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知事記者会見[平成17年度]

2016年12月2日

知事室 目次

知事記者発表要旨[平成17年8月31日]

◆日時 平成17年8月31日(水)午前11時〜11時35分
◆場所 県庁特別室

【目次】

1.知事からの説明事項
 (1)富山オリジナルブランド医薬品「パナワン」の製造承認について
※配付資料は関連ファイルをご覧ください。

2. 森 富山県薬業連合会会長からの説明

3. 谿 富山医科薬科大学教授からの説明

4.質疑応答

【知事からの説明事項】

記者会見で説明をする知事 それでは、お手元の資料をごらんいただきながら聞いていただきたいと思います。

 この富山オリジナルブランド医薬品「パナワン」の製造承認についてということですが、産学官の連携ということで、平成16年2月に県内の配置薬メーカーの皆さんが製造承認申請を行っていました富山オリジナルブランド医薬品「パナワン」のうち、本日、下にあります3社、一貫製造を行います3社の品目が厚生労働大臣から製造承認を受けたということです。今後、各メーカーを中心に、工場での生産、広告PRの準備をするということです。

 さかのぼりますと、平成12年2月にフォーラム富山「創薬」というのができまして、翌年3月に、富山オリジナルブランド医薬品開発研究会が、このフォーラム富山「創薬」の分科会という形でできまして、以来、産学官でいろいろと研究開発をしてきたわけです。以来、14年10月に特許出願をいたしまして、これは富山県製薬工業組合の名前で出願しているのですが、そういった経過があって今回医薬品の製造承認を受けたということです。一貫製造を行う3社は、廣貫堂、第一薬品工業、大同製薬で、前の2社は本社が富山市、大同製薬さんは本社が高岡市ということです。

 なお、他社が製造した製品を購入して分割充填・包装のみを行う小分製造業者として、7社予定されていますが、それは追って製造承認を取得される予定です。名前は下に書いてあります。

 それから、今回の「パナワン」の概要につきましては、この道の専門家でいらっしゃる谿先生から後ほどお話があると思いますが、製剤の概要というところをご覧いただきますと、処方の中にありますエンゴサク、コウボク、こういったものを初めて使って、これがなかなか効果があるようです。六神丸、熊の胆、赤玉はら薬などが富山の薬を代表するブランド商品だったと思いますが、これに続くブランド医薬品として大いに成長していただくことを期待しているわけです。

 それから、「パナワン」承認の意義として、産学官連携によって開発された初めての医薬品だということがいちばん下に書いてありますが、産はもちろん薬業連合会のメンバーの皆さん、学は医科薬科大、官は県の厚生部や、今日も立ち会っております薬事研究所といったようなところが応援しているわけです。

 また、最近、非常に生活習慣病というのが高齢社会になって増えてきていますが、そういったものに着目し、現代人の生活スタイルに適合した滋養強壮保健薬だということがねらいとしてあるということで、富山の薬を代表する新しいブランドになってほしいという期待ということがあります。

 それから、配置薬業についてはいろいろな課題がありますが、こうした配置薬業の活性化につながる。もちろん「パナワン」がブランド品として成功してほしいのですが、同時に「くすりの富山」のブランド化をさらに強め、定着させ、ひいては富山県の薬業界全体の発展につなげたいと考えております。

 皆さんだいぶ選挙でお疲れのようですが、これは滋養強壮保健薬として大変効果があるようですので、ぜひ皆さんも一度試していただくとありがたいと思います。以上で私の説明を終わらせていただきます。

【森 富山県薬業連合会会長からの説明】

 今後の業界の取り組みですが、まず、発売、今後の広告宣伝、これをいかにしていくかということが非常に今後大事なことになってくると思いますが、「パナワン」は産学官共同の作品として出てまいりました。それで、いわゆる一貫製造として3社、そしてまた、小分製造として7社、これが製造メーカーとなっていくわけですが、「パナワン」の推進会議というのがありまして、ここがメインになって今後の方針を決めていくことになっております。

 それと同時に、発売の時期をいつにするかという問題ですが、承認が下りれば、それからまず原料の確保が必要になってきます。これは生薬ですので、原料の規格・基準というのが非常に問題になります。厳格に基準を決めてやって、その中に入る成分の試験を行う、そして、製造に対するバリデーション、製造基準におけるGMPのソフト面を確認するというようなことが求められるわけです。

 これらのことをすべてやっておりますと、やはり3か月ぐらいはどうしてもかかってしまいます。その間に、7社の小分製造の許認可を出していただくということも大事になってくるわけです。

 今のところ、いつごろの発売がいちばん好ましいかということになりますと、富山の配置業者が最もたくさん帰ってくるのは年末から1月初旬にかけてですので、最も適当なのはやはり1月初旬ではないかと考えております。そういうことで、それに向かって今から全部準備をしていくわけですが、正確な日付がはっきりすれば、また皆様方に公表する機会もあると思います。

 包装については、知事の前に置いてありますが、こういうデザインです。オレンジはエネルギーを象徴するカラーということで、値段としては、1回6丸で1日3回、18丸の30日分ということで1か月分が大体540丸になるわけで、消費税の5%を入れると8820円ぐらいになるのではないかと思っております。

 宣伝方法としましては、「パナワン」推進会議、販売戦略会議にかけて、いかにすればいちばん効率がいいかということも考えていくつもりです。
 それと、売薬さんの方には、「パナワン」を理解するため、これは非常に難しくて、我々でも理解するのが難しいようなところもありますが、こういう解説資料で配置薬業者の方々にも大いに勉強していただく、そして、理解していただいて、消費者にもアピールしていただければいいのではないかと思います。これはすでに2000部刷ってお渡ししております。

 「パナワン」は11種類の生薬を入れてあるものですが、独特の処方は、谿先生の方でいろいろと考えられてこのようになさったと聞いております。ある面においては体の抵抗力を強める、虚弱体質を改善するということで効力があるわけで、体の基礎の強化ということで、ぱっと飲んで効いた効いたというような病薬的な発想ではありません。長くじっくりと飲んでいくうちに自然に抵抗力が備わってくるという薬ですので、そういう点もこれからいかに宣伝していくかということだと思います。

 それから、「パナワン」の、業者向けの説明、消費者向けのパンフレット、こういうものも拡充していかなければならないと思っております。その他の宣伝方法としましても、CD-ROMとか、また、健康雑誌が最近非常にたくさん出ていますので、そういうものにも載せていく。ただ、気をつけなければいけないのは、今までのサプリメントだとか、いわゆる健康食品だとかと間違われるようなものではいけないということで、その点十分注意してやりたいと思っております。

 配置業の特徴としましては、いったん配置してそれで終わりというものではなく、次々と、半年後、1年後に訪問していくわけです。そのときに、「いかがでしたか、飲んでいただけましたでしょうか、効果はどんなものでしたか」と、必ず反応を調査する、そうしていけば必ずや成功裏に物事が進んでいくのではないかと思っております。

【谿 富山医科薬科大学教授からの説明】

 研究会では、この新しい配置薬は、薬用ニンジンを主薬、主たる薬物にした滋養強壮剤でいこうということから提案されて、最初に決まったのはニンニクです。これは、大抵の人が元気が出るということで説明しやすい、それから、富山の配置薬らしさを強調するゴオウ、こういう三つがまず決まりました。それから、あと、どのように生薬を組み合わせていくかということを議論していったわけです。

 従来の滋養強壮薬は、いわゆる冷え症、貧血、低血圧というようなイメージ、それを補うという領域です。ところが、現在は、生活習慣病、私は生活悪習慣病と言っていますが、動脈硬化の予備軍、血栓症の予備軍、そういう人たちが多いわけです。従来の滋養強壮薬の守備範囲を生活習慣病の予防というところにも拡大して、こういう戦略でいくような創薬をやっていこうと考えたのです。

 もう一つは、コウボク、エンゴサク、そういったものを入れようという発想です。これは胃腸薬ですが、動脈硬化や血栓症の予防、こういうことは基礎的に、我々は情報を持っていました。ですから、漢方医学的な生薬の使い方と、実験科学的なサイエンスのレベルの情報とを組み合わせて考えていく。それと、厚生労働省が前例主義でありますから、従来配置薬に使われていた生薬、140種類ぐらいの中から選ぶ、現実知と言っていますけど、そういったものの経験知と客観知と現実知、こういったものを踏まえて11種類を決めたというところです。

 決めただけでは不安が残りますから、基礎的な実験をしよう、これは産官学の学の大きな守備範囲だと思います。申請前に基礎的な根拠を持ったというのはこの配置薬が初めてではないかと思います。それで、すでに論文が三つ出ております。雑誌に投稿して、いわゆるEBMという言葉がキーワードで、Evidence Based Medicine、エビデンスがあるんだというようなことを踏まえて申請したというところに大きな特徴があると思っています。

 それと、これは、配置薬という、生活習慣病の予防を含めた地味な薬ですから、説明の仕方が大切です。そのため、販売員さん、売薬さんの研修が必要で、森会長がおっしゃいましたように、研修会に我々も積極的に関与して、開発の狙いといったものを正しく理解して販売していただきたいと思っています。

 一つのキーワードとしては、エコノミークラス症候群を予防できるような分かりやすいキャッチフレーズを使いながら説明をしていけば話題性が広がっていくのではないか、このようなことを期待しております。

【質疑応答】

記者会見で記者と質疑応答する知事●記者
 ゴオウが富山の配置薬らしさを強調するとおっしゃいましたが、どうしてなんですか。

●谿教授
 六神丸をはじめ、いわゆる動物生薬、いわゆる高貴薬というものの中にゴオウ、牛の胆石ですね、これは富山らしさと我々は感じているんです。センソ、ジャコウ、ゴオウなどの動物生薬をうまく使いこなしてきたというのが富山の配置薬、和漢薬の重要なポイントだったんですね。

●記者
 配置のルートだけで売るんですか。販売ルートは。

●森会長
 まずは配置ルートを、それで配置らしい薬に仕上げたわけです。錠剤とか顆粒剤とかカプセル剤とかいろんなものがありますけども、やはり配置をメインにしてまず立ち上げようと、そして、これがさらにもっと拡大するということになったらその他の薬屋の方へも販売する。まずは配置でいこうということで、配置らしい丸剤にしたわけです。

●記者
 いずれは他の販売ルートに乗せたり、例えば通販とか、そういったものに。

●森会長
 それはまた後ほどですね、戦略会議、推進会議の方で、どういうふうに今後拡大するにはどうしたらいいかというお話が、またこの後に出てくると思います。

●記者
 まず、森会長に確認なんですが、販売時期の目標というのはとりあえず来年の1月初旬ということでよろしいですか。

●森会長
 はい、さようでございます。

●記者
 それと、お値段ですが、税込みで8820円、1瓶が、ということでとりあえずはよろしいでしょうか。

●森会長
 はい。初めは8400円という値段をつけたんですが、消費税が入っておりませんでしたので、これにプラス5%で8820円です。

●記者
 これが予定価格という理解でよろしいですか。

●森会長
 はい、さようでございます。

●記者
 それと、谿先生にお願いしたいんですが、確認ですが、コウボクやエンゴサクというのはもともと胃腸薬なんだけれども、生活習慣病予防としての効果があるとされてきたと、それは研究成果か何かがもともとあったんですか。

●谿教授
 研究成果と、漢方医学的な使い方と、両方ですね。そういったものを混ぜ合わせて判断していったというのが今回の特徴だと思います。ですから、伝統的に言われていることと実験的に明らかになっている部分と、両方の情報でこれを入れようというふうに。

●記者
 血栓症予防のほかに、あと何かもう一つ言われた。

●谿教授
 動脈硬化ですね。動脈硬化は、ご承知のように後戻りできませんから、予防に力を入れなければいけない、それがこの配置薬医療の重要なポイントだと考えています。

●記者
 不勉強なので申し訳ないですが、こういう滋養強壮剤というジャンルの薬というのは、もともと配置薬の薬の中でもメインなんですか、それとも、どちらかというと新たなジャンルなんでしょうか。

●森会長
 もともとゴオウ、ジャコウとかを使った強壮剤とか、婦人薬として使われている薬物も、トウキ、シャクヤクとか、こういうものも使われていたわけで、こういうものを入れて作るというのはやはり配置薬の一つの考え方であったかなと思っております。そこにやはりもう一つプラスアルファとして血液の浄化であるとか、動脈硬化の予防など、もともとあったのは滋養強壮、健胃、これはもともと配置薬の方にあったことですので、それにプラス、そういうものを付け加えたということです。

●谿教授
 滋養強壮というのは行政用語で学術用語ではないんですね。これを薬理的にどのように評価するかということで、人は血管から老いるということで、血液・血管系への薬理作用、それから、風邪は万病のもとということで、免疫力をつけることも重要だろうと、そういうような観点で生薬を選んでいったということです。

●記者
 製造は、ここの製造業者がされますが、販売は?

●森会長
 配置業者が販売するわけです。

●記者
 取り扱いの業者、全部が。

●森会長
 取扱業者になっていただくわけです。それで、製造販売元としては10社がやるわけです。

●記者
 販売目標はどれくらいですか。

●森会長
 今のところ、それが一番難しいところでありまして、どれだけとはちょっと申し上げかねます。

●記者
 月8800円ぐらいということですが、このお値段というのは、今、富山の配置薬で売っている商品の中ではかなりお高い方なんですか。

●森会長
 大体1万円というのが一つのネックだと。これは、今出ているところのサプリメントだとか、それよりちょっと超えているものもありますけれども、一番私達が気をつけなければいけないのは、単なる健康食品だとかサプリメントではありませんと、これはあくまで医薬品ですよということを強調しながら、だからお値段的には決してそんなに高いものではございませんというところだと思います。

●石井知事
 一応薬ですからね、1万円を切っていれば結構いけるんではないかと思うんですがね、単なる栄養剤ではありませんのでね。それから、先ほど、強調するのがちょっと足りなかったかもしれませんが、お手元の資料で「産学官連携により開発された初めての医薬品」というところ、全国で初めてだという意味でありますので。個別の製薬メーカーと例えば大学が連携してやるというのはほかの県でもあると思いますが、この富山オリジナルブランド医薬品開発研究会というものをフォーラム富山「創薬」の分科会で作って、本当に本格的に産学官でやってきてますから、こういう形で成功したのは富山県、これが初めてです。

 なお、今後、この「パナワン」というのは、今、富山県のブランド化というのを一生懸命やっていますがね、これのまず第1段階、産品・商品のブランド化というのをいってますが、これにも大変強力な材料が出てきたなと思いますし、また、薬の富山という意味で、地域全体のブランド化にも非常に貢献してもらえると思います。

 ちょっと気が早いんですが、これからもこういう産学官の連携でオリジナルの医薬品の開発に挑戦し、第2、第3の「パナワン」を作りたいと、こういうのが私どもの願いであります。配置業もね、規制緩和とかいろんなことがあってやや守りになっている面もあったかもしれませんが、こういうふうにやはり攻めの薬業、そういう意味でチャレンジ精神を持ってね、森会長さんや谿先生とも手を携えて頑張っていきたいと思いますので、どうかひとつ皆さん、前向きの取り上げ方をしていただきたいなと思います。

●記者
 知事も使われるご予定ですか。

●石井知事
 ぜひ使いたいと思います。私は割にいい生活習慣の人間なんですが、しかしやはり予防するに越したことはないですから。

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