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知事記者会見[平成17年度]

2016年12月2日

知事室 目次

関連ファイル

知事記者会見要旨[平成17年12月19日]

◆日時 平成17年12月19日(月) 午後1時15分〜2時
◆場所 県庁特別室

【目次】

1.YKKグループ経営の展開について
 (1)知事からの説明
 (2)YKKグループ吉田代表からの説明
※配付資料は関連ファイルをご覧ください。

2.質疑応答

【知事からの説明】

記者会見で説明する知事 それでは、私のほうから先に簡単にお話ししたいと思います。皆さんよくご存じだと思いますが、ファスニング事業で世界のトップシェア、また建材でも世界のまさにトップにいらっしゃるYKKグループさんが、今後のグローバルな経営戦略をお考えになられるようで、今後のグループ経営の展開の方針として、この富山県の黒部事業所を本来の生産拠点としての位置づけに加えまして、新しく、より付加価値の高い製品分野、特に最近、サッシだけではなく、例えば窓事業などそういう川下のより付加価値の高い分野に進出することを考えてらっしゃるようです。そうした製品の価値を検証するセンター、詳しくはもちろんあとで吉田代表からお話がありますが、そういう製品価値検証センターみたいなものを作っていただいて、アジア地域などグローバルなYKKの商品開発と価値検証の拠点としていただけるということになりました。

 また、内外のグループ企業、まさにYKKさんは世界企業でいらっしゃるのですが、そうしたグループ企業の経理、総務、情報システムなどの総合管理業務を一括して処理するYKKビジネスサポート社の本社を、富山県の黒部に置いていただくことになりました。YKKグループさんは、昭和30年に黒部工場を設置されて以来、国内外で大変発展を遂げておられます。本県の産業の振興、地域社会の発展に大変ご貢献いただいているわけです。このことは、この間、上海便の問題で7月初めと、11月下旬に二度にわたって大連や瀋陽、あるいは上海、北京に行きまして、中国側の要人とよくお話ししますと、本当にYKKさんは中国の中央政府の要人も非常にご存じです。また、上海市や遼寧省のトップの皆さんもよくご存じで、そういう世界企業の拠点が富山県にあるというのは、私も大変誇らしく思いました。今回、さらに一歩進めていただいたと理解しております。

 富山県は、かねてものづくりの伝統もありますし、日本海側の屈指の工業集積もあるということで、いろんな人材もいらっしゃることですから、私はかねて今日お見えの吉田代表には、今でも素晴らしい大変な拠点にしていただいていますが、ぜひ富山県をYKKのグローバルな事業活動の拠点としていただけないものかということでお願いしておりました。このたびの決定によりまして、富山県はYKKグループの製造や商品開発の拠点、これは従来からそうでしたが、それだけではなく、製品の価値検証なり、それからグループの総合管理の拠点となる。そういう意味では、YKKグループの戦略的な拠点となることがはっきりして、併せてこうなりますと、世界中の技術スタッフとか、研修生など、人的交流の拠点となるということを大変期待しているわけであります。

 この間、上海に行きまして、YKKの子会社、関連会社の代表の方とも上海でお会いしましたが、そのときはまだここまでの構想は承っていなかったのですが、ここにこういう拠点ができますと、それでなくても上海便を使って黒部事業所にいろんな研修に行けるようになり、大変喜んでおりました。ましてこういうグローバルな拠点を作っていただくということになると、黒部、あるいは富山県の拠点性が高まって、大変ありがたいことになると思います。

 YKKグループが、今後さらにますます世界でご活躍いただいて、また富山県の産業の発展に大いに貢献していただくことを期待しているわけです。最初に、私から、紹介をかねてお話をさせていただきました。あとは、吉田代表、よろしくお願いします。

【YKKグループ吉田代表からの説明 】

記者会見で説明するYKKグループ吉田代表 ただいま石井知事から大変ご丁寧にごあいさつ、あるいはご説明がございまして、心から感謝申し上げます。今日、また県庁のこういう場所で、知事同席のもとに少しお話をする機会をいただいたこと、大変光栄に思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 今ほど知事がほとんど述べられたとおりでございますが、もう少し歴史的なことや、今進めようとしていることを説明させていただきます。もうご存じのとおり、私どもファスナーと建材、それからそれらを作る機械を作るということを基本的な業としております。

 皆様のお手元にあるYKKグループの経営体制という表を見ていただくと分かるのですが、実は、2003年にこれを作りまして、いわゆる新しい経営体制をスタートしようと、このマトリックス経営と我々はいっていますが、三つの事業は、世界のどこに子会社があっても事業の責任者がすべて責任を持つというグローバル事業経営と、それから、地域地域でやはりいろいろな問題がありますので、世界を6極に分けて、6極に地域統括会社を作り、それぞれの事業をサポートしていくという6極地域経営がありますが、その縦横のマトリックスで経営をしております。123社で現在、連結経営を行っています。

 そのYKKそのものも事業会社であります。しかし、YKKの中にグループ本社を持っています。グループ本社では、YKKの本社というのは登記上は東京に東京本社があるわけですが、先代吉田忠雄のころからずっと、富山県の黒部が非常に多くの機能を担っていた。我々とすれば、実質的にはメーカーでありますので、製造拠点なる富山がいわゆる本部機能を果たしていると、昔からそう思ってきているし、変わりないのですが、昨今の世界の中での事業環境の変化、あるいはスピードということを考えていきますと、かなり今までと違った要素が要求される。

 それから、我々も、部品事業をやっているわけですが、つまりファスナーであればアパレルとかカバン、それから建材であればビルや住宅、そういうものの部品を扱っているというふうに認識をしておりますが、この部品事業というものの機能部品でありながら装飾部品である、デザインも非常に重要であるということで、ただよければ使っていただけるというものではなくなってきています。つまり、アパレルメーカー、あるいはカバンメーカー、あるいは建材でいえばビル、住宅をお造りなる方たちが、どういうものを使えば売れるのか、どういうデザインならば喜んでいただけるのかということをかなり要求されます。もちろん、皆さんもお考えになりますが、私どもに提案を要求されるということなので、ずっと提案営業というものをやってまいりました。

 提案営業をやるときには、我々がクリエイトしたアイデアを提案していくということになるわけです。だんだん我々の仕事というのは、BtoBの仕事からBtoCの仕事に近づいていっている。したがって、BtoCのCの中、生活者の方たちからもいろいろな情報や、あるいはクレームというものも出てくる。そういうものをやはり商品に反映させなければいけない。つまり、昔は、いい製品を作れば売れていた時代から、今度は、望まれる商品を開発して提供するということをかなり地道にやられているのではないか。それも現在は、ファスナーでいえば70か国に拠点を持って展開しておりますので、かなりこれをしなければいけない。ヨーロッパ、アメリカでも拠点を持っていますが、やはり大きな仕事は日本で行うということになりますので、日本のどこで行うかというと、やはり富山で行うということになるわけです。

 それから、建材も、ファスナーほどの拠点地はないのですが、かなり海外にも進出しておりますので、そういう意味では、かなりの要求が我々に寄せられる。もちろん、建材であれば建築基準法とか、いろいろな法律制度・基準がございますが、そういう基準を満たしていれば売れるというものではないので、我々とすれば、やはり商品をどこまで最終的に望まれるものを作り上げるかということが、作るプロセスの中に非常に大事になります。

 つまり、商品開発、商品設計、そういうものはすでに富山県黒部で行っていますが、それを本当に検証できるかどうかということまでしないと、世の中に出せない。それを私は非常に露骨な名前をつけましたが、商品という言葉は抜かしてありますが、価値検証センター(Value Verification Center:VVC)と我々は呼ぼうとしていますが、こういう段階に来ています。

 皆さんのお手元の価値検証センターの概要という3ページのものがあると思いますが、その2枚目を開けていただくと、商品開発と価値検証というものをセットでとにかく行うのを価値検証センターとしたいと思っています。今まで、全体の製品づくりの中での品質基準を守るための、例えば私どもでいえば中央試験所になります。そういうものは当然ありますが、こういうものをメーカーですので、作る、そのプロセスの中に置きたい、ものづくりにもここまで要求されるようになったんだということで、ここまでをものづくりの拠点にやはり置きたいと思っています。

 来年、建物に10億円、設備も含めますが、こうして来年中に作り上げるということです。実際には、オペレーションが完全に思うようなものになるには、やはり2年も3年もかかると思っていますが、私どもにとりましては、そこまでメーカーがやるということを決めて企画するというのは、今までの長い歴史の中でも新しい地点に差しかかったなと思っています。ぜひ、これは発表したいと思っています。

 これは、建材のほうの価値検証センターですが、当然、ファスナーはファスナーで何とかセンターという名のものはございませんが、同じことをやっております。工機もやっております。ただ、工機は、性質上、機械を作るということなので、主たる顧客というのは我々のファスナーであり建材という事業部なので、外には直接はあまり出ておりませんが、ファスナー、建材でこういうものをいよいよやっていくということの中の一つの大きな出来事というか、投資、新しい転機に立つということで、このことを発表させていただきたいと。

 それから、ちょっと時間がないのですが、BSIというのはYKKビジネスサポート社、YKKの先ほどのグループ経営体制の中に幾つか大きな事業、YKK株式会社、YKKAP、不動産、それからYKKファスニングプロダクツ販売等が書いてございますが、そういうものの提携、管理業務、これは給与計算から、それこそ名刺や経費や住宅のアレンジまで含めて、北海道から沖縄までをこの黒部のビジネスサポートの本社、本社というか、ここから行うということを決めました。本社は今まで東京にあったのですが、来年の1月1日から本社を黒部に移すということです。

 大体、当初は200人ぐらいの計画の中の4分の3ぐらいを黒部に置いて、経理業務、統合システム業務、その他をやっていこうということで、かなりそういう意味での本部機能もここに備わる。つまり、研究や開発や商品のディベロップメントのプロセスに必要な分野の仕事と、それからこういう幾つかの部門にまたがる管理の部門を黒部に、この管理の部門の場合にはビジネスサポートという名前の会社に集約して置くことになります。

 ちょっと話が戻りますが、2001年から2004年までの4年間を、我々は大きな世界の変化に対して事業構造改革を行おうということで、事業構造改革を果敢に推進する中期の経営計画を作って進めてまいりました。2005年から2008年までの中期は、もう事業構造改革というような、ともすると仕事の仕方その他が変わると、あるいは自分たちの拠点も変わるということではなくて、もっと前向きに、ある意味では攻めのポジティブな計画を作っていくというふうにして、今、我々はこの中期計画を非常に大事にしております。

 実は、2008年はYKK株式会社の75周年目に当たる年でございます。同時に、建材事業をスタートしてちょうど50年目に当たる年でございますので、75周年あるいは50周年ということを2008年に迎えるものですから、2008年を最終年としたこの中期経営計画というのは、非常に我々グループにとって大事なものだと思っています。

 そういう中で、例えばどうするのかというのは、これからいろいろ事業計画、経営戦略を考えますが、とにかくROA5%ぐらいの会社に、グループの業績に仕立て上げていきたい。これは、一つのムーディーズの「A1」をねらう。そのくらいを達成しなければという一つの条件だと思っています。ROA5%、そうしますと、今までの設備投資、あるいは技術計画を全部見直していかなければならない。かなり設備の在り方や、あるいは在庫の在り方、すべての総資産の在り方を考えていきたい、見直さなければいけないということがあって、そういうことを目標にしていこうとすると、いろいろな方法があると思いますが、今のようなこの商品開発等も効率を追求していかなければいけません。効率というか、品質と効率を追求していかなければならない。そうすると、あちこちでバラバラにやっていても大変なことになりますので、どこかに拠点を設けて、集中してやっていきたい、そういうふうに思いました。あるいは、管理業務も全く同じでございまして、そういうことをしていこう。

 かなり厳しい時代にきちんと業績を上げられる会社づくりをしていこうということを前提に考えると、やはり、本社はどうしても東京ということになりますが、メーカーとしてのものづくりの部分をこちらの富山県の黒部に集中させるというふうに考えておりまして、当然それは、日本だけが対象ではなく、全世界を対象というふうにグローバルに考えているとお考えいただきたいと思います。今までもそういう気持ちでやってきたわけですが、こういう時代になりましたので、かなり改めていくという新しいステージを迎えたこの機に、ひとつ明解に皆様にもお伝えさせていただければと思います。

 結果的に、この棒グラフがあるのですが、あまり増えないということはあるかもしれませんが、その製造の部分がやはりどうしてもどんどん減らさざるをえないということに対して、技術、管理、開発という部分がかなり、「かなり」というふうにごらんいただけるかどうか分かりませんが、少し数字が増えますが、トータルとしては決して減らない人数で推移すると。ただ、減らないという頭数だけの話ではなく、かなり質の高いオペレーションをできる人たちがそこに必要になってくるということなので、知事さんにもお願いして、私の地元でやっていることなのですが、やはりそういう方たちが喜んで滞在し、仕事ができる環境、つまり一言で言うとまちづくりや県づくり、そういうものを作っていただきたい、私も一生懸命努力したい、こういうふうに思っております。

 これからは、高速交通体系もどんどん整いますから、情報はもう進んでいますが、実際にそういう物理的な高速交通体系も含めて、かなり進みますので、富山にいるからハンディキャップがあるようなことは一切感じておりません。むしろ、いい環境が得られると思っております。あとは、どういうふうにそういう人たちが満足するようなものを作り上げるかということだろうと思います。

【質疑応答】

記者会見で記者と質疑応答する知事●記者
 ビジネスサポートのほうですが、現在、主にやっている方が、ということですか。

●吉田代表
 今はかなり東京その他に分散しております。その人たちがそのまま黒部に異動するという計画ではないのですが、むしろその方たちは違う仕事を私どものグループの中でしていただくようになると思います。黒部の方では、また黒部の中から選んだ人、あるいは新規採用することで新しい人員を充足していきたいと思います。

●記者
 黒部の事業所の方と新規採用で大体200人ぐらいという考えですか。

●吉田代表
 いや、全部ではありません。もうすでに半分以上はやっております。

 それから、スタッフのほうから今話があったのですが、来年の1月からビジネスサポート社の本社を黒部に移すと言ったと思いますが、そういうふうに要請しておりますので、よろしくお願いします。

●記者
 管理業務とかをこちらに持ってくるということで、かなりコスト削減効果というものも含まれていると思いますが、この18年ROA5%を見込まれるということで、そこら辺も一つの鍵かなと。コスト削減効果はどれくらい見込まれているのかということがまず1点です。価値検証センター、こちらのほうもどういうふうに価値というのも検証していくか。具体的には、プロジェクトももう少し説明していただけますか。

●吉田代表
 2番目のほうから先に答えさせていただきますが、テーマによって全く違います。それで、14日に東京で発表させていただいたのですが、私どもサッシメーカー、サッシ事業に加えて、今度は窓事業をスタートしますと。窓をかなり大事に事業として作り上げました。窓になった途端に、やはりサッシというと、サッシを購入されて組み立てられる「B」の方がいらっしゃいますが、窓になった途端に、今度は「C」の方たちが相手になるわけですから、その方たちに果たしてどういうものが必要なのかということを全部、窓であれば窓で検証しなければならない。そのほかの建材がいろいろございますので、それを全部ビルから住宅までテーマごとに検証項目をリストアップしてやっていくことになると思います。あと、海外のテーマも当然出てきますから、そこはまた検証するテーマを作ります。

 今、実は、ここを作り上げてきた西田というものが来年の4月から社長になります。

●YKK(西田)
 効果につきまして、請け負っておりますのは仕事量の約30%ぐらいを効果として捻出していきたい、グループに還元していきたい。

●吉田代表
 今の3割ダウンということです。今まで日本中でやっていて、東京、大阪等が多かったのですが、そういうものの総コストの3割ダウンを目指します。

 これからどんどん取り込んでいきますので、例えば、YKKならば幾らのものを幾ら、YKK APなら幾らのものを幾ら、不動産は幾らのものを幾ら、こういう話になってどんどん広げていきますから、どこの部分も。

●記者
 3割というのは具体的に。

●吉田代表
 今までの管理費用を7掛けに抑える。

●記者
 YKKグループで?

●吉田代表
 この扱った対象の中で。

●YKK(西田)
 現在扱っています人事関係、経理関係、総務関係、それにまつわるシステム関係ですが、そういったコストを3割ダウンしていこうというふうに。

●記者
 産業観光に県とYKKそれぞれどのように取り組むのか。何か具体的なテーマ、スケジュールなどを示してください。

●知事
 私は、吉田代表にはかねていろいろご無理をお願いしておりまして、今の価値検証センターとYKKビジネスサポート社を置いていただくというのも本当にありがたいと思っていますが、産業観光ももちろんかねてお願いしているところです。重さから言いますと、皆さんぜひ勘違いしないでほしいのですが、この価値検証センターを置いていただけるということと、YKKビジネスサポート社の本社を置いていただけるということは、ものすごく大変な値打ちのあることです。産業観光ももちろん値打ちがありますが、これは同列に考えないでほしいです。

 産業観光についていいますと、さっき申し上げましたように、中国の例えば各省務部長とか、羅豪才という人民代表大会の副主席、日本でいえば参議院議長とか、そういうクラスに当たるような人でも、YKKといえばみんな分かるわけです。そういう中国の人に、富山県は非常に自然が美しいとか、いろんな食べ物がおいしいとか、温泉があるとか、立山が素晴らしいとかということに加えて、例えば、産業観光でYKKの極めて戦略的な拠点がある、もともと発祥の地が富山県だと言うと、中国のいろんな要人、あるいは文化界や政財界も含めて、みんな目の色が変わるわけです。やはり、YKKはそのくらいの存在ということを理解してほしいと。だからこそ、産業観光にも協力してほしいとお願いして、非常に快く前向きにやっていただいているのです。

 私が聞いている範囲では、大体3月から5月ぐらいの間に始めたいと。ただ、セキュリティの問題などがあるので、その準備がかかるということで、最終的にいつからやるのか、多分年が明けて2月か3月ごろに発表されるということになりますね。ただこれは、吉田代表も私も割に親しくいろいろさせていただいたものですから、もう約束は必ず守る立派な方です。ただ、その準備状況は、今言ったセキュリティの問題とか、どういうふうにするかは、またいろんな細かい詰めがあると思いますので、例えば来年の4月とか5月、それはちょっと言い切れないのでちょっと待ってくれということですので、大体3月から5月ということですね。ということで理解していただきたいと。

●吉田代表
 以前ですと、製造や技術だけが工場だったので、工場見学というと、工場の中を私どもなども見るというのが一つのパターンでした。ただ、昨今は、セキュリティの問題も含めて、そういうパターンをそのまま踏襲できない。どういう見せ方をすればいいのか、あるいはYKKを知っていただくためには、工場にいらっしゃって何かを見た、これがYKKだったということをどういう方法で感じていただけるか、いろいろ議論してきました。

 例えば、この価値検証センターなどは非常にいい例だと思います。これができ上がれば、例えば、最終的にこういうことをやっていますよというのを見ていただくとか、あるいはBSIでも、全部中に入っていっては何ですが、上からのぞけるようにしていますので、こんなふうにしていますとか、あるいは、工場の一画を見ていただくとか、幾つかメニューも作りますが、そんなふうにすれば、YKKが単なる工場ではなくてオペレーションのかなりの部分が黒部にある、そのオペレーションの一部を組み合わせて見ていただくことが私どもの産業観光になるのではないか、寄与できるのではないかと、こういうふうに思っています。

●記者
 価値検証センター、それからYKKビジネスサポートの本社それぞれ、当面黒部では何人体制で。

●吉田代表
 両方合わせると、当面は、例えば価値検証センターもまず来年は9月をめどに建物を、施設を作る。それから先ほど言いましたように、3年ぐらいかけないとフルファンクションにならないと思います。

●記者
 そうなった場合は何人ぐらい。

●吉田代表
 ですから、2008年ぐらいに両方合わせれば500人ぐらいになるか。多分。

●記者
 そのうち、YKKビジネスサポートセンターは何人ぐらいですか。

●吉田代表
 そのうち200から200ちょっと。

●記者
 200人、300人というような。

●吉田代表
 そうですね。ただ、価値検証センターのほうが、実は価値検証センターだけですと少ないのですが、商品開発センターや全部絡んできますので、本当はそこまで、商品開発の一環としてお話しさせていただくと、もう少し分かるかなと。人数はかなり、ここに技術と書いてありますが、これは1400〜1500人というレベルですが、その中に入っています。

●記者
 一般的な人に理解してもらうために、例えばYKKビジネスサポートセンター本社としては、当面は200人体制ぐらいだという説明で間違いないですか。

●吉田代表
 本社は200人はいきません。160人ぐらいですか。2008年で。

●記者
 まず、2008年で検証センターの方は300人。

●吉田代表
 いや、そこまでいかないですね。200ぐらいにしておいてください。

●記者
 素朴な疑問として、今回の発表をどうして県庁でやるのですか。県民・県にとってどういうメリットがあると知事はお考えですか。

●石井知事
 結局、YKKさんはグローバル企業でありますので、冒頭に吉田代表からお話があったように、今の時代はどんどんコストを下げてより生産性を高めるために、放っておくと、いわゆる製造部門は人員がどんどん減っていくのです。ですから、総務・管理みたいなところもどんどん減っていく。県庁でも総務や会計はどんどん減らしていく、それと同じです。ですから、どの企業でも選択と集中でそうやっていくのですが、そうしますと、世界のYKKさんといえども、黒部事業所が単なる製造部門のままでいくと先細りになる恐れがあると。ですから、何とかこれはグローバルな、世界的な拠点ということにしてほしいと。本社はさすがに東京から来てくれとまでは厚かましくて申し上げられませんが、そのことをかねてお願いしていたわけです。

 私はもちろん、私がお願いしただけで大きな決断をされたとは思いませんが、いろいろ世界戦略をお考えになる中で、この価値検証センターという非常にYKKグループにとって戦略的な部門、それからYKKビジネスサポート社にしても、まさに戦略性の高い部門、この二つの本部、ビジネスサポート社は独立した会社ですから本社ですし、それから、価値検証センターも、極めて戦略性の高い一種の事業本部を富山県の黒部に置いてもらえると。これは、ものすごく画期的なことで、いうなれば私はYKKさんの東京と並んで事実上の戦略拠点を富山県に置いてもらったと。

 前からそう思っていましたが、今回、中国に2度訪問して、いかにYKKさんの存在感が大きいか、よく分かりました。そういう世界企業の戦略的な拠点を置いたのは、一見、製造部門が減っているから大したことないように見えますが、質が違ってきているわけです。さっき言われたように、非常に率直に言って、比較的単純な労働をされる勤務の形態の人とは違う、非常に高度な判断をしたり、高度な感性が求められたり、そういう非常に知的レベルの高いワークが求められる。そういう部門を富山県に置いてもらえるということはすごいことです。ですから、卑近な例で言えば、これで上海便や大連便も増えるかと思いますが、そういうことだけではなくて、こういうものができることでアジアや世界各国から、例えば研修に来るにしても、黒部の事業所で研修ということになります。まさにその交流人口の拡大などいろんなことに絡んでくるわけです。

 それから、さっき産業観光の話がありましたが、こういう部門ができれば、中国に限らずアジア、ヨーロッパ、アメリカからでも人の行き来が非常に高まると思います。これから、富山県、日本全体の定住人口が減っていく人口減少時代に入りますから、いかに人が集まってくる、あそこに行ってみたいと思ってもらえる拠点をたくさん作れるかということが、富山県にとって非常に大事なことなので、私はそのことを吉田代表によく理解していただいたと。率直に言って、YKKサポート社は東京に本社を置いてもいいわけです。それから、価値検証センターは必ずしも富山に置くかどうか、いろいろ判断があったと思いますが、こういう判断をしていただいたというのは大変うれしいことです。私は、県民の皆さん全体にとっても大きなプラスだと思ったので、これは県庁で皆さんがたに一緒に、共に発表する、すごく大きな価値があると思い、この機会を持たせていただいたということです。

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