富山県水墨美術館

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源氏物語絵巻 ―現状模写・復元模写に見る王朝美の世界―

平安時代中期に紫式部によって著された源氏物語。この長編物語は、成立直後から現代まで、絵画作品をはじめ多彩に表現されてきました。それらは、図像が継承されるだけではなく、物語がイメージの源泉となり、新たな展開をみせ愛好されてきたのです。これほど長きにわたり愛好される古典文学は、日本美術史上まれに見る存在といえましょう。中でも12世紀前半、当時の宮廷を中心に描かれたと考えられる徳川美術館、五島美術館収蔵の国宝『源氏物語絵巻』は、現存最古にして優品であることが知られています。
この、徳川・五島本『源氏物語絵巻』はこれまで幾度も模写されています。本展は、東京藝術大学と徳川美術館の協力を得て、所蔵する源氏物語絵巻の模写作品を公開するものです。東京藝術大学本は、平成15年から7年かけて全56面を寸分違わず模写した、精巧な“現状模写”です。徳川美術館本は、平成11年から6年かけて、同館が所蔵する同絵巻のうち絵画15面を、絵画成立当時の色彩を最新の科学技術を用い調査・分析し、細部まで模写し現代によみがえらせた“復元模写”です。
また今回は、平安当時の感性を知る一助とするため、復元した王朝装束も展示します。これらにより、古典文学が視覚化された『源氏物語絵巻』の世界を堪能していただくと同時に、作品保全と展示公開の関係や、文化や技術の習得と伝承などの視点をあわせ、多面的に模写作品に対する理解を深めていただく機会となれば幸いです。

会期

2015年1月16日(金曜)~3月1日(日曜)

休館日

月曜日、2月12日(木曜)

開館時間

午前 9時30分から午後5時まで(入室は午後4時30分まで)

観覧料

[前売り] 一般のみ550円 →販売を終了いたしました
[当日]一般700(550)円 大学生500(380)円
※( )内は20人以上の団体料金です。
※この料金で常設展も観覧できます。
※小学校・中学校・高校等の児童・生徒及びこれらに準ずる方、各種障害者手帳をお持ちの方は観覧無料です。

主催

富山県水墨美術館、富山新聞社、北國新聞社

共催

北日本放送

協力

東京藝術大学、徳川美術館

衣裳協力

(一財)民族衣裳文化普及協会

協賛

アイザック、朝日印刷、デュプロ北陸販売、東亜薬品、トヨタカローラ富山、文苑堂書展、北陸銀行、リードケミカル(順不同)

制作者が語る「現状模写」

東京藝術大学での模写制作の体験談と作品解説です。
日時 1月24日(土曜)午後2時から3時
講師 髙島圭史氏(富山大学芸術文化学部准教授)
会場 富山県水墨美術館企画展示室にて(観覧券が必要です)
大学生以上の方は、観覧券が必要です。

朗読「京ことばで語る 源氏物語」

現代語訳された美しいことばの朗読で、源氏物語の世界にいざないます。
日時 1月25日(日曜)午後2時から3時
講師 山下智子氏(京都生まれ・女優)
会場 映像ホール 聴講自由(入場は無料)
主催 (公財)富山県文化振興財団、富山県水墨美術館

装束に学ぶ源氏物語〜着付ショー

十二単や直衣など、公卿復元衣装の着装を、解説付きで公開します。
日時 2月1日(日曜)午後2時から3時
講師 武田富枝氏(民族衣裳文化普及協会理事)
会場 富山県水墨美術館映像ホールにて(見学自由・入場は無料)
主催 富山県水墨美術館友の会、富山県水墨美術館
協力 (公財)富山県文化振興財団
衣裳協力 (一財)民族衣裳文化普及協会

「柏木三」高宮城延枝 源氏物語絵巻現状模写「柏木三」高宮城延枝
東京藝術大学蔵

「鈴虫二」上島直晃 源氏物語絵巻現状模写「鈴虫二」上島直晃
東京藝術大学蔵

「柏木二」髙島圭史 源氏物語絵巻現状模写「柏木二」髙島圭史
徳川美術館蔵

「宿木二」加藤純子 平成復元模写「宿木二」加藤純子
徳川美術館蔵

「東屋一」馬場弥生 平成復元模写「東屋一」馬場弥生
徳川美術館蔵

「蓬生」加藤純子 平成復元模写「蓬生」加藤純子
徳川美術館蔵