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知事の県政レポート【〜平成17年度】

2016年10月24日

知事室 目次

県政レポート第8号 [平成17年5月10日]

 こんにちは。県知事の石井隆一です。

 連休直前に起こった兵庫県尼崎市でのJR西日本の電車脱線事故は、大変悲惨で痛ましいものとなりました。犠牲になられた107名の方々のご冥福を心からお祈りしますとともに、重軽傷を負われた乗客の皆さんの一日も早いご回復をお祈り申し上げます。また、徹底した事故原因の調査が尽くされ、二度とこのような悲惨な事故を起こさないための抜本的な防止対策が講じられるよう、求めたいと思います。富山県としても、JR西日本をはじめ公共交通機関の安全対策の強化について、関係方面に緊急要請を行ったところです。

 今回、兵庫県や尼崎市など地元自治体や周辺住民の皆さんが救命救急などの面で迅速な対応をなされたと伺いました。あってはならない事故ですが、私としても、万一の場合、県民の皆さんの命と財産を守るという自治体の使命が達成できるよう、市町村と連携協力して、日頃からの訓練や応急システムの確立に一層努力しなければならないと決意を新たにしたところです。

となみチューリップフェアの会場の様子 さて大型連休中は比較的好天に恵まれ、県内各地の行楽地も大勢の人出で賑わいました。皆さんはどのようにお過ごしになったでしょうか。私は結果としてかなり慌しく過ごすことになりました。

 まず、4月29日午後には、南砺市利賀村で早稲田大学大学院の院生とそのOB、合わせて17名の若者達に2度の休憩をはさんで合計3時間半の講義と演習を行いました。私は一昨年からご要請があり、同大学院公共経営学科の客員教授として「現代日本の構造改革」という科目を受け持ってきました。(毎年、6ヶ月、原則、隔週の土曜日に合計13コマ(1コマ90分))。昨年11月9日に多くの県民の皆さんのご支援のお蔭で知事に就任いたしましたので、土曜日とはいえ毎回東京で客員教授を務めることは困難であり、富山県政に全力を投入したいこと、中途半端な形では院生諸君にも迷惑を掛ける恐れがあると考え、退くことを大学側に話しました。しかし、院生の皆さんの中に富山に出かけてでも受講したいとの要望が多いということで、当面、平成17年度は私の講義、演習は大部分富山で行うという前提で引き受けることとしたものです。そこで、この連休を利用して県内でフィールド・ワークを兼ねた集中講義を行うことにしたのです。

舞台芸術財団演劇人会議の鈴木理事長、YKK(株)の吉田社長とパネルディスカッションを行う知事 また、4月30日には、院生向けに1時間の講義を行うとともに、県民の皆さん向けの公開講座として位置付けたパネル・ディスカッション「分権型社会の創造と政治・文化・経済―これからの課題」にパネラーの一人として参加し、発言し、討論をさせていただきました。劇団SCOTの代表で舞台芸術財団演劇人会議の理事長でもある鈴木忠志さん、YKK(株)社長の吉田忠裕さんというグローバルに活躍されているお二方と、地方分権時代の政治・行政や、グローバルな視点に立った経済活動、文化活動のあり方、富山県において目指すべき芸術文化振興の方向など、多岐にわたる議論をさせていただきました。鈴木さん、吉田さん、いずれも先見性に満ちた考えをお持ちで、「世界に羽ばたく元気とやまの創造」を目指す私としては大変有益であり、かつ愉しい一刻を過ごすことが出来ました。

 5月1日には、砺波のチューリップフェアと高岡の御車山祭りとを拝見しました。好天に恵まれ、それぞれに大変素晴らしく感動いたしました。院生達のほとんどがこの二つの見学を希望するので、その引率も兼ねた形になりました。祭りには人々の心を繋ぎ、地域づくりのエネルギーを継承、醸成し、さらに発信する貴重な役割があります。地方の文化、人々の営み、目指すべき行政のあり方などを実地に即して勉強したい院生達にとっては、大いに学び感得することが多かったようで、中には是非富山で暮らしたいという人もいました。長い目でみると、元気とやまの観光振興、交流人口の拡大にもいささか寄与できたといえるかもしれません。

「放浪記」公演の様子 5月2日は、富山市のオーバードホールで公演のあった「放浪記」を観劇し、また夕方行われたレセプションにも出席しました。主演の森光子さんは御年84歳とのことですが、2時間にも及ぶ舞台にほぼ出ずっぱりで、激しい動きや長い台詞もあり、とてもそのようなご高齢には思えませんでした。レセプションでも間近にお話をさせていただきましたが、大変美しく魅力的な女優さんでした。夢と情熱、生きがいを持つ前向きの人は、いくつになっても青春時代でいられるのだなあと、感慨深いものがありました。

 3日は、東京でつかの間の休日を愉しむことにしていましたが、南砺市刀利の山中で山菜取りの男性がツキノワグマに遭遇し重傷を負うという事故があったことを知り、直ちに県庁の危機管理監や自然保護課長などに早急な対応を指示しました。夜遅くではありましたが、報道を通じて県民の皆さんに注意を喚起させていただいたところです。(参照:県HPツキノワグマ情報のページ)予定を早め4日の朝、空路富山に戻り、県庁内でクマによる人身被害防止の強化策、人と野生生物との共生を図るための「水と緑の森づくり」に係る調査研究のスピードアップができないかなどの緊急の打ち合わせを行いました。

クマによる被害現場を視察する知事 6日には、事故のあった現場附近の視察を行いました。南砺市の溝口市長や前田県猟友会副会長などにご同行の上、色々とご説明をいただき、有り難く思いました。昨年秋の人里にクマが出没しての人身被害と異なり、今回はクマの生息域で山菜取りをしている最中の人身被害です。ススタケなどの山菜はツキノワグマの好物で大事な食料です。これから県内各地で山菜取りが盛んに行われると思いますが、山に入るときには、1 クマに遭遇しないようラジオや鈴や笛などを携行する、2 グループで行動する、3 クマの行動が活発になる朝夕は山中に入らない、4 子グマやクマの糞などを見かけたらそっと速やかに立ち去るなど、安全に十分注意していただきたいと思います。

 今回の人身被害を踏まえて、早速、ツキノワグマ出没時の対策マニュアルを作成し、クマ出没の際の県庁内部の報告・指示体制を明確にするとともに、市町村、消防、警察の緊密な連絡体制の充実等を図ることとしました。

とやま科学技術大使を委嘱した田中さんと記念撮影する知事 7日は、2002年ノーベル化学賞を受賞された田中耕一さんに「とやま大使」にご就任いただきました。 「とやま大使」とは、県ゆかりの国内外で活躍しておいでになる著名な方に、ふるさとの知名度向上に一肌脱いでいただこうというものです。17年度中に10名ほどの方々にお願いしたいと考えていますが、名誉県民でもあり、県民全ての敬愛を集めている田中耕一さんをその第1号にお願いすることにしました。

 田中さんはゴールデンウイークをふるさとで過ごされ、この日は京都にお帰りになるとのことで駅に向かう途中、県庁にお立ち寄りいただきました。田中さんには「とやま科学技術大使」にご就任いただきました。現在、(株)島津製作所の質量分析研究所の所長として技術開発の現場で忙しい日々を過ごしておられます。また、毎月、海外での学会や国際会議に招かれて出席されるほか、総理大臣の諮問機関である日本科学技術会議の専門委員なども務めておられるなど、国内外で幅広く活躍中しておられます。田中さんには、そういう会議などでのご発言や懇談の際、あるいはご講演などの際に、無理のない範囲で、ふるさと富山県のよさをPRしていただければ大変有り難いとお願いしました。

 田中さんによれば、これまでも講演などの折に「自分の探究心や創造性を育んだのは、立山連峰などのふるさとの自然だ」とふるさと自慢をしていただいているとのことです。4月に行われた講演で使われた立山連峰の写真を載せた資料を見せていただきました。

スカウトの皆さんと交流する知事 8日には、井波町で開かれた日本ボーイスカウト富山県連盟の県大会に参加しました。県連盟には39団体、約2500人が所属しています。

 ボーイスカウトは20世紀の初頭にイギリスで少年の心身を鍛え、社会に役立つ善良な市民に育てることを目的として始まった社会教育活動です。今では世界各地に運動が広まり、キャンプなどの野外活動や社会奉仕活動など子供たちの好奇心や探究心に応えるさまざまな活動を通して、心身ともにバランスのとれた人格の形成をめざしています。ビーバースカウト、カブスカウト、ボーイスカウト、ベンチャースカウトと年齢に応じて編成され、専門的な教育訓練を受けた指導者の下で様々な活動を行っています。

 大会には県内各団体から約2000人が参加しましたが、私は日本ボーイスカウト連盟富山県連盟長に推戴していただき、「人間愛を基本とするボーイスカウトの活動が一層発展するよう努力したい」と皆さんにご挨拶をさせていただきました。明朗快活で健やかなスカウトの皆さんと親しく交流することができ、大変うれしく有り難く思った次第です。

ラオス副首相兼外相ソムサワット・レンサワット氏の来県歓迎晩餐会の様子 8日夜には、「ラオス副首相兼外相ソムサワット・レンサワット氏の来県歓迎晩餐会」に列席しました。レンサワット氏はNPO法人日本・ラオス総合協力協会の招きで来県されたのですが、同協会は高岡にある臨済宗大本山国泰寺派管長の澤大道氏とラオスとの仏教を通じた交流が縁で1998年に設立されたとのことです。現在、澤氏は名誉会長を務められ、元県議会議長の千田稔氏が会長をなさっています。

 協会では会員企業や個人から資金を募り、2003年には首都ビエンチャンに日本・ラオス総合教育文化センターを建設し、その後も文房具やパソコンの寄贈などによって民間レベルでの友好を深めておられるとのことです。席上、ラオス・サヤブリ県に小学校を贈る覚書(協会が建設資金を寄付するという内容)が交わされましたが、県内企業が会員としてたくさん参加しておられ、ラオスと我が国の民間交流を多くの富山県の皆さんが支えておられることに大変感動いたしました。県も、従来、ラオスから海外技術研修生を受け入れており、この3月まで富山大学で留学生も1名学んでいたとのことですが、これを機会になお一層の交流を進めたいと思いました。

 連休中も様々な出来事があり、ゆっくり過ごす時間は必ずしも持てませんでしたが、県内外の若い人達との交流などでさわやかな気持ちを味わい、鋭気を養うこともできました。連休明けからは17年度の事業が本格化します。慌しい日々が続きますが、頑張ってまいりますので、ご理解、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

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