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富山県水墨美術館開館20周年記念
墨画×革命 戦後日本画の新たな地平

「日本画」という言葉は近代以降に生まれたものです。近世(幕末)までの日本の絵画でこれにあたる言葉は「やまと絵(和画)」で、意外なようですが、いわゆる水墨画は、その対義語の「唐絵(漢画)」と認識されつつ、より公的な性格を帯びていました。その双方を継承した近代日本画は、明治以後の近代国家にふさわしく、西洋美術を吸収した新たな伝統主義美術(西洋美術の直移植でもなく伝統美術の守旧的な復興でもない)を模索します。
そして墨と膠による東洋画の一員である事実を忘れたような顔をして成立した「国民的絵画」としての日本画像は、第二次世界大戦の敗戦後、“日本画滅亡論”に見られるように大きく揺らぎました。それはまさに危機的状況でしたが、国家主義の退潮したこの時代にあえて「墨」の表現の可能性を模索することは、近代のさまざまな制約から解放された表現の地平を拓く、革命的なパラダイムシフトだったのです。
本展では、戦後に制作された墨画的表現を概観し、戦後日本画の中での墨画の性格、水墨画の伝統の受容/変容の状況を、さまざまなアプローチを見せた画家たちの群像により紹介します。

〈出品作家〉 松林 桂月 近藤 浩一路 榊原 紫峰 児玉 希望 丸木 位里 篁 牛人 小松 均 東山 魁夷 髙山 辰雄 岩﨑 巴人 横山 操 平川 敏夫 小泉 淳作 松尾 敏男 加山 又造 下保 昭 (作家生年順)

*出品目録はこちら

会期

2019年11月15日(金曜)~2020年1月13日(月曜・休日)
前期:11月15日(金曜)~12月8日(日曜)
後期:12月10日(火曜)~2020年1月13日(月曜・休日)

会期中の休館日

月曜日(1月13日を除く)、年末年始(12月29日~1月3日)

開館時間

午前9時30分から午後6時まで(入室は午後5時30分まで)

観覧料

[前売り] 一般のみ700円
[当日]一般 900円(700円)大学生 450円(350円)
※前売券の販売期間は11月14日(木曜)までです。
※( )内は20人以上の団体料金です。
※この料金で常設展も観覧できます。
※小学校・中学校・高校等の児童・生徒及びこれらに準ずる方、各種手帳をお持ちの方は観覧無料です。

主催

富山県水墨美術館、北日本新聞社、富山テレビ放送

講演会「水墨の話 すみからすみまで」

日時 12月14日(土曜)午後2時から
講師 古田亮氏(美術史家・東京藝術大学美術館准教授)
会場 映像ホール
※申込不要

ミュージアムコンサート「二胡の音色にのせて」

日時 12月7日(土曜)午後2時から(約60分)
出演 李彩霞(Li Saika)  
会場 エントランスホール
※申込不要

学芸員によるギャラリートーク

日時 11月23日(土曜)、12月21日(土曜)、1月11日(土曜)午後2時から
会場 展示室1・2
※申込不要、企画展観覧券が必要です。