いじめ問題学習資料(小学校用)
いじめが大きな問題になっています
「いじめ」をなくすためには どうすればよいのでしょうか
いっしょに考えてみましょう
本人が“いじめられている”と感じたら
それは いじめ なのです
どんなことがいじめなの?(いろんな例をあげてみよう)
ひやかし・からかい
無視・仲間はずれ
いやがらせ
おどし・たかり
ほかにもあるかな?
あなたがこんなことをされたら,どんな気がする?
●いじめは,なぜ悪いの?
わたしは,小学校4年ぐらいのころから,みんなに「きたない」「くさい」といわれるようになりました。それは,小さいとき,学校でおしっこをもらしたことがあり,そのことがみんなに広がっていったからです。
わたしが,学校で,机や物にさわると,「きたない」「にげろ」と言って,にげまわったり,こすりつけたりするのです。わたしの前を通る時は,息をとめてすばやく通りすぎるのです。
わたしはそんなことをされるようになってから,学校へ行くのがつらくなりました。「もう学校なんか行きたくない」と思ったことが何度もありました。何をするにも勇気がなく,心の中で思っていることも,みんなの前では言えません。男子ばかりでなく,女子からも同じことを言われることがありました。こらえきれずにないてしまったことが何度もありました。
(S60,全国人権作文コンテスト応募作品より)
◆「わたし」が,こらえきれずにないてしまったとき,どんな気持ちだったでしょう。
●いじめている人はそれでいいの?
私はぐずぐずしている人がきらいです。そんな人がわたしの学級にもいます。その人は,給食を食べるのがおそく,私たちが後かたづけをしようとしていてもまだ食べていてじゃまになるからです。
私はそんな人を見ると,はらがたってきます。私はすぐ文句をいいます。それでも食べおわるのが早くならないので,友だちといっしょに悪口をいったり,その人が話かけてもしらん顔をしたりします。
また,何人かで,からかったこともあります。私たちがこんなことをすると,その人は,いつもさびしそうな顔をして私を見ています。でも,文句をいうことをやめられません。
(H7,富山県のある小学生の作文より)
◆友だちとのことで,はらがたったり,気に入らないことがあった時,どうすればいいと思いますか。
●見ている人はそれでいいの?
小学校の高学年になったころ,私たち女子は,大きな仲間われをした。同じクラスのA子さんはなぜか嫌われていて,私たちは仲間はずれにしたのだ。ボスのB子さんがこわくて,だれもさからえなかった。私は,A子さんがかわいそうで,ちょっと話してみようと思って,近くに行ったら,B子さんが,私をきつくにらむのだ。それで私は,自分も仲間はずれにされるのがこわくて,A子さんが困っていても,見て見ぬふりをしてしまった。それでも,A子さんはくじけず,毎日学校へ来た。そんなA子さんは,私より何倍も強く見えた。
そんなある日,給食を食べる班が自由になったのだ。とうぜんA子さんは,仲間はずれにされているので,一人で食べなければならない。ところが,A子さんは,私たちの班にやって来て,「いっしょに食べていい?」と言ったのだ。私は,心の中で「いいよ」と言っていた。でも,他のみんなが,どう思っているのかわかっていたので言えなかった。けっきょく,A子さんは一人で食べていた。悲しそうに,いや残念そうに。きっと,A子さんは私を信じてくれていたのだろう。なのに,私は,そんな彼女の気持ちをふみにじってしまった。いっしょに食べてあげたかった。この時,私はちかった。今度は迷ったりしないでA子さんといっしょに給食を食べようと。
その日はすぐにやってきた。A子さんは,また,「いっしょに食べていい?」と言ってきたのだ。私は迷わず,「いいよ。」と言った。A子さんはとてもうれしそうに笑って「ありがとう」と言ってくれた。この時,私は,何だか勇気がわいてきたような気がした。「よわむし」だった私がほんの少しだけど,強くなれたような気がした。
(H7,富山県人権作文コンテスト応募作品より)
◆あなたのまわりでいじめがあった時,あなたはどうしていましたか?
今度,あなたのまわりでいじめが起こったら,あなたはどうしますか?
みなさんへ
今,あなたのまわりに「いじめ」にあっている人はいませんか。また,「いじめ」を見て心をいためている人はいませんか。
なやみをうち明けるあなたの勇気,なやみをうち明けられて行動するあなたの勇気が,明るく楽しい学校生活をつくるために大切なのです。
いじめられている人へ
お父さん,お母さん,先生,友だちなど,だれかに「話す勇気」をもってください。
「いじめ」は悪いことです。なやみをうち明けることは,決して恥ずかしいことではありません。
相談にのってくれるところに電話してみましょう。いっしょになやみ,解決の方法を考えてくれる人が電話の向こうで待っています。
いじめている人へ
弱い者をいじめることは絶対に許されないことです。すぐに「やめる勇気」をもってください。
じょうだんやからかい,冷やかしなど,遊びやふざけのつもりでやっていることが,「いじめ」となり,相手につらい思いをさせています。
いじめられた人は,いじめられたことを忘れることができません。あなたは,他人の思い出の中に苦しみを残す人になるのですか。
いじめをはやしたり,見て見ぬふりをしている人へ
「いじめ」をはやしたり,見て見ぬふりをすることも許されないことです。その場で「やめなさい」と言える勇気をもってください。
お父さん,お母さん,先生,友だちなどに相談してください。
「いじめ」がみなさんのまわりに起こっているのは,みなさんが見て見ぬふりをしているからではないでしょうか。みんなで「やめなさい」と勇気をもって言える仲間づくりをすすめましょう。
いじめのない楽しい学校をつくるために
クラスで何ができるか,みんなで考えてみましょう。