お宝拝見―わが社の逸品|富山県水墨美術館
この展覧会は、富山県内にあるコレクター秘蔵の作品の数々を紹介する初めての展覧会です。珠玉の美術作品は、美術館や博物館だけでなく、企業や個人にも数多くコレクションされていますが、一般に公開される機会は少なく、多くは所蔵家の手元で愛蔵されています。こうした、コレクターが情熱を傾けて手に入れた作品や、名家で長く守り継がれてきた作品には、名品といわれるものも多く、また求めた人の思想や美意識が反映され、作品とコレクターとの間の親密な関係を物語っています。そして、個人コレクターが収集の対象とした作品を一堂に見ることによって、第二次世界大戦後の経済成長を経て、大きく変化した日本の文化の様相を見る機会ともなるでしょう。
本展では、主として明治期以降の絵画を中心に、日本画のみならず、フランスの画家たちの油彩画から日本の洋画家たちの作品まで、約80点を紹介します。

中川一政「椿」
1987年・株式会社源蔵

伊藤清永「ばら」
1980年代・富山電気ビルデイング株式会社蔵

横山大観「雨餘」
1941年・リードケミカル株式会社蔵

郷倉千靱「白栗鼠図」
1938年・富士化学工業株式会社蔵
(C)Nobuhito Gokura 2013 / JAA1300153

木村立嶽「唐獅子図屏風」明治時代・東亜薬品株式会社蔵

冨田渓仙「遊鯉図」
1910年代・個人蔵

やなせたかし「新雪の富士」
1996年・株式会社池田模範堂蔵
(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

アルフォンス・ミュシャ「JOB」
1896年・株式会社インテック蔵

奥田元宋「磐梯霜雪」
1968-70年頃・リードケミカル株式会社蔵

金山康喜「静物V[水差しのある静物]」
1956年・富山電気ビルディング株式会社蔵

石崎光瑤「春宵老狐之図」
1914年・富士化学工業株式会社蔵

篠田桃紅「回想」2003年・株式会社アイザック蔵

吉岡堅二「水禽屏風」1951年・個人蔵
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- 会期:2013年10月11日(金曜)~11月24日(日曜)
- 休館日:月曜日(ただし10月14日、11月4日は開館)、祝日の翌日(11月5日(火曜))
- 開館時間:午前9時30分から午後5時まで(入室は午後4時30分まで)
- 観覧料:[前売り]一般のみ600円/[当日]一般800(600)円/大学生500(400)円
- ()内は20人以上の団体料金です。
- この料金で常設展も観覧できます。
- 小学校・中学校・高校等の児童・生徒及びこれらに準ずる方、各種障害者手帳をお持ちの方は観覧無料です。
- 主催:[お宝拝見―わが社の逸品展]実行委員会(富山県水墨美術館、北日本新聞社)
- お問合せ:富山県水墨美術館/〒930-0887富山市五福777番地/Tel.076-431-3719/Fax.076-431-3720
- 関連行事:講演会
- 演題「美術を身近に」
- 日時:10月25日(金曜)午後2時から3時
- 講師:永井龍之介(永井画廊代表取締役・テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」レギュラー)
- 会場:映像ホール(聴講無料)
- 定員:100名程度