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北東アジア地域における男女共同参画の状況調査報告書

最終更新日:2016年12月6日

? 健康

1968年にテヘランで開かれた人権についての国際会議以来、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康/権利)は、人権の本来的構成部分として認められてきた。

1995年に北京で開かれた第4回世界女性会議における行動綱領は、リプロダクティブ・ヘルスをジェンダー平等および女性の地位にかかわる広い文脈の中に位置づけている。

各国政府に人間のセクシュアリティに関する不十分な知識、サービス、社会的因習などの問題点を指摘し、その改善を求めている。

例えば妊産婦死亡を監視することが、保健制度、政策や計画がどれだけ有効に機能しているかの指標となる。

1.人口の変化

人口増加が著しかった北東アジア5カ国は、1990年を境にして人口増加率が低下した。モンゴルは13%が4.5%と8.5ポイント減少し、中国も8%が3%と5ポイント減少し大幅に伸びが鈍化した。また、ロシアでは1995年から人口が減少している。日本も増加率が1%を割る状態となった。

図 1 人口増減率図 1 人口増減率
(出所:人口統計資料集、北東アジア経済白書、ロシア統計年鑑、中国統計年鑑、モンゴル統計年鑑)

年齢区分別人口割合でみると北東アジア5カ国の中で、モンゴルが38%と突出して年少人口が多く、老年人口が4%と少ない。その反対に少子高齢化を迎えている日本は、年少人口が16%と少なく老年人口が15%と多い。

図 2 年齢3区分別人口割合図 2 年齢3区分別人口割合(1994/96年)
(出所:国連人口部、モンゴル統計年鑑)

2.平均余命

平均余命は、女性が男性よりも生物学的に優位に立っている項目であり、女性の平均余命が男性を下回る、あるいは同程度であれば何らかの社会的、文化的、経済的要因が影響していると推測される。

図 3 男女別出生時平均余命図 3 男女別出生時平均余命
出所:ESCAP(アジア・太平洋経済社会委員会)

北東アジア5カ国総ての国で、女性は男性よりも長生きしている。その年齢差が最も大きいのはロシアの12歳であり、最も小さいのはモンゴルの3歳である。また5カ国の中では、日本が男女とも突出して長生きしている。女性は7歳から15歳上回り、男性は8歳から16歳上回っている。HDI上位国と日本はほぼ同じで、他の4国はやや短い。

北東アジア5カ国の自治体での比較においても、国別と比較した場合と同様の傾向がある。

図 4 各国の平均余命推移図 4 各国の平均余命推移
出所:ESCAP(アジア・太平洋経済社会委員会)

図 5 男女別出生時平均余命・自治体比較図 5 男女別出生時平均余命・自治体比較(1997/2000年)
(出所:各自治体調べ)

3.出生と妊娠中絶

1970−1975年と1995−2000年の合計特殊出生率をみると、北東アジア5カ国の中で、ロシア、日本がHDI上位国と同様の傾向を示し2.08の人口維持ラインを下回っている。

また、中国、韓国においても1970−1975年においては5〜4と高かったが、1995−2000年には急激な落ち込みをみせ、2.08を下回り、モンゴルのみが、減少はしているものの唯一2.08のラインを上回っている。

図 6 合計特殊出生率図 6 合計特殊出生率
(出所:人口統計資料集)

20歳前の若年齢での妊娠は、女性の健康に悪影響をもたらす恐れがある。体が十分に発達する前に妊娠した若い女性は、妊娠、出産、あるいは妊娠中絶に関する病気や傷害に直面する危険がある。北東アジア5カ国では、ロシアとモンゴルでの20歳未満の出生が際だって多い。

図 7 15〜19歳の少女千人当たり出生数図 7 15〜19歳の少女千人当たり出生数(1998年)
(出所:世界人口白書)

世界各国では、妊娠中絶はほとんどの場合女性の命を救う場合に認められている。どんな場合も違法とされるのはチリ、エルサルバドル、マルタである。様々な根拠が挙げられているが、北東アジア5カ国の中では、「要請に応じて」としているのは、中国、モンゴル、ロシアである。「身体的あるいは精神的健康を保持するため」が韓国、「経済的、あるいは社会的理由」が日本の妊娠中絶の根拠となっている。

妊娠中絶は危険を伴う。開発途上国の場合1/250、先進国では1/3700に死亡の危険があると推定される。また、その他に妊娠中絶が不妊症を招く危険性もある。

表 1 国が認める妊娠中絶の根拠(1999年現在)SA:配偶者の許可が必要、RI:中絶の理由がレイプあるいは近親相姦 PA:親の許可・届出が必要
認める条件はない (チリ、エルサルバドル、マルタ)
女性の生命を救うためだけ (アンゴラほか多数)
身体的あるいは精神的健康を保持するため(また女性の命を救うため) 韓国(SA、RI)、ほか
経済的、あるいは社会的理由(また、女性の生命を救い、健康を保持) 日本(PA)、ほか
要請に応じて 中国(PA)、モンゴル、ロシア、カナダ、オーストラリア、スウェーデンほか

4.乳児死亡と妊産婦死亡

各国とも医療水準の向上により、乳児死亡率は減少している。北東アジア5カ国の中で、出生千人当たり日本4、韓国5はHDI上位国と同じ水準である。その次にロシア21、中国38、モンゴル64となる。特に、中国とモンゴルは、28年間で大きく減少している。

図 8 乳児死亡率図 8 乳児死亡率(出生千人対)
(出所:人間開発報告書、人口統計資料集)

各国の妊産婦死亡率も減少している。北東アジア5カ国の中で、日本のみHDI上位国と同じ水準である。韓国は日本の2.5倍でその次にロシア、中国、モンゴルとなる。

モンゴルは、これら出産や、妊娠にかかわる死亡がともに他の国々に比べるとかなり高く、女性の健康に対する取り組みのさらなる強化が待たれる。

図 9 妊産婦死亡率図 9 妊産婦死亡率(出産10万対)
(出所:人間開発報告書)

5.主な死因別死亡率

各国の死亡率をみると、北東アジア5カ国の中で、ロシアの死亡率が高く、それに続き日本、中国である。死因をみると、各国とも日本における3大死因とされる、悪性新生物(ガン)、脳血管疾患、心疾患が大きな原因となっており死亡数の半数を超えるところが多いが、中国(郡部)と韓国は50%以下であり、その他の死因の占める割合が高い。その他の死因としては、老衰、事故、自殺などがある。

悪性新生物(ガン)の中でも近年急速に死亡率が上昇しているのが肺ガンである。喫煙は、この肺ガンとの因果関係が深いとされるが、北東アジア5カ国の喫煙率には共通した傾向がある。つまり、男性の喫煙率が50〜60%と高く、その反面女性が4〜19%と低い。

HDI上位国では男性の喫煙率が20%と下がるが、その逆に女性の喫煙率が男性と同じ水準に上がっている。特にスウェーデンでは女性の喫煙率が、男性を上回る。

妊娠中は、胎児と妊婦は胎盤でつながっているため、妊婦の喫煙により胎児へ悪影響がある。タバコに含まれている一酸化炭素、ニコチン、シアン化合物などにより、出生児の体重減少や、流産率、早産率の上昇が報告されている。

図10 主な死因別死亡率図10 主な死因別死亡率(人口10万人対)
(出所:世界の統計)

図11 喫煙率図11 喫煙率
(出所:WHO)

【 情報発信元 】
総合政策局 少子化対策・県民活躍課 電話:076-444-3137  [ お問い合わせフォーム
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