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知事記者会見[平成18年度]

2016年12月2日

知事室 目次

知事記者会見要旨[平成18年7月25日]

◆日時 平成18年7月25日(火) 午後1時〜1時45分
◆場所 県庁特別室

【目次】

1.日本ゼオン(株)の新工場建設について
 (1) 知事からの挨拶
 (2) 日本ゼオン(株)古河社長からの説明
 (3) 氷見市長からの挨拶

2.質疑応答

【知事からの挨拶】

記者会見で挨拶する知事 今日は、日本ゼオン株式会社が氷見市の上田子地内に新規に工場を建設されることになりまして、その進出にあたりまして、今、ご紹介申し上げました古河社長さん、またオプテスの方、5人の方々をお招きいたしまして、共同記者会見を行うものでございます。

 日本ゼオンさんは、さかのぼりますと、1950年に設立された会社でいらっしゃいますが、本県では1956年、今から50年前に高岡工場を造っていただいて、長くこの塩化ビニール樹脂の生産で日本の重化学工業の黄金期を支えていただいた、大変由緒ある会社でいらっしゃいます。その後、半導体や液晶といった次世代を支える電子デバイス向けの独創的な材料技術への事業転換をなされていまして、現在ではディスプレイ向けの透明樹脂フィルムの世界シェアが過半数を占めるという大変輝かしい成果を上げておられます。本県の産業の振興はもちろんですが、日本の産業振興にも大変大きなご貢献をいただいているわけです。

 また、日本ゼオンの100%出資子会社であります株式会社オプテスにおかれましても、これは平成2年に栃木県に設立されて、本県では平成13年に高岡工場を設置していただいております。以来、液晶ディスプレイに欠かせない拡散板や、光学フィルムの製造で大変高い実績を上げておられます。昨年には、高岡市内に携帯電話や液晶テレビ向けの液晶ディスプレイに使われる光学フィルムなどを研究開発します精密工学研究所を造っていただき、また、オプテスの高岡工場においては、光学フィルムの能力増強のための増設を行っておられるわけです。

 日本ゼオンさんの世界最先端の液晶ディスプレイに関連する分野をやっておられますので、大変引く手あまたの企業でいらっしゃるわけですが、このたび、さらに光学フィルムの生産能力を増強するために、氷見市に新しい世界最先端の工場を造ることになりまして、私としては、大変うれしく思っております。

 後ほど古河社長さんから詳しくお話があると思いますが、最初の投資は100億円ぐらいで、新規採用は30名ぐらいですが、全体計画としては、資本投資が200億円、雇用人員は150人ぐらいを予定されているということです。今度の日本ゼオンさんの新工場建設によりまして、富山県が今非常に成長している液晶テレビ関連、この液晶ディスプレイの分野で世界にまさにシェアを半分以上持っていらっしゃるという大変素晴らしい事業展開をしていただけるということですから、大変ありがたいと思っています。また、本県の産業活性化はもちろんのこと、新たな雇用の確保にもつながると思っております。

 IT関係では、先般、入善町にサンリッツさんが立地されましたが、これも液晶ディスプレイ関連です。こちらのほうはプラスチック偏光板で世界有数のシェアということです。この日本ゼオンさんのほうは、光学フィルム全般をやっておられまして、その中の専門的には古河社長からお話があると思いますが、位相差フィルムという、液晶テレビの視野角を広める最先端の技術を擁する分野を今度展開されるということです。国際的にも注目される大変新しいプロジェクトを県内で展開していただけるわけで、感謝に堪えない次第であります。

 先般も、古河さんには経営判断をいろいろ考えておられるところ、私が東京本社に押し掛けまして、今回、大変大きな決断をいただいて、感謝に堪えないところでございます。また、地元の氷見市長さんとも連携しながら、県としては日本ゼオンさん、あるいはオプテスさんの事業展開にあたってできる限りの支援や助成もしてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。

【日本ゼオン(株)古河社長からの説明】

記者会見で説明をする日本ゼオン(株)古河社長 日本ゼオンの社長の古河でございます。日ごろは、私どもの事業活動にいろいろご支援を賜りましてまことにありがとうございます。

 それでは、本日は、当社の紹介と製品の一部を紹介させていただいて、工場建設に至りました経緯と工場建設の内容につきまして、ご説明をさせていただきます。

 私どもは、1950年ですのでちょうど今年が創立56周年になります。古河電機工業と横浜ゴムと日本軽金属の3社の子会社として、化学部門を受け継ぐということで1950年に設立されました。当時は、塩化ビニールを中心とした汎用樹脂を生産しておりまして、その後、川崎でゴムの生産を始め、以来、特殊な物を中心としていろいろ開発、研究、販売をさせていただいております。

 直近の業績としては、おかげさまで2000年から6年連続で増益ということでございまして、売上は2006億円ぐらいで、営業利益と経常利益も260億円ということです。おかげさまで、やっと営業利益率が10%を超えることができることになってまいりました。

 当社としましては、もともと技術にこだわった技術優先の会社ということで、当初は例えばGPB法(ゼオン・プロセス・オブ・ブタジエン)というのが世界19か国47プラントに技術輸出をしているということで、汎用のものを作るための技術というようなものを中心にしておりましたが、今では皆さんがコピーをお取りになるときのプリンターの中に入っているトナー、あるいは後ほどお配りするかと思いますが、香水を作ります原料の青葉アルコールという、これが香水などに使われております。こういう少量の特殊品を手がけるようになってまいりまして、高岡工場で作っておりますZetpolという特殊ゴムは、配合によっては、鉄より強いという特殊なゴムです。これがチェーンになりまして、世界の3分の2のシェアは当社が持っているということで、皆さんが乗っておられる車のタイミングベルトもほとんど当社のゴムでできているのではないかと思っております。

 その後、このシクロオレフィンポリマーという新しい樹脂を開発いたしました。環境ホルモン等がない透明な非常にきれいな樹脂を作り、それを発展し、今度は加工の技術を付加いたしまして、フィルムを作ったり、板を作ったりして、テレビやカメラにたくさん使っていただける企業になってまいりました。

 この携帯電話のカメラのレンズですが、非常に小さなものですが、これの9割以上は当社の樹脂でできていると自負をしております。この画面に使われるシートやフィルムなどいろんなものが入っておりますが、このかなりの部分にも私どものものが使われております。それから、前はアンテナがついていたと思いますが、今は電話の中にアンテナが入っておりまして、こういうものも私どもの樹脂で作っていただいております。

 このゼオノアフィルムというのを開発販売いたしまして、これは私どものこの富山県の高岡の工場で生産しております。それに合わせまして、精密工学研究所を造り、また昨年、機械加工棟というのも別に造りました。現在、50名ほどの研究員が一生懸命研究をしてくれております。この精密機械加工棟では、自動的に金型を作ったり、非常に早く金型を設計する技術を開発しております。

 それを使って拡散板という板、テレビの裏に入れる板を作っております。このテレビの裏には蛍光灯みたいなものが十何本入っておりますが、少ない本数できれいに見える、いわゆる省エネに役に立つ板を、非常に細かいパターン、目に見えないような細かいパターンを作り、それによって光をうまく制御して、きれいに見えるということをやっております。

 富山県の中では、高岡に中心を置いておりますが、日本ゼオンの高岡工場とオプテスの高岡工場、それからゼオンノースという関連会社でいろいろ事業をさせていただいております。それから、メディカルということで、医療器材のペースメーカーやカテーテル部品をいろいろ作っている会社もございますし、サービス会社もございます。高岡地区で現在作っておりますもので400億円ぐらいの売上になろうかと思いますが、今年7月現在で、全部合わせますと約780人ほどの人間がお世話になっているということです。この高岡でゼオノア加工したフィルムを作るようになりまして、2002年の10月に、このフィルムを初めて世に出しました。このフィルムを今回の新工場でも作るわけですが、高岡工場で2005年の2月から第2次増設中でして、今年、10月完成を目指しております。現在、いろいろ機器を搬入しているところでございます。今後の第3次能力増強で、これで高岡の二上地区は手一杯になってしまうということでございます。

 それでは、液晶テレビというのはどういう需要かということで申し上げますと、2002年には、世界で200万台ぐらいでございました。200万台、400万台、800万台で、去年が2000万台でございます。今年4500万台ぐらい行くだろうと。2008年には、1億台ぐらい使われるのではないかということと、30、37、40、45インチ以上ということで、ますます大きくなってまいります。前は小さい物が液晶テレビで、大きな物はプラズマテレビということでしたが、今は、大きな物、32、37、40を超えた物、今度は52がこの秋に出るとか、大きな物もどんどん液晶になってまいりまして、価格と省エネということからいうと、液晶テレビがますます盛んになってまいります。 

 その中で、これは私どもの販売量ではございませんが、全体の位相差フィルム、先ほど知事にもおっしゃっていただきましたこのフィルムは、1億2000万m2を超えるような需要になる、これは私どもの予想をはるかに上回るスピードで需要が増えているということでございます。

 従来の生産工程では、ある樹脂を溶剤という特殊な液で溶かして、それを板の上に薄く塗り、乾燥するのですが、これが大変難しく、なかなか乾燥できないということで、私どもはこの設備を持っておりませんが、こうやってフィルムをお作りになっておられる方は、1000mぐらいこの乾燥機があるとか、大変なコストがかかる。私どもは、熱をかけて樹脂を溶かしながらいっぺんにフィルムを作ってしまいますので、性能も非常に安定したものができますし、装置も非常に安くできるということで将来的にわたって大いに世の中に貢献できるものではないかと思っております。

 もう一つの特徴が、このフィルムは、縦に引っ張ったり、横に引っ張ったり、割と簡単にできます。そのために、従来のフィルムですと、いっぺん切ったものをほかのフィルムと張るということを行っていますが、私どもの場合には、この緑色のものをあらかじめ引っ張っておいて、光学特性といいますが、光の特性を出しておいてから切るということで、不良率も大幅に減りますし、コストも大幅に安くできるということです。

 おかげさまで、2002年の10月より倍々ゲームで伸ばしてまいりました。2006年の今の増設で、高岡工場のほうがいっぱいになってくるということで、どうしても新工場を造り、このフィルムの能力を増強しなければいけないということになりました。私どもとしては、さらなる大きな需要に対応するために新工場を造ろうということで決定をいたしました。

 私どもの樹脂は非常に特徴のある樹脂でございますが、この樹脂は、岡山県にあります水島工場で作っております。徳山、山口県にも、合成ゴムの大きな工場がございますが、この樹脂は岡山県で作って、お客様の1社はすぐ隣の山口県にございますし、私どもの水島工場のすぐ脇からは小島・坂出ルートという四国に渡る橋が通じておりまして、すぐに行けるような距離でございます。それから、この三重県にも、大きなお客様がございます。

 私どもは、四国・中国地方でいい工場がないかということで、企画などにいろいろ工場用地をあたらせておりまして、そちらのほうでこのフィルムの増設をしたほうが物流コストも安くなるのでいいのではないかと思っておりました。先ほど、お話がございましたように、石井知事様をはじめ県の皆さんが一生懸命誘致をしていただいて、富山県に来いというありがたいお話をいただいたということと、私どもの高岡工場は今年ちょうど創業50年でございます。50周年を迎えて大変優秀な人材が工場の中にたくさんおります。こういう優秀な人材を使って、やはりこのフィルムを増設していこうと。高速道路のアクセスもいいということや、やはり何といっても、県の皆様、あるいは市長様はじめ地元の皆さんの大変熱心なお誘いをいただいたということと、県民性というか、それを考慮いたしまして、今度こちらに工場を造らせていただくことにいたしました。

 工場は、氷見市の上田子というところで、大きさは17万m2でございます。第1期の床面積としては2万2000m2、フィルムの生産能力としては1500m2/年というのを第1期といたします。大体100億円。当初、30人でございますが、多分もっと早まると思いますが、150人ぐらいを雇用させていただこうということで考えております。

 今、私ども、この小矢部川を挟んだ二上側と荻布側に工場がございます。オプテスは二上側にございまして、ここはもう手一杯でございますから、ここと新しい工場の建設用地の間は車で10分から15分ぐらい、近くに高岡の北インターチェンジがございます。この荻布側には、現在まだ塩ビのプラントの一部がございますが、これを2008年の3月には休止をすることになっておりまして、そのあとには、電子材料部材を中心とした新しいものを拡大します。当初は、こっちでフィルムもという案もございましたが、フィルムはもうこの新しいほうに移しまして、こちらでは電子材料をやっていきたいというふうに考えております。

 工場のトータルの敷地はこういうことで17万m2ございます。とりあえず、1期が完成いたしますと、これで大体、中も入れて100億円でございます。先ほど、知事からご紹介いただきましたように、まだ第2期、あるいは2.5期ぐらい分の面積がございます。とりあえず、1期2期足して200億円、150人ぐらいのものをやりたいということですが、1期では、100億円ほどかけてフィルムの能力増強をするという予定でございます。

 工場は、早速着工させていただきます。2007年の9月までに第1期を竣工したいと思っております。今までもいろいろご支援を賜っておりますが、引き続き皆様のご支援を賜りまして、私どもは地域とともに栄えるということをモットーにしておりますので、ぜひ、引き続きご支援をお願いいたしまして、私の簡単な紹介とさせていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

【氷見市長からの挨拶】

記者会見で挨拶する氷見市長 このたび、ただいまご説明がございましたように、日本ゼオン株式会社がその新工場建設にあたりまして、氷見市を選択いただきました。うれしく思うと同時に、市民の皆様と一緒に心から歓迎を申し上げたいと思います。また、そのご決定をいただきました古河社長さん、そして企業誘致にご尽力をいただきました石井知事さんをはじめ、県の関係の皆様方にも心から感謝とお礼を申し上げたいと思います。

 氷見市の産業振興、それから雇用づくりに大きな期待を寄せると同時に、来週には能越自動車道氷見インター開通の予定になっておりまして、市の活性化の大きな起爆剤になってくれるものと思います。まさに氷見市の持ち味であります農林水産業、それから自然環境といったことと合わせて、200万人交流都市づくりへの大きな弾みとさせていただきたいと思っております。

 日本ゼオンさん、それからオプテスの発展また工場立地がスムーズにいきますように、県と協力させていただいて、あらゆる協力をやっていただきたいと思っております。以上です。ありがとうございました。

【質疑応答】

記者会見で記者と質疑応答する知事●記者
 石井知事にお伺いしたいのですが、誘致はいつごろからどんな形でしていたのですか。それと、先ほどおっしゃった支援の予定は具体的にどんなことを考えているのか、この2点をお伺いしたいのですが。

●知事
 誘致活動は、私が知事に就任しました昨年の11月ですが、それから県内に誘致していただける可能性のある企業を総点検しまして、その中で日本ゼオンさん、あるいは関連会社のオプテスさん、これまでも、さっき申し上げたとおりいろいろしていただきましたが、さらなる飛躍の可能性を十分に秘めた大変素晴らしい会社だと思いましたので、昨年あたり、いろいろと古河社長さんをはじめ皆さんにいろいろアプローチをしました。特に、先程、古河社長さん自らお話しいただきましたが、富山県は非常に県民の皆さんが勤勉で非常に進取の気概に富む地域であります。また、今程話に出ましたが、来年度中には東海北陸自動車道も完成するとか、あるいは、北陸新幹線も遅くとも6年後にできるとか、また工場適地も県内に多々ございますので、そういったものも改めてご紹介しながらいろいろと。それから、また工場立地助成金のほうも、私が知事に赴任してから大幅に拡充もしまして、今回でいいますと、昨年から制度改正をしたのですが、投資額の10%、それからそれ以外に特に最先端の企業に対しては、さらに上乗せということで、上限枠は10億円ですが、投資額の10%ということを考えております。さっき社長が言われましたいい人材も確保できるということ、それから県内の氷見市さんを含めて地元に熱意があるとか、また助成制度も全国で見ても相当熱意のある態勢になっているということを総合的に評価していただけたのかなと思って、大変ありがたいと思います。

 今ほどお話があったように、どんどん成長され、大きな可能性を秘めた会社であり、また工場であります。県としても、氷見市さん、あるいはこれまでの工場のある高岡市さんとも連携しながら、全面的に協力し支援をしていきたいという気持ちです。

●記者
 古河社長に伺いますが、新工場建設に伴いまして、将来的にどれぐらいの収益増につながるのか、見通しというのは非常に試算はしにくいということは十分理解はしているつもりですが、今後の期待も含めて、どれぐらいの収益アップにつながるというふうに見込んでいらっしゃるのか、そのあたりを聞かせていただければと思います。

●古河社長
 捕らぬたぬきの皮算用になるので、後から随分違うじゃないかと言われても困りますが、売上400億円ぐらい増で200億円ぐらいもうかればと思っておりますが、ちょっと「とら皮」かもしれません。

●記者
 総額的には県と氷見市と合わせてどれくらいの資金となるのかということと、あと、高速インターチェンジに近いと言っておりますが、それは氷見なのか、高岡のインターなのでしょうか。

●知事
 助成の総額は、全体計画として200億円投資していただいたとしますと、その投資額の10%、20億円、あと、先端産業特別枠の上限が10億円ですから、合わせて30億円、県と氷見市とで半分ずつというような支援になると思います。

●古河社長
 インターは、いちばん近いのは高岡北インターということになると思いますが、北から氷見インターが通っておりますし、氷見北というのも予定される点だと、その辺りは十分便利になるのではないかと思っています。

●記者
 第2期、第3期の増資の予定ですが、時期はいつごろでどのぐらいの額になるのか、教えてください。

●古河社長
 液晶のテレビがめちゃくちゃの勢いで伸びていまして、2002年の10月に私どもが初めてフィルムを出しましたときには100万台で、2006年の予想が400万台ぐらいというふうにいわれたものが、もう年々変わってまいりまして、2006年については4500万台ぐらいといわれていまして、めちゃくちゃに変わってきていますので、また合わないかもしれませんが、もう一期建てるというのは2010年ぐらいまでにはどうしても建てなければいけないだろうとは思っていますが、もっと早まるかもしれません。

握手する知事、日本ゼオン(株)古河社長、氷見市長

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