日本の山水−かほあきら展
 
2000年2月22日(火曜)〜3月26日(日曜)

 下保昭が本格的に水墨画を描きはじめるのは、日展を脱退する少し前からであり、日展脱退という試練を経た後の作品には、生きることへの潔さと気合のようなものが漂いはじめます。
 近年の「日本の山水」シリーズに見られる特色は、華厳の滝や立山や黒部峡谷などを題材とした作品に見られる気韻の高さであり、人に媚びず自分にも媚びない精神の高さである。これらの作品から感じられるのは、微妙な四季のうつろいに心を託する日本人のあえやかな感性というよりは、四季の変化の奥にある悠久とした不変の時の流れの実相を見つめている、下保昭の冷ややかな熱情とでもいったものです。
 近年の下保昭は、<愛>や<孤独>や<郷愁>などといったものを意図的に排除し、日ごろ私たちが口にしている美そのものをも頑なに拒絶しているようにすら感じられます。今、下保昭によって、近代水墨画の歴史に新たな1ページが着実に開かれていくような、そんな予感がします。
 
図版「しきとうらい」(さんぷくつい)

紫気東來(三幅対)
平成11年

作家蔵


図版「けごん」

華厳
平成10年

作家蔵


図版「くろべひきょう」

黒部秘境
平成11年

作家蔵


図版「ちょうようたてやま」

朝陽立山
平成11年

作家蔵

 
※掲載図版の無断転用・転載を禁じます。
 
主催 富山県水墨美術館・北日本新聞社・富山テレビ放送
後援 NHK富山放送局 
会期 2000年2月22日(火曜)〜3月26日(日曜)
観覧料 一般 700円(団体550円) 高大生 500円(団体380円) 小中生 350円(団体250円) 
※団体料金は20名以上。 
常設展観覧料(近代水墨画の系譜・下保昭作品室共通)
一般 200円(団体160円) 高大生 160円(団体100円) 小中生 100円(団体60円)
※団体料金は20名以上。 
開館時間 
午前9時30分から午後5時まで(展示室への入室は午後4時30分まで)
休館日
月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日、12月28日から翌年1月4日まで 
問合せ
富山県水墨美術館 〒930-0887 富山市五福777番地 
Tel.076-431-3719  Fax.076-431-3720 

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