県政レポート第16号[平成17年10月20日]
(その3)
13日には、「新富山大学開学記念式典」が富山国際会議場で催されましたので、祝辞を述べに参りました。県内の国立3大学統合で、8学部、和漢医薬学総合研究所、附属病院を有し、教職員と学生を合わせると1万2千人という日本海側を代表する規模の大学ができました。県民の皆さんや県内産業界から新大学に寄せられている大きな期待に、是非、応えていただきたいと思います。
14日、「とやま水と緑の森づくり検討委員会最終報告」を長井真隆委員長から提出いただきました。3日に開所した「とやま森づくりサポートセンター」は、この委員会の中間報告を受けたものです。今後、この報告・提言を尊重し、11月初めには、「とやま森づくり推進方策・財源検討委員会」を立ち上げるとともに、幅広い県民の協働による森づくりを進めていく考えでおります。
午後は、10月22日から岡山県で開催される第60回国民体育大会秋季大会の「富山県選手団結団壮行式」があり、出場する皆さんを激励しました。
夕方には、富山市で行われた「全国エコタウン大会」の来賓として来県された北海道の高橋知事が知事室を訪問されました。北海道には富山県出身などゆかりの方が多く、また昔から北前線や北洋漁業など経済や人の交流が盛んで、北海道に親しみを感じておられる県民の皆さんも多いと思います。ご存知の通り高橋知事も富山県出身で、一層厳しさを増している地方財政や整備新幹線の建設促進など共通の課題も多く、今後とも協調連携していきましょうと約束しました。
15日(土曜日)、富山市で開かれた「地域共生ホーム全国セミナーinとやま」でご挨拶いたしました。「地域共生ホーム」とは、身近な地域で子どもも高齢者も障害者も共にサービスが受けられる福祉施設のことです。富山の惣万佳代子さんをはじめ三人の看護師さんが12年前に退職金を出し合って始めた「このゆびとーまれ」がモデルとなり、全国的に広まったことから、「富山型デイサービス」とも呼ばれています。セミナーは16日までの日程で、全国各地から900名もの参加があったとのことです。
昨年11月下旬の夕方、知事就任後間もなく訪問した「このゆびとーまれ」の大家族のような温かい雰囲気と、「県庁は最初の数年、お金もくれなかったが、口も出さなかったのが、まあ良かった。」との率直な意見を惣万さんからいただいたのが、鮮やかに思い出されます。
16日日曜日、京都市で開かれた「近畿富山県人会総会」に出席し、ご挨拶いたしました。その際、北陸新幹線建設や上海便就航など県政の取り組みなどをあわせて紹介させていただき、近畿県人会の皆様からの応援もお願いいたしました。総会には700人もの会員が近畿地方各地から参加され、その熱い郷土愛や強い連帯感に深く感動し、大変有難く思いました。
17日午前は、京都で「先端産業懇談会」を開き、京都周辺の企業の皆さんに冨山の立地条件の良さをPRしました。古都京都は、我が国でも最先端の技術力を有する企業が数多く活動する土地でもあります。お集まりの皆さんには冨山の優れた企業立地環境に強く関心を持っていただけたと、一定の手応えを感じた次第です。
京都からの帰途には、高岡市で催された「大澤光民氏重要無形文化財認定記念祝賀会」に出席し、お祝いの言葉を述べさせていただきました。
18日、「防災拠点・消防学校のあり方検討会」の第一回目の会合を開きました。現在の消防学校は34年前に建設したもので、老朽化や訓練場・宿泊室の狭隘なことが問題となっています。また、近年各地で地震や風水害が多発していることから、県民の命や財産を守るため、様々な防災資機材を備蓄しヘリポートを備えた広域的な防災拠点の整備が求められています。検討会では、防災拠点と消防学校の併設を含め、どこにどのような施設を整備すべきかを検討していただくことにしています。
この日午後、10月1日に統合された新しい富山大学の第1回目の経営協議会が開かれました。ご要請があり、私は委員として出席し、新大学に対する期待と富山県と新富山大学の包括的な連携協定の趣旨について発言させていただきました。
午後15時30分から、「富山県青年議会」組織議会が県議会で開かれましたので、ご挨拶をいたしました。この日は、議長と副議長が選出され、また44人の議員の所属常任委員会も決定しました。青年議会は、昭和32年から県青年団協議会が毎年主催しているもので、県政や政治に対する若者の関心を高め参加を促す目的があり、今年も各地区から選出された青年議員が11月21日まで県政にかかわる調査や議論を行う予定です。若い皆さんから、積極的な意見、提言が出されることを楽しみにしています。
19日は、冨山空港で行われた「南米親善訪問団結団壮行会」に出席し、ブラジル、アルゼンチンに向けて出発する皆さんを激励しました。今年はブラジル県人会創立45周年、県とサンパウロ州の友好提携20周年という記念すべき年であることから、平村県南米協会理事長を団長に、各界の代表や移住者の親族など46人が参加しました。サンパウロではブラジル県人会創立45周年記念式典や県州友好提携20周年記念式典に参加する他、様々な交流事業を行うことにしています。
夜には、富山県医師連盟主催の「医療政策セミナー」の講師として、富山県政の現状と今後の展望やPET(陽電子放射断層撮影装置)の整備など県の当面の医療政策の課題などについて、お話いたしました。
20日は上京し、全国知事会の税制小委員会に出席しました。この小委員会は地方分権の時代にふさわしい地方税制のあり方や地方税の充実強化について検討するため、地方分権推進特別委員会の中に設けたもので、16都府県の知事がメンバーとなっています。
私からは、18年度改正要望事項として、
(1)三位一体改革の第一期改革における3兆円の税源移譲の実施税目は、所得税から住民税へであるべきこと、
(2)住民税の定率減税の廃止については、当然廃止ということではなく、今後の景気動向に配慮して総合的に対処すべきことを述べました。
また、中長期的な方向性については、
(1)三位一体改革の第二期改革として消費税の税源移譲を進めるべきだが、その場合、従業員数で配分されている法人住民税の分割基準の見直しや地方交付税原資の入れ替えなどにより、都道府県ごとの税収格差の拡大を調整すべきであること、
(2)軽油引取税を精製段階での課税とすると国税に振り替えるべきとの議論を招くおそれがあるので、消費段階で課税する現状の方式を維持しつつ、脱税対策を講ずべきことなどを述べました。
18年度改正要望事項については、とりまとめた内容を知事会として10月末に政府や自民党等に要望することにしています。
あと3日で、県民の皆さんの待望久しい富山−上海便が就航します。初便には、上海市人民代表大会常務委員会副主任の王培生さんを団長とする訪日団20人が搭乗し来県されます。訪日団には、歓迎式典などのほか、立山黒部アルペンルートなど県内各地を視察していただくことにしています。秋の富山の魅力を満喫していただきたいものです。