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知事記者会見[平成17年度]

2016年12月2日

知事室 目次

知事記者会見要旨[平成17年7月5日]

◆日時 平成17年7月5日(火) 午後1時〜1時50分
◆場所 県庁特別室

【目次】

1.知事からの説明事項
 (1)知事訪中結果について(6月27日(月)〜7月2日(土)訪中)
 (2)上海便開設推進本部の設置について
 (3)田中耕一氏との科学技術交流会の開催について
 (4)「地域の福祉力の向上をめざして〜富山から全国へ8つの提言〜」について
 (5)「舞台芸術特区TOGA」構想の提案について
※配布資料は関連ファイルをご覧ください。

2.質疑応答

【知事からの説明事項】

記者会見で説明をする知事 最初に、訪中結果ですけれども、これは土曜日に富山空港に帰りましたときに記者会見もいたしましたので、遼寧省の訪問の状況とか、それから訪中全体の日程ですとか、あるいは、それぞれ例えばどの方に会ってどうしたという話は一応省略したいと思います。

 まず遼寧省についてだけ一言言いますと、私は遼寧省の書記、ナンバーワンの、中国共産党遼寧省委員会の李克強書記とお会いし、また、遼寧省人民政府の張文岳省長ともお会いして、それぞれいろいろとお話しする機会を頂いたんですが、非常に感じたことは、やはり中国のトップの指導者というのは、随分、自由主義経済も取り入れているけれども、一方で、特に東北3省は国営企業の、遼寧省は特に国営企業の比率も割にまだ高いせいももちろんあると思いますけれども、非常に向こうの指導者は、地域経済をいかに発展させるかということにものすごく熱意、意欲を持っているなということを感じましたね。

 13年前と比較するのもあれかもしれませんが、あのころも中国はトウ小平さんの改革開放路線で随分変わったなと。当時もある省の省長さんとお会いして随分変わったなと思ったんですけれども、またそれよりも数段マネジメントといいますか、遼寧省の経済発展をいかに図るかというところに大変な熱意、意欲を持っていると、また、勉強しているということをすごく感じました。

 これはやはり中国はまだまだ発展をするなと思いましたし、私はもともと日本における県知事というのも、一つの位置づけとして見れば、やはり富山県というこのフィールドでいかに地域の活性化を図り、県民の皆さんの幸せの充実を図っていくかという、そういう意味での地域の総合経営者という面があるというふうに、そういう自覚のもとに仕事をしてきたつもりでしたけれども、中国のそういった省の指導者、トップとお会いして、いろんな意味で刺激も受けましたし、知事は地域の総合経営者でなければいけないという、従来からそう思っていましたが、いよいよそういう気持ちを熱くして頑張っていかなければいけないなという大変貴重な刺激を受けました。

 それから、富山ファン倶楽部とか観光説明会とか、あるいは中国へ日本から進出している企業の皆さんともお話ししましたが、非常にそれぞれ有益で、一つ一つのお話をしますと長くなりますので、また特にお聞きになりたい方があればお話ししたいと思います。

 それから、上海便につきましては、富山空港での記者会見でお話ししたことの繰り返しは避けたいと思いますけれども、配付資料にありますように、本日付で富山県上海便開設推進本部というものを庁内に立ち上げたところです。配付資料にありますように、今回の訪中の結果として、富山−上海便の開設の大枠については上海航空とおおむね合意に達したということで、早ければ10月の最終日の日曜から冬ダイヤが始まりますので、10月末にも上海便の運航が開始されるということですから。今回またいろんな意味で、中央政府も含めて理解も深まったとは思いますけれども、やはり中国は日本と国情も違いますから、十分注意をして、現実に必ず10月末に、あるいはどんなことがあっても年内に、上海便の運航がスムーズに開始されますように、精いっぱい気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。

 また、単に飛ばすだけではなくて、それが県民の皆さんにとっても有益である、また県内企業の活性化にとっても有益であるというふうにしなければいけませんので。この上海便の開設の意義については、すでに経済界やあちこちから本当によかったねといって大変喜びの声も頂いておりまして、そのことについては県民の皆さんと喜びを共にしたいと思いますが、実際に飛ぶ、また上海便が開設されることが今申し上げたように県民の皆さん、あるいは企業にとって現実にプラスになるようなことを、しっかり今から準備していかなければいけないと思っております。

 ここにありますように、本部長が私自身で、あと副知事・出納長・各部局長等もメンバーにして、それから事務局長は知事政策室長、実務面ではここにあるような幹事会を設けまして、知事政策室の次長をヘッドにしてやっていきたいと思っている次第です。それから、事務局は総合交通政策課ということですが、全庁的にやっていきたいと。

 主な検討事項としては、ここに上海便開設に向けて県として必要な取り組みの実施とか、上海便の利用促進に必要な事業の検討とか、その他必要な事項と、割にざっくりした表現になっておりますけれども、例えばもう少し具体的に言いますと、先方から当然、定期便を開設する以上は、チャーター便のときにも来ていただいてはいますけれども、向こうからの調査団も受け入れて円滑に運ばなくてはいけないと思いますし、また、県内の県民の皆さん、企業の皆さんのニーズなども調べなければいけない。それから、ビジネスあるいは観光、文化交流といったようなことで、富山から上海に出向いていただくと同時に、上海からもぜひ富山に来ていただかなければいけない。そういうことであります。

 そうしますと、普通に考えると知事政策室の総合交通政策課はもちろんですけれども、商工労働部関係の所管も多いと思いますが、私はそれに限らず、例えば富山県は製薬・薬の伝統ある県でありますし、今回、遼寧省でもそのことを大いにPRしてきましたが、中国もだいぶ関心を持っていますので、そういったことであれば、県庁で言えば厚生部とかにかかわりが出てきますし、またもちろん文化・スポーツの交流ということになりますと生活環境部、あるいは教育委員会の所管にかかわることも多いと。

 また、上海のお米はパラパラで、あんまり日本のコシヒカリみたいなものは口に合わないという説もありますけれども、上海でいろいろ話をしましたら、「いやいや、日本のコシヒカリもなかなかおいしい」という声もありまして、特に上海は人口1700万ぐらいの大都市で、共産主義の国だということになってますけれども、大変日本以上に所得格差が大きいというか、少なくとも富裕な方がたくさんいらっしゃるというのは今や定説でありまして、そういった方々は、今でもけっこう、富山県に魅力があるということになれば来てくださる可能性がある。そういったことも念頭に置いた、いろんな富山県の知名度アップを図っていきたいと。

 私は、遼寧省に行ったときには、やはり友好省県になって21年もたちますので、その積み重ねがありますから、さすがに東京・大阪・名古屋にはかないませんけれども、富山県というのもある程度、知名度がそれなりにあるなという感じがしました。それでも観光説明会に行くと、まだ富山というのは富士山の富士と字が似ているから一緒のところにあるのかと思っていたという旅行業の方がいるくらいですから、やはりこれはもっともっとアピールしなければいけないと思いましたが。まして上海では、率直に言って富山県といっても知られていない。むしろ、どことは言いませんが、県内の有力なグローバル企業の名前を挙げたほうがよっぽど、ああ、あそこが本拠かと思ってもらう面がありまして、私はもっともっと上海の皆さんに富山というものの魅力、持っているいろんなビジネス面、観光面、いろんな力というものもアピールをしていかなければいけないと思います。

 同時に、上海というのは大都市で、人口1700万というだけでも大変なことですけれども、私はやはりこれからの世界を考えますと、当分の間、東アジアが世界で一番成長する地域になると思うんです。その東アジアの中で、やはり中国と日本あるいは韓国、こういったところが牽引車になっていかなければいけない。

 その中国の中で、やはり私は上海というのは、今でもそうですけど、アメリカ合衆国でいえばニューヨークみたいなところだと思うんです。そういう非常に可能性のあるところで、2008年には北京でオリンピック、2010年には万博が上海である。中国の人自身が言っているし、いろんな旅行業の方と話しても、日本からだけではなくて、世界から中国に、例えば北京に来るときに、例えばオリンピックで北京に来ても、上海に寄らずに帰る人はほとんどいないだろうと。逆に万博のときに上海に来て北京に寄らない人もいないと思いますけれども、そのぐらいの存在にもうなっています。

 それから、華東地域ということを考えますと、上海市と隣の浙江省、あるいは北隣の江蘇省まで足しますと、それだけで人口1億3700万、日本を超える人口になるわけです。大変な人口で、かつ、この三つを合わせただけでも、今の1元13円という計算をしても、大体24兆円ぐらいのGNPがあると。富山県が4.5兆円ぐらいですから。経済を勉強されている人は知っていることですけれども、いずれ遅かれ早かれ、人民元も切り上がるという議論もあるわけで、そういったことを考えますと、私は3年後、5年後、あるいは10年後と、爆発的に中国の人たちがむしろ海外へ観光に出掛ける時代がすぐそこまで来ているという感じがしております。

 ですから、今回の上海便の開設というのをてこに、もっともっとこの富山県をアピールして、今ほとんど知られていないんだけれども、もっと知ってもらう、そういう努力を、これは県庁だけではなくて、富山県を挙げて、民間の皆さん、企業の皆さん、県民の皆さんもみんなそんな気持ちになって、これを一つきっかけに新しいこの富山県のよさをアピールするんだと。遅くとも10年後に新幹線も来ますし、いろんなことが富山県の地域づくりに、改めてチャレンジするいいチャンスになったなと思っている次第です。

 したがいまして、今言ったようなことをやりますけれども、民間の皆さんから、そうでなくても我々も大いに応援したいと。それから、自分自身のビジネスにとってプラスなので、これは大いに活用しますと言って喜んでくださる人が多いのですけれども、できれば、民間のほうでもいろんな自発的な動きがもともとあると思いますけれども、県民運動的に大いに県と手を携えてやっていくような形になるといいな、きっとなるであろうと思っている次第です。マスコミの皆さんも、ぜひひとつ応援をしていただくとありがたいなと。富山県だけではなくて北陸、あるいはひいては日本のためになると、こういうふうに考えている次第です。

 それから、ほかのことをさらっと説明しておきますと、田中耕一さんに来ていただいて、科学技術交流会というのを9月5日にやることにしております。田中さんにつきましては、ご承知のように2年前に富山県の名誉県民になっていただいたのですが、つい先般、5月の連休でしたけれども、とやま科学技術大使ということにもなっていただいております。田中さんは大変郷里の富山を愛するお気持ちが強くて、私が大使を委嘱する以前から、いろんな講演の機会に彼のパワーポイントを拝見しましたが、一番最後に「私のこういう発想は、ふるさと富山県の自然や生活の中から生まれた」というようなことを言っていただいておりまして、大変ありがたいと思います。

 今回、テーマとしては、田中さんから「バイオ研究の現状と将来展望について」という話をしていただき、また、県内の大学あるいは企業の若手研究者から、それぞれバイオ研究についての現状と将来展望を発表していただくと。皆さんご承知のように、富山県は現在でも医薬バイオクラスターのプロジェクトをはじめとして、国内でも私はバイオ研究では有数の地域になりつつあると思っておりますけれども、こういった催しをすることによって、一層バイオのメッカにしたいなと思っている次第です。

 それから次ですけれども、福祉の分野で、皆さんご承知のように富山型デイサービスというのが、今、福祉の世界では大変フィーバーしておりまして、皆さん方には説明を改めてする必要はないと思いますが、平成5年、今から12年前に、それまで日赤で看護婦さんをやっておられた惣万(佳代子)さんをはじめ3人の看護婦さん、今は看護師といいますが、皆さんが、いろんな病院、老人病棟でのいろんな体験を踏まえて、もっと人間の尊厳を失わない終末を人が迎えるにはどういうケアをしたらいいかという問題意識から始まって、ご承知のように、高齢者、それから小さなお子さん、障害者、そういった方々をみんな大家族的に受け入れてデイケアをされる。そういうことが、最初、一部の専門家の危惧とか、あるいは出だしは県庁も含めまして行政当局も必ずしも熱心に応援したわけではないのに大変うまくいきまして、今やこれは富山の福祉のブランドになっております。

 こういったことも踏まえて、今後の介護保険制度の見直し、あるいは福祉サービスの利用制度の在り方、(福祉サービスの)第三者評価の問題とか、あるいは障害者対策として、福祉的就労から一般就労への移行の円滑化とか、福祉有償運送の拡充とか、精神障害者の医療の確保とか、いろんなことを内容とする提言をまとめる。そして、国に対しても各種の施策について反映させてほしい。また、今でも全国からいろんな人が惣万さんに教えを請いに来たり、富山型デイサービスの講座を開くと、3分の1は県外から話を聞きに来てらっしゃるようですけれども、10月には全国規模のシンポジウムも富山県で開きます。地方分権の時代に、特にこれからいよいよ重要になる福祉の分野で富山型デイサービス、富山型の福祉の心というものをアピールしていきたい。また、これを全国的に広めるには、国にもそういう考え方になっていただかなくてはいけませんから、そういう提言をしていきたいということであります。これは8人の委員でいろいろ議論していただいて、会長が宮田(伸朗)さん、また日本の福祉界の大御所の三浦先生なども入っていらして、それなりに影響力を持つ権威ある報告書になっているのではないかと思っております。

 それから「舞台芸術特区TOGA」のことですけれども、前にも利賀の芸術特区構想、あるいは日露フォーラムとかいったことでその際にお話ししておりますが、去る6月30日の国の構造改革特区の第7次提案募集に、富山県と南砺市が共同でこの「舞台芸術特区TOGA」の構想による規制緩和の提案を行ったわけです。認められますと全国初の芸術特区になるということでありまして、内容は前にもちょっとお話ししていますけれども、この提案内容を見ていただきますと、合掌造りを生かした利賀固有の舞台芸術空間の創造。例えば劇場、新利賀山房といったところの誘導灯をやめて、代わりに安全措置は講じながら、もう少し芸術的雰囲気を壊さない柔軟な対応ができるようにするとか、あるいは合掌造りの内装をそのまま生かして劇場として使うとか、これは建築基準法の問題です。それから、かやぶきの屋根ですから、排煙設備がなくてもいいのではないかとか、あるいは今は興行場法で、なぜか月4日までなら公演はいいとか、何かいろいろな規定があるんですが、こういうものを緩和してもらう。

 あるいは、出入国管理法関係でも、特に今回、利賀では今年も来年もそうですけれども、例えばモスクワ芸術座で本当に活躍しているような俳優さんを、さらにスズキ・メソッドその他を使ってもっとブラッシュアップして、世界の一流の人をもっと超一流にしようというようなことをやっているわけですから、今でも相当な芸術家が富山県に来るんですけれども、今の出入国管理法の扱いですと、なかなかそういう方についても、下手をすると不法滞在になりかねない人と同じような扱いで、大変さまざまな書類を書かされたり、そのことによって審査が長引いて入国自体がだめになるとか、一流の人であるほど忙しいですから、そういうことを緩和してもらって、もっと富山県が芸術文化の世界で世界をリードできるような環境にしていただくという構想です。

 特に芸術文化は鑑賞の面も大事ですけれども、新しい世界に通用するものを創造するというところが大事で、日本の芸術文化は全国的に見てもそこが一番足りないわけで、富山県の利賀地区が富山県の中の幾つかの柱の一つになる、少なくとも演劇とか舞台芸術では旗頭になるというぐらいの気持ちで、これを進めたいと思っております。以上でわたしの説明を終わらせていただきます。

記者会見で記者と質疑応答する知事●記者
 上海便の就航に関して質問させていただきます。今回、覚書の中で便数について、週3便ということが載っていますけれども、これまでは小松が週2便であったりとか、県も当初は週2便というお話があった中で、この週3便ということのメリットは大変大きいと思っているのですが、この便数について交渉の中で粘られたのか、また、週3便にこだわった理由があるということであれば、その点についてお聞きしたいのですが。

●知事
 私はかねて旅行業の皆さん、経済界の皆さんからお聞きしておりましたのは、もちろん週2便でも大変な成果なんだけれども、できれば3便のほうがいいなと。それは、やはりこういう忙しい時代に、ビジネスで行くにしても、観光で行くにしても、やはり2泊3日というのが基礎単位だと。そうすると、週2便だとちょっと使いがってが悪いと。欲を言うようだけれども、週2便でも大変な成果なのだけれども、できたら3便にしてもらえるとありがたいなという声がございまして、私も今回、中国側ももちろん、これはやはり上海航空にとってはビジネスですからね、いろんな検討はされていると思いますけれども、何とか3便にならないかということをお話し申し上げて、少なくとも覚書上はああいうふうに明記していただいたと。何とかそういうことで最後までいければ一番いいのではないかと思っております。

 同時に、近くに、例えば小松なんかに2便ありますので、いろんな意味で競争関係も出るんじゃないかというようなこともありますけれども、私はこの問題はね、やはりさっき申し上げたように、上海の今の力、それから今後3年後、5年後、10年後の持っているポテンシャル、これを考えると、あるいは華東地域全体的視野、中国全体的視野で考えると、北陸で5便というのは、むしろ北陸全体にとってプラスではないかというふうに思っているんです。ですから、小松空港と富山空港はいい意味で競争しながら、それからもっと大きな意味では連携をして、やはり自由主義経済、地方分権、地方の自立の時代ですから、いい意味で競争する、これはもう必要なことですね。同時に、大きな立場で連携協力もすると。わたしはそういう意味では競争と連携ということで、これからもこういう問題は扱っていきたい、そういう姿勢で臨んでいきたいと思っております。

●記者
 10月30日に予定ということで決められていらっしゃいますが、これは上海航空サイドから30日という言葉が出たのか、それとも県サイドが逆算して導き出したら大体最終週の日曜日ということになったのか、その経緯というのは。どうしてこの30日ということになったのですか。

●知 事
 これはね、早ければ早いほどいいけれどもお互いに準備もありますから。ということと、それからもう一つは、冬ダイヤ、夏ダイヤというでしょ。冬ダイヤというのは、要するに10月の最終の日曜日からスタートするわけです。それがちょうど10月30日なんですね。そして、夏ダイヤがスタートするのが3月の最終の日曜日。大体、航空会社も、そこでダイヤを変えますので、そうすると上海航空にとっても、これが1年後、2年後の話ならいろいろな判断があると思うんだけれども、いずれにしても10月なり11月といえば、本当に100日ちょっとしかないわけですから、そうすると先方もね、そこはお互いにざっくばらんに相談したんですけれども、冬ダイヤが始まる日が切りがいいなという話になりまして、じゃあ冬ダイヤが日本ではいつかというと、それは今申し上げたことで、おのずから10月30日ということになったわけです。

 ですから、これはお互いに気持ちよく理解し合っているんですが、ただ、それにしてもいろんな手続きが中国側もありますし、日本側もいろいろありますから、それにすごくこだわっているんじゃなくて、できれば切りがいいからそこからがいいかなと、そういうことなんですがね。

●記者
 今日、庁内に推進本部を立ち上げられたということですが、改めて実際に就航するまでの今後の課題、知事としてこういうことがまだ詰めなければいけない点として残っているとか、そういう認識があれば教えていただければと思います。

●知事
 県庁自らがやらなければいけないことは、かなりできているように思うんですけれども、これから例えば実際に上海便の定期便を開設するとなりますと、上海航空さんと例えば今までの県内の旅行業の皆さんの意向で言いますと、JATA会というのがあるのをご存じかどうか、そういう皆さんが総代理店みたいになるという案が有力のようですね。そういうことは、じゃあどういう条件で上海航空と例えばJATA会の皆さんが話し合われるか、というのは基本的にはビジネスの話ですから、県があまりオーバー・コミットメントはしたくない、また、するべきものでもない。ただし、そのお話し合いが円滑に、かつ、できればいろんな人が見たときにリーズナブルなものになるようにね、県としてもやはりそれが望ましいと思っていますので。

 ただ、私の今回受けた印象としては、前から私は上海便はぜひ開設したいんだけれども、だからといって県はね、あまり前のめりになってはいけないということを常々申し上げてきたと思うんですが、そういう意味で、この話は民民の話も多いんですけれども、それなりに合理的なといいますか、関係者がみんなお互いに満足できるような、そういうものになるようにね、まずは民民同士のビジネス上のいろんなお話し合いだと思いますけれども、県としてもお求めがあればお手伝いをして、円満にいくようにしたいものだなとは思っております。

●記者
 改めて知事に確認なんですが、前提となる、他社便の上海航空へのいわゆる輸送枠の振り分けについて、民用航空側はやりますというふうに確約されたのかどうか。

●知事
 これは微妙な問題でしてね、私があまりいろんなことを言いすぎても先方にご迷惑がかかってはいけないなと思っているんですが、富山空港で皆さんに申し上げたように、私は日中航空協議がなかなかまとまらない理由として、いろいろ調べてみると、既存の中国側の航空会社でまだ十分に活用されていない枠があるという事実に気づいたんですけれども、その中身までね、いろいろするのは、やはり国が違うのですから、あんまり失礼になってはいけない。内政干渉ということはないかもしれないけれども、そういうことになってはいけないということで、それはなるべく立ち入らないわけですけれども、総論としてはそういうものもあるので、特別の配慮をしてもらえないかと申し上げて、いろいろな経過がありますけれども、特別な配慮をするということを明確に言っていただきましたし、 同時に、私はやはり心配ですから、北京で午前中にそういう話になって、「じゃあこれから上海に行くけれども、上海航空の皆さんに中央政府がそういう考えであるというのを言ってもいいですね」と、「言っていいよ」と言ってもらったので、明確なご回答を頂いたと思っております。副局長というのは日本でいうと副大臣ですから、そういう地位の人がそうおっしゃったので、大変明快なお答えを頂いたと思っております。

●記者
 今の質問に関連してなんですけれども、余っている枠をこちらに回すということなんですが、その余っているところが、今後、例えば成田へ飛ばす条件が整ったということになった場合は、その枠を返してくれというようなこともありうるわけですか。

●知事
 それはどうでしょうか。私はそういう事態は考えにくいと思いますけどね。それはだから、ちょっと今申し上げたようなことで、中国政府なり中国の航空会社のいろんなことがあると思いますから、私があまりそのことについてあれこれ、「こうじゃないか、ああじゃないか」と言うのは避けたいなと思うんですが、いずれにしても今あなたがおっしゃったようなことで、将来これを返してくれとか、そういう話ではないと思いますね。それはそのときに新たな日中航空協議をやってもらって、新しい枠の中で、今回調整がどこかのところであったとすれば、今後の日中航空協議の中でそういう枠をまた将来取るかどうかという話ではないでしょうか。素直に考えればね。

●記者
 福祉力の向上についての提言なんですが、富山県内だけではなくて全国的な普及を目指してこういう提言を出されるんだろうと思うんですが、提言の矛先というのか、それはやはり国というか厚生労働省ということになるんでしょうか。知事に戦略的なお考えがあるのか、お伺いします。

●知事
 そうですね。これはやはりまず、例えば国の政策としてね、こういう新しい富山型デイサービスというものが全国的に定着するような政策を執ってほしいなというのが基本です。もちろん、同時に、実際にはそういうふうに必ずしもなっていない面があっても、富山県の惣万さんはじめ、実際の県民の生活を踏まえて、制度がそこまでなっていなくても実践をして、国の政策なり制度がそれを追いかけているという今現状になっているわけですけれども。ですから、ほかの地域でも勇気を持って、もちろんいろんな県で多少事情に違いがあるかもしれませんが、私は富山型デイサービスの理念、やっていらっしゃることというのは、日本のどこの地域でも相当に当てはまる考え方ではないかと思いますので、そういう実際の県民のニーズ、国民のニーズに合った仕組みになるように、国にも政策面で配慮してほしいなと。

 今でも実際に惣万さんのところには、介護保険制度で一時ちょっと議論があったんだけれども、ちゃんと高齢者の分はそれでとなっているから、国も随分考えてくださってはいるんですけれども、もう少しそれを一般的にしてもらったらどうかと。むしろこれがノーマルな姿だというふうにしてもらったらどうかということですね。

●記者
 上海便の件ですが、就航後ですけれども、今後は搭乗率の維持が課題になるかと思います。搭乗率確保に向けて、例えばどの辺りのエリアまでを需要が見込める範囲と考えていて、それに向けて何かなさるおつもりがあるのかということ。それと、搭乗率の保証制度の問題、そういうのも考えるかとは思うのですが、その辺は考えていらっしゃるのでしょうか。

 あと、ダイヤの件で、ダイヤというのも搭乗率に大変影響してくるかと思うのですが、その辺で例えば小松とダブらないとか、また利用しやすい時間、そういう希望みたいなものを県として上海航空側にこれから要求されていく予定があるのか。その3点をお願いします。

●知事
 一点目のどういうエリア、おっしゃる意味は、富山空港を利用して上海に行く、あるいはその逆、どういうエリアを考えてらっしゃるかということだと思いますけれども。お隣の石川県はね、やはり小松便があるわけですから、それでもおっしゃるようにダイヤの組み方によっては、富山便をこの際使おうかというケースも出てくる。それはこれからも、富山県の人だってダイヤの組み方で今回は小松便を使おうかという場合もあると思うんですけれども、そういう意味ではもちろん石川県の皆さんにも今度はこういう仕組みができました、3便飛ぶようになりましたよということは、お伝えはしなければいけないけれども、やはり隣の岐阜県、特に飛騨高山などは非常に富山に近いですし、それから長野の松本地域なども安房峠を越えれば随分近いですし、新潟とかですね。幸い各地域に私はよく存じ上げている市町村長さんがたくさんいらっしゃるので、もちろん知事さんはよく存じ上げていますけれども。もちろん、これはまずは上海航空なり、あるいは仮に総代理店を引き受けるところがあるとすれば、そういった方々がまず、これは自らビジネスという面がありますから、汗をかいていただかなければいけませんが、県としても、また私としても、いろんなところに働きかけもしたいなと。

 それから、二つ目の搭乗率の問題は、基本的には上海航空と日本側の、例えば総代理店方式でいくとすれば、その総代理店を引き受けたいという方々とのまずお話し合いの問題だと思うんですね、直接県がどうこうというより。ただ、さっき申し上げたように、その内容がなるべくリーズナブルなもので、お互いが納得できるようなものになればいいなと私は思っておりまして、私の受ける印象としてはそんなに無理な話になっていないのではないかという印象もしますけれども、これはまずは民民のお話し合いを見守りたいと。また、お求めがあれば、いろんな点でご相談にも乗りたいと思っております。

 それから3番目がダイヤの話。ダイヤはさっきの質問でお答えしたような感じになりましたが、さっき申し上げたように、私は小松と富山空港はいい意味で競争もし合い、また連携もすべきだと考えておりまして、さっき申し上げたように上海が1700万人、周辺の華東地域で言うと1億3700万人の人口を擁する地域でありますので、あまり富山県は富山県、石川県は石川県というような発想は、私にはございませんで、北陸で週5便できたということは大変お互いにいいことではないかなと。

 それからもう一つは、上海から例えばこちらにいらっしゃることを考えますと、中国の皆さんが日本に来るのに、よほど東京・大阪・名古屋に何べんも来ている、飽き飽きしたと、富山でゆっくり過ごしたいという人も中にはいるかもしれないけれども、普通に考えますとね、多くの人はせっかく航空運賃を払って日本に来るなら、やはり東京とか大阪とか名古屋とか、その全部ではなくても一つぐらいは寄りたいなと思って、その際に富山もなかなかいいところのようだから、また大変意欲のある企業もある、美しい自然もある、食い物もうまいらしいと、じゃあ行こうかというようなケースが割に多いと思いますので、私は北陸の中での協力も大事だし、同時に東京とか大阪とか全国をにらんだね、その中にうまく富山県というものを組み入れていく戦略を立てていかなければいけないと思っております。

●記者
 前回、東方航空に行って覚書を交わしながら実現できなかった経緯があったと思うんですが、今回、確実に実現させるために、今後もまたさらに何かしらの動きや方策というか、知事のお考えがあれば。

●知事
 前回の覚書を改めてつらつらと見てませんけど、今回の覚書は、非常に具体的になってますからね。かつ、民間で、例えば総代理店を引き受けたいというようなところと上海航空のお話し合いもだいぶ具体的になっているようですし、ここまできている話ですから。北京の中央政府も、さっき申し上げたように特別に配慮もしていただいたし、大枠は固まったかなと受け止めてますけれども、さっきも申し上げたように、やはり日本と中国は国情の違いもありますから、しっかり気を引き締めて、ちゃんと現実に上海便が飛ぶようにこれからも努力したいと思いますし、また、飛んだあとも、お互いにとってハッピーな結果となるような成績になるように努力をしたいと。ただ単に搭乗率が高い、低いということだけではなくて、お互いの経済活性化とか、県民の皆さんの利便の向上、幸せの充実、こういうことに繋がるようにしたいということです。

 そのためには、まず上海航空は上海航空で北京政府にちゃんとした申請書も出してもらわなくてはいけないし、当然、その準備を今してらっしゃるわけですけれども。それから、そういった手続きが終わると、今度、国土交通省のほうに法令上のいろんな認可をもらうような手続きもありますから、これは、直接的には上海航空が自らおやりになることが割に多いように思うんですけれども、富山県としても早速そういうことについてね、私も実は明日上京しますので、また国土交通省にも今回の経過も報告をして、円満に進むようにしていきたいと思っております。

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