配置薬業者には影響はないという趣旨の発言がありました。この点について、知事はどのように受け止めておられるのか。またこの問題について、県としてどのように具体的に働きかけを行っていくのか、お聞かせください。

 大きな3点目は、北陸新幹線についてです。これは今年の年末にもスキームの見直しが予定されていることになっており、6月議会でも出ていましたが、県西部への槌音をいかに響かせていくかという点について、これからの取り組みについてお伺いしたい。以上3つについてお願いします。

●知事
 まず、スー・ヤン・サン号の問題ですが、先程申しましたように、県としても、茨城県等の条例などを参考に、港湾管理者としての規制を進める必要があると考えています。そうした県の条例なども参考にしながら、保険未加入船、国際基準に満たない船舶の規制などについて条例改正を検討したいと考えています。

 現在、国においては2つの問題(保険未加入船と保安基準に満たない船)について法規制を検討中です。早いものは今年のうちに決まるような見込みです。つまり、保安対策の規制の問題については、今年中にも法律規制が行われるのではないかと聞いています。保険未加入船対策については、来年の通常国会に提案をして、そのうえで法律改正をする、新法を作ることも検討しておられるように聞いています。

 詳しいことは私もわかりませんが、今そのような状況で進んでいるとすれば、法律の制定までの間の、県として、港湾管理者としての多様な問題があると思います。ですから、法律の改正、法律の制定を待って対応をすることも考えていいのだと思いますが、この問題については、早急に県としての方針を明確にしておく必要があるのではないかと思います。今後、急いで検討に取りかかりたいと思っています。法律ができれば、その法律のできたときにそれに対応して、また条例のあり方を検討していけばいいのではないか。少なくとも県として、早急に態度を明確にする必要があるのではないかと思いますので、できれば9月県議会でご審議をお願いして、条例改正を進めていきたいという考えでいます。

 それから、国へいろいろ要望はしていますが、国としても、例えば海運局や海上保安庁、あるいは税関、入関、いろいろな関係機関があるわけで、今度の北朝鮮籍の船の問題についてはいろいろと苦労もされ、また、いろいろ配慮もされたと思います。国としては、船舶の問題はやはり国際上の大きな問題ですから、国の政策として、いろいろ対応されることが必要であると判断されて、保険未加入と保安基準の不適合への対策という、2つの法律の制定に取り組まれることを決められたと聞いています。国としても国策として、早急に取り組まれたと思っています。ぜひ早く法律の制定ができますように、お願いをしたいと思っています。

 次は、医薬品販売の規制緩和の問題ですが、いわゆる「骨太の方針」で、医薬品についてはコンビニなどで販売できるようにすることなど、いろいろ検討をされているところです。消費者の利便の観点から、そのような発想をされているのだと思います。しかし、薬というものについては、必ず作用に関連して副作用があることを考えなければならないわけです。この病人に対しては、どういう薬をどの程度使うかということが非常に大事です。

 そういう面からいうと、薬の販売というのは、国民の健康や生命の安全の面から考えられるべきものだろうと私は思っています。むやみやたらに薬を使うことにより、いろいろな副作用があって薬害が起こる可能性もあるわけですから、そこは十二分に考えて進めなければならない。単なる消費者の便宜ということでは、すまない。消費者に健康障害が起きた場合に、いったいだれが責任を取るのかという問題もあるわけですから、その点は慎重でなければならないと思います。

 今後、どういう薬が安全であるか、学識経験者なども入れていろいろ検討をされるようですが、薬の安全性の問題について十二分に検討されて、国としてきちんとした対応をしてもらいたい。国民の健康・生命の安全をまず頭に置いて、この問題は考えられるべきだと思いますので、単に消費者の便宜という問題ではない。消費者の便宜を図った結果、問題が起きたときに、いったいどうなるのかということなども、よく考えてもらいたいと思っています。

 私はそのように考えていますので、今後、業界の皆さん方も、しっかりと厚生労働省に考え方を述べて、要望もされることが必要でしょう。また、国会議員の先生方そのほか関係の皆さん方にも、こうしたことを十二分にご理解をいただき、この問題がきちんと解決されることが必要だと思っています。規制緩和にあたっておられる皆さん方におかれましても、薬の問題というのは命にかかわる問題だということも含めて、今後さらにご検討をいただきたいと思いますし、配置家庭薬の現状などについても、さらに実態を理解してもらいたいと思います。

 これまで、配置家庭薬の業界は大きな効用を果たしてきましたし、特にセルフメディケーション(自分の体は自分で守る)の観点からも、私は全国的に大変活発な活動を展開してきていると思っています。そうした点についても、規制緩和関係の皆さん方に理解をしてもらわなければならないと思っています。いずれにせよ、安全な薬の範囲を十二分に、慎重に検討をしてもらう必要があると思います。

 それから、北陸新幹線の問題ですが、県内については、富山駅までの工事が着々と進んできています。これから連続立体交差事業についての調査なども進め、富山県内の北陸新幹線の工事をさらに進捗するようにしていきたいと思いますし、いろいろ関係の皆さん方のご理解・ご協力もお願いしたいと思います。

 そこで、富山駅以西の問題があるわけですが、政府与党の見直しの考え方では、東北新幹線の盛岡・八戸間の完成、九州新幹線の新八代・西鹿児島間の完成、こうした工事の完成を考慮しながら見直すことにされているわけです。もう東北は出来上がり、九州については今年の年末までに竣工することになっています。平成16年度予算編成の今年年末には、ぜひ見直しを進めてもらいたいと思います。

 その場合、北陸新幹線については南越までの一括認可をお願いしていますから、ぜひ認められるようにお願いしたいと思っています。ただ、北海道新幹線や長崎新幹線なども強く要望しておられます。財源の問題なども、公共事業は非常に厳しくなりますから、非常に厄介だという気もしています。国会議員、あるいは県議会議員そのほか関係機関などとも力を合わせて、頑張っていかなければならないと思います。そして私も頑張りますが、特に石川県と福井県、両県の皆さん方には大いに頑張ってもらわなければならないと思いますので、この点を訴えたいと思います。

●記者
 7月1日から県庁が、県内に先駆けて禁煙になりました。愛煙家の方には非常に精神衛生上つらくなったという声もちらほら聞こえるのですが、一方で、嫌煙家の方々からは、外来者の方にも非常に好評ということも聞きます。

 ちょうど1週間たったのですが、知事として全面禁煙に踏み切った思いと、1週間たっての感想を聞かせてください。

●知事
 たばこについては、喫煙をする人は、ゆとりを持つことができるとかいろいろなことをおっしゃいますが、やはり害が大きいことははっきりしているんですね。たばこの包装自体にもそう書いてありますから。この中にたばこをのまれる方がおられると思いますが、私は、たばこはのまないという方向を進めることが、これから必要だと思います。

 特に健康増進法が施行されて、周りの人に配慮をする必要があるということで、県庁も外来の人が非常に多いわけですから、この際、禁煙に踏み切りました。いろいろとご意見もあるようですが、私としては県民の健康という面から、県庁の禁煙という運動をこれからも積極的に進めていきたいと思っています。

 たばこは、がんの誘発に非常に影響があるという非常に強い意見がありますから、なるべくたばこはのまないようにした方がいい。特に若いときには興味に駆られて、あるいは勧められてたばこをのむということから、喫煙のくせがついたという人も多いと思います。そういう面では、私は児童生徒、特に中学生などに対しては、学校医がたばこをのまないようにはっきり言うべきだと思うのです。「たばこをのむとあなたは肺がんになるよ」ということを、言うべきだと思います。現に私どもの子どもは学校医の先生に言われて、たばこは飲まなくなりましたので、お医者さんが言うと効果があるのだと私は思うようになりました。

 もう1つは、たばこ消費税です。今、国税・地方税に配分されていますが、思いきってたばこ消費税を上げると、こういう高いたばこは飲まないということになるのではないか。禁煙を進めるためにも、たばこ消費税をものすごく上げて、もう手が出ないくらい高い、たばこ代金にした方がいいのではないかと私は思います。たばこ会社もあるわけで、営業あるいは雇用の問題もあるかもしれませんが、むしろたばこ消費税などを上げて、その財源を医療費に充当する目的税ということなどを、この際考えた方が私はいいのではないかと思ったりしています。

 私もたばこはのみませんので、非常に冷たい意見かもしれませんが、思いきってたばこ消費税を上げて、それを目的税として医療費に充当すれば、ずいぶん大きな財源が出るのではないかと思いますし、病人が減りますから、医療費がぐんと減るはずです。いろいろいい面もたくさんあるのではないかと思いますから、県庁の禁煙運動はこれからも続けていきたいと思っています。

 たばこをのむ人はぜひのまないように努力をし、あるいは協力もしてもらいたいと思います。

●記者
 副知事、出納長人事が終わりまして、それで再任ということになったわけですが、そうしますと中沖知事はどうされるのか。任期が1年あまりとなりまして、そこが非常に気になってくるわけですが、今の時点で知事がどうお考えかをお聞かせいただきたいと思います。

●知事
 私の任期は来年11月の初めまでです。いつも申し上げていますように、若くて優秀な人に知事をやってもらうことが必要だと思っています。そういう面では、私は出処進退を誤ってはならないという信念を日ごろから強く持っていますので、この機会にも申し上げておきます。

 ただし、いつどのようなかたちで、私の決意を申し上げるかということについては、この場では申し上げることは遠慮させていただきたいと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。ただ、出処進退は決して誤ってはならないという強い信念を持っているということだけは、重ねて申し上げておきます。

●記者
 先程、知事がおっしゃったように、国が法を制定する前の県としての対応を早急に検討したいとお考えだということだったと思いますが、現在の段階で、港湾管理条例の改正検討の中では、接岸拒否の方向で、接岸許可を認めないということで考えていらっしゃると思うのです。国の方針を待つ前となると、入港規制の入港自体を拒否することも突っ込んで考えているのではないかと思うのです。その中身を通して、港湾条例改正の中で、あくまで接岸拒否だけに的を絞ってお考えだと思いますが、接岸を認めないようにするのか、それとも入港まで踏み込んで認めないとなるのか。ただ、入港まで踏み込むとなると、船舶の利用料の扱いと国際法との兼ね合いがあると思うのですが、その辺はどこまで踏み込むかという議論をされているのか、教えていただきたいと思っています。

●知事
 おっしゃるように、接岸拒否は港湾管理者として当然できると思いますが、入港拒否ができるかということになると、これは国際法上の問題に絡んでくると私も思います。ですから、入港拒否までということになると、もう少しいろいろ詰めなければならない点がたくさんあるのではないか。特に船舶の航行の自由、権利など、いろいろなものとの絡みが出てくると思いますので、それはよく議論をして詰めなければならない問題であると私も思います。

 ですから、港湾管理者としては、接岸拒否ということを中心にして考えることになりますが、入港拒否の問題についても、慎重に研究をしてみなければならないと思います。

●記者
 能登空港が開港の運びになりましたが、隣県とはいえ、直接、富山空港に影響があるということは考えにくいと思います。相乗効果として、能登空港を利用した人が観光をして、富山空港から帰っていくなり、そういう観光の連携の部分で、共存していけるという可能性もあると思います。それと収支の面で、いろいろ問題を抱えている空港であると思うのですが、隣県の富山県の知事として、どのようにこの能登空港の問題を考えていかれるのかという、ご所見を伺いたいと思っています。

●知事
 今日、石川県の能登空港が開港したわけですが、隣県の知事としてお祝いを申し上げたいと思います。ぜひこの能登空港を契機として、能登地域が発展する。あるいは観光の振興が図られることを、私としても願っています。

 能登というところは、自然・歴史・文化がそろっているところですし、人柄のいいところですから、実は私も能登のファンです。ですから能登空港を契機にして、能登地域が発展することを本当に願っています。

 ただし、現在、どちらかというと、過疎のような地域にできる空港については非常に経営が難しいという問題があります。利用率がどうなるのかということもありますし、今回は石川県と能登の市町村がいろいろ支援措置をすることにもなっています。70%の利用を切る場合には、保証のための経費も出すというようなことがあるようです。経営は大変だと私も率直に思っています。

 ぜひ能登空港の方では、そうしたことなどを頭に置いて、さらに小松空港や富山空港との連携などをいろいろ図って、そして観光でもお互いに連携して発展することなどが検討されるべきだろうと思います。何よりも能登の皆さん方が、自分たちの空港、マイ・エアポートという感じで愛されることが大事なのではないでしょうか。なかなか大変だと思いますが、力を合わせて、皆さん方が頑張らなければいけないということを申し上げておきます。

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