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知事記者会見[平成18年度]

2016年12月2日

知事室 目次

知事記者会見要旨[平成19年1月26日]

◆日時 平成19年1月26日(金) 午後2時〜2時40分
◆場所 県庁特別室

【目次】

1.知事からの説明事項
 (1)有害鳥獣捕獲体制検討委員会の設置について
 (2)最近の雇用情勢とUターン就職の状況について
 (3)(株)田村水落設計に係る耐震偽装について
※配付資料は関連ファイルをご覧ください。

2.質疑応答

【知事からの説明事項】

記者会見で説明をする知事 それでは、説明させていただきます。1点目は、有害鳥獣捕獲体制検討委員会の設置についてです。クマやイノシシ等の有害鳥獣の捕獲の実施については、従来、市町村ごとに、猟友会の皆さんが中心になって捕獲隊を組んでやってきておりますが、猟友会の皆さんの高齢化と会員数の減少が進んでおり、このままでは有害鳥獣の捕獲にも支障が生じるということで、県民の皆さん、また猟友会の皆さん、また市町村長さん方の中にも懸念する声が出ております。私も昨年秋以来、このことについて問題意識を持って検討してきたのですが、できるだけ早期に答えを出そうということで、新しい年度になるのを待たずに、この2月2日に第1回検討委員会を開催することとしました。

 委員長は、県の環境審議会の副会長でもいらっしゃる長井真隆さんにお願いをしております。委員には、学識経験者、あるいは市町村の実務担当者の代表、また猟友会の代表の方にも入っていただいています。幅広く、かつ現場のことをよく知っている方に議論をしていただき、早急に捕獲体制の充実強化の方向を進めたいと思います。

 なお、念のために言いますと、捕獲というのは全部捕殺するという意味ではなくて、そういう場合もありますけれども、捕獲をして、また、奥山に放獣することも含まれています。

 配付資料に「狩猟者の現状と課題」という表がありますが、昭和53年には、今から30年近く前になりますけれども、県の猟友会の会員の方は2175人いらっしゃったのですが、平成18年には794人となっており、実に63%強の人が減り、かつての3分の1ぐらいになっています。また、年代別構成を見ていただきますと、50歳代以上の方が全体の85.7%を占め、逆に20代、30代の人は合わせて7.1%しかおられないので、そろそろ捕獲の担い手リーダーになる方を養成しなくてはいけない時代に来たと思っております。

 また、この3年間のツキノワグマの県内における出没状況ですが、16年が年間413件で多くて、17年が254件といったん減ったのですけれども、昨年18年は920件と大幅に増えたわけです。幸い出没件数が増えた割には、人身被害が16年は24件だったのに比べますと18年は増えたといっても9件にとどまりました。これは、クマ出没時の対応、あるいは、なるべくクマに出会わないような対応について、幅広く県民の皆さんに周知してきたことの成果が出てきているのだと思います。しかし、やはりこれから先を考えますと、捕獲体制をしっかりしていかなければならず、今後、この委員会で具体的な対策を講じていきたいと思います。

 二つめは、最近の雇用情勢とUターン就職の状況についてですが、おかげをもちまして、本県の有効求人倍率は、昨年11月時点で1.25倍ということで、30ヶ月連続1倍台で推移しておりますし、また本県の完全失業率は全国で低いほうから2番目、2.6%ということで、その点では1〜2年前に比べましても大変低くなっております。新規学卒予定者の就職内定率につきましても、平成11年以降、過去最高ということであります。また、中小企業の皆さんに、アンケート調査をしましても、「労働力が不足している」という答えの中小企業が30%となっております。

 そこで、昨年来、いろいろ準備をしまして、こちらから積極的に早い段階で東京や大阪や名古屋に出掛けていって「元気とやま!就職セミナー」や、あるいは民間就職支援会社、(株)パソナと連携してUターン人財マッチング促進事業というようなことも行っており、かなりの成果が出ています。Uターン人財マッチング促進事業では、昨年4月〜12月末で新規求人数が631人で、17年度の4月〜3月までの実績408人を上回っているとか、就職者数も4月〜12月までで20人で、17年度の実績11人をすでに上回っているなど、そういう成果も出ております。

 なお、先般、1月5日に、お正月にふるさとに帰ってきた大学生等を対象に、Uターンフェアを開催したのですが、予定では200人くらいの参加を見込んでおりましたが、実に750人の方に参加していただきました。また、参加企業も募集を開始したら15分で100社になったということでありまして、来年は今回の状況をかんがみまして、もっと広い場所で、また企業ももっと参加できるようにしたいと思っております。

 ちなみに参加学生にアンケート調査を行ったところ、「セミナーがよかった」という人が83.5%、「企業の合同説明会がよかった」という人が93.2%という結果となりました。また、参加企業側も92.5%の方が「大変役に立った」という意見でありました。

 今後の取組みの方向性についてですが、東京のアンテナショップでUターン就職相談を毎週土曜日に行うとか、あるいは東京のUターン情報センターでミニ企業説明会を毎年秋から春にかけて行うとか、首都圏からのUターンだけではなくて首都圏からのIターンを積極的にしかけようとか、あるいは県内の中小企業の魅力を首都圏等の大学、例えば本県出身の大学3年生が10人以上いる大学が首都圏等に70大学ありますから、こういったところにこちらから出向いて、県内の情報をアピールして就職につなげるということもやっていきたいと思っております。また、「Uターンフェアインとやま」は来年1月にもっと広い会場で開催することを予定しております。

 それから3点目ですけれども、田村・水落設計に係る耐震偽装の問題についてです。昨日、国土交通省から「富山市に所在する田村・水落設計が関与した建築物についてサンプル調査を行ったところ、京都市の二つの物件で耐震偽装があって、耐震基準を満たしていないということが判明した。ついては、同設計事務所が設計または構造設計を行った全国の168件について、偽装、誤り等の有無および建築物の耐震性について、該当する県で調査を行ってほしい。」という要請がありました。

 県内では、該当するものが全部で119件あります。数は大変多いわけですけれども、低層の1〜2階のものが70件と割合多くて、中層のものは31件、高層が7件、修繕工事等が11件となっております。

 富山県の場合ですと、特定行政庁は富山市、高岡市、それ以外の市町村のところは県がやっていますので、それぞれ分担をしまして、国への回答期限は2月14日ということですから、できるだけ早く調査を行って、きちんとした対応をしたいと考えている次第であります。以上です。

【質疑応答】

記者会見で記者と質疑応答する知事●記者
 今日の午前中に国土交通大臣が耐震偽装に関して懸念を示されましたが、こういう事件が起こったことについて知事はどう思われますか。

●知事
 建築設計、あるいは構造計算等を行う方々は、人の安全、命にかかわるような大事な仕事をされているので、誠実に仕事をしていただくのが当然のことです。仮にも本当に耐震偽装があったということになれば、本当に遺憾なことであり、誠に残念だと思います。県としましては、県民の皆さんの安全・安心を守る立場でありますから、できるだけ早急に該当する物件について、帳簿や書類などを見せていただいたり、場合によっては現地に行ったりして、しっかりと調査をして適切に対応したいと思っております。

●記者
 世界文化遺産についてですが、高岡市の近世高岡の文化遺産群が継続審査となりました。文化庁からは金沢との連携の話があったかと思いますが、どのように対応されるのでしょうか。

●知事
 高岡文化遺産群については、現時点での課題として「近世の城郭、藩主の菩提寺として価値は高いものの、ほかの提案に主題の類似するものがあるので、特に高岡についての特色というものをもっと掘り下げて、その魅力、その値打ちをしっかり明示すべきではないか」というご意見をいただきました。

 高岡市内には、町人の町割りである山町筋や、瑞龍寺と前田利長公の墓所をつなぐ八丁道などが残されており、そういった価値を見極めて提案の内容を充実させる。また、1609年の開町以来の近世城下町としての魅力のほか、大伴家持による越中万葉の歴史と文化など、高岡の複合的な魅力をもっと掘り下げてアピールしていったほうがいいのではないかと思います。これからも、文化庁のご助言をいただきながら、高岡市と連携協力して更に高岡市の魅力をしっかりアピールしていきたいと思います。

●記者
 金沢との連携、類似性についてはどのように対処されるのでしょうか。

●知事
 金沢は何といっても前田家の本拠で、近世文化という意味では類似している点もあると思いますから、連携できる点はもちろんしたほうがいいと思います。と同時に、高岡は、大伴家持の時代から伏木に国府があった歴史など、高岡ならではの魅力もできるだけ総合的にアピールしていかなければならないと思います。

●記者
 シャープの富山市進出について、改めて感想を。また、このところ企業立地が進んでいますけれども、今後の取り組みや展望をおきかせください。

●知事
 シャープさんが今回正式に立地を発表していただいたのは本当にうれしく思います。この間、県としていろいろ努力をしてきたわけですけれども、それなりに報われたかなと思います。

 シャープさんについては、これで終わりではなくてその先の展望も考えています。太陽光発電はシャープさんにとって液晶関係と並ぶ柱であり、世界シェアがトップの分野ですので、これを一つの足がかりとし、さらにこの先もあってほしいと期待しております。

 昨年一年をとりますと、サンリッツさん、日本ゼオンさん、富士ゼロックスさんなどの企業立地がありました。知事に就任以来、従来の企業立地セミナーにとどまらずに、先端産業懇談会や、私自らが企業のトップと会っていろいろお話をしてきた成果が出てきたのではないかと思います。飛騨トンネルも開通し、来年三月には名古屋とも3時間より短い時間で結ばれることになりますが、これは、人の交流、物流に非常に大きなインパクトがあります。これをフォローの風にしながらしっかり取り組んでいきたいと思います。

 また、これからだんだん企業立地が進めば、それ自体はものすごくいいことなのですが、地元の中小企業の皆さんにとっては採りたい人材が採りにくくなるということもありますから、この機に、人材確保にも力を入れたいと思います。毎年3000人近い若い皆さんが東京などへ流れていくのですが、この人たちがもっと富山県にとどまって、そしてふるさとのために大いに働いていただくように努力をしなければいけない。これからの企業立地は人材確保と一緒にやらなければならず、それが元気な富山県をつくる一番重要な課題だと思っております。

●記者
 耐震偽装の件について伺います。公共施設についての名称の公表についてどのようにお考えなのでしょうか。また、設計事務所は知事登録なので、登録取消しなどについてどのようにお考えなのでしょうか。

●知事
 公共施設は40あります。この中には県の施設はありませんが、国や市町村の施設があります。これから調査に入りますが、今の時点で逐一公表するのは混乱を招くかと思いますので、できればしばらく差し控えさせていただきたい。できるだけ早く誠意をもって調査をして、その結果を早く公表したいと思います。その結果、不幸にしていわゆる偽装があれば、国交省とも相談のうえ、法律の趣旨に沿って対応したいと考えています。

●記者
 宮崎県知事選挙の結果についての感想と、どういうような点が有権者の支持を引き付けたと思うかお伺いしたいのですが。

●知事
 今度知事になられました方は、いろいろ人生経験を積まれた方のようですが、ふるさと宮崎県のために、チャレンジ精神を持って知事選挙に出られた。そのチャレンジする姿勢が、多くの県民の皆さんに評価され、支持を得ることになったのではないかと思います。ぜひ初心を忘れずに頑張っていただきたいと思います。

●記者
 耐震偽装の問題ですが、期限が区切られた中で116件の調査をしなければならないのですが、十分な調査は行えるのでしょうか。また、水落さんを県に呼んで説明を求めるような考えがあるのですか。

●知事
 116件の物件については、県と富山市、高岡市でそれぞれの所管に応じて調査をします。まず、帳簿、執行体制がどうなっているかをチェックします。その過程で、設計された建築士に直接確認しなければいけないことが出てくれば、当然お話を聞いたりするということはあると思います。

●記者
 今の部分に関してですが、調査の中身は、あくまで提出されている書面での確認なのでしょうか。今回の京都の問題では、設計時にあった「筋交い」と呼ばれる部分が施工の段階でなくなっていたという問題があったと思いますが、そこが見抜けないようでは調査そのものの信用性が疑われることになるかと思いますが。

●知事
 例えば木造の平屋や二階建ては、そもそも構造計算しなくてもよいということになっています。ですから、そういうようなものは外形的に帳簿などをチェックすれば問題ないように思いますし、高層のものは書面だけでなく、ケースによっては設計された方にヒアリングをしたり、現場に行ったりして、本当に図面どおりになっているのかということをいろいろチェックします。一般的に帳簿だけを見ればいいというようなことではないと思います。形式的なことだけでなく、技術的にきちんとチェックしなければならないと思っています。

●記者
 立山黒部の世界遺産への取り組みについてどのようにお考えでしょうか。また、先日、財政課長会議が行われたとききましたが、190億円の財源不足は直近でどのようになっているのでしょうか。

●知事
 まず、立山黒部につきましては、現時点では、あの地域には重要文化財は「室堂小屋」しかないわけです。しかし、立山には、曼荼羅など立山信仰にかかわるもの、それから立山砂防、白岩堰堤など見方によっては重要文化財の値打ちがあるものもあります。それから、黒部ダム。単なるダムではなく、過酷な自然の中で一生懸命人間がそれと立ち向かって、そして必要な電気を供給したりしているのも、大きな意味で言えば文化の力ではないでしょうか。世界文化遺産というとき、ユネスコの基準などいろいろありますが、文化というものをもっと幅広い概念でとらえていく時代になったと思います。立山黒部についても、自然の面で素晴らしいだけではなく、文化という面から見ても世界に誇りうるものです。いろいろ勉強して論議を深めていきたいと思っております。

 また、財政の問題ですけれども、国が地方財政計画を発表するのが例年2月1日頃だったと思うので、まだ詰めた議論ができていないのではないかと思います。

 もちろん、地方財政計画が出ましても、例えば19年度地方交付税の配分を具体的にどうするのかわかりませんし、新型交付税の話もあります。いずれにしても県の予算編成の過程で、これらの見通しを立てて県民の皆さんの期待にこたえる予算編成にしたい。

 ただ、財政は決して楽観できるわけではなくて、引き続き厳しいものがありますが、この2年2か月で県民の皆さんの理解をいただきながら、だいぶ体質改善、財政再建ができてきたと思います。更に漢方的処方は必要だと思いますけれども、「元気とやま」に軸足を置いた予算編成を行いたいと思っております。

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