富山県水墨美術館

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石黒宗麿のすべてと人間国宝の作家たち

 石黒宗麿(1893ー1968)は、現在の富山県射水(いみず)市に生まれ、25歳のときに 世に「稲葉天目(いなばてんもく)」と称される曜変(ようへん)天目茶腕に感銘を受け、陶芸の道を志したと語っています。特定の師を持たず、中国の唐・宋時代の古陶磁の研究を通じて陶芸技法を体得し、独創的な陶芸の世界を築き上げました。35歳で京都・今熊野(いまぐまの)に移り住み、後に八瀬へと窯を移し、古今東西のさまざまな技法に挑戦します。戦後はチョーク釉(ゆう)の新技法や藍彩、緑彩などの低火度色釉を駆使した独自の作品を生み出しました。昭和30(1955)年の重要無形文化財保持者(人間国宝)制度創設と同時に最初の保持者に認定され、以降、43年に亡くなるまで、多彩な技法を用い、自由な気分と近代感覚に溢れた斬新で品格ある作品を生み出し続けました。
 本展は、郷土富山が誇る陶芸家、人間国宝石黒宗麿に焦点をあて、最新の知見に基づく約20年ぶりの本格的な回顧展として開催します。陶芸作品約120点を技法にしたがって分類し、新たな年代観に基づき紹介するとともに、書画作品を紹介することにより、石黒宗麿の芸術の本質に触れていただけることでしょう。
 また、石黒宗麿と交流のあった清水卯一(しみずういち)や原清(はらきよし)をはじめとする、人間国宝の作家 たちの作品10点とともに、奥深い陶芸の魅力を広く紹介します。

※3月7日(月曜)に作品の一部展示替えを行います。

会期

2016年2月10日(水曜)~3月27日(日曜)

休館日

月曜日(ただし3月21日は開館)、2月12日(金曜)、3月22日(火曜)

開館時間

午前 9時30分から午後5時まで(入室は午後4時30分まで)

観覧料

[前売り]一般のみ700円
[当日]一般900(700)円 大学生650(500)円
※( )内は20人以上の団体料金です。
※この料金で常設展も観覧できます。
※小学校・中学校・高校等の児童・生徒及びこれらに準ずる方、各種障害者手帳をお持ちの方は観覧無料です。
※前売券の販売期間は2月9日(火曜)までです。

主催

富山県水墨美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会、北日本放送

協賛

ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜

協力

日本通運

特別協力

東京国立近代美術館

講演会「陶磁器をみるー石黒宗麿を中心にー」

日時 3月6日(日曜)午後2時〜
講師 金子賢治氏(茨城県陶磁美術館館長)
映像ホールで講演後、展示室でギャラリートークを行います。
※申し込み等は不要です。直接会場へお越しください。展示室へ入室の際には観覧券が必要です。

落語「はてなの茶碗」

日時 2月13日(土曜)午後2時〜
安野家仁楽斎(牧内直哉)
会場 映像ホール
※申し込み等は不要です。直接会場へお越しください。展示室へ入室の際には観覧券が必要です。

学芸員による作品解説

日時 2/11(木曜・祝日)、27(土曜)、3/12(土曜)、26(土曜)いずれも午後2時〜
会場 展示室
※申し込み等は不要です。直接会場へお越しください。展示室へ入室の際には観覧券が必要です。

彩瓷柿文壺 「彩瓷柿文壺」
1959-61年 東京国立近代美術館蔵

黒釉葉文茶碗 「黒釉葉文茶碗」
1943年頃 個人蔵 撮影:宮川邦雄

白地チョーク描薔薇文鉢 「白地チョーク描薔薇文鉢」
1949-50年 個人蔵 撮影:小林善和

白地黒掻落孔雀文水指 「白地黒掻落孔雀文水指」
1940-42年 個人蔵 撮影:小林善和

鉄絵荒蕉文図平鉢 「鉄絵荒蕉文図平鉢」
1967年頃 愛知県陶磁美術館蔵

黄釉線刻人物図壺 「黄釉線刻人物図壺」
1949-51年 富山県蔵

書「たらちねの・・・」 書「たらちねの・・・」
1967-68年 個人蔵

柿釉コーヒー碗セット 「柿釉コーヒー碗セット」
1940年頃 東京国立近代美術館蔵

菊花図 「菊花図」
1941年 個人蔵

赤絵羊形水滴 「赤絵羊形水滴」
1966-67年 個人蔵 撮影:宮川邦雄

柿釉黒線文鉢 清水卯一「柿釉黒線文鉢」
1963年 京都国立近代美術館蔵

鈞窯大鉢 原清「鈞窯大鉢」
1969年 東京国立近代美術館蔵