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知事の県政レポート【〜平成17年度】

2016年10月24日

知事室 目次

県政レポート第10号 [平成17年7月12日]

 こんにちは、富山県知事の石井隆一です。

 小中学校や高校の夏休みも間近、登山や海水浴、旅行など、楽しい夏の計画をお持ちの皆さんも多いことと思います。
 それにしても今年は異常気象というのでしょうか、春から低温少雨が続き農作物の生育不良や渇水が心配されていましたが、6月末から降雨が続き各地で浸水や土砂崩れなどの被害が発生しました。特に7月1日には南砺市城端で小学生が道路側溝の濁流に飲まれて亡くなるという痛ましい事故がありました。ご家族の悲しみはいかばかりかと本当に心痛む思いです。学校の授業で近くのプールに行った帰り道での事故であり、県警、学校関係者、市道管理者などが中心となって事故の要因の検証が進められていますが、いずれにしても二度とこのような不幸な事態が生じることのないよう、学校関係者をはじめ現場における適切な対応を徹底していく必要があります。


6月定例県議会代表質問で答弁する知事 さて、6月13日から27日まで、県議会6月定例会が開かれました。17年度最初の議会であり、議論も多岐にわたりました。中でも、北陸新幹線富山・金沢間の着工に伴い並行在来線の扱いなどの問題がクロ−ズアップされました。また、新総合計画の策定方針、厳しい財政の再建と行政改革の進め方、子育てや教育の問題、森林整備のための方向性と森林環境税の導入の検討、広域観光の推進、秋から一部で導入が始まる指定管理者制度、7月3日に開講するとやま起業未来塾などについても、議論をさせていただきました。

 6月19日には、議会日程の合間を縫って、国内では昨年の東京都に続いて神戸市で開かれた日露文化フォーラムの第3回委員会に出席しました。同フォーラムはロシアのプーチン大統領の呼びかけもあって、日本とロシアとの双方の文化庁長官を含め両国の舞台芸術、美術などのトップレベルの人材をメンバーとして開催され、日露の芸術文化交流を推進するための重要な活動を行ってきています。このフォーラムのメンバーは両国のそうそうたる文化人(日本側では文化庁長官の河合隼雄氏、鈴木忠志氏、磯崎新氏、袴田茂樹氏など)が中心ですが、知事としては静岡県知事、兵庫県知事に次いで三人目として富山県知事である私も参加させていただくこととなりました。また、あわせて平成18年の第4回委員会を富山県で開催することが正式決定されました。
 私としては、関連行事や日露の交流によって生み出される多彩な芸術文化を県内はもとより国内外に発信し、富山をアピールすることで、芸術文化の振興はもとより観光振興や地域の活性化にもつなげていきたいと考えています。

遼寧省瀋陽市で張省長と握手を交わす知事 6月28日から中国を訪問しました。
 日程の前半の28日から30日までは、友好県省を締結している遼寧省を訪問しました。
 省都瀋陽市では、まず中国共産党遼寧省委員会の李克強書記と会談し、次いで遼寧省人民政府の張文岳省長と夕食会も兼ねて懇談しました。お二人からはそれぞれ、私の知事就任後最初の海外訪問先として遼寧省を訪れたことに対して、友好関係の一層の強化に資するものであり、心から歓迎するとの意向が表明されました。また、従来の友好交流や経済交流に加えて観光分野での交流を強化したいと提案しましたところ、大いに協力したいとの回答をいただきました。

大連市で富山ファン倶楽部の皆さんと話す知事 2日目の6月29日には、瀋陽市で観光説明会を開催するとともに、富山ファン倶楽部の皆さんと懇談するなど、富山県のPRや友好面、経済面の交流を積極的に行いました。
 この日午後から、高速道路を車で大連市に向け5時間近く走行し、夜には富山県から大連市をはじめ遼寧省に進出している企業の代表の方々と懇談し、現地の諸事情をお聴きしました。

 3日目の6月30日のお昼少し前から夏徳仁市長と懇談し、大きく発展しつつある大連市の諸事情をお聴きするなど、トップレベルでの交流を深めました。美しい港湾都市大連を実質半日で離れるのは心残りの面もありましたが、午後、空路北京に向かいました。
 
 今回の遼寧省訪問により、同省と富山県との間には友好県省の協定締結以来21年間にわたる交流が、幾重にも積重なり、幅広く、地下水脈のように深い人と人の結びつきに結実しつつあることを知り、大変うれしく思いました。富山県にとっても遼寧省にとっても、この関係は大切な宝物として、より充実していく必要があると実感したところです。

 4日目の7月1日の午前中には、北京で中国民用航空総局の楊国慶副局長(わが国の「副大臣」に相当)にお会いしました。
 私は、昨年11月の知事就任の直後から、国土交通省などにも働きかけを行い、懸案の日中航空交渉がまとまり、その結果、富山―上海間の定期航空路開設に必要な新たな輸送枠が民用航空総局から上海航空に与えられることを強く期待していました。しかし、本年1月及び6月に開催された日中航空交渉は残念ながらまとまりませんでした。
 こうした事態を受けて、私は楊副局長に「仮に今後も、日中航空交渉のとりまとめに時間を要するようであれば、何とか早く上海との定期便を開設したいとの富山県民の熱意を汲み取っていただき、現在の日中間の航空協定で定められた輸送枠のなかで特別の配慮をしていただけないか。」、「例えば仮に未利用分があるならばそれを富山−上海便に活用していただくことが考えられないか。」、「昨年の富山―上海間のチャーター便の実績もあり、また富山県は日中国交回復前から日中友好に生涯を捧げた故松村謙三先生の故郷でもあることなどからも、富山県と県民の熱意は自ずから理解をもらえるはずであり、大きなご判断をしていただきたい。」等など、強く要請しました。これに対し、幸い、楊副局長から、特別の配慮する旨の明確な意向を示していただきました。

上海航空の周赤・董事長と握手を交わす知事 そしてその日の昼、空路上海に飛び、午後遅く上海市人民代表大会常務委員会朱暁明副主任、上海市人民政府唐登傑副市長にもお会いして協力を要請しました。また、夕方には、上海航空公司に出向き、周赤 董事長(わが国では「会長」に相当)と周暁娥副総理(「副社長」に相当)にお会いして、中国民用航空総局の楊国慶副局長との会談結果を説明するとともに、富山―上海便の開設について実質的な交渉をしました。
 種々の折衝がありましたが、幸い、富山―上海便の運行を開始することについて大枠合意に達し、現地時間で午後11時頃(日本時間で午後12時頃)、上海航空公司との間に覚書を交わすことが出来ました。覚書には、定期便を早ければ本年の10月末から運行すること、使用する機材はボーイング737−800とすること、便数は週3便などを明記できました。

 ここ2、3年来の懸案だった富山−上海便の開設について、大枠の合意ができたことは本当にうれしく有難く思います。今回、上海に出向くことにつきましては、ご心配をいただいた方々もありました。ただ、私は種々の事情により、日中航空交渉にみられるように国と国との交渉が難航しているときにこそ、知事という立場にある者が自ら出向いて、国と国との関係に課題があるとしても、日中間の地域と地域の交流を深め、共存共栄を図ることが両国民のために非常に有益であること、そして富山県民がそうした趣旨から上海便の開設に並々ならぬ熱意を持っていることを直接伝える必要があると考えました。もとより、県民や経済界などのこれまでのご尽力の基礎の上に今回の成果が得られたものであり、本当に有難く、感謝している次第です。
 上海は、経済発展が著しい中国でも最も経済活動が活発な都市です。上海周辺には多くの県内企業が進出しています。また上海市の人口は約1,700万人ですが、隣接する逝江省は約4,700万人、江蘇省は約7,400万人の人口を擁し、かつこれら地域は西湖のある杭州、水の都蘇州のほか無錫など観光地も多いところです。さらに、今後、中国との取引が増大すると見込んでいる企業も多く、上海との航空路の開設は富山県の発展の大きな起爆剤になると考えられます。また、富山から上海への渡航だけではなく、経済発展の著しい中国であり、近い将来には元の再切上げなども予想されることから、富裕層を中心に上海から富山への観光客などが飛躍的に増大することも期待されます。7月5日には県庁全部局をあげて上海便の開設を確実に進め、その発展を期するため、「富山県上海便開設推進本部」を設置しました。日中間には解決すべき課題もあり、国情の違いもありますので、実際に10月末に上海便が定期就航するよう、気を引き締めて取り組んでいきたいと考えております。

とやま起業未来塾で講師の話に聞き入る塾生たち 7月3日には、4月以来、塾生の公募などの準備を進めてきた「とやま起業未来塾」が開講しました。若手、女性、熟年などの起業家精神の満ちた方々に研鑚の機会を提供し、元気とやまの牽引力となる事業を起したり、新分野に進出したりしてもらうための実践的な能力を身につけていただこうとするものです。 
 塾生については、初めての公募にもかかわらず定員25名に対し57名もの応募があり、枠をひろげて39名の方々を採用させていただきました。塾生の目指す分野は、ものづくり、商業・サービス業、ITビジネスやコミュニティビジネスと様々ですが、開講式ではなかなか元気の良い意欲的な発言が多く、大変頼もしく思いました。
 来年3月まで土曜日ごとに9ヶ月間24回の講義が行われますが、塾生諸君にはとことん自己研鑽し、切磋琢磨してもらいます。最終的にはそれぞれの塾生から具体的なビジネスプランを発表してもらい、私もそれを聴く予定にしておりますが、優れたプランには、販路開拓のために関係業界の方々とのマッチングの機会の提供を行うほか、トライアル発注や起業資金の融資などの面で、できるだけ優先的な取扱をしたいと考えています。

富山弁「ホタルイカの桑むすび」発案者の高校生2人 7月5日の昼は、「富山弁(とやまべん)」という弁当を試食しました。富山商業高校の生徒さん、田代君と藤田君の二人が考案した「ホタルイカの桑むすび」というおむすびが主役の弁当です。二人は学校の「トミ・ショップ」事業(生徒達が出資して会社を立ち上げ、商品の企画、開発、販売などを実際に行う模擬経営実習)の商品企画担当で、富山らしいものを一生懸命考えたのだそうです。商工会議所が富山市内の割烹料理店「香家(こうや)」とのマッチングを行い、高校生の企画が実際の商品化に結びついたというわけです。これも一つの起業ですね。これを一つの刺激にして、若い皆さんたちには大いに頑張ってほしいと思いました。なお、この弁当はいわゆる「空弁(そらべん)」で、7月から富山空港で発売されています。

氷見ふれあい対話で漁港を視察する知事 7月7日、10日は、氷見市をお訪ねし、ふれあい対話とタウンミーティングを行いました。ふれあい対話では、氷見漁業協同組合、福祉ボランティア、健康づくりボランティアの皆さんにそれぞれお目にかかりました。
 漁協では、組合長の荻野さんをはじめ皆さんから、氷見の魚はブランド化が進み評価が高い一方で、様々な環境の変化により漁獲量が不安定となっていることや昨年の台風などで定置網に大きな被害が生じたこと、今後の漁港整備に関する考え方などをうかがいました。
 福祉ボランティアの活動については、会長の山岸さんをはじめ皆さんから、小学校区単位に地区社会福祉協議会が作られ、生活支援が必要な方一人ひとりに対してケアネットチームを作って世話をしていること、多世代交流を進めていること、中山間地では過疎化や高齢化が進み、人材の確保に苦労が多いことなどをお聞かせいただきました。
 健康ボランティアの活動については、会長の川田さんをはじめ皆さんから、やはり小学校区単位に様々な取組みを進めていること、生活習慣病や認知症の予防に力をいれていることなどをうかがいました。

氷見市で開催したタウンミーティングで質問に答える知事 タウンミーティングには、氷見市を中心に約180名の皆さんのご参加を頂きました。行財政改革、子育て、高齢者や障害者の介護、林業や畜産業の振興、地産地消や食育の推進などに関して、日々の活動や体験を元にした熱意あふれるご意見やご要望をいただきました。これらのご意見などについては、新しい総合計画の策定や行政改革の推進、今後の県の政策に反映していきたいと考えています。

 なお、7日は氷見市農業協同組合女性部の皆さんの手作りの昼食をいただきました。器は氷見の竹細工、主食のおにぎりは氷見の棚田のコシヒカリ、おかずは氷見の山海の珍味、デザートのシャーベットの素材も氷見の畑からと、文字通りの地産地消でした。調理も様々な工夫が凝らしてあり、氷見の皆さんの元気の源は、地元の豊かな産物と温かい人情にあると感じ入りました。

 7月11日には、富山県並行在来線対策協議会が発足しました。構成メンバーは、県と県内市町村長、経済団体の代表です。遅くとも平成26年度末に金沢まで北陸新幹線が開業しますが、それに伴い並行する北陸本線が第三セクターに移管され、運営されることになります。その運営会社設立に向けての経営計画の策定や必要な各種調査を実施する必要があります。並行在来線の移管に関しては、県市の地元負担の軽減や採算性の高い運営会社の設立、隣接県との連携などの問題があります。この協議会を中心に十分に議論・検討を行っていくことにしています。

自民党整備新幹線等基本問題調査会の小里会長らと富山駅を視察する知事 また同日、自民党の整備新幹線等基本問題調査会の小里会長、津嶋顧問、長勢会長代理ら一行が富山県を訪れ、JR富山駅や新高岡駅周辺などを視察した上で、地元関係者との懇談を行いました。席上、私から、金沢まで平成26年度末までに開業を決定していただいたことは有難いが、できれば1年でも2年でも開業時期を前倒ししてほしいと改めて要請したところ、小里会長から「26年度末の開業を前倒しすることは十分可能で、8年度の開業もあり得る。」との発言があり、意を強くした次第です。

ゲンゲを原料にした栄養補助食品発売PRを受ける知事 7月12日、県漁連と県立大学が共同で開発した栄養補助食品「ゲンゲFD&コエンザイムQ10プラス」のPRがありました。石丸会長や古米教授、葭田教授の説明によると、ゲンゲは富山湾の水深2〜300mの深海で獲れる魚ですが、ぬるぬるした表皮は人と同じコラーゲンが多く含まれ、また肉にはビタミンやミネラル等が豊富ということです。鮮度落ちが早いことからこれまで利用が進んでいませんでしたが、今回、フリーズドライと粉末化によって商品化に結びついたということです。また、これに含まれるコエンザイムQ10は、老化防止、疲労緩和、美肌効果などが期待できるとのことで、この機会に、私も飲んでみることにしました。
 発売は13日からで、通信販売のみとのことです。
 明日7月13日、14日は、徳島市で全国知事会が開催され、地方分権のための三位一体の改革のあり方や進め方が論議される予定です。
 随分暑くなってきましたが、皆さんにはご自愛のほどお祈りいたします。

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